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第9章 Freedom国の発展!
45話 新たな商品開発④
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ケンジは、マイのサイズを聞き、下着の製作に取り掛かるのであった。裁縫工房で製作しているケンジのもとに、ツバキがやってきたのだった。
「ご主人様、こんな感じでいかがでしょうか?」
ケンジは、立体的に裁縫するようにする為、ツバキに工程を教えながら製作に取り掛かるのであった。動きやすいように、デザインはシンプルなもので、伸縮するツバキの糸で編んだ布を使い、ツバキ自身もこんな布が出来るとは思っていなくて、目を輝かせて感動していたのだった。
「ああ!ありがとな!」
「でも、こんなにパーツを作る下着って見たことありませんよ……」
「このガイアースには無いものだからな……このパーツを組み合わせて、バストを出来るだけ強調し、包み込むように裁縫するんだよ」
「難しいものですね……」
「ツバキ、それともう一つお願いできるかな?」
「どんな事でしょうか?」
「レースってわかるか?」
「いえ……レースと言えば競争という意味でしか……」
「そ、そうだよな?……じゃあイメージ画を描いてみようかな?こんな感じで、細い糸を使ってシースルーのように編み込めるか?」
「頑張ってやってみます!」
ツバキは、ケンジとの共同作業が嬉しくて、どんなに難しい事でも頭の中でイメージをして、綺麗なレースを編み込んでみたのだった。
「ご主人様、こんな感じでいかがでしょうか?」
「もうちょっと柔らかく、糸を細く出来るか?」
「もっとですか?」
「ああ!出来なかったら、無理はしなくてもいいぞ」
「いえ……大丈夫です」
「本当に大丈夫なんだな、無理はするなよ?」
「はい!わたしはご主人様とこうして一緒に何かするのが楽しいんです」
こうして出来上がったのは、本当に繊細で柔らかいレースだが、アラクネの糸で作っている為、破れる事は無い丈夫で防御力もそこそこある、レースが出来上がったのである。
「ツバキ!ありがとな。これでマイも納得いくような、下着が出来上がると思うぞ!」
「本当ですか?」
「ああ!そして、Freedom店でも売り上げトップの、商品が出来上がるとおもうぞ」
「どういう事でしょうか?」
「いいか?よく考えてみろ!こんな女性用の下着今まであったか?」
「いえ……ないですね」
「人類の半分が女性なんだぞ!これは必ずヒット商品になるよ。それにこのレースは、多分だがツバキにしか作れないよ。つまりこの商品は、ツバキがいなくては製作できない商品なんだ」
「わ、わたしにしか⁉」
「その意味が分かるか?」
「いえ……」
「お前は、この商品で人間社会において、絶大な力を持つ事になるんだぞ。それも暴力でない力でだ!」
「わたしが……魔物のこのわたしが人間社会で、必要な存在となるのですか?」
「そういう事だ!」
ツバキはケンジの言葉に感動し、涙が止まらなかったのである。ツバキはケンジと一緒に暮らしてきて、自分が魔物という事に一歩引き、遠慮してた部分があったのである。
今までは、護衛という事でしか一緒にいられなかったが、生産というケンジと同じ立場になれたのが、本当に嬉しかったのだ。
「今の俺でも、このレースは作れないよ……この先、パワースクロールが手に入るのなら、この領域に辿り着けるかもしれないが、今はツバキにしか製作できないだろうな」
「ご主人様!わたしもっと頑張ります!そして、もっと役に立ちたいです」
「ああ!頑張れよ」
「はい!」
そして、完成した下着をマイに渡したのだった。
「ケンちゃん……これって?」
「ああ!ちょっと照れくさいんだが、ツバキに頑張ってもらって、レース素材を作ってもらったんだよ」
「す、すごい!ツバキ本当にすごいよ!」
マイは、ツバキの肩を持ち、感動をぶつけたのだった。
「マイ様……落ち着いて下さい」
「いやいやいや!落ち着いている場合じゃないよ!これは商品革命なんだからね!たぶん、この商品は女性達がみんなこぞって、奪い合いになるくらいの商品だよ」
「そ、そんなバカな……」
「ちょっとつけてくるから、待ってて!」
マイは、すぐに自分の部屋に入り、ブラを着けてくるのだった。すると、ツバキの糸で作ってあるからか、吸い付くような肌触りで物凄く気持ちよくボディーラインも又強調され、見た目もよりセクシーになったのである。
「ケンちゃん!これ凄いいいね」
「そうか、気に入ってくれて良かったよ!」
「ツバキもありがとね!」
「いえ……わたしは、ご主人様の言う通りに作っただけですから、お礼なんて……」
「ツバキ!お前にしかできない商品なんだ、もっと胸を張れ!」
「そうだよ!ケンちゃんの言う通りだよ!」
「ツバキ、何か欲しい物はあるか?」
「えっ⁉」
「新しい商品が出来たご褒美だよ。何か欲しい物はないか?」
「ほ、本当ですか⁉」
「何か欲しいものがあるのか?」
ツバキは、何やらモジモジして言い辛そうであった。
「本当に、何でもいいのですか?」
「まあ、俺にできる事にしてくれよ?」
「でしたら、MPが回復していく指輪を下さい!」
ツバキが、要求したアイテムは意外なものであり、ケンジとマイはソロって変な声を出したのだった。
「「はっ?」」
「ツバキ、理由を聞いてもいいか?」
「そうよ!もっと良いマジックアイテムもあるんだよ?MPが回復する指輪なんて、低級魔道具だよ?」
「わたしには、人化というスキルがあります。この人間社会で暮らしてきて、ご主人様と同じような姿でいたいと思うようになったのですが、人化している間継続的にMPが消費していき、人化している時間が短いのです……」
「あっ……そういう事……」
「でも、ツバキMP回復の指輪でも、そんなに長く人化できないぞ」
「少しでも、長くできたらいいので……ご主人様、わたしはMP回復の指輪が欲しいのです」
「わかったよ!でも、少し時間をくれるか?」
ケンジの言葉に、ツバキは悲しそうな顔をしたのである。それも当然であって細工屋に行けば、すぐに買えるようなアイテムなのに、時間が欲しいと言われたからだ。
「ちょっと、ケンちゃん!それ位の、アイテムすぐに買ってあげなさいよ!」
「そんな、安物のアイテム買ってもしょうがないだろ?」
「「えっ⁉」」
「だから、そんな安物買っても、人化できる時間なんてたいした事ないじゃないか!だったら俺に考えがあるから、時間をくれと言っているんだよ」
「えーっと、ご主人様が指輪を作るって事でしょうか?」
「そういう事だ!」
ケンジが自分の為に、指輪を作ってくれるという事で、ツバキは感動してケンジに抱きつくのだった。
「ゥぐ!ツ、ツバキ……離して……くれ……い、息が……」
ツバキの、豊満なバストに抱きつかれ息が出来なくなり、もがくケンジだった。
「ちょっと、ツバキ!ケンちゃんが、死んじゃうから離しなさい!」
「あっ……」
ツバキは、マイに引っ張られてケンジをすぐに離したが、ぐったりしていたのだった。
「ふう……死ぬかと思ったぜ……」
「ご主人様ごめんなさい……」
「まあ、それほど嬉しかったんだろ。もう気にするな」
「でも、ケンちゃん!いつ、細工のスキルを覚えたの?」
「いや、細工のスキルはないよ」
「だったら、アクセサリー作れないじゃん!スキルが育つまで、ツバキに待たせるつもり?」
「何を言っているんだよ!アクセサリーなら、アイリが作れるだろ?」
「ご主人様が、作ってくれるんじゃないのですか?」
「指輪の魔核になるMP回復は俺が作って、指輪のデザインはアイリに頼むつもりだよ」
アイリは、ユリアと一緒にケンジの奴隷となった、猫獣人とヒューマンのハーフである。Aランク冒険者のミドンに絡まれて、決闘した時にその賭けの対象となったのがユリアとアイリであり、その時にケンジの奴隷となった人物である。
ケンジの奴隷となった、アイリはあれからずっと細工のスキルを育てて、今では細工のスキルがグランドマスター+となっていたのである。
ケンジは、デザイン画をアイリに描き、それを元に細工してもらおうと考えていたのである。そして、MP回復する魔核となる宝石をケンジが作るのである。ケンジは、この魔核を神鋼魔石で使えば作れると考えたのである。
「まあ、時間はそんなにかからないと思うから、気軽に待っていてくれ!」
「はい、わかりました!」
ツバキは気軽に考えていたのだが、この指輪を貰った時驚愕するのは、もうちょっと先になるのである。
そして、このランジェリーである下着が、Freedom店で貴族の女性達に大流行するとは、この時ケンジ達は思いもしなかったのである。
「ご主人様、こんな感じでいかがでしょうか?」
ケンジは、立体的に裁縫するようにする為、ツバキに工程を教えながら製作に取り掛かるのであった。動きやすいように、デザインはシンプルなもので、伸縮するツバキの糸で編んだ布を使い、ツバキ自身もこんな布が出来るとは思っていなくて、目を輝かせて感動していたのだった。
「ああ!ありがとな!」
「でも、こんなにパーツを作る下着って見たことありませんよ……」
「このガイアースには無いものだからな……このパーツを組み合わせて、バストを出来るだけ強調し、包み込むように裁縫するんだよ」
「難しいものですね……」
「ツバキ、それともう一つお願いできるかな?」
「どんな事でしょうか?」
「レースってわかるか?」
「いえ……レースと言えば競争という意味でしか……」
「そ、そうだよな?……じゃあイメージ画を描いてみようかな?こんな感じで、細い糸を使ってシースルーのように編み込めるか?」
「頑張ってやってみます!」
ツバキは、ケンジとの共同作業が嬉しくて、どんなに難しい事でも頭の中でイメージをして、綺麗なレースを編み込んでみたのだった。
「ご主人様、こんな感じでいかがでしょうか?」
「もうちょっと柔らかく、糸を細く出来るか?」
「もっとですか?」
「ああ!出来なかったら、無理はしなくてもいいぞ」
「いえ……大丈夫です」
「本当に大丈夫なんだな、無理はするなよ?」
「はい!わたしはご主人様とこうして一緒に何かするのが楽しいんです」
こうして出来上がったのは、本当に繊細で柔らかいレースだが、アラクネの糸で作っている為、破れる事は無い丈夫で防御力もそこそこある、レースが出来上がったのである。
「ツバキ!ありがとな。これでマイも納得いくような、下着が出来上がると思うぞ!」
「本当ですか?」
「ああ!そして、Freedom店でも売り上げトップの、商品が出来上がるとおもうぞ」
「どういう事でしょうか?」
「いいか?よく考えてみろ!こんな女性用の下着今まであったか?」
「いえ……ないですね」
「人類の半分が女性なんだぞ!これは必ずヒット商品になるよ。それにこのレースは、多分だがツバキにしか作れないよ。つまりこの商品は、ツバキがいなくては製作できない商品なんだ」
「わ、わたしにしか⁉」
「その意味が分かるか?」
「いえ……」
「お前は、この商品で人間社会において、絶大な力を持つ事になるんだぞ。それも暴力でない力でだ!」
「わたしが……魔物のこのわたしが人間社会で、必要な存在となるのですか?」
「そういう事だ!」
ツバキはケンジの言葉に感動し、涙が止まらなかったのである。ツバキはケンジと一緒に暮らしてきて、自分が魔物という事に一歩引き、遠慮してた部分があったのである。
今までは、護衛という事でしか一緒にいられなかったが、生産というケンジと同じ立場になれたのが、本当に嬉しかったのだ。
「今の俺でも、このレースは作れないよ……この先、パワースクロールが手に入るのなら、この領域に辿り着けるかもしれないが、今はツバキにしか製作できないだろうな」
「ご主人様!わたしもっと頑張ります!そして、もっと役に立ちたいです」
「ああ!頑張れよ」
「はい!」
そして、完成した下着をマイに渡したのだった。
「ケンちゃん……これって?」
「ああ!ちょっと照れくさいんだが、ツバキに頑張ってもらって、レース素材を作ってもらったんだよ」
「す、すごい!ツバキ本当にすごいよ!」
マイは、ツバキの肩を持ち、感動をぶつけたのだった。
「マイ様……落ち着いて下さい」
「いやいやいや!落ち着いている場合じゃないよ!これは商品革命なんだからね!たぶん、この商品は女性達がみんなこぞって、奪い合いになるくらいの商品だよ」
「そ、そんなバカな……」
「ちょっとつけてくるから、待ってて!」
マイは、すぐに自分の部屋に入り、ブラを着けてくるのだった。すると、ツバキの糸で作ってあるからか、吸い付くような肌触りで物凄く気持ちよくボディーラインも又強調され、見た目もよりセクシーになったのである。
「ケンちゃん!これ凄いいいね」
「そうか、気に入ってくれて良かったよ!」
「ツバキもありがとね!」
「いえ……わたしは、ご主人様の言う通りに作っただけですから、お礼なんて……」
「ツバキ!お前にしかできない商品なんだ、もっと胸を張れ!」
「そうだよ!ケンちゃんの言う通りだよ!」
「ツバキ、何か欲しい物はあるか?」
「えっ⁉」
「新しい商品が出来たご褒美だよ。何か欲しい物はないか?」
「ほ、本当ですか⁉」
「何か欲しいものがあるのか?」
ツバキは、何やらモジモジして言い辛そうであった。
「本当に、何でもいいのですか?」
「まあ、俺にできる事にしてくれよ?」
「でしたら、MPが回復していく指輪を下さい!」
ツバキが、要求したアイテムは意外なものであり、ケンジとマイはソロって変な声を出したのだった。
「「はっ?」」
「ツバキ、理由を聞いてもいいか?」
「そうよ!もっと良いマジックアイテムもあるんだよ?MPが回復する指輪なんて、低級魔道具だよ?」
「わたしには、人化というスキルがあります。この人間社会で暮らしてきて、ご主人様と同じような姿でいたいと思うようになったのですが、人化している間継続的にMPが消費していき、人化している時間が短いのです……」
「あっ……そういう事……」
「でも、ツバキMP回復の指輪でも、そんなに長く人化できないぞ」
「少しでも、長くできたらいいので……ご主人様、わたしはMP回復の指輪が欲しいのです」
「わかったよ!でも、少し時間をくれるか?」
ケンジの言葉に、ツバキは悲しそうな顔をしたのである。それも当然であって細工屋に行けば、すぐに買えるようなアイテムなのに、時間が欲しいと言われたからだ。
「ちょっと、ケンちゃん!それ位の、アイテムすぐに買ってあげなさいよ!」
「そんな、安物のアイテム買ってもしょうがないだろ?」
「「えっ⁉」」
「だから、そんな安物買っても、人化できる時間なんてたいした事ないじゃないか!だったら俺に考えがあるから、時間をくれと言っているんだよ」
「えーっと、ご主人様が指輪を作るって事でしょうか?」
「そういう事だ!」
ケンジが自分の為に、指輪を作ってくれるという事で、ツバキは感動してケンジに抱きつくのだった。
「ゥぐ!ツ、ツバキ……離して……くれ……い、息が……」
ツバキの、豊満なバストに抱きつかれ息が出来なくなり、もがくケンジだった。
「ちょっと、ツバキ!ケンちゃんが、死んじゃうから離しなさい!」
「あっ……」
ツバキは、マイに引っ張られてケンジをすぐに離したが、ぐったりしていたのだった。
「ふう……死ぬかと思ったぜ……」
「ご主人様ごめんなさい……」
「まあ、それほど嬉しかったんだろ。もう気にするな」
「でも、ケンちゃん!いつ、細工のスキルを覚えたの?」
「いや、細工のスキルはないよ」
「だったら、アクセサリー作れないじゃん!スキルが育つまで、ツバキに待たせるつもり?」
「何を言っているんだよ!アクセサリーなら、アイリが作れるだろ?」
「ご主人様が、作ってくれるんじゃないのですか?」
「指輪の魔核になるMP回復は俺が作って、指輪のデザインはアイリに頼むつもりだよ」
アイリは、ユリアと一緒にケンジの奴隷となった、猫獣人とヒューマンのハーフである。Aランク冒険者のミドンに絡まれて、決闘した時にその賭けの対象となったのがユリアとアイリであり、その時にケンジの奴隷となった人物である。
ケンジの奴隷となった、アイリはあれからずっと細工のスキルを育てて、今では細工のスキルがグランドマスター+となっていたのである。
ケンジは、デザイン画をアイリに描き、それを元に細工してもらおうと考えていたのである。そして、MP回復する魔核となる宝石をケンジが作るのである。ケンジは、この魔核を神鋼魔石で使えば作れると考えたのである。
「まあ、時間はそんなにかからないと思うから、気軽に待っていてくれ!」
「はい、わかりました!」
ツバキは気軽に考えていたのだが、この指輪を貰った時驚愕するのは、もうちょっと先になるのである。
そして、このランジェリーである下着が、Freedom店で貴族の女性達に大流行するとは、この時ケンジ達は思いもしなかったのである。
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