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第9章 Freedom国の発展!
7話 ケンジの悩み②
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ケンジは、色んな事を考えなければいけなかったのだ。その為、考えが追いつかずごちゃごちゃになっていた。
「ハアァ……いったいどうしたらいいんだよ……」
「主殿、何かあったのか?」
「いや……」
シェムは、ケンジが珍しくため息をついていたので、心配になり話しかけてきた。
「いや……っていう顔じゃないのう。頼りないかもしれんが、話したら楽になるかもしれんぞい!」
ケンジは、シェムに言われ相談することにした。シェムは、ケンジの愚痴にも近い相談を何も言わず、ケンジのたまっていたものを吐き出させるのだった。
「と言う訳で、人材が足りなさすぎるんだよ……」
「ふむふむ……今まで聴いておったが、何を悩むことがあるのじゃ?」
「えっ?」
「主殿は、今まで一人で頑張りすぎてたんじゃよ!だから、今この時点で頭打ちをしてしまったんじゃな……」
「それが、分かっているからこうして……」
「しかしじゃ!ワシが思うに、それこそが……何でも一人でこなしてしまうのもまた、主殿の強みなんじゃよ!」
「シェム……いったい何を言っているんだ?」
シェムは、ケンジにとりあえず、イチカタイプのゴーレムを作る事に集中するようにアドバイスをおくったのだ。そして、当面の課題である人に頼る事、指示を出せるようになる事は、徐々に慣れていくしかない事をアドバイスしたのだった。
「主殿は、やる事がいっぱいになり、内政という未知のものにアタフタしているだけなんじゃ!主殿はまだ二十歳じゃ!焦る気持ちはよくわかる。だからこそ、今はムシュダルク殿に任せておいて、主殿は一つ一つ問題を片づけていけばいいんじゃよ」
「だが、そんな悠長な事を言っていては……」
「主殿……貴方は日頃、ワシらになんて言っておるのじゃ?」
「何って、なんだよ?」
「仕事のやり過ぎはいけないと言っておるじゃろう。ワシらは奴隷じゃ!なのに、主殿は平日の夕方5時以降には、仕事を強制的に終わらせ、週に一回絶対に完全休暇さえ与えてくれるのじゃ!」
「……」
「だったら、主殿もそれをやってくれなければ、奴隷であるワシらの立場がないじゃろ?確かに、主殿は国王じゃ!やらなきゃいけない事もいっぱいあるじゃろう。だけど、それで身体を潰しちゃ、言っている事とやっている事が矛盾しているじゃろ?」
「だが、そんな事を言っていては……いつまでたっても、上に立つ立場に慣れないだろ?」
「主殿、良い事を教えてやろう!」
「なんだよ?」
「なにも、上の立場は自分が頑張れば、分かるというもんではないぞよ。上の立場の人間は、周りの人間が作るとも言われておるんじゃ!」
「はぁ?」
「主殿の、今までの行動や付き合い方では、まだわからないのは無理もない事なんじゃよ。これから、主殿は本当の意味で、上に立つお方じゃよ」
「どういう事か、さっぱりわからん……シェムどういう事だよ?」
「これも、いつも主殿が言っておるのじゃが……」
シェムは、ニヤリと笑うのだった。
「……なんだよ」
「出し惜しみは知っている者の?」
「特権だ……」
「そういう事じゃよ!今は、主殿はやれる事を一つづつ片づけるのじゃ!」
「ち、ちくしょおおおおお!」
ケンジには、シェムの言っている事がよくわからなかったのだ。今までなら、出し惜しみは知っている者の特権といって、イニシアティブを取ってきてたのに、今回はシェムにそれをやられてしまったのである。
シェムの言った事は、今までケンジは仲間と言って、奴隷として扱ってこなかった為、人の扱いに慣れていない事を言っていたのだ。
だが、ここにきて、上の立場として動き始めたケンジは、何をやっていいのかよく分からなくなっていたのだ。
今までなら、何でも一人できるケンジは、人に頼むという事をあまりせず、人に任せれるという事が分からず、何でもしょい込んでしまい今の状況なのだ。
だが、これからはそんな事をしていては本当に身体を潰してしまうので、本当に自分にしかできない事、意外は人に任せなければいけないのだ。
そして、シェムの言った、周りの人が上の人間を作るという言葉の意味は、最初誰でも、上の立場になると周りの人間が、自分より年配の人間がペコペコと頭を下げはじめたり、自分の権力にすり寄ってくる人間が出てきて、その状況に当人は何が起こっているかわからない為、アタフタするのである。
だが、その状況に人は慣れてきて、自分の役目が分かってくるのである。周りに寄ってくる人間を見る目が養われるのである。これは二十歳そこそこ養われる物ではなく、自分の周りに色んな人間が寄って来る事よって、成形されるのだ。
シェムが言った事は、将来ケンジがなるであろう姿であり、今言葉で言ってなれるわけではないのだ。その為、シェムはケンジに今できる事を、確実に終わらせるように、アドバイスを送ったのである。
そして、1週間後マイ達が焦りながら、国へと帰ってきたのだ!
「ケンちゃんごめん!助けて‼」
「いったいどうしたんだ?」
マイは無事であったが、ギルとマードック、プリムの手足がどす黒く変化していて、熱が出ていたらしく肩で息をして、気を失っている状態だったのだ。
そして、マードックは片手が腐り落ちていたのである。システィナ、セイラ、オリヴィアは心配そうな顔をして、大広間にマードック達を運び込んだのだった。
ケンジは急いで※①【パーフェクトヒール】を唱えたのだが、マードックの腕は復活せず、回復すらしてない様子だったのだ。
「これはいったい⁉」
「ご主人様!わたしも、回復魔法を唱えたのですが、効果がなかったんです」
オリヴィアは何がどうなっているのか分からなくて焦っていて、このままでは、自分の弟の命が亡くなってしまう事になるのである。
そしてセイラもまた、回復魔法の前に、※②【クリアランス】を唱え、状態異常を治したはずなのに、治らなかったと説明したのである。
「主様!私クリアランスを、唱えたのですが効果がなくて……」
ケンジはそれを聞き、ギル達に鑑定をしたのであるすると、3人とも毒状態にあったのだ。
「オイオイ……毒状態なのに、何でクリアランスで治らないんだ?」
ポイズンには、強さがあり最強と言われているのは、デットリーポイズンという毒なのだ。これは、アラクネである魔物のツバキも使える毒で、最強最悪の毒である。だが、この最強の毒でもセイラの神聖魔法のクリアランスなら治るはずなのだ。それが、治らない毒が存在する事なるのである。
ケンジはすぐさま、魔法で何とかなる物ではないと思い、エリクサーを3人に振りかけたのだ。
すると、3人の身体は元に戻り、マードックの腕は元通りになったのである。
「ふぅ……何とかなったようだな」
治った事を見て、マイ達はドッと疲れてその場に座り込んでしまったのである。ケンジは、何があったのかマイ達に、説明を求めたのだった。
「いったいなにがあったんだ?」
「そ、それが……スライムにやられたの……」
「まさか、スライムと侮ってやられたのか?」
「うん……」
「あれほど、油断だけはするなと言ったじゃないか?」
「でも……スライムが、あんな攻撃するとは思わないじゃない!スライムじゃない、他の魔物ならまだ理解できるけど!」
「そのスライムも、上位種や亜種かもしれないだろ!」
「ご、ごめんなさい……」
「まあ、不幸中の幸いと言っていいのか、死亡者が出なかっただけ良かったか……でも、マイにもエリクサーは持たせていただろ?なぜ使わなかったんだ?」
「あっ……」
「お前、まさかとは思うが……忘れていたんじゃないんだろうな!」
「だってぇ~~~~~!エリクサーなんて普段使わないからさ!」
「だってじゃねえよ!それでギル達が死んだらどうするつもりだ!油断とか以前の問題だ!それに、オリヴィア達もみんなエリクサーの事忘れてたのか?」
「「「申し訳ございません!」」」
「ったく!お前達は、レベルだけ上がって経験が全然足りてないじゃないか!」
「だって、ケンちゃん!今まで、ケンちゃんがいなかった事がなくて、何かあった時は必ず、ケンちゃんが何とかしてくれてたじゃない!」
ケンジはそのマイのセリフを聞き、ここでもまたケンジが何でも一人でやってしまっていた事が露呈してしまったのである。
いままで、みんなで採掘やダンジョン攻略をしてきたが、やっぱりケンジのチート能力が当たり前になっていて、ケンジありきの冒険になっていたのだ。
これには、ケンジも何も言えなくなり、黙ってしまったのだ。もし仮に王国が、この国を取りに戦争を仕掛けてきた場合、Freedom国は敗戦国になるのは目に見えるのである。
ギル達の戦闘能力は、王国騎士団に匹敵すると言っていたが、ギリギリの戦いになった場合、個人の経験値が少なすぎて押されるのは目に見えていたのだった。
ケンジは、その意見に呆れてしまいただ黙って、マイを見つめたのだった。
「な、何よ……」
「もう、分かったよ……お前達は強いが圧倒的に経験値が足りない……俺も、その事をよく考えるから今はゆっくり休め……お疲れさん!」
「「「ご主人様!」」」
「ケンちゃん!」
マイと、システィナ、オリヴィア、セイラの4人は、ケンジは真剣な顔をして、強制的に話題を終えた事に焦ったのだった。4人はケンジに見捨てられるんじゃないかと、その日はドキドキしていたのだった。
*-----*-----*-----*-----*
この話で出てきた魔法一覧
※①【パーフェクトヒール】
聖属性魔法 8階位
消費MP 56
詠唱速度 90秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 一瞬
効果対象 一人
効果範囲 なし
必要秘薬 紫水晶・高麗人参・黒大蒜、各5個
備考欄
聖属性魔法の回復魔法としては最高峰の魔法。この上には回復魔法は
存在しない。この魔法を使うと命さえ無事ならば部位欠損さえも元通りに
してしまう。この上位になると蘇生魔法になるがそれらの魔法は禁忌になる。
大魔道士職業レベル150以上魔法スキル120.00で使える。
※②【クリアランス】
神聖魔法 5階位
消費MP 25
詠唱速度 1.5秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 一瞬
効果対象 ひとり
効果範囲 なし
必要秘薬 なし
備考欄
状態異常の仲間を治療する魔法。この魔法は毒とかパラライズ、沈黙等
殆どの状態を治す事ができて便利である。
唯一、治せないのは呪いだけであり、MP消費が高いのが欠点だろう。
クレリック、プリースト職業レベル60信仰心スキル50.00で使用可能。
「ハアァ……いったいどうしたらいいんだよ……」
「主殿、何かあったのか?」
「いや……」
シェムは、ケンジが珍しくため息をついていたので、心配になり話しかけてきた。
「いや……っていう顔じゃないのう。頼りないかもしれんが、話したら楽になるかもしれんぞい!」
ケンジは、シェムに言われ相談することにした。シェムは、ケンジの愚痴にも近い相談を何も言わず、ケンジのたまっていたものを吐き出させるのだった。
「と言う訳で、人材が足りなさすぎるんだよ……」
「ふむふむ……今まで聴いておったが、何を悩むことがあるのじゃ?」
「えっ?」
「主殿は、今まで一人で頑張りすぎてたんじゃよ!だから、今この時点で頭打ちをしてしまったんじゃな……」
「それが、分かっているからこうして……」
「しかしじゃ!ワシが思うに、それこそが……何でも一人でこなしてしまうのもまた、主殿の強みなんじゃよ!」
「シェム……いったい何を言っているんだ?」
シェムは、ケンジにとりあえず、イチカタイプのゴーレムを作る事に集中するようにアドバイスをおくったのだ。そして、当面の課題である人に頼る事、指示を出せるようになる事は、徐々に慣れていくしかない事をアドバイスしたのだった。
「主殿は、やる事がいっぱいになり、内政という未知のものにアタフタしているだけなんじゃ!主殿はまだ二十歳じゃ!焦る気持ちはよくわかる。だからこそ、今はムシュダルク殿に任せておいて、主殿は一つ一つ問題を片づけていけばいいんじゃよ」
「だが、そんな悠長な事を言っていては……」
「主殿……貴方は日頃、ワシらになんて言っておるのじゃ?」
「何って、なんだよ?」
「仕事のやり過ぎはいけないと言っておるじゃろう。ワシらは奴隷じゃ!なのに、主殿は平日の夕方5時以降には、仕事を強制的に終わらせ、週に一回絶対に完全休暇さえ与えてくれるのじゃ!」
「……」
「だったら、主殿もそれをやってくれなければ、奴隷であるワシらの立場がないじゃろ?確かに、主殿は国王じゃ!やらなきゃいけない事もいっぱいあるじゃろう。だけど、それで身体を潰しちゃ、言っている事とやっている事が矛盾しているじゃろ?」
「だが、そんな事を言っていては……いつまでたっても、上に立つ立場に慣れないだろ?」
「主殿、良い事を教えてやろう!」
「なんだよ?」
「なにも、上の立場は自分が頑張れば、分かるというもんではないぞよ。上の立場の人間は、周りの人間が作るとも言われておるんじゃ!」
「はぁ?」
「主殿の、今までの行動や付き合い方では、まだわからないのは無理もない事なんじゃよ。これから、主殿は本当の意味で、上に立つお方じゃよ」
「どういう事か、さっぱりわからん……シェムどういう事だよ?」
「これも、いつも主殿が言っておるのじゃが……」
シェムは、ニヤリと笑うのだった。
「……なんだよ」
「出し惜しみは知っている者の?」
「特権だ……」
「そういう事じゃよ!今は、主殿はやれる事を一つづつ片づけるのじゃ!」
「ち、ちくしょおおおおお!」
ケンジには、シェムの言っている事がよくわからなかったのだ。今までなら、出し惜しみは知っている者の特権といって、イニシアティブを取ってきてたのに、今回はシェムにそれをやられてしまったのである。
シェムの言った事は、今までケンジは仲間と言って、奴隷として扱ってこなかった為、人の扱いに慣れていない事を言っていたのだ。
だが、ここにきて、上の立場として動き始めたケンジは、何をやっていいのかよく分からなくなっていたのだ。
今までなら、何でも一人できるケンジは、人に頼むという事をあまりせず、人に任せれるという事が分からず、何でもしょい込んでしまい今の状況なのだ。
だが、これからはそんな事をしていては本当に身体を潰してしまうので、本当に自分にしかできない事、意外は人に任せなければいけないのだ。
そして、シェムの言った、周りの人が上の人間を作るという言葉の意味は、最初誰でも、上の立場になると周りの人間が、自分より年配の人間がペコペコと頭を下げはじめたり、自分の権力にすり寄ってくる人間が出てきて、その状況に当人は何が起こっているかわからない為、アタフタするのである。
だが、その状況に人は慣れてきて、自分の役目が分かってくるのである。周りに寄ってくる人間を見る目が養われるのである。これは二十歳そこそこ養われる物ではなく、自分の周りに色んな人間が寄って来る事よって、成形されるのだ。
シェムが言った事は、将来ケンジがなるであろう姿であり、今言葉で言ってなれるわけではないのだ。その為、シェムはケンジに今できる事を、確実に終わらせるように、アドバイスを送ったのである。
そして、1週間後マイ達が焦りながら、国へと帰ってきたのだ!
「ケンちゃんごめん!助けて‼」
「いったいどうしたんだ?」
マイは無事であったが、ギルとマードック、プリムの手足がどす黒く変化していて、熱が出ていたらしく肩で息をして、気を失っている状態だったのだ。
そして、マードックは片手が腐り落ちていたのである。システィナ、セイラ、オリヴィアは心配そうな顔をして、大広間にマードック達を運び込んだのだった。
ケンジは急いで※①【パーフェクトヒール】を唱えたのだが、マードックの腕は復活せず、回復すらしてない様子だったのだ。
「これはいったい⁉」
「ご主人様!わたしも、回復魔法を唱えたのですが、効果がなかったんです」
オリヴィアは何がどうなっているのか分からなくて焦っていて、このままでは、自分の弟の命が亡くなってしまう事になるのである。
そしてセイラもまた、回復魔法の前に、※②【クリアランス】を唱え、状態異常を治したはずなのに、治らなかったと説明したのである。
「主様!私クリアランスを、唱えたのですが効果がなくて……」
ケンジはそれを聞き、ギル達に鑑定をしたのであるすると、3人とも毒状態にあったのだ。
「オイオイ……毒状態なのに、何でクリアランスで治らないんだ?」
ポイズンには、強さがあり最強と言われているのは、デットリーポイズンという毒なのだ。これは、アラクネである魔物のツバキも使える毒で、最強最悪の毒である。だが、この最強の毒でもセイラの神聖魔法のクリアランスなら治るはずなのだ。それが、治らない毒が存在する事なるのである。
ケンジはすぐさま、魔法で何とかなる物ではないと思い、エリクサーを3人に振りかけたのだ。
すると、3人の身体は元に戻り、マードックの腕は元通りになったのである。
「ふぅ……何とかなったようだな」
治った事を見て、マイ達はドッと疲れてその場に座り込んでしまったのである。ケンジは、何があったのかマイ達に、説明を求めたのだった。
「いったいなにがあったんだ?」
「そ、それが……スライムにやられたの……」
「まさか、スライムと侮ってやられたのか?」
「うん……」
「あれほど、油断だけはするなと言ったじゃないか?」
「でも……スライムが、あんな攻撃するとは思わないじゃない!スライムじゃない、他の魔物ならまだ理解できるけど!」
「そのスライムも、上位種や亜種かもしれないだろ!」
「ご、ごめんなさい……」
「まあ、不幸中の幸いと言っていいのか、死亡者が出なかっただけ良かったか……でも、マイにもエリクサーは持たせていただろ?なぜ使わなかったんだ?」
「あっ……」
「お前、まさかとは思うが……忘れていたんじゃないんだろうな!」
「だってぇ~~~~~!エリクサーなんて普段使わないからさ!」
「だってじゃねえよ!それでギル達が死んだらどうするつもりだ!油断とか以前の問題だ!それに、オリヴィア達もみんなエリクサーの事忘れてたのか?」
「「「申し訳ございません!」」」
「ったく!お前達は、レベルだけ上がって経験が全然足りてないじゃないか!」
「だって、ケンちゃん!今まで、ケンちゃんがいなかった事がなくて、何かあった時は必ず、ケンちゃんが何とかしてくれてたじゃない!」
ケンジはそのマイのセリフを聞き、ここでもまたケンジが何でも一人でやってしまっていた事が露呈してしまったのである。
いままで、みんなで採掘やダンジョン攻略をしてきたが、やっぱりケンジのチート能力が当たり前になっていて、ケンジありきの冒険になっていたのだ。
これには、ケンジも何も言えなくなり、黙ってしまったのだ。もし仮に王国が、この国を取りに戦争を仕掛けてきた場合、Freedom国は敗戦国になるのは目に見えるのである。
ギル達の戦闘能力は、王国騎士団に匹敵すると言っていたが、ギリギリの戦いになった場合、個人の経験値が少なすぎて押されるのは目に見えていたのだった。
ケンジは、その意見に呆れてしまいただ黙って、マイを見つめたのだった。
「な、何よ……」
「もう、分かったよ……お前達は強いが圧倒的に経験値が足りない……俺も、その事をよく考えるから今はゆっくり休め……お疲れさん!」
「「「ご主人様!」」」
「ケンちゃん!」
マイと、システィナ、オリヴィア、セイラの4人は、ケンジは真剣な顔をして、強制的に話題を終えた事に焦ったのだった。4人はケンジに見捨てられるんじゃないかと、その日はドキドキしていたのだった。
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この話で出てきた魔法一覧
※①【パーフェクトヒール】
聖属性魔法 8階位
消費MP 56
詠唱速度 90秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 一瞬
効果対象 一人
効果範囲 なし
必要秘薬 紫水晶・高麗人参・黒大蒜、各5個
備考欄
聖属性魔法の回復魔法としては最高峰の魔法。この上には回復魔法は
存在しない。この魔法を使うと命さえ無事ならば部位欠損さえも元通りに
してしまう。この上位になると蘇生魔法になるがそれらの魔法は禁忌になる。
大魔道士職業レベル150以上魔法スキル120.00で使える。
※②【クリアランス】
神聖魔法 5階位
消費MP 25
詠唱速度 1.5秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 一瞬
効果対象 ひとり
効果範囲 なし
必要秘薬 なし
備考欄
状態異常の仲間を治療する魔法。この魔法は毒とかパラライズ、沈黙等
殆どの状態を治す事ができて便利である。
唯一、治せないのは呪いだけであり、MP消費が高いのが欠点だろう。
クレリック、プリースト職業レベル60信仰心スキル50.00で使用可能。
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