異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第9章 Freedom国の発展!

46話 新たな商品開発⑤

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 ケンジは、ランジェリーをFreedom店で働いている、販売員のユエティーやダリア達に与えたのである。
 すると、プロポーションが劇的に変わり、体型が若返ったのである。Freedom店の従業員の制服は、胸の空いたデザインであり、ブラを装着した事で、胸の谷間が強調され男性客が殺到したのであった。

 これは、ギルドの集客方法を真似たものであり、ギルド受付嬢は綺麗どころを集めて、冒険者達をギルドに集める手とおなじである。

 だが、Freedom店とギルドの違うところは、女性客の興味をひかせたところである。

「あの……ユエティーさん、ちょっとお聞きしたいのですがいいですか?」

「何でしょうか?」

「あの、こんな事を言うと本当に失礼なのかもしれませんが、前よりプロポーションが良くなったみたいに思えるのですが、なにかあったのでしょうか?」

「いいえ、大丈夫ですよ。えーっとですね、もうちょっと先になるのですが、Freedom店で今度新しい商品が販売される事になるのですが、女性のお客様は楽しみにしていてください」

「それは、その体型に関係しているのですか?」

「ええ!実は女性用の下着を、販売をする事になったのですよ」

「下着ですか⁉下着だけで、そんなバストが形良くなるのですか?」

「ええ!ご主人様につくって頂き、今着けているのですが、とても気持ちいいのです」

「いつ販売するのですか?」

「今、つけさせてもらっているのですが、その不具合とかが無く商品として問題ないと判断されたら、売り出せると思いますよ」

「その体型になって、不具合なんかあるのですか?」

「それを調べるための、モニタリングなのですよ。もう少しお待ちくださいね」

 ユエティーは、貴族の女性にニッコリ微笑み、優しく説明をしたのである。

「わ、わかったわ!出来るだけ、早く販売してくださいね」

「その時は、各支店で商品紹介させていただきます。楽しみにしていてください」

 このように、貴族の女性だけでなく平民の女性からも時々、説明を求められるのであった。





 ただ、この下着はレースを編み込む必要があり、時間が物凄くかかるのである。今、このレースを作れるのはツバキ一人だけであり、糸を出す時のMP消費が半端ないのである。

「ご主人様……申し訳ございません……1日の生産量はこれだけしか出来ません……」

「そっか……これでは販売しても、生産が追いつかないな……ツバキだけに、無理をさせる訳にもいかないし、困ったな……」

 ツバキは、自分しかできない事が出来たのに、生産量が追いつかない事に焦るのだった。このまま、販売中止になる事は、どうしても納得できなかったのである。

「ご主人様!わたし頑張ります!だから、販売停止だけは……」

「いやいや……ツバキ一人無理をさせて、倒れられる方が心配だ!それに、販売員達に、ツバキの下着を着けてもらっているだろ?」

「はい。みんなから感謝されました」

「みんなの、プロポーションが良くなった事で、それが宣伝効果になっているんだよ。お客様がまだかまだかと待ち望んでいるみたいでな。今から販売停止なんかできないよ」

「だったら、わたしが頑張るしかないかと!」

「いやいや……3つの町と繋がっているのに、気合でどうにかなる生産量じゃないから!」

「だったら、どうしたらいいのですか?」

「うん、それで考えたんだが、ツバキの仲間を、ダンジョンに探しに行こうと思うんだよ」

「わたしの仲間を?」

「そう!ダンジョンに行けばアラクネがいるだろ?それらに、俺の従魔になって貰おうと思うんだよ?ツバキはどう思う?」

「それは良い考えです!わたしは、ご主人様の従魔になれて幸せです。ご飯の心配も睡眠も安心してできるようになれたので、わたしの仲間も従魔になれば感謝すると思いますよ」

 こうして、ケンジ達は超級ダンジョンに、ツバキと同じアラクネを従魔にするために出発したのである。





 ランジェリーを、楽しみに待ってくれている女性のお客様達には、支店に張り紙をして、材料で使う新素材を作る職人が足りない為、生産が追いつかないと説明し、もうしばらくお待ちくださいと謝罪をしたのである。

「もうちょっとってどれくらい待てばよろしいの?」
「早くわたし達もその下着をつけたいわ!」
「新素材ってどういうこと?」

 このように、問い合わせが殺到したのである。その時に、レース素材を見せながら、ユエティー達は説明したのであった。

「今回このような、布地を用いた下着を作っているのです。この布は特殊な編み方をしていて、どうしても人員が足りないのです」

「こ、これは!」
「綺麗!」
「何て美しいの?」

 レース素材は、まだこの世界には無く、真っ白なシースルーの生地に、ハートがらや花柄の装飾がされていたのである。この生地をみた、女性達は納得するしかなかったのである。極限までに、細い糸を巧みにあつかうこの技術には時間がかかり、職人の手が足りないと納得するしかなかったのである。

「それで、職人さんは見つかりそうなの?」

「それは大丈夫だと思います!ご主人様が必ず見つけてくると言っていたので、1週間ほどで戻ってくる予定です」

「この素材を作れる人間が、1週間で見つかる物なのですか⁉」

「いえ、この素材は人間には作れません!これは、あなた方も知っているツバキの作品ですよ」

「こ、これが魔物が作った作品なのですか?」

 問い合わせに来ていた女性客達は、目を見開き驚くのだった。

「ツバキは魔物ですが、優秀な職人でもあります。なので、ご主人様はツバキの仲間を探しに行ったのです」

「ってことは、ツバキさんの仲間達がたくさん見つかれば、生産開始される事ですか?」

「まだ、詳しくは言えませんがそうなるとおもいますよ」

 あの生地をみた女性達は、たしかに人間では作れないと納得し、ケンジがその仲間を見つけに行ったと聞くと、それ以上何も言えなくなって、無理やり納得して引き返していったのである。





 そして、1週間後ケンジ達は、超級ダンジョンから帰って来たのである。アラクネを9人、テイムを成功させていたのである。

 名前はツバキを筆頭にサクラ、ガーベラ、マーガレット、パンジー、コスモス、サフラン、アザリア、ナデシコ、キキョウの、10名を連れて帰って来たのである。

「それじゃみんな!ツバキを師匠としてがんばってくれよ」

「はい!わかりました」

 裁縫工房には10人のアラクネが、レースを作りだしたのである。その後景は、何とも言えないものであり壮観であった。

 アラクネは、糸を自在に操ることが出来て、生まれた時から裁縫のスキルを持っているのだ。そして、ツバキはダークアラクネであり上位種である事も幸いしたのだ。魔物の世界は弱肉強食であり、ツバキの言う事は絶対であり、残りの9人はツバキの言う事を素直に聞いたのである。

 それにより、レースの作り方を真剣に聞き、忠実に製作していくのである。後の作業は、裁縫のスキルのある者がパーツを作り、手分け作業でドンドンと製作していったのであった。




 そして、3ヵ月後支店のショーケースにマネキンを置き、女性用下着の販売を開始したのである。


 
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