異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

文字の大きさ
上 下
379 / 619
第9章 Freedom国の発展!

44話 新たな商品開発③

しおりを挟む
 ケンジは、久しぶりに錬金工房で、ポーションを製作していたのだった。錬金術を伸ばしていくと、ヒール、キュア、ストレングス、プロテクション等、色んなポーションが作れるようになるのである。

 例えば、ヒールポーションでも作った人により効果が色々あり、粗悪品・低品質・ノーマル品・高品質・最高品質と出来具合が変わってくるのである。これは、スキルの高さや幸運値によって変わってくるのである。

 ケンジは、店の商品を作ると共に、個人で利用するゴッドオーダーで使う商品を作っていくのである。
 錬金術のゴッドオーダーでは、ヒール・キュア・ストーン・パラライズの治療ポーションや、ストレングス・アジリティー・プロテクションの強化ポーションのセットオーダーが出ると、良いモノが出そうな予感がしたのである。

 ケンジは、製作しつつスキルを上げていき、ドンドン高品質ポーションを作っていくのだった。

「ご主人様!何でもうハイヒールポーションを製作しているのですか⁉」

「なんでって言われても、錬金術が90.00を超えてしまったからな……」

「はぁ?この間30.00超えたばかりだったでしょ?」

「まあ、俺は特別製みたいだからな……」

「特別すぎですよ!そんな簡単にあげられたら、わたし達の立場がないじゃないですか……」

「そんな立場なんて考えなくていいよ。ダリア達は、自分のペースで頑張ってくれたらいいんだからさ」

「それでは、わたし達が役にたたないじゃないですか……」

「お前達は、日頃冒険者達が使うポーションを、製作をしているだろ?その売り上げも、かなり上がっているじゃないか!」

「それはそうですけど……」

「俺が、錬金術を育てている理由は、その先にある新しいポーションだ!世の中に出ていない、新種のポーションだから気にするな」

「えっ?」

「俺が作ろうとしているのは、レジェンダリー以上のポーションだよ!」

「レジェンダリー以上ですか?」

「だから、多分作れるようになっても、商品としては売れないだろうな……」

「なんでですか?そんな凄いポーションなら!」

「ダリア、興奮するのはわかるが聞いてくれよ!もしエリクサーが、製作可能になったら売れると思うか?」

「そりゃ!売れると思いますよ!」

「それは誰がだ?」

「そりゃ貴族達が、こぞって購入するでしょうね!」

「俺は、貴族なんかに便利な商品を、売るつもりなんかないよ!それだったら、俺達だけで使用した方が有意義だからな!」

「そうなんですか?でも、オークションに掛けられるぐらい高価なものですよ?」

「お金なんか、もう腐るほどあるじゃないか!もし仮に、俺がいなくなってもお前達は今の暮らしを、全員が一生暮らしていけるお金はあるんだぞ」

「なら、なぜご主人様は、そんなポーションを製作しようと?」

「そりゃ決まっているだろ!経済での力を手に入れる為だよ!その、未知のポーションが作れたら、他の国から守る力が手に入るからさ!」

「これ以上の力が必要なのですか?」

「多分だが、今の状態では国家はこの国に、攻め入ろうとしたらできるんじゃないかな?言ってみたら、この国はまだ中途半端な力を手に入れているでしかないんだよ」

「そうなんですか?」

「その為にも、圧倒的な主導権が握れる国でないと、国家相手では安心できないんだよ」

「そういうものですか?」

 ケンジは、ダリア達の顔を見つめニコリと笑い、ダリア達には今まで通りポーションの製作をするように、指示を出すのだった。





 ケンジは、錬金術のスキルを伸ばしながら、ゴッドオーダーをこなしていくのであった。

「よっし!錬金術のパワースクロールが出た!」

「ご主人様どうかしたのですか?」

「あ!セバス見てくれよ!錬金術120が出たぞ!」

「ご主人様は、ホント凄いですね……」

 ケンジが、ゴットオーダーであっさり錬金術の、パワースクロールを出した事に呆れかえっていたのだった。

「まあ、ゴッドオーダーの仕組みさえわかればこんなものだよ!ギルドが、生産者に丸投げさえしてなければ、ギルド構成員達ももっと力をつけれたのにな!」

「ホント……ギルドは、馬鹿な事をしたもんですね……」

「まったくだよ!」

 ケンジとセバスは、この結果に顔を見合わせ、大笑いしていたのだった。





 すると、そこにマイが、ケンジに声をかけてきたのである。

「ケンちゃん!ちょっと相談があるんだけどいいかな?」

「ああ!何かあったのか?」

「ケンちゃんって、裁縫スキルってレジェンダリーだったよね?」

「そうだけど?何か作ってほしいのか?」

「ちょっと言いずらいんだけどね……Freedom店で、女性用下着って売れないかなって思ったのよ」

 ケンジは、マイの言葉に顔から火が出た様に、真っ赤になったのである。

「な、なんだよ急に!下着なら、ツバキにお願いは出来ないのか?」

 マイが、何でケンジに言ってきたかというと、ガイアースではブラジャーがないのである、ドレス用にコルセットみたいなものはあるのだが、冒険者はさらしを巻くのが普通であり、マイはスポーツブラのように動きやすい、下着が作れないかと聞いてきたのだった。

「ツバキには、お願いできないのか?」 

 ツバキは、蜘蛛の糸を巧みに扱い、オーダーメイドのようにサイズがピッタリなものを製作できるのであるが、やはりこの世界にない物なので、イメージが出来ないみたいで鎧のような下着になるのである。

「ケンちゃんなら、イメージできるでしょ?」

「その言い方‼誤解を生むからやめてくれ……」

「でも、この下着が商品化されたら、人気が出ると思わない?」

「確かに、製作工程は分かるが……」

「ケンちゃんお願い!ツバキの糸で作ったのなら、丈夫で美しい下着が出来ると思うのよ」

「で、でもなあ……俺が作ってるのっておかしくないか?」

「そんな事ないって!この世界の裁縫士にも男性は、いっぱいいるんだから!お願いよう……」

「わ、分かったよ……錬金術も一区切りできたし、つくってみるよ!後で、サイズを教えてくれよ?」

「えっ⁉」

「えっ?ってなんだよ!サイズが、わからなきゃ作れないだろ……」

「そ、そうよね……」
(お店で買う様に、いくつかある中から選ぶつもりでいたわ……)

「恥ずかしいかもしれないが、ツバキに測ってもらって、後で教えてくれたらいいから頼むぞ」

「う、うん……」

 マイは、サイズを測りに、ツバキのもとへといくのであった。


しおりを挟む
感想 223

あなたにおすすめの小説

5歳で前世の記憶が混入してきた  --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--

ばふぉりん
ファンタジー
 「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜  五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は 「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」    この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。  剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。  そんな中、この五歳児が得たスキルは  □□□□  もはや文字ですら無かった ~~~~~~~~~~~~~~~~~  本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。  本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。  

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした

鈴木竜一
ファンタジー
 健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。  しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。  魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ! 【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】  ※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。 亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。 さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。 南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。 ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

処理中です...