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第9章 Freedom国の発展!
101話 神の涙
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ケンジは、キキョウの亡骸を地面置いたのである。そして、ツバキ達はもちろん、マイやセバス達もこの日が来るのを待ち望んでいたのである。
「それじゃ、行くぞ!」
ケンジは、キキョウの亡骸に※①【神の涙】を振りかけたのである。すると、キキョウの亡骸はヒールを掛けた時と同じように輝き、ケンジはその反応を見て成功したと確信したのである。
「この光が治まれば……キキョウは蘇生できるはずだ!」
キキョウの復活を待ち望み、ツバキ達は固唾をを飲んで、神に祈るように両手を合わせていたのだった。そして、キキョウから光が治まったのである。だが、キキョウの亡骸を見てケンジは愕然としたのである。光が治まった、キキョウの遺体はギルドに素材を奪われたままの姿が、そのままの形で横たわっていたのである。
「えっ……う、うそだろ……」
「「「「「ご、ご主人様!」」」」」」
「ケンちゃん!どうしたのよ……まさか、失敗したの?」
ケンジは、この結果に言葉を失ったまま、膝をついたのだった。
「いや……ポーションは、効果を発揮していたはずなんだよ……」
「でも、亡骸はそのままじゃない……」
ケンジは、何故こんな事になったのか全然わからなかったのである。ポーションを振りかけたら、100%の確率で蘇生に成功するはずなのだ。
「ご主人様……何か失敗したのですか?」
「ツバキ……すまない!俺も何が何だかよくわからないんだよ。本当なら光が治まれば、欠損なども治り目を覚ますはずなのに……」
この結果に、集まったみんなは落ち込み誰も何も言えなかったのだ。ケンジは何本か神の涙を製作して、もう一本キキョウに、振りかけたのである。
しかし、結果は同じであり光が治まっても、キキョウは復活することはなかったのである。
「みんな、申し訳ない……キキョウの復活は失敗した……」
「「「「「……」」」」」」
集まった、ケンジの家族である人間、すべてが暗く沈み切って下を向いたままであった。
「キキョウの復活は、また別の方法を見つけたいと思う!本当にすみませんでした……」
「ご主人様が謝る事ではありません!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「主殿は本当に我々の事を大事にしてくださいってる!」
「だから謝らないでください!」
「我々は、ご主人様に感謝しこれからもついていきます!」
ケンジの奴隷達は、口々にフォローしてくれたのだった。ケンジは、そのみんなの気持ちが嬉しくもあったが、申し訳なさでいっぱいになったのである。
ケンジは、みんなに頭を下げて解散を告げて、部屋に戻ったのである。しばらくすると、マイとツバキが部屋に入ってきたのだった。
「ご主人様……今日は本当にありがとうございました!」
「ケンちゃんはよくやったよ。だから元気出して!」
「あっ……マイとツバキか!今日は悪かったな。自信満々で成功させると言ったのにあんな事になって……」
「ご主人様は全く悪くありません!」
「そうよ!悪いのはキキョウを殺したギルドだよ。ケンちゃんは今までよく頑張ってくれたんだから、責任を感じる事なんてないんだよ!」
「でも、蘇生ポーションがまさかあんな失敗するなんて思わなかったよ」
「でも、成功確率100%なんでしょ?」
「そのはずなんだけどな……魔物とかには聞かないのかな……」
「ご主人様!それは本当なのですか?」
「いや……そんなことは無いはずなんだが、可能性を言っただけで実際はなにもわからないよ」
「だったら何で何でしょうか?」
ケンジは、神の涙を鑑定し直したのである。
すると、驚愕の事実が明らかになったのである。
「こ、これは!」
「ケンちゃん、何かわかったの?」
「この神の涙……死んでから24時間以内って書いてある……」
「「えええ!」」
ケンジは、キキョウの亡骸も鑑定するとそこには、死んでから30時間経った遺体と出たのである。
「く、くっそおおおお!あと6時間早く、あいつ等が遺体を投げ出していれば……」
テンプルナイト斥侯部隊がキキョウを殺して、城門の前にすぐに放り出していれば良かったのだが、解体をして素材を抜き取ったおかげで時間が経ち過ぎてしまったのである。
その為、蘇生可能時間である24時間を過ぎ去ってしまって、神の涙でさえ蘇生不可能となっていたのである。
「ケンちゃん……キキョウはもう蘇生は無理なの?」
「……」
ケンジが何も言わず、黙ってしまったのを見て、ツバキはキキョウの復活を断念したのである。そして、その顔を怒りの形相となっていたのである。そして、ツバキはケンジの部屋を出ようとしたのである。
「ツバキ!待て!どこに行くつもりだ‼」
「ご主人様!ごめんなさい。私はもう我慢なりません……このまま、聖教国に殴り込みを!そして、憎き聖教国のテンプルナイトとギルド総本部を、この手でキキョウの敵を!」
「待て待て待て!そんな事してもキキョウは喜ばん!」
「そうよ!ツバキ待ちなさい!そんな事をすれば、今度はFreedomが聖教国に戦争を吹っ掛けた事になり、Freedomの立場がなくなるのよ!」
「で、ですが!」
「ツバキの気持ちはわかるが、もう少しまた我慢をしてくれ!」
「ケンちゃん!キキョウが復活する当てがあるの?」
ケンジは重い口を開き、一言呟くように言うのだった。
「今はなにも無い……」
マイは、ケンジの言葉を聞きガックリと肩を落とし、ツバキは瞳から涙が溢れるのだった。
「ケンちゃん……あたしも、なんか我慢するの馬鹿馬鹿しくなってきたかな?」
「だから、ちょっと待ってってば!」
「だけど、仲間が復活する当てがないんじゃ、泣き寝入りじゃない!」
「よく考えるんだ!今、俺の錬金術のスキルは180.50だ!この値で蘇生ポーションが作れたんだ!」
「どういう事?」
「分からないか?200.00になった時、これ以上のポーションが作れるって事だよ!」
「「アッ!」」
「だから最後の希望を持って、俺は200.00まで上げるからもうちょっと待ってくれないか?」
「錬金術が200になったら、どういうポーションが出来るのですか?」
「今はまだわからん!だけど、俺はこのスキルの値に存在するであろうポーションに賭けてみる!」
「ケンちゃんが、諦めていないのならそれに従うわ!」
「……」
「ツバキ、申し訳ないがもう少し付き合ってくれよ……頼む!この通りだ」
「ご主人様がそういうのなら……ですが、本当に蘇生が無理になった時は、私はどうなるかわかりませんよ!」
「ああ!分かってるよ!そうなった時は俺もどうなるかわからん!」
「ケ、ケンちゃん!」
「なんだよ、さっきマイも我慢するのは、馬鹿馬鹿しくなったと言っただろ?」
「それはそうだけど、ケンちゃんがそんな事言ったら、聖教国だけじゃなく王国や帝国にとどまらず、大陸全てを滅ぼしそうじゃない!」
マイの言葉に、ツバキは一言いった。
「確かに、イズモ大陸が滅亡するかもしれませんね……」
「なっ!俺は本当に魔王かっ‼」
ツバキの言葉に、ケンジは二人の言葉に呆気にとられ大声を出してしまうのだった。
「ったく……お前達は本当に容赦なく言ってくるようになったよな……」
「ケンちゃん、それだけ慕われているって事よ」
「ああ言えばこう言うんだからな。ホント扱いづらいったりゃないよな!」
ケンジは呆れるように言い放ち、マイとツバキはクスクス笑うのだった。それを見たケンジは、ツバキの暴走がもうちょっと大丈夫かなと思ったのである。
*-----*-----*-----*
※①【神の涙】
錬金術のスキルが180.50になった時に、製作可能となる
ポーション。振りかけるだけで、欠損やダメージまた、毒や石化や呪い
等の異常状態が浄化され、生き返ることが出来る。
ただし、死んでから24時間以内とする。魔法のリーンカネーションは
10時間以内であるのと1時間たつたび蘇生する可能性が10%づつ
減っていく為、ポーションの方が蘇生する格率が100%であるので、
確実に蘇生できるのである。
癒しの四葉のクローバー50本、秘薬高麗人参、黒大蒜、紫水晶各50個
聖水100ml、ホワイトドラコンの肝臓10g。
以上の素材で製作可能
「それじゃ、行くぞ!」
ケンジは、キキョウの亡骸に※①【神の涙】を振りかけたのである。すると、キキョウの亡骸はヒールを掛けた時と同じように輝き、ケンジはその反応を見て成功したと確信したのである。
「この光が治まれば……キキョウは蘇生できるはずだ!」
キキョウの復活を待ち望み、ツバキ達は固唾をを飲んで、神に祈るように両手を合わせていたのだった。そして、キキョウから光が治まったのである。だが、キキョウの亡骸を見てケンジは愕然としたのである。光が治まった、キキョウの遺体はギルドに素材を奪われたままの姿が、そのままの形で横たわっていたのである。
「えっ……う、うそだろ……」
「「「「「ご、ご主人様!」」」」」」
「ケンちゃん!どうしたのよ……まさか、失敗したの?」
ケンジは、この結果に言葉を失ったまま、膝をついたのだった。
「いや……ポーションは、効果を発揮していたはずなんだよ……」
「でも、亡骸はそのままじゃない……」
ケンジは、何故こんな事になったのか全然わからなかったのである。ポーションを振りかけたら、100%の確率で蘇生に成功するはずなのだ。
「ご主人様……何か失敗したのですか?」
「ツバキ……すまない!俺も何が何だかよくわからないんだよ。本当なら光が治まれば、欠損なども治り目を覚ますはずなのに……」
この結果に、集まったみんなは落ち込み誰も何も言えなかったのだ。ケンジは何本か神の涙を製作して、もう一本キキョウに、振りかけたのである。
しかし、結果は同じであり光が治まっても、キキョウは復活することはなかったのである。
「みんな、申し訳ない……キキョウの復活は失敗した……」
「「「「「……」」」」」」
集まった、ケンジの家族である人間、すべてが暗く沈み切って下を向いたままであった。
「キキョウの復活は、また別の方法を見つけたいと思う!本当にすみませんでした……」
「ご主人様が謝る事ではありません!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「主殿は本当に我々の事を大事にしてくださいってる!」
「だから謝らないでください!」
「我々は、ご主人様に感謝しこれからもついていきます!」
ケンジの奴隷達は、口々にフォローしてくれたのだった。ケンジは、そのみんなの気持ちが嬉しくもあったが、申し訳なさでいっぱいになったのである。
ケンジは、みんなに頭を下げて解散を告げて、部屋に戻ったのである。しばらくすると、マイとツバキが部屋に入ってきたのだった。
「ご主人様……今日は本当にありがとうございました!」
「ケンちゃんはよくやったよ。だから元気出して!」
「あっ……マイとツバキか!今日は悪かったな。自信満々で成功させると言ったのにあんな事になって……」
「ご主人様は全く悪くありません!」
「そうよ!悪いのはキキョウを殺したギルドだよ。ケンちゃんは今までよく頑張ってくれたんだから、責任を感じる事なんてないんだよ!」
「でも、蘇生ポーションがまさかあんな失敗するなんて思わなかったよ」
「でも、成功確率100%なんでしょ?」
「そのはずなんだけどな……魔物とかには聞かないのかな……」
「ご主人様!それは本当なのですか?」
「いや……そんなことは無いはずなんだが、可能性を言っただけで実際はなにもわからないよ」
「だったら何で何でしょうか?」
ケンジは、神の涙を鑑定し直したのである。
すると、驚愕の事実が明らかになったのである。
「こ、これは!」
「ケンちゃん、何かわかったの?」
「この神の涙……死んでから24時間以内って書いてある……」
「「えええ!」」
ケンジは、キキョウの亡骸も鑑定するとそこには、死んでから30時間経った遺体と出たのである。
「く、くっそおおおお!あと6時間早く、あいつ等が遺体を投げ出していれば……」
テンプルナイト斥侯部隊がキキョウを殺して、城門の前にすぐに放り出していれば良かったのだが、解体をして素材を抜き取ったおかげで時間が経ち過ぎてしまったのである。
その為、蘇生可能時間である24時間を過ぎ去ってしまって、神の涙でさえ蘇生不可能となっていたのである。
「ケンちゃん……キキョウはもう蘇生は無理なの?」
「……」
ケンジが何も言わず、黙ってしまったのを見て、ツバキはキキョウの復活を断念したのである。そして、その顔を怒りの形相となっていたのである。そして、ツバキはケンジの部屋を出ようとしたのである。
「ツバキ!待て!どこに行くつもりだ‼」
「ご主人様!ごめんなさい。私はもう我慢なりません……このまま、聖教国に殴り込みを!そして、憎き聖教国のテンプルナイトとギルド総本部を、この手でキキョウの敵を!」
「待て待て待て!そんな事してもキキョウは喜ばん!」
「そうよ!ツバキ待ちなさい!そんな事をすれば、今度はFreedomが聖教国に戦争を吹っ掛けた事になり、Freedomの立場がなくなるのよ!」
「で、ですが!」
「ツバキの気持ちはわかるが、もう少しまた我慢をしてくれ!」
「ケンちゃん!キキョウが復活する当てがあるの?」
ケンジは重い口を開き、一言呟くように言うのだった。
「今はなにも無い……」
マイは、ケンジの言葉を聞きガックリと肩を落とし、ツバキは瞳から涙が溢れるのだった。
「ケンちゃん……あたしも、なんか我慢するの馬鹿馬鹿しくなってきたかな?」
「だから、ちょっと待ってってば!」
「だけど、仲間が復活する当てがないんじゃ、泣き寝入りじゃない!」
「よく考えるんだ!今、俺の錬金術のスキルは180.50だ!この値で蘇生ポーションが作れたんだ!」
「どういう事?」
「分からないか?200.00になった時、これ以上のポーションが作れるって事だよ!」
「「アッ!」」
「だから最後の希望を持って、俺は200.00まで上げるからもうちょっと待ってくれないか?」
「錬金術が200になったら、どういうポーションが出来るのですか?」
「今はまだわからん!だけど、俺はこのスキルの値に存在するであろうポーションに賭けてみる!」
「ケンちゃんが、諦めていないのならそれに従うわ!」
「……」
「ツバキ、申し訳ないがもう少し付き合ってくれよ……頼む!この通りだ」
「ご主人様がそういうのなら……ですが、本当に蘇生が無理になった時は、私はどうなるかわかりませんよ!」
「ああ!分かってるよ!そうなった時は俺もどうなるかわからん!」
「ケ、ケンちゃん!」
「なんだよ、さっきマイも我慢するのは、馬鹿馬鹿しくなったと言っただろ?」
「それはそうだけど、ケンちゃんがそんな事言ったら、聖教国だけじゃなく王国や帝国にとどまらず、大陸全てを滅ぼしそうじゃない!」
マイの言葉に、ツバキは一言いった。
「確かに、イズモ大陸が滅亡するかもしれませんね……」
「なっ!俺は本当に魔王かっ‼」
ツバキの言葉に、ケンジは二人の言葉に呆気にとられ大声を出してしまうのだった。
「ったく……お前達は本当に容赦なく言ってくるようになったよな……」
「ケンちゃん、それだけ慕われているって事よ」
「ああ言えばこう言うんだからな。ホント扱いづらいったりゃないよな!」
ケンジは呆れるように言い放ち、マイとツバキはクスクス笑うのだった。それを見たケンジは、ツバキの暴走がもうちょっと大丈夫かなと思ったのである。
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※①【神の涙】
錬金術のスキルが180.50になった時に、製作可能となる
ポーション。振りかけるだけで、欠損やダメージまた、毒や石化や呪い
等の異常状態が浄化され、生き返ることが出来る。
ただし、死んでから24時間以内とする。魔法のリーンカネーションは
10時間以内であるのと1時間たつたび蘇生する可能性が10%づつ
減っていく為、ポーションの方が蘇生する格率が100%であるので、
確実に蘇生できるのである。
癒しの四葉のクローバー50本、秘薬高麗人参、黒大蒜、紫水晶各50個
聖水100ml、ホワイトドラコンの肝臓10g。
以上の素材で製作可能
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