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第9章 Freedom国の発展!
58話 王国の処罰
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ケンジは、王都、ナンペイ、ガーライ、マーチン、ミーランのFreedom支店を解放したのである。当然ながらお客はまだ一人も来店することは無く、支店からの転移してくるスペースは閑古鳥が鳴いていたのである。
これは、王国民達の意図するところではなく、本当はすぐにでも、Freedom店の商品を購入したかったのだが、王国の兵士がFreedom国が魔王になりつつあると、でっち上げた情報操作により攻め込んだ事にあったのである。
王国民は、3国が動いた事により信じるしかなかったのである。行商人や旅人達が街道を通って、Freedom支店が開いていたのを確認していたが、国民達は商品を購入する為に、Freedom国に転移する勇気が出なかったのである。
そして、Freedom支店が開いてから数日後、グランパス王はFreedom国に出頭命令が出た事で、覚悟を決めてFreedom国に訪問したのである。
その面々は、国王・宰相・公爵の王族と王族と血縁ある親戚が、一同が訪問したのである。ケンジは、こういう時の為に王城のように、謁見の間を新たに増築していたのである。グランパス王国の面々はそこに通された。
「このたびは、わざわざお越しして頂き、ありがとうございます!」
グランパス王達は、片足をつきひれ伏すのである。
「今回、グランパス王国の、行動についての意見をさせていただきたい!」
「「「「「申し訳ございませんでした!」」」」」
王国側は、何も言えず頭を下げ謝罪したのである。ケンジの周りには、捕虜となった元飛龍騎士団の面々もいて、何とも言えないような顔をして暗く沈んでいたのである。
「主君……」
「今回の、戦争で王国側の心持がよくわかったような気がしました!俺はこれまで、王国の人口増加に協力していたにもかかわらず、今回の裏切り行為は大変遺憾に思います!」
「……」
「よって!グランパス王国は、Freedom国の傘下に入っていただきます!」
「ちょっと、お待ちください‼王国領土、全部吸収合併するおつもりか?」
「異論は認めません!そして、貴方達現責任者達は、責任を取ってもらい公開処刑とし、後継者には息子であるキース王太子に引き継いでもらい……」
「ケンジ様!お待ちください‼」
口を挟んできたのは、グランパス王であった。
「異論は認めないと言いましたが?貴方達は、自分の都合で我が国を手中に治めんとしたではないですか?」
「そ、それは……」
「もし仮に、俺達の方が負けていた場合、貴方達はこの俺をどのように扱うつもりでいたんだ?」
「……」
「どうした?言えないなら俺から言ってやろうか?この俺を奴隷にして、今まで開発した商品を作らせ続けて、使いつぶそうとしていただろ?」
「それは、国の発展を考えたら当然の事です!」
「俺は、この世界の駄目な所はそういった自分さえ良かったら、他人を犠牲にするところだと思う!まあ、この世界だけとは言わないがね……」
「はっ?それはどういう意味で?」
「何でもないよ、こっちの話だ!で、話は元に戻るが貴方達は戦争に勝てば、俺の自由を奪い好き勝手な事をしようとしていたのは明白だろ?そして、貴方達は戦争に負けたんだ!俺にどのように扱われようが、文句は言えないはずだよな?」
「むぐぐぐ……」
「ケンジ様、発言をお許しください!」
横から口を挟んできたのは、周りにいた元王国騎士の一人であった。
「なんだ?」
「グランパス王は、だた口車に乗っただけなのです!」
「だからなに?」
「ですから、公開処刑だけは、なにとぞご容赦してほしいのです!」
「お前は、元王国騎士団の将軍の一人だったよな?」
「はっ!」
「いいか?口車に乗っただけだと言ったが、その最終決定をしたのは、まぎれもなくこの国王だぞ。そして、その先見の目がなかったせいで、お前は捕虜となり戦争奴隷になった事は悔しくないのか?」
「それは……悔しくないと言ったら嘘になります……ですが、元主君は最初、Freedom国とは不可侵で行くとおっしゃっておられました。宰相殿がもってきた案に乗ってしまい、今回王国がこんな事になったのは、宰相殿の責任が大きいかと……」
「なっ⁉いらぬことを言うでない‼」
「お前の思う事はわからんではないけど、ここにいる王族は長年トップに立ってきて、周りが見えなくなった人間達だよ!俺から言わせれば老害としかいえない!」
「「「我らが老害と申すのか!無礼者が!」」」
「情報は得ているよ。キース王太子はこの戦争を止めたらしいじゃないか?なのに、貴方達は自分の都合が悪いからと言って、地下牢に閉じ込めたんだろ?」
「そ、それは……」
「自分の思い通りにならないからって、口を封じてしまい発言をさせないなんて、老害そのものじゃないか!それにあんた達が処刑される事により、先見の目があるキース王太子が王国領を引っ張っていくんだから、よくなると思わないか?」
「ゥぐ……」
「それでも、国王の命だけはなにとぞ、ご勘弁をして上げれないでしょうか?」
元王国騎士の将軍は、ケンジに対して土下座したのである。それにつられ捕虜となっている騎士達も、元主君の命乞いをし始めてしまったのだ。
「お前達に聞く!それでは今回王国の、いや、王族の責任はどのように取らせるつもりなのか意見を言え!」
捕虜の兵士達は、何も言えずただ黙ったまま土下座をし続けたのだった。
「何も言わなければ先に進まないじゃないか?それとも何もせずに、ただ俺に王国の謝罪を受け入れろとでもいうつもりなのか?」
「いえ……私達捕虜となり、これからFreedom国の為に役立って見せます!それでどうか……」
「あんた達、馬鹿な事ばかり言ってんじゃないわよ!」
ここで、とうとうマイが元王国騎士の言い分に切れてしまったのである!
「マ、マイ様……」
「もし、これが反対の立場なら、王国はそんな申し出を受け入れるというの?ねえ!グランパス王、もしあなたがこの戦争に勝っていたら、今のような申し出を受け入れるの?」
「……」
グランパス王は、下を向き下唇を噛みながら、首を横に振ったのだった。
「あんた達!今のが答えよ!」
「わかっております!我々もこんな虫のいい話をしている自覚を持って、ケンジ様にお願いをしているのでございます!」
「あんた達ねぇ!」
「それでも、やっぱり元主君の命は助けてほしいのです!」
「わかったよ……」
「ケンちゃん!何を言っているのよ!」
「まあ、待てよ!何もタダでって訳じゃないよ」
「グランパス王!あなたの命は助けようと思うが、それに代わる代償はありますか?心して答えてくれ!」
グランパス王は、ケンジの問いに黙って目をつむったのだった。そして、宰相や公爵達が騒ぎ出したのである
「馬鹿な!国王の命と釣り合う代償だと!そんなものなどあるわけがあるまい!」
「そうだ!そんな数の命と計算するならば、捕虜となった兵士の数でも足りぬ!」
「そうだ!黙って聞いておれば数々の不敬!もう我慢ならん!」
宰相達は好き勝手に騒ぎだしたのである。そして、グランパス王は宰相達を手で押さえるジェスチャーをし、押しとどめたのである!
「ケンジ殿!このたびは本当に申し訳なかった……わしは、この国が羨ましかったのだ!先の戦争で、この国を吸収すれさえすれば、王国も豊かな国とすることが出来るとばかりに、キースの言う事も無視して、自分勝手な行動にでた」
グランパス王は、今の自分の気持ちを素直にケンジに訴えかけて、その上でこう答えたのである。
「今回の事は、全て私が行った事である!こうなっておめおめと生き残る選択などしない!私の命で、この責任は取ろう!」
「「「「国王!」」」」
「ケンジ様待ってください‼どうか国王の命だけは!」
「あなたは黙りなさい!国王自ら責任を取ると言っているのよ!もう、貴方の出る幕はないわ!」
マイは、元王国騎士の捕虜を睨みつけ、黙らせたのであった。
「グランパス王!良い覚悟だ!では、今回の責任を宰相、公爵達に取ってもらうよ!」
「「「「「なっ⁉」」」」」
「どういう事じゃ!」
「ああ!グランパス王は貴族の誇りを見せ、最後の最後でやっぱり善政のできる人間と分かったからだよ。それに比べ、周りにいる貴族がダメだって事がよく分かったよ!あんた達が本当の老害だ!」
「国王以外、全員ひっ捕らえぃ‼」
「「「「はっ!」」」」」
「何をするんだ!離せ!触れるでない!」
宰相達は、Freedom国の兵士達を振り払ったが、屈強な兵士達に抵抗など出来る事などできず、捕縛されてしまったのだった。
「国王様!勝手な事をして申し訳ありませんでした」
ケンジは、グランパス王に頭を下げたのである。
「何をしておるんだ?なぜあなたが頭を下げるのだ!それに宰相達をどうするつもりなんだ?」
「俺は、貴方を試してしまいました!あそこで宰相達と同じような答えを出すなら、宰相達と一緒に処刑して、責任を負わせようと思いました」
「何を言っておるのだ……わしは、Freedom国をでっちあげ攻め込んだのだぞ!」
「確かに、その責任は取っていただきます!貴方の命だけは助けます。貴方には、政権を息子のキース様に譲っていただきます」
「なんだと……」
「今の、グランパス王国の諸悪の根源といえる老害は完全になくなったとは言えませんが、これでキース様が王国を盛り立ててくれるでしょう」
ケンジの計画は、国王を殺さず王国からの恨みを買わずに、政権を変えたのである。これがどのようになるのかはわからないが、性格が法の中で悪さをするような、貴族達には撤退してもらったのである。
「本当に王国を、これで許してくれるのか?」
「ああ!勘違いしないでくださいね。俺は王国も貴族も許してなんかいないよ!ただ、このままでは王国民が路頭に迷うのが許されないだけだよ!当然王国には、Freedom国の傘下に入ってもらうつもりだ!当然だが、これは同盟でも何でもない!傘下に入ってもらう事で、王国領で年間上がってくる税金の20%をFreedom国に納めてもらう!」
「わ、分かりました……」
ケンジは、王国の処罰を宰相達に被せてしまい、そして王国領にこの事を報せる事ででっち上げられた、Freedom国の噂を解消させたのである。
グランパス王は、王妃の言葉に救われた結果となったのである。貴族の誇りを思い出す事で、人に責任を押し付けることをしなかった結果、国王からの政権を失ってしまったが、ケンジに命を救われた事により正妻の命も救われた事となったのである。
この事は王国中に報される事で、王国民達の行動がわかれたのである。戦争が終わりもう平和だと思い王国領に留まる者と、連合国相手に勝利したFreedom国に移住を決める者達にである。
言うまでもないが、Freedom国が国王を処罰せず、国民が路頭に迷わないようにしたことも報された結果、Freedom国の株が上がり移住してくる人間が、爆発的に上がったのは当然の結果であった。
これは、王国民達の意図するところではなく、本当はすぐにでも、Freedom店の商品を購入したかったのだが、王国の兵士がFreedom国が魔王になりつつあると、でっち上げた情報操作により攻め込んだ事にあったのである。
王国民は、3国が動いた事により信じるしかなかったのである。行商人や旅人達が街道を通って、Freedom支店が開いていたのを確認していたが、国民達は商品を購入する為に、Freedom国に転移する勇気が出なかったのである。
そして、Freedom支店が開いてから数日後、グランパス王はFreedom国に出頭命令が出た事で、覚悟を決めてFreedom国に訪問したのである。
その面々は、国王・宰相・公爵の王族と王族と血縁ある親戚が、一同が訪問したのである。ケンジは、こういう時の為に王城のように、謁見の間を新たに増築していたのである。グランパス王国の面々はそこに通された。
「このたびは、わざわざお越しして頂き、ありがとうございます!」
グランパス王達は、片足をつきひれ伏すのである。
「今回、グランパス王国の、行動についての意見をさせていただきたい!」
「「「「「申し訳ございませんでした!」」」」」
王国側は、何も言えず頭を下げ謝罪したのである。ケンジの周りには、捕虜となった元飛龍騎士団の面々もいて、何とも言えないような顔をして暗く沈んでいたのである。
「主君……」
「今回の、戦争で王国側の心持がよくわかったような気がしました!俺はこれまで、王国の人口増加に協力していたにもかかわらず、今回の裏切り行為は大変遺憾に思います!」
「……」
「よって!グランパス王国は、Freedom国の傘下に入っていただきます!」
「ちょっと、お待ちください‼王国領土、全部吸収合併するおつもりか?」
「異論は認めません!そして、貴方達現責任者達は、責任を取ってもらい公開処刑とし、後継者には息子であるキース王太子に引き継いでもらい……」
「ケンジ様!お待ちください‼」
口を挟んできたのは、グランパス王であった。
「異論は認めないと言いましたが?貴方達は、自分の都合で我が国を手中に治めんとしたではないですか?」
「そ、それは……」
「もし仮に、俺達の方が負けていた場合、貴方達はこの俺をどのように扱うつもりでいたんだ?」
「……」
「どうした?言えないなら俺から言ってやろうか?この俺を奴隷にして、今まで開発した商品を作らせ続けて、使いつぶそうとしていただろ?」
「それは、国の発展を考えたら当然の事です!」
「俺は、この世界の駄目な所はそういった自分さえ良かったら、他人を犠牲にするところだと思う!まあ、この世界だけとは言わないがね……」
「はっ?それはどういう意味で?」
「何でもないよ、こっちの話だ!で、話は元に戻るが貴方達は戦争に勝てば、俺の自由を奪い好き勝手な事をしようとしていたのは明白だろ?そして、貴方達は戦争に負けたんだ!俺にどのように扱われようが、文句は言えないはずだよな?」
「むぐぐぐ……」
「ケンジ様、発言をお許しください!」
横から口を挟んできたのは、周りにいた元王国騎士の一人であった。
「なんだ?」
「グランパス王は、だた口車に乗っただけなのです!」
「だからなに?」
「ですから、公開処刑だけは、なにとぞご容赦してほしいのです!」
「お前は、元王国騎士団の将軍の一人だったよな?」
「はっ!」
「いいか?口車に乗っただけだと言ったが、その最終決定をしたのは、まぎれもなくこの国王だぞ。そして、その先見の目がなかったせいで、お前は捕虜となり戦争奴隷になった事は悔しくないのか?」
「それは……悔しくないと言ったら嘘になります……ですが、元主君は最初、Freedom国とは不可侵で行くとおっしゃっておられました。宰相殿がもってきた案に乗ってしまい、今回王国がこんな事になったのは、宰相殿の責任が大きいかと……」
「なっ⁉いらぬことを言うでない‼」
「お前の思う事はわからんではないけど、ここにいる王族は長年トップに立ってきて、周りが見えなくなった人間達だよ!俺から言わせれば老害としかいえない!」
「「「我らが老害と申すのか!無礼者が!」」」
「情報は得ているよ。キース王太子はこの戦争を止めたらしいじゃないか?なのに、貴方達は自分の都合が悪いからと言って、地下牢に閉じ込めたんだろ?」
「そ、それは……」
「自分の思い通りにならないからって、口を封じてしまい発言をさせないなんて、老害そのものじゃないか!それにあんた達が処刑される事により、先見の目があるキース王太子が王国領を引っ張っていくんだから、よくなると思わないか?」
「ゥぐ……」
「それでも、国王の命だけはなにとぞ、ご勘弁をして上げれないでしょうか?」
元王国騎士の将軍は、ケンジに対して土下座したのである。それにつられ捕虜となっている騎士達も、元主君の命乞いをし始めてしまったのだ。
「お前達に聞く!それでは今回王国の、いや、王族の責任はどのように取らせるつもりなのか意見を言え!」
捕虜の兵士達は、何も言えずただ黙ったまま土下座をし続けたのだった。
「何も言わなければ先に進まないじゃないか?それとも何もせずに、ただ俺に王国の謝罪を受け入れろとでもいうつもりなのか?」
「いえ……私達捕虜となり、これからFreedom国の為に役立って見せます!それでどうか……」
「あんた達、馬鹿な事ばかり言ってんじゃないわよ!」
ここで、とうとうマイが元王国騎士の言い分に切れてしまったのである!
「マ、マイ様……」
「もし、これが反対の立場なら、王国はそんな申し出を受け入れるというの?ねえ!グランパス王、もしあなたがこの戦争に勝っていたら、今のような申し出を受け入れるの?」
「……」
グランパス王は、下を向き下唇を噛みながら、首を横に振ったのだった。
「あんた達!今のが答えよ!」
「わかっております!我々もこんな虫のいい話をしている自覚を持って、ケンジ様にお願いをしているのでございます!」
「あんた達ねぇ!」
「それでも、やっぱり元主君の命は助けてほしいのです!」
「わかったよ……」
「ケンちゃん!何を言っているのよ!」
「まあ、待てよ!何もタダでって訳じゃないよ」
「グランパス王!あなたの命は助けようと思うが、それに代わる代償はありますか?心して答えてくれ!」
グランパス王は、ケンジの問いに黙って目をつむったのだった。そして、宰相や公爵達が騒ぎ出したのである
「馬鹿な!国王の命と釣り合う代償だと!そんなものなどあるわけがあるまい!」
「そうだ!そんな数の命と計算するならば、捕虜となった兵士の数でも足りぬ!」
「そうだ!黙って聞いておれば数々の不敬!もう我慢ならん!」
宰相達は好き勝手に騒ぎだしたのである。そして、グランパス王は宰相達を手で押さえるジェスチャーをし、押しとどめたのである!
「ケンジ殿!このたびは本当に申し訳なかった……わしは、この国が羨ましかったのだ!先の戦争で、この国を吸収すれさえすれば、王国も豊かな国とすることが出来るとばかりに、キースの言う事も無視して、自分勝手な行動にでた」
グランパス王は、今の自分の気持ちを素直にケンジに訴えかけて、その上でこう答えたのである。
「今回の事は、全て私が行った事である!こうなっておめおめと生き残る選択などしない!私の命で、この責任は取ろう!」
「「「「国王!」」」」
「ケンジ様待ってください‼どうか国王の命だけは!」
「あなたは黙りなさい!国王自ら責任を取ると言っているのよ!もう、貴方の出る幕はないわ!」
マイは、元王国騎士の捕虜を睨みつけ、黙らせたのであった。
「グランパス王!良い覚悟だ!では、今回の責任を宰相、公爵達に取ってもらうよ!」
「「「「「なっ⁉」」」」」
「どういう事じゃ!」
「ああ!グランパス王は貴族の誇りを見せ、最後の最後でやっぱり善政のできる人間と分かったからだよ。それに比べ、周りにいる貴族がダメだって事がよく分かったよ!あんた達が本当の老害だ!」
「国王以外、全員ひっ捕らえぃ‼」
「「「「はっ!」」」」」
「何をするんだ!離せ!触れるでない!」
宰相達は、Freedom国の兵士達を振り払ったが、屈強な兵士達に抵抗など出来る事などできず、捕縛されてしまったのだった。
「国王様!勝手な事をして申し訳ありませんでした」
ケンジは、グランパス王に頭を下げたのである。
「何をしておるんだ?なぜあなたが頭を下げるのだ!それに宰相達をどうするつもりなんだ?」
「俺は、貴方を試してしまいました!あそこで宰相達と同じような答えを出すなら、宰相達と一緒に処刑して、責任を負わせようと思いました」
「何を言っておるのだ……わしは、Freedom国をでっちあげ攻め込んだのだぞ!」
「確かに、その責任は取っていただきます!貴方の命だけは助けます。貴方には、政権を息子のキース様に譲っていただきます」
「なんだと……」
「今の、グランパス王国の諸悪の根源といえる老害は完全になくなったとは言えませんが、これでキース様が王国を盛り立ててくれるでしょう」
ケンジの計画は、国王を殺さず王国からの恨みを買わずに、政権を変えたのである。これがどのようになるのかはわからないが、性格が法の中で悪さをするような、貴族達には撤退してもらったのである。
「本当に王国を、これで許してくれるのか?」
「ああ!勘違いしないでくださいね。俺は王国も貴族も許してなんかいないよ!ただ、このままでは王国民が路頭に迷うのが許されないだけだよ!当然王国には、Freedom国の傘下に入ってもらうつもりだ!当然だが、これは同盟でも何でもない!傘下に入ってもらう事で、王国領で年間上がってくる税金の20%をFreedom国に納めてもらう!」
「わ、分かりました……」
ケンジは、王国の処罰を宰相達に被せてしまい、そして王国領にこの事を報せる事ででっち上げられた、Freedom国の噂を解消させたのである。
グランパス王は、王妃の言葉に救われた結果となったのである。貴族の誇りを思い出す事で、人に責任を押し付けることをしなかった結果、国王からの政権を失ってしまったが、ケンジに命を救われた事により正妻の命も救われた事となったのである。
この事は王国中に報される事で、王国民達の行動がわかれたのである。戦争が終わりもう平和だと思い王国領に留まる者と、連合国相手に勝利したFreedom国に移住を決める者達にである。
言うまでもないが、Freedom国が国王を処罰せず、国民が路頭に迷わないようにしたことも報された結果、Freedom国の株が上がり移住してくる人間が、爆発的に上がったのは当然の結果であった。
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