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第9章 Freedom国の発展!
6話 ケンジの悩み①
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ケンジは、町の外周を他の町の結界と同じにした事により、町の衛兵の役職を作らなくてはいけなくなったのである。まだ、行商人達は町に来てはいないが、いずれ移住してくるであろう人々の安全を、確保しなければいけないのだ。
だが、元王国騎士達は王国に帰還してしまい、その人材はもういないのでケンジは頭を悩ましていたのである。
「主……どうかしたのですか?」
「あっ!ギル……ちょっと人材がな……」
「ひょっとして、衛兵ですか?」
「そうなんだ……ランスロット達が王国に帰ってしまっただろ?それで町の外周エリアを、他の町の結界と同じものにしたから、町の警備が必要になってな……」
「それでしたら、イチカ達に言ったらいいのでは?」
「ん?どういう事だ?」
「イチカ、フタバ、ミキの3人は、ミナレス達戦闘能力がない者達の護衛をしてもらっていましたが、最近では町の買い出しもしなくなって、店の従業員をしていますからね」
「な、なるほど!流通が始まったらイチカ達に衛兵をやってもらう方が良いかもしれないな」
「イチカ達の戦闘能力は、私達ぐらいは平気でありますからね。ただ……流通が始まったら最初は良いとは思いますが、そのうち数が圧倒的に足りなくなるかもですが……」
「なら、イチカ達の仲間を増やせばいいって事だな!」
「ギル!ちょっとマイを呼んできてくれないか?」
「わかりました」
ギルは、ケンジに言われてマイを呼んでくるのだった。
「ケンちゃんどうかした?」
「ちょっと悪いんだけどな……明日にでも、ギル達を連れてスライムゼリーを取ってきてほしいんだよ」
「えっ?またイチカ達を生み出すの?」
「うん。町の外周を警備する人間がいないんだよ……だから、イチカ達の兄弟姉妹を作って警備してもらおうと思ってな」
「なるほど!イチカ達なら疲れ知らずだし、うってつけだよね」
イチカ達は、ケンジが神鋼魔石を使い、経験や記憶を吸収し続けるゴーレムである。言ってみれば、AIを搭載したアンドロイドみたいなゴーレムなのだ。
ゆえに、エネルギー源である魔石があれば、ずっと働き続ける事が出来て、衛兵や護衛が最大限に能力が活かせるのである。
イチカ達は本来、リューガ男爵の時に人質に取られないように、護衛として生み出されたのだが、今ではテンペの町も無くなり、買い出しに行く事がなくなり、店の手伝いをしているだけであったのだ。
「という事で、スライムゼリーを大量に取ってきてほしいんだ」
「わかったわ!任せてよ!久しぶりの討伐でワクワクするわ!」
「でも、マイさん討伐と言ってもスライムですよ……私達にとって本当に雑魚のような魔物です」
「ギル!何言っているのよ?やっぱり冒険者は魔物を狩ってなんぼよ!」
マイは、最近ずっと訓練ばかりで、体が鈍らないようにしていたのだ。その為、どんな魔物でも実戦が出来るという事でワクワクしていたのだった。
「それとギル!言っておくがここは未開の地だ!スライムのほかにも、強力な魔物がいるから油断するなよ」
「はい!」
そして次の日、マイとギル達6人は、スライムゼリーを取りに旅立ったのである。
「ご主人様がいるのはなんか安心しますね」
「セバス、いきなり何だよ……」
「ですが、ご主人様が家にいるのに、護衛メンバー全員がいなくなる事は、初めてなんじゃありませんか?」
「確かに、そう言われればそうだな……」
「私としては、凄く有り難いですし安心ですよ」
「でも、俺はマイやギル達と、一緒に行けないのが残念だよ……」
「ご主人様は、これからこういう事が、増えるかもしれませんね」
「……」
「まあ、今までとやることが変わって来たからな……甘んじて受けるよ」
そう言って、セバスとほのぼのしながら世間話の様に話していると、今度は、ムシュダルクが部屋に入ってくるのであった。
「ケンジ様、少しよろしいですか?」
「ん?何かあったか?」
「あの……ケンジ様はこれから、この国をどうしたいと思っていますか?」
「そりゃ、テンペの町の様に発展させたいと思っているよ」
「そうですか……でしたら今のままでは少し無理かと思います……」
「どういう事⁉」
「内政をする人材の事です……私一人ではやっぱり限界があるんですよ。確かに今は大丈夫ですが、いずれ手が足りなくなるでしょう」
「なるほど……だが、内政のできる人間なんて、知り合いがいないからな……こっちも人材不足か……メイガン商会のガンスさんくらいしかいないしな」
「ケンジ様、どうしたらよろしいですか?」
「わかったよ!何とか考えてみるよ……」
「無理ばかり言って申し訳ございません。よろしくお願いします……」
そう言って、ムシュダルクは部屋を出て仕事に戻るのであった。
「セバス……どうしよう……」
「ご主人様!落ち着いて下さい。焦ってもいい事はないですよ」
「だけど……内政のできる仲間だなんて……」
「ご主人様!いつもの自信はどうなさったのですか?ご主人様は何があっても最後には何とかするお方です。大丈夫です!」
「わかったよ……そんなプレッシャーをかけんなよ……」
ケンジは、今までにないプレッシャーを感じていたのだった。内政という重圧がケンジの両肩にのしかかっていたのだった。
そして、この後ケンジには更なるショックな事が起こるのだが、今はまだ知る由もなかったのである。
だが、元王国騎士達は王国に帰還してしまい、その人材はもういないのでケンジは頭を悩ましていたのである。
「主……どうかしたのですか?」
「あっ!ギル……ちょっと人材がな……」
「ひょっとして、衛兵ですか?」
「そうなんだ……ランスロット達が王国に帰ってしまっただろ?それで町の外周エリアを、他の町の結界と同じものにしたから、町の警備が必要になってな……」
「それでしたら、イチカ達に言ったらいいのでは?」
「ん?どういう事だ?」
「イチカ、フタバ、ミキの3人は、ミナレス達戦闘能力がない者達の護衛をしてもらっていましたが、最近では町の買い出しもしなくなって、店の従業員をしていますからね」
「な、なるほど!流通が始まったらイチカ達に衛兵をやってもらう方が良いかもしれないな」
「イチカ達の戦闘能力は、私達ぐらいは平気でありますからね。ただ……流通が始まったら最初は良いとは思いますが、そのうち数が圧倒的に足りなくなるかもですが……」
「なら、イチカ達の仲間を増やせばいいって事だな!」
「ギル!ちょっとマイを呼んできてくれないか?」
「わかりました」
ギルは、ケンジに言われてマイを呼んでくるのだった。
「ケンちゃんどうかした?」
「ちょっと悪いんだけどな……明日にでも、ギル達を連れてスライムゼリーを取ってきてほしいんだよ」
「えっ?またイチカ達を生み出すの?」
「うん。町の外周を警備する人間がいないんだよ……だから、イチカ達の兄弟姉妹を作って警備してもらおうと思ってな」
「なるほど!イチカ達なら疲れ知らずだし、うってつけだよね」
イチカ達は、ケンジが神鋼魔石を使い、経験や記憶を吸収し続けるゴーレムである。言ってみれば、AIを搭載したアンドロイドみたいなゴーレムなのだ。
ゆえに、エネルギー源である魔石があれば、ずっと働き続ける事が出来て、衛兵や護衛が最大限に能力が活かせるのである。
イチカ達は本来、リューガ男爵の時に人質に取られないように、護衛として生み出されたのだが、今ではテンペの町も無くなり、買い出しに行く事がなくなり、店の手伝いをしているだけであったのだ。
「という事で、スライムゼリーを大量に取ってきてほしいんだ」
「わかったわ!任せてよ!久しぶりの討伐でワクワクするわ!」
「でも、マイさん討伐と言ってもスライムですよ……私達にとって本当に雑魚のような魔物です」
「ギル!何言っているのよ?やっぱり冒険者は魔物を狩ってなんぼよ!」
マイは、最近ずっと訓練ばかりで、体が鈍らないようにしていたのだ。その為、どんな魔物でも実戦が出来るという事でワクワクしていたのだった。
「それとギル!言っておくがここは未開の地だ!スライムのほかにも、強力な魔物がいるから油断するなよ」
「はい!」
そして次の日、マイとギル達6人は、スライムゼリーを取りに旅立ったのである。
「ご主人様がいるのはなんか安心しますね」
「セバス、いきなり何だよ……」
「ですが、ご主人様が家にいるのに、護衛メンバー全員がいなくなる事は、初めてなんじゃありませんか?」
「確かに、そう言われればそうだな……」
「私としては、凄く有り難いですし安心ですよ」
「でも、俺はマイやギル達と、一緒に行けないのが残念だよ……」
「ご主人様は、これからこういう事が、増えるかもしれませんね」
「……」
「まあ、今までとやることが変わって来たからな……甘んじて受けるよ」
そう言って、セバスとほのぼのしながら世間話の様に話していると、今度は、ムシュダルクが部屋に入ってくるのであった。
「ケンジ様、少しよろしいですか?」
「ん?何かあったか?」
「あの……ケンジ様はこれから、この国をどうしたいと思っていますか?」
「そりゃ、テンペの町の様に発展させたいと思っているよ」
「そうですか……でしたら今のままでは少し無理かと思います……」
「どういう事⁉」
「内政をする人材の事です……私一人ではやっぱり限界があるんですよ。確かに今は大丈夫ですが、いずれ手が足りなくなるでしょう」
「なるほど……だが、内政のできる人間なんて、知り合いがいないからな……こっちも人材不足か……メイガン商会のガンスさんくらいしかいないしな」
「ケンジ様、どうしたらよろしいですか?」
「わかったよ!何とか考えてみるよ……」
「無理ばかり言って申し訳ございません。よろしくお願いします……」
そう言って、ムシュダルクは部屋を出て仕事に戻るのであった。
「セバス……どうしよう……」
「ご主人様!落ち着いて下さい。焦ってもいい事はないですよ」
「だけど……内政のできる仲間だなんて……」
「ご主人様!いつもの自信はどうなさったのですか?ご主人様は何があっても最後には何とかするお方です。大丈夫です!」
「わかったよ……そんなプレッシャーをかけんなよ……」
ケンジは、今までにないプレッシャーを感じていたのだった。内政という重圧がケンジの両肩にのしかかっていたのだった。
そして、この後ケンジには更なるショックな事が起こるのだが、今はまだ知る由もなかったのである。
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