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第9章 Freedom国の発展!
41話 ローゼリアの選択
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マードンは、ケンジの言葉に困惑していたのである。ケンジの言う通りメイガン商会は、帝国でも有名な商会であり大陸中に支店があるのだ。
その有名な商会が、本店を移すほど、この国は安全って事になるのだ。
「ケンジ様……貴方の言う様に、この国は安全という事になります。今はグランパス王国と協定を結び、貿易をしていると思いますが、ぜひ私の領地とも、貿易をしてもらうと言う事は出来ないでしょうか?」
「えっ⁉このFreedom国は、どことも協定や貿易など結んでないですよ!」
「はっ?では、どうやって店を開いているのですか?ケンジ様が商人ギルドに、所属しないとお店は開けないではありませんか?」
「いや……だから、この国はギルドも断り入って来ていません。それに支店も、町の城壁の外側に設置していますから、ギルドと全く係わっていないのですよ」
「「「「……」」」」
「つまりですね!支店は町の外に作り、お客様を自分の国に呼び込む事で、この店は独自の販売システムを確立しているので、ギルドの世話を必要としていないのです」
「ってことは、町に支払う税金やギルドの年会費も、払っていないって事ですか?」
「そういう事になりますね!ただ、協定って訳ではないのですが、俺の後ろ盾になってくれたのが、メイガン商会の会長だったので、そのよしみでメイガン商会の支店のある王国領の町に、俺の支店を出店していこうとしています」
「そういう事か!」
「え?何がですか?」
「この国に、メイガン商会の本店を移転したって事ですよ!」
「まあ、それもあるかもしれませんね」
マードンは、何か勘違いして安堵するのだった。独自国家に、王都の住民が移住していると言っていたが、それは一時的なもので、メイガン商会が本店を移した事で、起こった現象だと思ってしまったのである。
「謎が解けたようだ!さっきの、貿易の話は無かった事にしてほしい!」
「まあ、するつもりもなかったので気にしないで下さい」
「食器類は手間だが、使いの者をよこし買いに来るとするよ」
「わかりました!ご来店お待ちしています」
「時間を取らせてしまって、申し訳ありませんでした!エリスの事は、どうぞよろしく頼みます!私も、もう会う事もないでしょう……」
「はい!」
マードン伯爵達一行は、そのように言い一礼をして、ガーライの町へと帰っていったのである。
「ご主人様?」
「なんだ?」
「マードン様は、何やら勘違いしていたのではありませんか?」
「まあ、そうだろうな……メイガン商会と、俺が繋がっていた事で、本店が移っただけだと思っていただろうな」
「よろしいので?」
「他の国の事だ。気にしなくてもいいよ!それより、ローゼリアを連れてきてくれるか?」
「はい!」
セバスは、ケンジに言われてローゼリアを連れてきたのであった。
「ご主人様!連れてきました」
「ありがとう!ローゼリア、話があるんだが、聞いてくれるか?」
ローゼリアは、隷属の首輪をつけられ犯罪奴隷御なり、人生の終わりのようになっていたのである。
このFreedom国に、新たな奴隷商人もやってきて契約をすませていたのである。ランスロット達も又契約をすませてしまっていたのだ。これにより、もう正式にケンジの奴隷となっていたのである
「……」
「このたび、王国側から正式に謝罪があり、全面的に向こう側が悪い事が決まったよ」
ケンジの言葉に、元王国諜報部隊ブラックスペンサーの予備軍であった、ローゼリアは目を見開くのだった。
「そして、お前は王国側に見放された感じとなったよ」
その言葉を聞いた、ローゼリアの瞳から、涙が止めどなく溢れるのだった。
「それでだ!お前は、これからこの国の為に、諜報部隊ではない事で生活してみないか?ここにいる限り、命を狙われる心配はないからさ!」
「犯罪奴隷となった、あたしに自由はありません……好きにしたらいいでしょ……」
「ローゼリア、聞いてくれ!お前は、俺の奴隷とならなければ命を狙われる危険性があったんだ!俺の所有物になる事で、所有物って言い方は悪いが、これでお前はむやみに命を狙われなくなったんだよ!」
「それはわかるよ!でも、奴隷にしなくたって!これであたしの自由は……」
「じゃあ聞くが?もし、諜報部隊にあのままいたとして自由はあったのか?俺の奴隷になる事で殺される事は無くなり、お前はあの国から自由になれたんだぞ」
「そ、それは……でも、犯罪奴隷なんだよ!」
「この国は、俺の国でここにいる奴隷は、平民や貴族より良い暮らしをしていると言ったらどうだ?」
「そんなバカな‼ここ一週間以上、あたしは地下牢に閉じ込められて、自由がなかったじゃない!」
「セバス!ローゼリアに説明してあげてくれるか?」
「わかりました。ローゼリア、ご主人様の言う事は本当ですよ。貴方がご主人様の役に立てば、他の者と一緒の生活が保証されますよ。この一週間はあなたが話も聞かず暴れていた為、あのような地下牢に閉じ込めていただけなのですから」
「それと、王国の出方もまだよくわかっていなかったからな!お前は、まだ10歳と若いし、死ぬのはあまりに哀れだ……でも、ここにいれば奴隷と、卑下する感情は出ないと約束はできるぞ」
「そんな事!いきなり言われても、信じれるわけないじゃない!」
「まあ、その証明をしてやるよ、もうすぐ飯時だ!皆と一緒にいつもの情景をみせるよ」
その後、ケンジとセバスはローゼリアに、いつものご飯やお風呂などを振る舞ったのである。その時に、年の近いサーシャと話をさせたのである。
ローゼリアは、サーシャと年が近い為、最初は中々うちとけなかったが、サーシャから情報を聞き出していたのである。
ローゼリアにとって、サーシャの情報は信じられない物であり、奴隷に1日3食のご飯、労働時間は1日8時間労働週休二日のようなものだったのである。
サーシャは、本当に奴隷とは思えないような身綺麗で、確かに1日3食奴隷食でないご飯を与えられているのが、一目見ただけで分かるのである。
「ローゼリア?ここの暮らしが、どんな風かわかったか?」
「はい……ですが、本当なの……でしょうか?」
ローゼリアは、ケンジに対する言葉遣いは、まだたどたどしく不自然な敬語だが、信じようとしているのはわかる感じだった。
「何が本当なんだ?」
「あたしは、犯罪奴隷です……あの、サーシャのような奴隷ではない、じゃありません!」
「そういう事か。確かに犯罪奴隷は、お前ともう一人だけだよ。あんだけいっぱい人数がいて、犯罪奴隷は2人だけだ!」
「だったら、この待遇は!」
「その、もう一人も同じ待遇よ!」
セイラが、ローゼリアの話に割って入ってきたのだった。セイラの額には、犯罪奴隷である紋章がついていて、犯罪奴隷だという事が一目でわかるのだった。
「本当に?」
「ええ!ただし、貴方がちゃんと、主様の役に立つことが条件だよ!今のまま、主様を信じなければ、また地下牢に元通りだよ!」
「本当に信じてもいいの?」
ローゼリアは、ケンジとセイラの顔を、交互に確認するのだった。
「俺は、お前に隷属の首輪を嵌めた時言ったはずだよ!これからはお前次第だ!よくその言葉を思い出せと言ったはずだ!それ以上でもそれ以下でもないと言っておくよ」
「貴方は、今まで悪い大人に利用され騙されてきたけど、主様は信用しても大丈夫よ。ここにいる、私達が保証します!」
ローゼリアは、目をつむり同じ奴隷の言葉を信じようとしたのだった。そして、ローゼリアはケンジに向き直ったのであった。
「ご主人様!あたしはあなたを信じたいと思います……これからどうぞよろしくお願いします!あたしは、馬車馬のように役に立って見せます!」
ローゼリアは、幼いながらも膝をつき、ケンジに頭を下げるのだった。
「わかった!俺もその言葉を信じ、みなと同じように扱う事を約束しよう!」
「よろしくお願いします!」
「ダリア!ローゼリアの面倒を見てくれ!」
「えっ?わたしですか⁉年の近いサーシャのほうが良いのでは?」
「ローゼリアは、錬金術の才能があるみたいだぞ」
「ご主人様!なぜそれを?」
「まあ、いいじゃないか?諜報部隊ではない事だから、錬金術を育ててみないか?」
「あたしは、錬金術でも少し違うのです……」
「違うって、どういう事だ?」
「あたしの錬金術は、諜報部暗殺部隊用のポイズンポーションの為の、錬金術です……」
「つまり、ポイズンを作る為の錬金術なのか?」
「はい!錬金術と毒学のスキルを成長させる事で、より強い毒を扱う事が出来るようになるのです!」
「そ、そっか……なら錬金術は止めておくか?」
「いえ、あたしの得意な事は、これだけなのでやらせてもらえますか?」
「だが辛くないのか?」
「ご主人様、ちょっといいですか?」
「ダリア、どうした?」
「ローゼリアにはせっかくなので、毒のエキスパートになってもらった方がいいかと思いますよ。キュアポーションで治らない毒もあるかもしれません。皆が皆、万能薬やグレートキュアポーションを買えるわけではないので、解毒剤を作れる人間が、育ってくれるとありがたいですよ」
「って事は、ローゼリアには錬金術と毒学と薬学の、3種類のスキルを頑張ってもらうって事か?」
「その通りです!」
「ローゼリア、大変だが大丈夫か?」
「人を殺すアイテムじゃなく、救う方がいいです!どこまでできるか分かりませんが頑張ってみます!」
「わかった!じゃあ頼むぞ!」
「承知いたしました」
ここにきて、また新たな生産者が生まれる事となるのである。ローゼリアが目指す職業は最も難しいと言われる、錬金薬師という医者のようなものである。怪我をポーションで治療し病気を薬学で治すという外科と内科を両方治療できるエキスパートなのだ。
その上、毒のエキスパートも担っており、完全無的な職業と言ってもいいのである。これで、ローゼリアに闇属性ではなく聖属性の適性があれば、魔法の治療も出来ていた事であろう!
ケンジは、そんな事を思い凄い人材が、この国に来たとニヤリと笑うのであった。それをみたセバスとマイは、目を見合わせて、やれやれと呆れ果てるのだった。
その有名な商会が、本店を移すほど、この国は安全って事になるのだ。
「ケンジ様……貴方の言う様に、この国は安全という事になります。今はグランパス王国と協定を結び、貿易をしていると思いますが、ぜひ私の領地とも、貿易をしてもらうと言う事は出来ないでしょうか?」
「えっ⁉このFreedom国は、どことも協定や貿易など結んでないですよ!」
「はっ?では、どうやって店を開いているのですか?ケンジ様が商人ギルドに、所属しないとお店は開けないではありませんか?」
「いや……だから、この国はギルドも断り入って来ていません。それに支店も、町の城壁の外側に設置していますから、ギルドと全く係わっていないのですよ」
「「「「……」」」」
「つまりですね!支店は町の外に作り、お客様を自分の国に呼び込む事で、この店は独自の販売システムを確立しているので、ギルドの世話を必要としていないのです」
「ってことは、町に支払う税金やギルドの年会費も、払っていないって事ですか?」
「そういう事になりますね!ただ、協定って訳ではないのですが、俺の後ろ盾になってくれたのが、メイガン商会の会長だったので、そのよしみでメイガン商会の支店のある王国領の町に、俺の支店を出店していこうとしています」
「そういう事か!」
「え?何がですか?」
「この国に、メイガン商会の本店を移転したって事ですよ!」
「まあ、それもあるかもしれませんね」
マードンは、何か勘違いして安堵するのだった。独自国家に、王都の住民が移住していると言っていたが、それは一時的なもので、メイガン商会が本店を移した事で、起こった現象だと思ってしまったのである。
「謎が解けたようだ!さっきの、貿易の話は無かった事にしてほしい!」
「まあ、するつもりもなかったので気にしないで下さい」
「食器類は手間だが、使いの者をよこし買いに来るとするよ」
「わかりました!ご来店お待ちしています」
「時間を取らせてしまって、申し訳ありませんでした!エリスの事は、どうぞよろしく頼みます!私も、もう会う事もないでしょう……」
「はい!」
マードン伯爵達一行は、そのように言い一礼をして、ガーライの町へと帰っていったのである。
「ご主人様?」
「なんだ?」
「マードン様は、何やら勘違いしていたのではありませんか?」
「まあ、そうだろうな……メイガン商会と、俺が繋がっていた事で、本店が移っただけだと思っていただろうな」
「よろしいので?」
「他の国の事だ。気にしなくてもいいよ!それより、ローゼリアを連れてきてくれるか?」
「はい!」
セバスは、ケンジに言われてローゼリアを連れてきたのであった。
「ご主人様!連れてきました」
「ありがとう!ローゼリア、話があるんだが、聞いてくれるか?」
ローゼリアは、隷属の首輪をつけられ犯罪奴隷御なり、人生の終わりのようになっていたのである。
このFreedom国に、新たな奴隷商人もやってきて契約をすませていたのである。ランスロット達も又契約をすませてしまっていたのだ。これにより、もう正式にケンジの奴隷となっていたのである
「……」
「このたび、王国側から正式に謝罪があり、全面的に向こう側が悪い事が決まったよ」
ケンジの言葉に、元王国諜報部隊ブラックスペンサーの予備軍であった、ローゼリアは目を見開くのだった。
「そして、お前は王国側に見放された感じとなったよ」
その言葉を聞いた、ローゼリアの瞳から、涙が止めどなく溢れるのだった。
「それでだ!お前は、これからこの国の為に、諜報部隊ではない事で生活してみないか?ここにいる限り、命を狙われる心配はないからさ!」
「犯罪奴隷となった、あたしに自由はありません……好きにしたらいいでしょ……」
「ローゼリア、聞いてくれ!お前は、俺の奴隷とならなければ命を狙われる危険性があったんだ!俺の所有物になる事で、所有物って言い方は悪いが、これでお前はむやみに命を狙われなくなったんだよ!」
「それはわかるよ!でも、奴隷にしなくたって!これであたしの自由は……」
「じゃあ聞くが?もし、諜報部隊にあのままいたとして自由はあったのか?俺の奴隷になる事で殺される事は無くなり、お前はあの国から自由になれたんだぞ」
「そ、それは……でも、犯罪奴隷なんだよ!」
「この国は、俺の国でここにいる奴隷は、平民や貴族より良い暮らしをしていると言ったらどうだ?」
「そんなバカな‼ここ一週間以上、あたしは地下牢に閉じ込められて、自由がなかったじゃない!」
「セバス!ローゼリアに説明してあげてくれるか?」
「わかりました。ローゼリア、ご主人様の言う事は本当ですよ。貴方がご主人様の役に立てば、他の者と一緒の生活が保証されますよ。この一週間はあなたが話も聞かず暴れていた為、あのような地下牢に閉じ込めていただけなのですから」
「それと、王国の出方もまだよくわかっていなかったからな!お前は、まだ10歳と若いし、死ぬのはあまりに哀れだ……でも、ここにいれば奴隷と、卑下する感情は出ないと約束はできるぞ」
「そんな事!いきなり言われても、信じれるわけないじゃない!」
「まあ、その証明をしてやるよ、もうすぐ飯時だ!皆と一緒にいつもの情景をみせるよ」
その後、ケンジとセバスはローゼリアに、いつものご飯やお風呂などを振る舞ったのである。その時に、年の近いサーシャと話をさせたのである。
ローゼリアは、サーシャと年が近い為、最初は中々うちとけなかったが、サーシャから情報を聞き出していたのである。
ローゼリアにとって、サーシャの情報は信じられない物であり、奴隷に1日3食のご飯、労働時間は1日8時間労働週休二日のようなものだったのである。
サーシャは、本当に奴隷とは思えないような身綺麗で、確かに1日3食奴隷食でないご飯を与えられているのが、一目見ただけで分かるのである。
「ローゼリア?ここの暮らしが、どんな風かわかったか?」
「はい……ですが、本当なの……でしょうか?」
ローゼリアは、ケンジに対する言葉遣いは、まだたどたどしく不自然な敬語だが、信じようとしているのはわかる感じだった。
「何が本当なんだ?」
「あたしは、犯罪奴隷です……あの、サーシャのような奴隷ではない、じゃありません!」
「そういう事か。確かに犯罪奴隷は、お前ともう一人だけだよ。あんだけいっぱい人数がいて、犯罪奴隷は2人だけだ!」
「だったら、この待遇は!」
「その、もう一人も同じ待遇よ!」
セイラが、ローゼリアの話に割って入ってきたのだった。セイラの額には、犯罪奴隷である紋章がついていて、犯罪奴隷だという事が一目でわかるのだった。
「本当に?」
「ええ!ただし、貴方がちゃんと、主様の役に立つことが条件だよ!今のまま、主様を信じなければ、また地下牢に元通りだよ!」
「本当に信じてもいいの?」
ローゼリアは、ケンジとセイラの顔を、交互に確認するのだった。
「俺は、お前に隷属の首輪を嵌めた時言ったはずだよ!これからはお前次第だ!よくその言葉を思い出せと言ったはずだ!それ以上でもそれ以下でもないと言っておくよ」
「貴方は、今まで悪い大人に利用され騙されてきたけど、主様は信用しても大丈夫よ。ここにいる、私達が保証します!」
ローゼリアは、目をつむり同じ奴隷の言葉を信じようとしたのだった。そして、ローゼリアはケンジに向き直ったのであった。
「ご主人様!あたしはあなたを信じたいと思います……これからどうぞよろしくお願いします!あたしは、馬車馬のように役に立って見せます!」
ローゼリアは、幼いながらも膝をつき、ケンジに頭を下げるのだった。
「わかった!俺もその言葉を信じ、みなと同じように扱う事を約束しよう!」
「よろしくお願いします!」
「ダリア!ローゼリアの面倒を見てくれ!」
「えっ?わたしですか⁉年の近いサーシャのほうが良いのでは?」
「ローゼリアは、錬金術の才能があるみたいだぞ」
「ご主人様!なぜそれを?」
「まあ、いいじゃないか?諜報部隊ではない事だから、錬金術を育ててみないか?」
「あたしは、錬金術でも少し違うのです……」
「違うって、どういう事だ?」
「あたしの錬金術は、諜報部暗殺部隊用のポイズンポーションの為の、錬金術です……」
「つまり、ポイズンを作る為の錬金術なのか?」
「はい!錬金術と毒学のスキルを成長させる事で、より強い毒を扱う事が出来るようになるのです!」
「そ、そっか……なら錬金術は止めておくか?」
「いえ、あたしの得意な事は、これだけなのでやらせてもらえますか?」
「だが辛くないのか?」
「ご主人様、ちょっといいですか?」
「ダリア、どうした?」
「ローゼリアにはせっかくなので、毒のエキスパートになってもらった方がいいかと思いますよ。キュアポーションで治らない毒もあるかもしれません。皆が皆、万能薬やグレートキュアポーションを買えるわけではないので、解毒剤を作れる人間が、育ってくれるとありがたいですよ」
「って事は、ローゼリアには錬金術と毒学と薬学の、3種類のスキルを頑張ってもらうって事か?」
「その通りです!」
「ローゼリア、大変だが大丈夫か?」
「人を殺すアイテムじゃなく、救う方がいいです!どこまでできるか分かりませんが頑張ってみます!」
「わかった!じゃあ頼むぞ!」
「承知いたしました」
ここにきて、また新たな生産者が生まれる事となるのである。ローゼリアが目指す職業は最も難しいと言われる、錬金薬師という医者のようなものである。怪我をポーションで治療し病気を薬学で治すという外科と内科を両方治療できるエキスパートなのだ。
その上、毒のエキスパートも担っており、完全無的な職業と言ってもいいのである。これで、ローゼリアに闇属性ではなく聖属性の適性があれば、魔法の治療も出来ていた事であろう!
ケンジは、そんな事を思い凄い人材が、この国に来たとニヤリと笑うのであった。それをみたセバスとマイは、目を見合わせて、やれやれと呆れ果てるのだった。
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