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第10章 Freedom国、経済の中心へ!
12話 極級ダンジョン④
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ケンジ達は、一晩休んで6階層へと進んだのだ。
「主?さっきの真祖が言ってたけど、またダンジョンマスターがいるみたいだな?」
「マードック、よく覚えてたな」
「ダンジョンマスターって、いったい何の為にいるんだろうな?」
「いきなりなんだ?」
「だってよ……ダンジョンマスターってずっととは言わないが、ダンジョンの奥に篭って魔物を生産し続けて、人間にスタンピードまで起こして迷惑をかけているだろ?」
「そ、そうだな?」
「でも、その一方で宝箱や人間が生活するうえで、必要な素材や資材を提供している節があるじゃないか?」
「た、確かにな……」
「それなら、魔物なんか生み出さず、資材や宝を提供したら地上とももっと共存とかできそうなものだと思うんだよな……」
「マードックにしちゃまともな意見だな」
「主、マードックにしちゃってなんだよ!」
「でもな……ダンジョンマスター自身が地上の人間と共存を望んでなきゃ、そのマードックの意見は成り立たないだろ?」
「なんでなんだ?お宝とか人間に得になる事をやっているだろ?」
「俺は、そうは思わないかな?」
「え?どういう事だ?」
「ダンジョンマスターは人間を食い物にしているって事だよ。要はな、人間の命をダンジョンに吸収させて、独自の国を作っているようなものだな」
「はっ?」
「ご主人様……あたしも何を言っているのかよくわかりません」
「システィナもよくわからないのか?まあ、分かっている方が少ないと思うけどな。実際、俺も分かっている訳じゃないし、仮説を立てて説明しているだけだから!」
「そうなのですか?」
「こう言ったら語弊があるかもしれんが、ダンジョンマスターに憧れる自分がいるからな!」
「「「「「「はぁあ?」」」」」」」
「主!何を言っているのですか⁉」
「そんな怒んなよ……何も人間を食い物にしたいと言っている訳じゃないよ」
「しかし……人類の敵であるダンジョンマスターに憧れるだなんて!」
「ギル……俺は、人類の敵になりたいなんて言ってないだろ?」
「ご主人様が、人類の敵になるなんて私も嫌です!」
「セイラまで何を言ってんだよ!俺がそんな思想の持ち主だったら、Freedom国なんて作るわけないだろ?」
「それはそうですけど……ですが、スタンピードを起こす元凶ともいえるダンジョンマスターに憧れるって……」
「だってよう!ある意味ダンジョンマスターって、一人で自由にすごしている事だろ?貴族とか権力者も関係なく、スローライフを満喫しているのが羨ましいんだよな」
「あなたって、本当に昔から束縛を嫌うからね……そんな事だと思ったわ!」
マイはケンジの説明を聞き呆れて、両手を広げるポーズした。
「主、話を戻すけど人間を食い物にして、独自の国ってどういう事なんだ?」
「人間は、ダンジョンに何を求めて侵入するんだ?」
「そりゃ一獲千金じゃないのか?ダンジョンには、お宝があるってみんな知っているからな」
「人間が欲深い所をよくついた作戦だと思わないか?」
「「「「「あっ!なるほど」」」」」
「宝や資材をチラつかせて、人間達をダンジョンにおびき寄せて、命を奪う事に特化させた要塞だよ!」
「何で、そこまでして人間達の命を?」
「そんなの俺が知るわけないよ……」
「で、ですよね……」
「なんにせよ、ダンジョンマスターが何を考えているかは、直接聞いてみない事には分からないよ。まあ、聞く必要もないけどな」
「なんでですか?」
「何でですかって……そんな事興味が無いからだよ。俺達は死なない様にダンジョンを利用すればいいって事だよ。そうすれば便利な暮らしが出来るからな」
「ですが、スタンピードが起こるかもしれないのですよ?」
「だから、こうしてダンジョンに来ているんだろ?スタンピードが起こらなければ、問題はないじゃないか!」
「じゃあ、ご主人様は今回攻略はしないのですか?」
「超級ダンジョンの時のように、だまし討ちをして来るようなら害を持つ者として討伐したらいいんじゃない?ここのダンジョンマスターが、どのような人物かわからないからな」
ケンジはどっちつかずの返事をしたのだ。今この段階では、どういう性格のダンジョンマスターかわからないし、ケンジはこのダンジョンに魔王が封印されているお伽噺の事もまだ気になっていた。
バンパイア(真祖)の言ったダンジョンマスターが、その昔暴れていた魔王という可能性もあったからだ。どちらにしても、ケンジとしてはダンジョンは利用する物という認識であった為、ダンジョンマスターが襲ってきた場合討伐対象となり、ダンジョンコアは超級ダンジョンの時のように、誰にも触れれない様に結界で囲ってしまえばいいと思っていたのだ。
一方、こちらはダンジョン最深部の部屋では、ダンジョンマスターが焦っていたのだ。大陸で唯一といわれるこの極級ダンジョンは最下層が10階層だったのだ。
つまりケンジ達は、全階層の50%を攻略していたのだ。この極級ダンジョンは階層に力を入れず、ダンジョンを守る魔物達にポイントを極振りしたダンジョンだったのである。
「どうしたらいいのだ?あの真祖が、呆気なく討伐されてしまった……」
「ご主人様!落ち着いて下さい!」
「落ち着けだと?このままでは7千年前に、勇者に封印された時にポイントを犠牲にして復活したのに、また無駄になるのだぞ!」
「これから先のボスにはあの真祖より強い魔物がも待っておりますし、最後にはわたしもいます!」
「本当に大丈夫なのか?」
「ご主人様の期待を裏切らない様にします!」
ダンジョンマスターは、その昔地上で暴れていた魔王だった。ダンジョンはケンジの予想したように、人間をダンジョンにおびき寄せ殺す事で魔力を吸収し、そのMPをポイントにして魔物を生み出していた。レベルが高い人間はMPも高く殺す事で、色んなものを創造して人間を食い物にしていたのだ。
このダンジョンマスターは暴れ過ぎた為、勇者と相打ちとなり一時的に封印された。しかし、ダンジョンマスターは勇者が寿命で死ぬのを待っていた。
そして、死ぬのを見届けてから大量のポイントを使い復活を遂げていたのである。前の経験を活かし、復活を遂げてからはダンジョンの階層や罠ではなく、守りの魔物達にポイントを使っていた。
ダンジョンの階層を増やすより強力な魔物を生み出した方が、人類は魔物には太刀打ちできないと思っていたのである。
しかし、ケンジがこの世界に来たことでこの方式は簡単に崩れたのである。ダンジョンマスターも、まさか人間が3次職に転職できるとは思ってもいなかったのだ。
「本当に大丈夫なんだろうな?今度封印されたらもう、復活が出来ないんだ……もっと時間があれば、ポイントも貯まるだろうが、今この段階では全然足りないんだからな!」
「ご主人様!次の階層を守っているのは、ダークマスターです。もし敗れても、次はエンシャントリッチに続き、獣王、龍王、そして最後はエンジェルであるわたくしでございます」
「そ、そうだな……天界の使者と言われる、エンジェルが人間に負けるとは考えられぬな」
「その通りです!わたくしも人間に負けるとは思いません!」
ケンジ達は、これから迫りくる魔物達がこんなにも強敵だと思ってもいなかった。そして、今は情けない事を言っているが、昔は魔王と呼ばれたダンジョンマスターが待ち受けていたのである。
「主?さっきの真祖が言ってたけど、またダンジョンマスターがいるみたいだな?」
「マードック、よく覚えてたな」
「ダンジョンマスターって、いったい何の為にいるんだろうな?」
「いきなりなんだ?」
「だってよ……ダンジョンマスターってずっととは言わないが、ダンジョンの奥に篭って魔物を生産し続けて、人間にスタンピードまで起こして迷惑をかけているだろ?」
「そ、そうだな?」
「でも、その一方で宝箱や人間が生活するうえで、必要な素材や資材を提供している節があるじゃないか?」
「た、確かにな……」
「それなら、魔物なんか生み出さず、資材や宝を提供したら地上とももっと共存とかできそうなものだと思うんだよな……」
「マードックにしちゃまともな意見だな」
「主、マードックにしちゃってなんだよ!」
「でもな……ダンジョンマスター自身が地上の人間と共存を望んでなきゃ、そのマードックの意見は成り立たないだろ?」
「なんでなんだ?お宝とか人間に得になる事をやっているだろ?」
「俺は、そうは思わないかな?」
「え?どういう事だ?」
「ダンジョンマスターは人間を食い物にしているって事だよ。要はな、人間の命をダンジョンに吸収させて、独自の国を作っているようなものだな」
「はっ?」
「ご主人様……あたしも何を言っているのかよくわかりません」
「システィナもよくわからないのか?まあ、分かっている方が少ないと思うけどな。実際、俺も分かっている訳じゃないし、仮説を立てて説明しているだけだから!」
「そうなのですか?」
「こう言ったら語弊があるかもしれんが、ダンジョンマスターに憧れる自分がいるからな!」
「「「「「「はぁあ?」」」」」」」
「主!何を言っているのですか⁉」
「そんな怒んなよ……何も人間を食い物にしたいと言っている訳じゃないよ」
「しかし……人類の敵であるダンジョンマスターに憧れるだなんて!」
「ギル……俺は、人類の敵になりたいなんて言ってないだろ?」
「ご主人様が、人類の敵になるなんて私も嫌です!」
「セイラまで何を言ってんだよ!俺がそんな思想の持ち主だったら、Freedom国なんて作るわけないだろ?」
「それはそうですけど……ですが、スタンピードを起こす元凶ともいえるダンジョンマスターに憧れるって……」
「だってよう!ある意味ダンジョンマスターって、一人で自由にすごしている事だろ?貴族とか権力者も関係なく、スローライフを満喫しているのが羨ましいんだよな」
「あなたって、本当に昔から束縛を嫌うからね……そんな事だと思ったわ!」
マイはケンジの説明を聞き呆れて、両手を広げるポーズした。
「主、話を戻すけど人間を食い物にして、独自の国ってどういう事なんだ?」
「人間は、ダンジョンに何を求めて侵入するんだ?」
「そりゃ一獲千金じゃないのか?ダンジョンには、お宝があるってみんな知っているからな」
「人間が欲深い所をよくついた作戦だと思わないか?」
「「「「「あっ!なるほど」」」」」
「宝や資材をチラつかせて、人間達をダンジョンにおびき寄せて、命を奪う事に特化させた要塞だよ!」
「何で、そこまでして人間達の命を?」
「そんなの俺が知るわけないよ……」
「で、ですよね……」
「なんにせよ、ダンジョンマスターが何を考えているかは、直接聞いてみない事には分からないよ。まあ、聞く必要もないけどな」
「なんでですか?」
「何でですかって……そんな事興味が無いからだよ。俺達は死なない様にダンジョンを利用すればいいって事だよ。そうすれば便利な暮らしが出来るからな」
「ですが、スタンピードが起こるかもしれないのですよ?」
「だから、こうしてダンジョンに来ているんだろ?スタンピードが起こらなければ、問題はないじゃないか!」
「じゃあ、ご主人様は今回攻略はしないのですか?」
「超級ダンジョンの時のように、だまし討ちをして来るようなら害を持つ者として討伐したらいいんじゃない?ここのダンジョンマスターが、どのような人物かわからないからな」
ケンジはどっちつかずの返事をしたのだ。今この段階では、どういう性格のダンジョンマスターかわからないし、ケンジはこのダンジョンに魔王が封印されているお伽噺の事もまだ気になっていた。
バンパイア(真祖)の言ったダンジョンマスターが、その昔暴れていた魔王という可能性もあったからだ。どちらにしても、ケンジとしてはダンジョンは利用する物という認識であった為、ダンジョンマスターが襲ってきた場合討伐対象となり、ダンジョンコアは超級ダンジョンの時のように、誰にも触れれない様に結界で囲ってしまえばいいと思っていたのだ。
一方、こちらはダンジョン最深部の部屋では、ダンジョンマスターが焦っていたのだ。大陸で唯一といわれるこの極級ダンジョンは最下層が10階層だったのだ。
つまりケンジ達は、全階層の50%を攻略していたのだ。この極級ダンジョンは階層に力を入れず、ダンジョンを守る魔物達にポイントを極振りしたダンジョンだったのである。
「どうしたらいいのだ?あの真祖が、呆気なく討伐されてしまった……」
「ご主人様!落ち着いて下さい!」
「落ち着けだと?このままでは7千年前に、勇者に封印された時にポイントを犠牲にして復活したのに、また無駄になるのだぞ!」
「これから先のボスにはあの真祖より強い魔物がも待っておりますし、最後にはわたしもいます!」
「本当に大丈夫なのか?」
「ご主人様の期待を裏切らない様にします!」
ダンジョンマスターは、その昔地上で暴れていた魔王だった。ダンジョンはケンジの予想したように、人間をダンジョンにおびき寄せ殺す事で魔力を吸収し、そのMPをポイントにして魔物を生み出していた。レベルが高い人間はMPも高く殺す事で、色んなものを創造して人間を食い物にしていたのだ。
このダンジョンマスターは暴れ過ぎた為、勇者と相打ちとなり一時的に封印された。しかし、ダンジョンマスターは勇者が寿命で死ぬのを待っていた。
そして、死ぬのを見届けてから大量のポイントを使い復活を遂げていたのである。前の経験を活かし、復活を遂げてからはダンジョンの階層や罠ではなく、守りの魔物達にポイントを使っていた。
ダンジョンの階層を増やすより強力な魔物を生み出した方が、人類は魔物には太刀打ちできないと思っていたのである。
しかし、ケンジがこの世界に来たことでこの方式は簡単に崩れたのである。ダンジョンマスターも、まさか人間が3次職に転職できるとは思ってもいなかったのだ。
「本当に大丈夫なんだろうな?今度封印されたらもう、復活が出来ないんだ……もっと時間があれば、ポイントも貯まるだろうが、今この段階では全然足りないんだからな!」
「ご主人様!次の階層を守っているのは、ダークマスターです。もし敗れても、次はエンシャントリッチに続き、獣王、龍王、そして最後はエンジェルであるわたくしでございます」
「そ、そうだな……天界の使者と言われる、エンジェルが人間に負けるとは考えられぬな」
「その通りです!わたくしも人間に負けるとは思いません!」
ケンジ達は、これから迫りくる魔物達がこんなにも強敵だと思ってもいなかった。そして、今は情けない事を言っているが、昔は魔王と呼ばれたダンジョンマスターが待ち受けていたのである。
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