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第9章 Freedom国の発展!
57話 出頭①
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ケンジは、王国・帝国・聖国にFreedom国の正統性を訴え、現責任者を国に出頭せよ!と書簡を送ったのである
グランパス王国は、ケンジの態度に憤慨したのである。ケンジを呼び出した時は、面倒くさいという理由で応じなかったのに対して、今回グランパス王を自国に来いと言ってきたのである。
「なんて無礼な奴なんだ!あんな奴を受賞しようとしていたとは、本当に腹ただしい事だ!」
「国王!この申し出は、無視をするがよろしいかと!」
王族達は、何を勘違いしているのか周りで聞いている貴族達は、首を傾げる始末であった。王国側から、戦争を吹っ掛けていて、今回王国はいや、連合国は負けて帰ってきているのである。
それにもかかわらず、Freedom国は王国に攻め入ることは無く、責任者達を呼び出す事で、国民達には被害が及ばない様に、王族達の責任だけを問うだけで済まそうとしているのである。
ケンジを王国に呼び出す時とは、内容が全然違うにもかかわらず、王族達は自分達の責任はないかのように、文句を言っていたのである。
「こ、国王!それに宰相様!何を言っておられるのですか?」
「なんだ?」
「Freedom国は、平民には被害が出ない様に、今回このように話を持ちかけているのですぞ!」
「そうです!前に、ケンジ殿が王国に訪問しなかった事とは、話の次元が違います」
「本来なら、王国はこのままFreedom国に、攻め滅ぼされても文句が言えないのですぞ!」
「なっ⁉」
「お主達は、Freedom国の味方をするつもりなのか!」
「味方とか敵とかではありません!ここで、Freedom国の出頭要請を無視するのは、間違っていると言っているのです!」
「ば、馬鹿な!出頭などしたら、我らの命が危険にさらされるではないか!」
「何を言っておられるのですか!我らは敗戦国なのですぞ!危険も何も意味が分からないです!」
「なんだと!ワシが、どうなってもいいと申すのか?」
「どうなるかは、国王と宰相殿の謝罪次第ではありませんか!問題をごっちゃにしないでいただきたい!」
まさかの出来事であった。今まで、従順で意見に逆らう様な貴族達ではなく、ここにきて貴族達は自分可愛さに、国王達に責任を全部負わせるつもりだったのである。
「き、貴様ら!何を言っているのかわかっておるのか?」
「わかっていないのは、グランパス王あなたですよ。王国は勝てると思っていた弱小国に負けたのですよ。飛龍騎士団は壊滅状態、王国の実力者はFreedom国の捕虜となり、今あの国が王国に攻めてきたら、確実に滅亡するのでよ?」
「むぐうぐぐぐ!」
「貴様ら……儂ら王族に、そんな口の利き方をして只で済むと!」
「宰相殿!あなたも、何か勘違いしているのではありませんか?」
「なんじゃと‼」
「今回、貴方が王国をこのようにした一番の原因ではありませんか!なにが、テンプルナイトがいるから大丈夫なんですか?」
「そうだ!魔物以前に、Freedom国の防衛兵器の方が重大だったではありませんか!」
「キース様の意見を蔑ろにせず、もっとちゃんと聞いておけば、こんな事にはならなかったのは誰が見ても明白だったはずではありませんか!」
「お主達も、この戦争には賛同したではないか!今更、そんな事を言っても意味がないではないか!」
「「「「我々は賛同などしておりません!」」」」
「なっ⁉何を言っておる!会議で議決をとったでは……」
「我らは、王族に反対しなかっただけで、賛同したのではありません!王族の意見に逆らった所で、キース様と同じように地下牢に閉じ込められるだけです!だから、賛同したんじゃなく反対しなかっただけでございます!」
「「き、貴様ら!」」
「我らは、これ以上沈む船に乗船するつもりはございません!」
「「「「「失礼いたしました!」」」」」
貴族達はそれだけ言って、会議室から退室してしまったのである。ここにきて、王族は貴族達に見捨てられてしまったのだ。今まで、好き勝手とは言わないが信頼関係を築かなかった事が災いし、本当のピンチの時に部下から見捨てられてしまったのである。
会議室には、王族の宰相や公爵など、国王の親戚だけしか残らず、他の貴族達は残らなかったのだ。
「な、なんて奴らだ!」
「ですが、国王!これからどうしたらいいのですか?」
「むうう……」
その時、バンと大きな音を立てて、会議室の扉が開いたのである。
「父上!進言します‼」
「キース!何でお前が牢を出ているのだ!」
「そんな事はどうでもいい!やはりFreedom国との戦いは負けたらしいですね!それで今は、どういう状況になっているのですか?」
「黙れ!お主には関係ないわ!」
「何を言っているのですか?Freedom国から、出頭命令がきているのですよね?」
「黙れと言っておるだろうが!お主には関係ない!」
「父上!何を言っておられるのですか?ここは、Freedom国に従順の意を示すべきです!でないと、本当に1000年続いた、王国は無くなってしまうのですよ!」
「何を言ってる!儂がいれば儂さえ居れば、グランパスの家系は途絶える事はないわ!」
それを聞き、キース王太子は父の態度を見て、王国は父の代で終わってしまうと思って、その場に崩れ落ちたのである。その時、今まで黙っていた王妃が冷めた口調で口を開いたのだった。
「あなたは……そんな情けない人でしたの?貴族達に見捨てられる訳ね」
「なんだと!お前は黙っておれ!」
「いいえ!こうなってしまえば、黙っている事などできません!貴方は見誤ったのでございます!宰相様の、案に乗り1000年続いた王国を、滅亡に追い込んだのでございます!」
「だ、黙れ!女のお前に何がわかる!」
「ええ!それを言われれば何もわからぬ女子が、口を挟むのは無粋かと思われますが、貴族の心構えはわきまえているつもりです!」
「儂が王族……貴族として、心構えが出来てないというのか!」
「あなた、よろしいですか?貴方は戦争に負けたのです!だったら、命が惜しいと思わず国の為に命を賭けるぐらいの事をしたらいかがですか?」
「儂の命が、どうなってもいいと言うのか!」
「あなたは先ほど、ワシがいれば家系が途絶えることは無いとおっしゃりましたが、それは違います!あなたは、この戦争で負け、その責任を負わなければならないのです!跡取りには、もうキースがいます!」
「……」
「あなたが助かるには、Freedom国から直々に許される謝罪をする事だけでございます!」
「お前は、何もしなくとも命は助かるからそういう事がいえ……」
「馬鹿にしないでください!」
王妃が、国王の言葉を遮り怒鳴ったのである。
「わたくしは貴方の正室!あなたが責任を取り、Freedom国から許されなく処刑されれば、わたくしは貴方を追い自害します!これがわたくしの、貴族としてのプライドです!」
王妃は、国王と一心同体という覚悟を見せたのである。
「あなたは、これからFreedom国から、どのような扱いになるかわかりません!だけど、王国だけは絶対に守らないといけないのです!」
「母上……」
「キース!貴方はこの後どうなるかわかりません!Freedom国の傘下に強制される事になろうとも、王族の覚悟を持って行動するのですよ!」
王妃は、キースを厳しい瞳で見つめるが覚悟を持った瞳に、キースは尊敬の念を込め、頭を下げたのである。そして、王妃も会議室から静かに退室し、扉を閉めたのである。
「むううう!宰相!公爵!Freedom国に向かうぞ!」
「「国王!」」
「黙れ!こんな恥を掻くぐらいならば、死んだ方がマシだ!」
国王は、王妃の言葉に諭されて、Freedom国の出頭命令に応じる事にしたのである。
そして、今回の戦争にだずさった王族は、Freedom国に謝罪する為に出頭をしたのである。
グランパス王国は、ケンジの態度に憤慨したのである。ケンジを呼び出した時は、面倒くさいという理由で応じなかったのに対して、今回グランパス王を自国に来いと言ってきたのである。
「なんて無礼な奴なんだ!あんな奴を受賞しようとしていたとは、本当に腹ただしい事だ!」
「国王!この申し出は、無視をするがよろしいかと!」
王族達は、何を勘違いしているのか周りで聞いている貴族達は、首を傾げる始末であった。王国側から、戦争を吹っ掛けていて、今回王国はいや、連合国は負けて帰ってきているのである。
それにもかかわらず、Freedom国は王国に攻め入ることは無く、責任者達を呼び出す事で、国民達には被害が及ばない様に、王族達の責任だけを問うだけで済まそうとしているのである。
ケンジを王国に呼び出す時とは、内容が全然違うにもかかわらず、王族達は自分達の責任はないかのように、文句を言っていたのである。
「こ、国王!それに宰相様!何を言っておられるのですか?」
「なんだ?」
「Freedom国は、平民には被害が出ない様に、今回このように話を持ちかけているのですぞ!」
「そうです!前に、ケンジ殿が王国に訪問しなかった事とは、話の次元が違います」
「本来なら、王国はこのままFreedom国に、攻め滅ぼされても文句が言えないのですぞ!」
「なっ⁉」
「お主達は、Freedom国の味方をするつもりなのか!」
「味方とか敵とかではありません!ここで、Freedom国の出頭要請を無視するのは、間違っていると言っているのです!」
「ば、馬鹿な!出頭などしたら、我らの命が危険にさらされるではないか!」
「何を言っておられるのですか!我らは敗戦国なのですぞ!危険も何も意味が分からないです!」
「なんだと!ワシが、どうなってもいいと申すのか?」
「どうなるかは、国王と宰相殿の謝罪次第ではありませんか!問題をごっちゃにしないでいただきたい!」
まさかの出来事であった。今まで、従順で意見に逆らう様な貴族達ではなく、ここにきて貴族達は自分可愛さに、国王達に責任を全部負わせるつもりだったのである。
「き、貴様ら!何を言っているのかわかっておるのか?」
「わかっていないのは、グランパス王あなたですよ。王国は勝てると思っていた弱小国に負けたのですよ。飛龍騎士団は壊滅状態、王国の実力者はFreedom国の捕虜となり、今あの国が王国に攻めてきたら、確実に滅亡するのでよ?」
「むぐうぐぐぐ!」
「貴様ら……儂ら王族に、そんな口の利き方をして只で済むと!」
「宰相殿!あなたも、何か勘違いしているのではありませんか?」
「なんじゃと‼」
「今回、貴方が王国をこのようにした一番の原因ではありませんか!なにが、テンプルナイトがいるから大丈夫なんですか?」
「そうだ!魔物以前に、Freedom国の防衛兵器の方が重大だったではありませんか!」
「キース様の意見を蔑ろにせず、もっとちゃんと聞いておけば、こんな事にはならなかったのは誰が見ても明白だったはずではありませんか!」
「お主達も、この戦争には賛同したではないか!今更、そんな事を言っても意味がないではないか!」
「「「「我々は賛同などしておりません!」」」」
「なっ⁉何を言っておる!会議で議決をとったでは……」
「我らは、王族に反対しなかっただけで、賛同したのではありません!王族の意見に逆らった所で、キース様と同じように地下牢に閉じ込められるだけです!だから、賛同したんじゃなく反対しなかっただけでございます!」
「「き、貴様ら!」」
「我らは、これ以上沈む船に乗船するつもりはございません!」
「「「「「失礼いたしました!」」」」」
貴族達はそれだけ言って、会議室から退室してしまったのである。ここにきて、王族は貴族達に見捨てられてしまったのだ。今まで、好き勝手とは言わないが信頼関係を築かなかった事が災いし、本当のピンチの時に部下から見捨てられてしまったのである。
会議室には、王族の宰相や公爵など、国王の親戚だけしか残らず、他の貴族達は残らなかったのだ。
「な、なんて奴らだ!」
「ですが、国王!これからどうしたらいいのですか?」
「むうう……」
その時、バンと大きな音を立てて、会議室の扉が開いたのである。
「父上!進言します‼」
「キース!何でお前が牢を出ているのだ!」
「そんな事はどうでもいい!やはりFreedom国との戦いは負けたらしいですね!それで今は、どういう状況になっているのですか?」
「黙れ!お主には関係ないわ!」
「何を言っているのですか?Freedom国から、出頭命令がきているのですよね?」
「黙れと言っておるだろうが!お主には関係ない!」
「父上!何を言っておられるのですか?ここは、Freedom国に従順の意を示すべきです!でないと、本当に1000年続いた、王国は無くなってしまうのですよ!」
「何を言ってる!儂がいれば儂さえ居れば、グランパスの家系は途絶える事はないわ!」
それを聞き、キース王太子は父の態度を見て、王国は父の代で終わってしまうと思って、その場に崩れ落ちたのである。その時、今まで黙っていた王妃が冷めた口調で口を開いたのだった。
「あなたは……そんな情けない人でしたの?貴族達に見捨てられる訳ね」
「なんだと!お前は黙っておれ!」
「いいえ!こうなってしまえば、黙っている事などできません!貴方は見誤ったのでございます!宰相様の、案に乗り1000年続いた王国を、滅亡に追い込んだのでございます!」
「だ、黙れ!女のお前に何がわかる!」
「ええ!それを言われれば何もわからぬ女子が、口を挟むのは無粋かと思われますが、貴族の心構えはわきまえているつもりです!」
「儂が王族……貴族として、心構えが出来てないというのか!」
「あなた、よろしいですか?貴方は戦争に負けたのです!だったら、命が惜しいと思わず国の為に命を賭けるぐらいの事をしたらいかがですか?」
「儂の命が、どうなってもいいと言うのか!」
「あなたは先ほど、ワシがいれば家系が途絶えることは無いとおっしゃりましたが、それは違います!あなたは、この戦争で負け、その責任を負わなければならないのです!跡取りには、もうキースがいます!」
「……」
「あなたが助かるには、Freedom国から直々に許される謝罪をする事だけでございます!」
「お前は、何もしなくとも命は助かるからそういう事がいえ……」
「馬鹿にしないでください!」
王妃が、国王の言葉を遮り怒鳴ったのである。
「わたくしは貴方の正室!あなたが責任を取り、Freedom国から許されなく処刑されれば、わたくしは貴方を追い自害します!これがわたくしの、貴族としてのプライドです!」
王妃は、国王と一心同体という覚悟を見せたのである。
「あなたは、これからFreedom国から、どのような扱いになるかわかりません!だけど、王国だけは絶対に守らないといけないのです!」
「母上……」
「キース!貴方はこの後どうなるかわかりません!Freedom国の傘下に強制される事になろうとも、王族の覚悟を持って行動するのですよ!」
王妃は、キースを厳しい瞳で見つめるが覚悟を持った瞳に、キースは尊敬の念を込め、頭を下げたのである。そして、王妃も会議室から静かに退室し、扉を閉めたのである。
「むううう!宰相!公爵!Freedom国に向かうぞ!」
「「国王!」」
「黙れ!こんな恥を掻くぐらいならば、死んだ方がマシだ!」
国王は、王妃の言葉に諭されて、Freedom国の出頭命令に応じる事にしたのである。
そして、今回の戦争にだずさった王族は、Freedom国に謝罪する為に出頭をしたのである。
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