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第9章 Freedom国の発展!
110話 伝説のアイテム
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ケンジは、錬金術を育てる為に錬金工房にこもり、スキルを伸ばしていた。蹄鉄の方も、サファイア達が頑張ってくれていて、マイ達が護衛をして神鋼魔石をドンドン採掘していたのだ。そのおかげで、生産量に余裕が出てきたのである。そして、ケンジは聖女の元へ訪問しに出かけたのだ。
「こんにちは!おひさしぶりです」
「ケンジさん、今日はどうなされたのですか?面会の要請があって、何か問題でも起こったのかと心配だったのですよ」
「いえ、問題ではなく以前言っていた、蹄鉄の件で訪問させていただきました」
「えっ⁉」
「ようやく、生産量が増やす事が出来たので、聖教国に500セットほどだがまわすことが出来るから、報告に上がったんだよ」
「それは本当ですか?」
「ああ!待たせて悪かったな。だが、言っておくが蹄鉄はあくまでも、平民達の為に使ってくれよ」
「わ、分かってます!」
「それと、最近はどうだ?」
「どういう事でしょうか?」
「いや……不安事とかないかと思ってな?」
「大丈夫ですよ。最近ではテンプルナイト達も自主的に、国の事を率先して動いてくれています」
「そっか。それはよかったな!今回この蹄鉄もアリサさんが、交渉してなんとか納品させた事にしたらいいからな」
「そ、それは……駄目ですよ!ケンジさんがこうやって、報せてくれたんじゃないですか」
「アリサさん!こういっては何なんですが、もっと部下には命令した方がいいよ。これは俺も、みんなに教えられた事なんだが、部下を操ってこそトップの役割なんだって教えてもらったんだよ」
「いきなりなんですか?」
「アリサさんって、今まで長い時間教会の奥に、閉じ込められていたんだよな?」
「えぇ……それがどうかしたのですか?」
「これから聖教国は前のように、民草を導く存在として強くならないといけないって事だよ。俺みたいに、自分の事だけ考えて行動している人間と違うからな」
「えーっと、ケンジさんは何を、私に教えようとしているのですか?」
「あんたは、これから聖教国の長として、大陸中の平民達を導く存在として強くなるために、遠慮なんかしたら駄目だって事だよ」
「なんか言っている意味が分からないのですが……」
「まあ、俺もアリサさんもこれからって事だな……なんか余計な事しゃべりすぎたかもしれないな……まあ、分からなかったら忘れてくれてかまわないよ」
ケンジは、ヴァンデイン達が率先して動いてくれているとアリサから聞き、もっと指導者の立場を鍛えてもらわないと、いつテンプルナイト達が不満を爆発させるのか心配だったのだ。
アリサもまた、テンプルナイトからは信頼してもらえるようになって、聖教国が盤石になってもらいたかったのである。
そして、ケンジは言いたいことも言えて、蹄鉄を500セットを聖教国に納品の約束をした。
「ケンジさん、本当にありがとうございます。余裕が出来たなら、次の納品もよろしくお願いします」
「ああ!わかったよ。そんなに多くは納品はまだ無理だが、又来月納品出来るとおもうよ」
「はい。わかりました。よろしくお願いします!」
聖女アリサは、ケンジに頭を下げ見送ったのだ。ケンジも、これで少しは聖教国も落ち着くだろうと安心して、Freedom国に帰還したのである。
そして、聖教国に蹄鉄を納品した日から、半年がたったある日、とうとうケンジの錬金術のスキルがゴッズ(200.00)となったのだ。
「よっし!これならキキョウも生き返らすことが出来る……永かった。これでツバキも喜んでくれるだろう!」
「ご主人様!本当に錬金術がゴッズになったのですか?」
ケンジの独り言を聞き、ダリア達は笑顔となったのである。
「ああ!これならキキョウの復活は可能となるよ」
「錬金術がゴッズになると、どんなポーションが作れるのですか?」
「いや……ポーションは作れなかったが、錬金術の最終アイテムが作れるようになったよ」
「「「「「何のアイテムですか?」」」」」
錬金術士達が、ケンジを見て緊張して答えを待ったのだ。
「賢者の石だよ」
「「「「「「えええ~~~~~~!」」」」」
その場にいた人間すべてが驚き、大きな声を上げて固まってしまったのだった。※①【賢者の石】とは錬金術士が望んでも作れなかったお伽噺で語り継がれるようなアイテムである。
このアイテムを、手にした錬金術士にできないことは無いと言われていて、錬金術士になった者は、このアイテムの製作を夢見て、日々頑張っていると言っても過言ではないのだ。
そして、この賢者の石の製作には錬成が必要となる。その製作方法にケンジは驚愕したのだ。
なんと、素材に神鋼魔石が必要だったのだ。神鋼魔石に、各属性石を吸収させる事で、火・風・木・土・水・光・聖・闇・邪・無の魔石を用意して、この10個の魔石を錬成し結合させる事で、賢者の石が完成するのである。この賢者の石を使えば、どんな奇跡も起こすことが出来ると言い伝えられている。
「ご主人様!採掘をゴッズにしていて良かったですね?」
「ああ!本当にそう思うよ。もし、採掘をしていなかったら、神鋼魔石の存在も分からなかったから、本当に苦労してたと思うよ」
「ご主人様は本当に運がいいです」
そして、ケンジは魔道錬成盤を取り出し、神火魔石等10種類の魔石を作りだし、錬成を行ったのだ。
10種類の錬成は、ケンジでも手こずり100回目でやっと成功したのだった。そのアイテムは直径6㎝ほどの球体で赤色や水色様々な色が付いた虹色?マーブルのような感じの球体が出来上がったのだ。
「で、出来たぁ!」
「「「「「ご主人様、おめでとうございます!」」」」」
「皆を、訓練場に呼んでくれ!夕ご飯を食べる前に、キキョウの復活式を行なう!」
ダリア達は店や各工房に走ったのだ。店の戸締りや工房の片づけが終わり、皆が訓練場に集まったのは1時間たってからだった。
*-----*-----*-----*-----*
この話で出てきたアイテム
※①【賢者の石】
このアイテムは奇跡の石とも呼ばれており、
この石を手に入れた錬金術士にできないことは無いと
言われるくらい万能なアイテムである。
製作方法は、神鋼魔石に各属性石を吸収させた
神火・神水・神風・神土・神木
神聖・神光・神闇・神邪・神無魔石10個を
錬成盤にて錬成させることで出来上がるアイテム。
使用方法は、さまざまで死亡した人間を蘇生や
ホムンクルス(人造人間)を創り出す事も可能である。
「こんにちは!おひさしぶりです」
「ケンジさん、今日はどうなされたのですか?面会の要請があって、何か問題でも起こったのかと心配だったのですよ」
「いえ、問題ではなく以前言っていた、蹄鉄の件で訪問させていただきました」
「えっ⁉」
「ようやく、生産量が増やす事が出来たので、聖教国に500セットほどだがまわすことが出来るから、報告に上がったんだよ」
「それは本当ですか?」
「ああ!待たせて悪かったな。だが、言っておくが蹄鉄はあくまでも、平民達の為に使ってくれよ」
「わ、分かってます!」
「それと、最近はどうだ?」
「どういう事でしょうか?」
「いや……不安事とかないかと思ってな?」
「大丈夫ですよ。最近ではテンプルナイト達も自主的に、国の事を率先して動いてくれています」
「そっか。それはよかったな!今回この蹄鉄もアリサさんが、交渉してなんとか納品させた事にしたらいいからな」
「そ、それは……駄目ですよ!ケンジさんがこうやって、報せてくれたんじゃないですか」
「アリサさん!こういっては何なんですが、もっと部下には命令した方がいいよ。これは俺も、みんなに教えられた事なんだが、部下を操ってこそトップの役割なんだって教えてもらったんだよ」
「いきなりなんですか?」
「アリサさんって、今まで長い時間教会の奥に、閉じ込められていたんだよな?」
「えぇ……それがどうかしたのですか?」
「これから聖教国は前のように、民草を導く存在として強くならないといけないって事だよ。俺みたいに、自分の事だけ考えて行動している人間と違うからな」
「えーっと、ケンジさんは何を、私に教えようとしているのですか?」
「あんたは、これから聖教国の長として、大陸中の平民達を導く存在として強くなるために、遠慮なんかしたら駄目だって事だよ」
「なんか言っている意味が分からないのですが……」
「まあ、俺もアリサさんもこれからって事だな……なんか余計な事しゃべりすぎたかもしれないな……まあ、分からなかったら忘れてくれてかまわないよ」
ケンジは、ヴァンデイン達が率先して動いてくれているとアリサから聞き、もっと指導者の立場を鍛えてもらわないと、いつテンプルナイト達が不満を爆発させるのか心配だったのだ。
アリサもまた、テンプルナイトからは信頼してもらえるようになって、聖教国が盤石になってもらいたかったのである。
そして、ケンジは言いたいことも言えて、蹄鉄を500セットを聖教国に納品の約束をした。
「ケンジさん、本当にありがとうございます。余裕が出来たなら、次の納品もよろしくお願いします」
「ああ!わかったよ。そんなに多くは納品はまだ無理だが、又来月納品出来るとおもうよ」
「はい。わかりました。よろしくお願いします!」
聖女アリサは、ケンジに頭を下げ見送ったのだ。ケンジも、これで少しは聖教国も落ち着くだろうと安心して、Freedom国に帰還したのである。
そして、聖教国に蹄鉄を納品した日から、半年がたったある日、とうとうケンジの錬金術のスキルがゴッズ(200.00)となったのだ。
「よっし!これならキキョウも生き返らすことが出来る……永かった。これでツバキも喜んでくれるだろう!」
「ご主人様!本当に錬金術がゴッズになったのですか?」
ケンジの独り言を聞き、ダリア達は笑顔となったのである。
「ああ!これならキキョウの復活は可能となるよ」
「錬金術がゴッズになると、どんなポーションが作れるのですか?」
「いや……ポーションは作れなかったが、錬金術の最終アイテムが作れるようになったよ」
「「「「「何のアイテムですか?」」」」」
錬金術士達が、ケンジを見て緊張して答えを待ったのだ。
「賢者の石だよ」
「「「「「「えええ~~~~~~!」」」」」
その場にいた人間すべてが驚き、大きな声を上げて固まってしまったのだった。※①【賢者の石】とは錬金術士が望んでも作れなかったお伽噺で語り継がれるようなアイテムである。
このアイテムを、手にした錬金術士にできないことは無いと言われていて、錬金術士になった者は、このアイテムの製作を夢見て、日々頑張っていると言っても過言ではないのだ。
そして、この賢者の石の製作には錬成が必要となる。その製作方法にケンジは驚愕したのだ。
なんと、素材に神鋼魔石が必要だったのだ。神鋼魔石に、各属性石を吸収させる事で、火・風・木・土・水・光・聖・闇・邪・無の魔石を用意して、この10個の魔石を錬成し結合させる事で、賢者の石が完成するのである。この賢者の石を使えば、どんな奇跡も起こすことが出来ると言い伝えられている。
「ご主人様!採掘をゴッズにしていて良かったですね?」
「ああ!本当にそう思うよ。もし、採掘をしていなかったら、神鋼魔石の存在も分からなかったから、本当に苦労してたと思うよ」
「ご主人様は本当に運がいいです」
そして、ケンジは魔道錬成盤を取り出し、神火魔石等10種類の魔石を作りだし、錬成を行ったのだ。
10種類の錬成は、ケンジでも手こずり100回目でやっと成功したのだった。そのアイテムは直径6㎝ほどの球体で赤色や水色様々な色が付いた虹色?マーブルのような感じの球体が出来上がったのだ。
「で、出来たぁ!」
「「「「「ご主人様、おめでとうございます!」」」」」
「皆を、訓練場に呼んでくれ!夕ご飯を食べる前に、キキョウの復活式を行なう!」
ダリア達は店や各工房に走ったのだ。店の戸締りや工房の片づけが終わり、皆が訓練場に集まったのは1時間たってからだった。
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この話で出てきたアイテム
※①【賢者の石】
このアイテムは奇跡の石とも呼ばれており、
この石を手に入れた錬金術士にできないことは無いと
言われるくらい万能なアイテムである。
製作方法は、神鋼魔石に各属性石を吸収させた
神火・神水・神風・神土・神木
神聖・神光・神闇・神邪・神無魔石10個を
錬成盤にて錬成させることで出来上がるアイテム。
使用方法は、さまざまで死亡した人間を蘇生や
ホムンクルス(人造人間)を創り出す事も可能である。
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