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第9章 Freedom国の発展!

52話 犠牲者

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 Freedom国を、3大連合国が包囲する数日前、ツバキ達は偵察する為に街道を慎重に進んでいたのだった。

「ツバキ姉さん!この先に人の気配が……」

「サクラ……気をつけて!」

 ツバキ達は、偵察を2か所に分けて行っていたのである。ツバキ率いるサクラ・ガーベラ・マーガレット・パンジーである。

 小高くなった丘から、景色を一望したサクラは驚愕したのだった。どこまで続いているかわからない程、人間がこちらに向かって行進していたのである。

「こ、これは……」

「サクラ……これはもうどうしようもないわ!一旦引き返すわよ。この数からして、王国の兵士だけじゃないわ!」

「「「「えっ⁉」」」」
「ツバキ姉さんそれってどういう事ですか?」

「遠見メガネで見てごらんなさい!」

 サクラ達は、ケンジが用意した※①【遠見メガネ】を覗くと、鎧の紋章を確認したのだった。

「あれって、いったい……」

「あれは、帝国のドラグーン騎士団と聖国のテンプルナイト、そして王国の飛龍騎士団ね……」

 ここで、初めてFreedom国は3大大国を敵に回した事に、実感が湧いてきたのである。
 ツバキ達は、それまで何となく王国だけだと心の中で思いたかったが、この進行を見てヒューマン族の恐ろしさを肌身に感じて、冷や汗が流れたのである。

「これでは、わたし達だけではどうにもならないわ……」

 ツバキ達は、ケンジから斥侯役だけを言いつけられていたのだが、自分達はSランクの魔物という自覚もあり、出来るものなら一矢報いたいと思っていたのである。
 だが、この状況では無駄死にするのはあきらかで、撤退するしかなかったのである。

 一方、第2部隊のコスモス・サフラン・アザリア・ナデシコ・キキョウの5名もまた、この状況に驚愕していたのだ。

「これはいったい……これでは、人間のスタンピードじゃない……」

 キキョウは、冷や汗を流し呟くしかなかったのである。キキョウ達は、草原を埋め尽くされているヒューマンの数に驚愕し、撤退する事に決めたのである。

「みんな、これはだめだわ!引き返すわよ!」

 キキョウが、みんなに報せる為に後ろを振り返った瞬間、キキョウの胸に一閃の矢が突き刺さったのである。

「うぐっ!」

「「「「キキョウ!」」」」

「みんな、早く逃げて……ぐふっ……」

 キキョウの口から、赤い鮮血が流れたのである。コスモス達はいったい何が起こったのか、よくわからなかったのだ。進行している軍隊はまだ先にいて、弓矢がこんなところにまで届くはずがないのである。
 キキョウの胸に、刺さった矢を引き抜こうにも、全然ビクともしないのである。

 キキョウは最後の力を振り絞り、仲間を払いのけ矢の飛んできた方に、両手を広げた瞬間10本ほどの矢がとんできて仲間の盾となったのである。

 キキョウは、全ての矢を受け切り、その場に倒れたのである。

「早く逃げなさい‼」

 キキョウは、出来るだけ大きな声を出し怒鳴ったのである。それを聞いた4人は涙を流し撤退したのである。

「「「「キキョウ!ごめんなさい!」」」」

「それでいい……ご主人様……ごめんなさい……」

 キキョウは、それだけ小さくつぶやき事切れたのである。

「ちっ!せっかくの獲物が引っかかったのに1匹だけかよ!」

 森の茂みから、聖国の斥侯部隊であった。聖国の兵士はモンスターキラーであり、魔物に対して殺傷能力が高い攻撃を繰り出せるのだ。
 Aランクの魔物では、とてもじゃないが太刀打ちが出来ず、キキョウは瞬殺されてしまったのである。

 コスモス達は、その場から逃げ出し撤退をするしか出来なかったのだ。ツバキ達と合流する場所で、ツバキ達を待っていたのだった。

 すると、ツバキ達も息を切らして、合流場所に帰って来たのだった。

「貴方達!良かった大丈夫だったのね!」

「「「「ツバキ姉さん!」」」」

 コスモス達は、ツバキの姿を見たら安心して、泣きながら抱きついてきたのだった。

「相手には、聖国のテンプルナイトがいるわ!あなた達が無事で良かった……」

「ツバキ姉さん……」

 ツバキ達も、聖国の施行部隊に襲われて、命からがら撤退をしていたのだった。だがツバキがいる為、全員犠牲者無く逃げきれていたのだった。

「ねえ……キキョウはどうしたの?」

「「「「うわ~~~~ん!」」」」



「そう……キキョウが犠牲に……」

 ツバキは、怒りで身体を震わせてあまりの迫力に、コスモス達は近寄れなかったのだ。

「みんな、帰るよ!ご主人様に、早く報告しないといけないわ……」

 ツバキ達は、涙を流しながら、Freedom国へと帰還したのである。そして、ボロボロとなっているツバキを心配し、一人足りない事に気づいたのだ。



「ツバキ、大丈夫だったか?お、おい!キキョウはどうしたんだ?」

「ご主人様……申し訳ございません。キキョウは戦死しました……」

「なっ⁉キキョウほどの者がなんでだ!何があった?」

「ケンちゃん!声が大きい!ツバキ達が怯えてるじゃない」

「あっ……す、すまん……怒っている訳じゃなくキキョウが……」

「で、ツバキ何があったの?貴方達が撤退してくるというのは、余程の事があったんでしょ?」

「はい……今、連合国はここから3日程の距離まで進行しております。人数の確認は出来ませんでした……」

「できないってどういう事だ?」

「人数があまりに多すぎて、後方が見えないのです……あれでは3国だけでなく、ギルド冒険者達や奴隷達も徴兵されております!」

「はっ?冒険者ギルドも参加しているのか?」

「確認はできませんでしたが、生産者も物資調達料理などで、参加されているのではないかと推測されます」

「ツバキ達は、そんな相手に気づかれるような距離まで近づいたのか?」

「いえ……十分な距離はあったのですが、聖国の斥侯部隊にやられたのです。あいつらは、対魔物に特化した部隊であり、わたし達は近づかれた事すら分からなかったのです……」

「なっ⁉そんな部隊がいるのか?」

「人数が多かった為、わたし達は部隊を分けたのが仇となり、キキョウが犠牲になったというわけです……」

「そうか……辛い思いをさせてしまった申し訳ない……」

「なんで、ご主人様が謝っているのですか?悪いのはわたしであって!」

 ツバキは、キキョウが亡くなったのを思い出し、瞳から涙が溢れたのだった。

「いや……俺が悪かった。対魔物戦士がいるなんて知らなかったんだ……知っていたら、お前達だけで偵察なんか行かせなかった……」

「ご主人様……」

「お前達は、ゆっくり休め!後は、俺達に任せろ!」

 ツバキ達は涙を流し、奥の部屋へと入っていくのだった。

「ちくしょう!聖国の奴等!俺がこの手で始末してやる!」

 マードックやプリムが席を立ちあがって、部屋から出て行こうとしたのだ。ケンジは、それを引き止めるのであった。

「マードック!待て!プリムもどこに行くつもりだ!」 

「どこ行くって!聖国の奴らを蹴散らし、キキョウの仇を討つに決まっているだろ!」

「待てと言っているだろ!」

「何で止めるんですか?ご主人様は悔しくないのですか?」

「そんなわけないだろ‼」

 ケンジは、プリムの言葉に怒りをあらわにしたのだった。その迫力は今までにない位で、周りにいた者達は3連合国の、未来は無くなったと思う程であった。

「お前達が行ってどうなる?そんな大群相手に何とかなると思っているのか?何とかなるかもしれんが、犠牲者は出るかもしれないんだぞ!」

「だけど、主!俺達はこの日の為に訓練し、主の装備も問題なく扱えるようになった!敵はもういないじゃないかという程の強さを手に入れているんだ!」

「敵がいないだと?お前は、まだそんなことを言うつもりなのか?」

「いや!主、そうじゃなくて……」

「スマン……確かにもうお前達に、敵はいない程の実力はあるかもしれんが、俺は隊魔物特化した様な戦士がいるとは思わなかったんだ……だったら、まだ知らない事があるかもしれないと思っただけだ!」

「主……」

「いいな?お前達は、連合国が敗退して引き返した時に活躍してもらう!その計画に変更はない!あと3日もしたら連合国は、この国にやって来るだろう!その時は防衛システムで十分だ。お前達の持ち場は、町の4隅にある結界システムを頼むぞ!」

 戦争の場合、人間が相手になるのでまず一番危険なのは、町の結界魔道具である。魔物のスタンピードの場合は、魔物が大量に襲ってくるだけだが、人間相手の場合、この4隅に設置してある結界の核である、魔石を狙ってくるのが常套手段なのである。
 その為、防衛側は信頼のある力のある者が、その場所を警備するのが普通であり、この守りをマードックやプリム達に任せていたのである。


 そして、2日後町の見張り台からサイレンが鳴ったのである。

「来たぞぉ~~~~~~!連合国だ!」

 すると、拡声器のような魔道具で、連合国から大きな声が聞こえてきたのである。

「我々は聖国・王国・帝国の連合国である!Freedom国は自分の都合で大陸のバランスを崩し、魔物を操る邪悪な国と判明!世の中の平和を取り戻すべく討伐する事となった!覚悟いたせ!それが分かって組する平民も又、同じであると考え全て討伐対象とする!」

 連合国の言葉に、町の中は騒然となるのだった。普通は出来るだけ兵士や徴兵された冒険者以外は、傷つけないように計らうのだが、連合国は平民も同じ対象として討伐対象とすると言っているのである。

 拡声器で聞こえてきた声に、町の人達は騒めき慌てるのだった。

「お、おい!この国が負けたら、俺達も一緒に処刑されるって事か?」
「だ、大丈夫よ……この国は、大陸一安全だと聞いたのだから……」
「そうだ、この国の王様は、俺達冒険者達に徴兵はしないと言ってくれたんだぞ!」
「そうだ!それほどまでに、この戦いに自信を持っているはずなんだ!」

 そして、城壁で見張りをしていた者が、遠くの方から2体の人影を確認したのだった。その2体の騎馬は、大きな袋を正面門の前に放り投げて、大きな声で宣言したのだった。

「これは、お前達への餞別だ!明日の朝、連合国は進撃を始める。これを見て、恐怖に打ち震えるがいい!あはははははは‼」

 そう言って、騎馬2体は自陣に引き返していくのだった。そして、残っている袋を回収しに、外に出ると無残な姿となったキキョウがぼろきれのようになり、魔物の素材は全て解体された状態で袋に包まれていたのだった。
 この事は、すぐにケンジに知らされたのである。

「わぁ~~~~~!キキョウ‼」

 ツバキ達は、キキョウの姿を見て、大きな声を出して泣き叫んでいたのだった。ケンジ達も、連合国のやり方をみて、悔しくて握り拳を作り涙を流したのである。

「みんな、泣くな!」

「ご主人様だって、泣いているではありませんか!」

「俺に考えがある!キキョウの死体は俺が預かる!」

 ケンジの言葉に、オリヴィアが声をかけたのである。

「ご主人様、ひょっとして魔法で、キキョウを蘇生できるのですか?」

「いや……キキョウは死亡してから、もう時間が経っているから、リザレクションでも無理だよ……」

 オリヴィアは、ケンジから魔法のスクロールを貰っており、スペルブックに禁忌と言われる蘇生魔法を、登録だけはしていたのである。その為、※②【リザレクション】という魔法の存在を知っていたのである。

「だったら、何をするつもりなのですか?」

「まだ、どうなるか分からんから言えないんだよ。だが、俺は何とかしてキキョウを蘇生してみせる!」

「「「「「ご主人様!」」」」」

 その力強いケンジの言葉に、ツバキ達は泣いて喜んだのである。

「いいか?とりあえずマードック達は明日、手筈通り結界魔道機の守りを頼むぞ」

「でも、ケンちゃん……よくこの数日であんな策を考えついたよね……」

「ああ!主、あれなら連合国も一網打尽にできるぜ!」

「だから、言っただろ?あんな連合国なんて烏合の衆だってな!キキョウの仇討ちをするから、みんなうまくやってくれよ!」

「「「「「「はい!」」」」」」

 それを、見ていた戦闘では役に立たないセバスやムシュダルクは、ケンジの凄さに驚愕し、連合国の行く末を不憫に思っていたのである。



 そして、次の日の朝、連合国の長い一日が始まったのである。


*-----*-----*-----*-----*


 とうとう、ケンジの仲間に犠牲者が出てしまいました。
ケンジの怒りは凄まじいのですが、この段階ではまだ表には
出していません。
 連合国は、この後悲惨な目に合うのは当然として、この後
どのようになっていくのか、自分ではわかっていますが、
ワクワクしながら、書いていきたいと思っています。

 いつもこの小説を読んでくれて、本当にありがとう
ございます<m(__)m>


 この話で出てきたアイテムと魔法

※①【遠見メガネ】
 水晶をレンズ型に磨き上げ、望遠鏡のような道具。魔道具でも何でもなく
雑貨屋で売っている商品。

※②【リザレクション】
聖属性魔法    10階位
消費MP     200
詠唱速度     120秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間     一瞬
効果対象     一人
効果範囲     なし
必要秘薬     虹パール・高麗人参・マンドラゴラの根・紫水晶 各50個

備考欄
 聖属性魔法の最高位魔法で禁忌に位置する魔法。
ガイアースで発見されていない魔法で死んだ人物を蘇生できるが、死んで
から時間が経つにつれ、蘇生成功率は1時間ごとに10%減っていき、
10時間以内に唱えなければ、蘇生することはできない。
大魔道師の職業レベル250・パッシブスキル魔法120.00で使うこと
が可能。


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