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第8章 Freedom国の設立!
20話 ギルドマスターブロッサムの最後
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所、変わってここはギルド本部の聖都である。レーラ達が訴えを起こした後、テンペの町から報告書が上がってきたのだった。
「これは、どういうことなんだ?」
「まさか、本当に一週間前の出来事だったのか?」
本部の上層部での会議では、信じられないという感想と共に、テンペのギルドに不信感が出てくるのである。
報告書には、レーラ達が言っていた事の詳細が説明されていたのだが、報告書にはレーラ達3人がギルドから脱走し行方不明となっていて、早急に指名手配を出してくれとなっているのである。
もし、本当に悪い事をしてレーラ達がギルドから脱走したとしたなら、ギルド本部なんかに現れる事は絶対にないのである。
行方をくらませて逃亡するはずなのに、事件の内容は一緒なのに報告書では、レーラ達の責任が書いているだけなのである。
だが、レーラ達の言い分にはそれ以外の事の詳細、つまりギルドマスターが暴走した事、幹部連中が手のひらを返し、レーラ達に責任を負わせようとした事を訴えてきているのである。
これには、本部の上層部も確認が必要と結論を出し、お忍びで確認する事が決まったのである。今から、テンペの町に向かう事になった役員達は、開発されたばかりの魔道具で出発するのである。
ギルド本部が信じれなかった要因の一つが、500kmも離れた場所から一週間で到着できる乗り物があるはずないと思い込んでいたからだ。
この開発されたばかりの魔道具は、一人用の馬のゴーレムだがこの乗り物ですら、この距離を行き来するには片道1か月かかるのである。だが、レーラ達は馬車に乗せてもらい引いていたのはバトルウォーホースだというのだ。
そして、その人物は王国内でスタンピードを止めたと噂され、自国を設立したケンジと言う人物である。本部の方にも、その報告は上がっていたのだが、大陸中の中の一つの出来事として、まだそんなに重要視されていなかったのだ。
視察隊は、まだ少ないこのゴーレムに乗り、猛スピードでテンペへの道のりを駆け急ぐのだった。
この乗り物は言ってみれば、バイクのようなもので町から町へノンストップで行くことが出来、途中野営とかしなくてもいいのだ。
つまりマジックバックにお金と食糧さえ入れておけば、中継地点である町に着いたときに補充すれば、安全に旅ができる代物なのだ。
このスピードには、魔物も追いつけることはなく、今までに比べて格段と安全性が上がっているのである。
そんなことで、視察隊は1か月の道のりを急ぐのであった。
それから2か月経った頃、生産ギルドではギルドマスターと幹部連中は、本部の対応が遅い事にやきもきしていたのだった。
「ギルドマスター!報告書はどうなりましたか?」
「ああ!それについてはウィンドバードでおくったが、まだ返答が帰ってきていないんだ……」
「どういうことですか?」
「俺にもさっぱりわからん……指名手配されたとも連絡はこないしいったいどうなっているのか?」
「もしかして、郵便物が本部に届いていないのでは?」
「いや、言い方を間違えたな……報告の連絡が行っているのは返答があったのだが、指名手配をするかどうかの連絡が来ないのだ……」
「ギルドマスター!それっていったい、どういう事なのですか?」
「俺にもさっぱり……俺も不安になり、この2か月何回か報告書を上げていたのだが、連絡はもう少し待ての一点張りなんだ」
「本部は、どういうつもりなんですかね……」
その時、ギルドマスターの部屋に4人の人物が侵入してきたのである。
「なんだ、貴様らはここをどこだと思っておる!」
ギルドマスターと幹部達は慌てふためくのだった。ここは、ギルドマスターの部屋で誰もがそんな簡単に入ってこれる場所ではなく、まして侵入してきた男たちの様にノックもせず、どかどか入って来る事は絶対にないのだ。
「ギルドマスター!あんた達に、責任を取ってもらう事になりそうだな!」
「「「「はぁ?」」」」
ギルドマスターと幹部達は、いきなり部屋に入って来た男達が、何を言っているのかわからなかったのである。
「なんだ!いきなり訳の分からぬことを言いおって!この無礼者共が、早くこの部屋から出て行け!」
ギルドマスターは、男たちの態度に腹が立ち、大きな声で怒鳴るのだった。そんな中、一人の幹部が侵入してきた男達の胸元に、銀色のバッチが光っているのを見て目を見開くのである。
「ギルドマスター!あれを見てください!」
「何を見ろというのだ!それより今は……」
「違います!あの男達の胸元に……」
ギルドマスターは、男達のその胸元に目を向け銀色に輝くバッチに青ざめるのだった。そのバッチは、ギルド全体を取り締まる事を、唯一認められた者だけが付ける事を許される執行員の証なのだ。
「テンペ支部生産ギルド、ギルドマスター!ブロッサムに聞く!今回の件について、間違っている事があれば正直に答えよ!」
最新の魔道具に乗ってやってきた人間はギルドの執行役員だったのだ。テンペの町には1か月弱で到着して色々と事実確認をし、ケンジの店にも聞き込みをしていたのだ。
ケンジは、執行役員達に包み隠さず、レーラ達の事を擁護したのである。その時に看破のスキルを使い、ケンジの言う事を鑑定し全て事実だった為、ケンジの言う事に嘘はないと判断したのだった。
そして、ギルド職員達や生産者にも、色々事実確認をしたのだ。その結果、レーラ達は本当にギルドの為を想い、ケンジのアドバイスを元に頑張っていた事が分かるのである。
そして、ギルドマスターや幹部達はやりたい放題で、奴隷の採掘士、護衛の冒険者、そしてその護衛対象の管理人数名を犠牲にした事が判明したのである。
たしかに、ギルドの売り上げは大事だが、余りにも無理な条件で働かせ犠牲にした事は許されない事である。
そして、その責任をレーラ達に取らせようとして、指名手配までして捕らえようとし、処刑しようとしていた事も裏が取れたのである。
「ギルドマスター、ブロッサムに聞く!この事実に間違いはないか?」
「そんなわけないではないですか!」
執行員は、ブロッサムの言う事を看破するのである。すると当然の事であるが、執行役員にはブロッサムの言う事は嘘と判定されるのである。
「お主は今嘘をついているな。教えておいてやる!我々執行委員になれる条件の一つに、看破のスキルを持っていることが条件の一つにあるのだ」
「なっ……看破だ……と……」
「これで、お主の送った報告書は嘘偽りの物と判明した!このテンペ支部生産ギルドの管理員は、すべて見直させてもらう事となった」
「なんだとぉ~~~!」
ブロッサムは、大きな声で反論したのだが、幹部達は執行委員には逆らえないのは、当然とばかりに膝から力が抜けたように崩れ落ちるのだった。
「大人しくしろ!」
「やめろ!俺を誰だと思って!」
「おまえは、悪事を人に擦り付けようした!そして、それだけじゃない!ギルドの売り上げも、横領をしていたのはすでに判明している」
ブロッサム達は、インゴットが前の様に少ないながらも採掘が出来るようになった事で、売り上げの一部を懐にしまっていたのである。それがうまく行き、欲望が出てしまったのだ。それで少しぐらい無茶をさせて、取り分を増やそうとしたのである。
その結果、採掘士、冒険者、奴隷の管理官数名の命を奪ってしまったのである。これは、もうダンジョンでよくあるような事故ではなく人災だったのだ。
これらの事を踏まえて、執行役人はブロッサム達を横領の罪で逮捕し、王国の衛兵につきだしたのだった。レーラ達3人の受付嬢の、責任は無くなり無罪放免となったのである。
ギルドマスターと幹部達は、奴隷に落とされ王国鉱山に送られる事となり死ぬまで強制労働となるのである。
ギルド総本部の聖都では、このように悪事は許せない体制で運営しているのだが、聖都から離れればなかなか目が届きにくく、こうした悪事が増えるのである。
今回、レーラ達は早い段階で、総本部に訴えを起こす事ができたのが良かったのだ。もし、レーラ達が聖都に一週間で辿り着けなければ、報告書が先に届き、指名手配されていたのはいうまでもなかったのだ。
そうなると、執行役員が出る事もなく、大陸中に指名手配されレーラ達は、テンペのギルド内だけで処分されていた。そして、処分した事だけを本部に報告書としてあげられ、ブロッサム達の横領までたどり着くのはもっと遅くなっていたのだ。
そして、レーラ達は身の潔白が証明された事となり、テンペの町まで時間はかかるが、本部が責任を持ち安全にテンペの町まで送り届けられる事となる。
それから遅れる事、2か月新しいギルドマスターがテンペ支部に就任される事となった。
「これは、どういうことなんだ?」
「まさか、本当に一週間前の出来事だったのか?」
本部の上層部での会議では、信じられないという感想と共に、テンペのギルドに不信感が出てくるのである。
報告書には、レーラ達が言っていた事の詳細が説明されていたのだが、報告書にはレーラ達3人がギルドから脱走し行方不明となっていて、早急に指名手配を出してくれとなっているのである。
もし、本当に悪い事をしてレーラ達がギルドから脱走したとしたなら、ギルド本部なんかに現れる事は絶対にないのである。
行方をくらませて逃亡するはずなのに、事件の内容は一緒なのに報告書では、レーラ達の責任が書いているだけなのである。
だが、レーラ達の言い分にはそれ以外の事の詳細、つまりギルドマスターが暴走した事、幹部連中が手のひらを返し、レーラ達に責任を負わせようとした事を訴えてきているのである。
これには、本部の上層部も確認が必要と結論を出し、お忍びで確認する事が決まったのである。今から、テンペの町に向かう事になった役員達は、開発されたばかりの魔道具で出発するのである。
ギルド本部が信じれなかった要因の一つが、500kmも離れた場所から一週間で到着できる乗り物があるはずないと思い込んでいたからだ。
この開発されたばかりの魔道具は、一人用の馬のゴーレムだがこの乗り物ですら、この距離を行き来するには片道1か月かかるのである。だが、レーラ達は馬車に乗せてもらい引いていたのはバトルウォーホースだというのだ。
そして、その人物は王国内でスタンピードを止めたと噂され、自国を設立したケンジと言う人物である。本部の方にも、その報告は上がっていたのだが、大陸中の中の一つの出来事として、まだそんなに重要視されていなかったのだ。
視察隊は、まだ少ないこのゴーレムに乗り、猛スピードでテンペへの道のりを駆け急ぐのだった。
この乗り物は言ってみれば、バイクのようなもので町から町へノンストップで行くことが出来、途中野営とかしなくてもいいのだ。
つまりマジックバックにお金と食糧さえ入れておけば、中継地点である町に着いたときに補充すれば、安全に旅ができる代物なのだ。
このスピードには、魔物も追いつけることはなく、今までに比べて格段と安全性が上がっているのである。
そんなことで、視察隊は1か月の道のりを急ぐのであった。
それから2か月経った頃、生産ギルドではギルドマスターと幹部連中は、本部の対応が遅い事にやきもきしていたのだった。
「ギルドマスター!報告書はどうなりましたか?」
「ああ!それについてはウィンドバードでおくったが、まだ返答が帰ってきていないんだ……」
「どういうことですか?」
「俺にもさっぱりわからん……指名手配されたとも連絡はこないしいったいどうなっているのか?」
「もしかして、郵便物が本部に届いていないのでは?」
「いや、言い方を間違えたな……報告の連絡が行っているのは返答があったのだが、指名手配をするかどうかの連絡が来ないのだ……」
「ギルドマスター!それっていったい、どういう事なのですか?」
「俺にもさっぱり……俺も不安になり、この2か月何回か報告書を上げていたのだが、連絡はもう少し待ての一点張りなんだ」
「本部は、どういうつもりなんですかね……」
その時、ギルドマスターの部屋に4人の人物が侵入してきたのである。
「なんだ、貴様らはここをどこだと思っておる!」
ギルドマスターと幹部達は慌てふためくのだった。ここは、ギルドマスターの部屋で誰もがそんな簡単に入ってこれる場所ではなく、まして侵入してきた男たちの様にノックもせず、どかどか入って来る事は絶対にないのだ。
「ギルドマスター!あんた達に、責任を取ってもらう事になりそうだな!」
「「「「はぁ?」」」」
ギルドマスターと幹部達は、いきなり部屋に入って来た男達が、何を言っているのかわからなかったのである。
「なんだ!いきなり訳の分からぬことを言いおって!この無礼者共が、早くこの部屋から出て行け!」
ギルドマスターは、男たちの態度に腹が立ち、大きな声で怒鳴るのだった。そんな中、一人の幹部が侵入してきた男達の胸元に、銀色のバッチが光っているのを見て目を見開くのである。
「ギルドマスター!あれを見てください!」
「何を見ろというのだ!それより今は……」
「違います!あの男達の胸元に……」
ギルドマスターは、男達のその胸元に目を向け銀色に輝くバッチに青ざめるのだった。そのバッチは、ギルド全体を取り締まる事を、唯一認められた者だけが付ける事を許される執行員の証なのだ。
「テンペ支部生産ギルド、ギルドマスター!ブロッサムに聞く!今回の件について、間違っている事があれば正直に答えよ!」
最新の魔道具に乗ってやってきた人間はギルドの執行役員だったのだ。テンペの町には1か月弱で到着して色々と事実確認をし、ケンジの店にも聞き込みをしていたのだ。
ケンジは、執行役員達に包み隠さず、レーラ達の事を擁護したのである。その時に看破のスキルを使い、ケンジの言う事を鑑定し全て事実だった為、ケンジの言う事に嘘はないと判断したのだった。
そして、ギルド職員達や生産者にも、色々事実確認をしたのだ。その結果、レーラ達は本当にギルドの為を想い、ケンジのアドバイスを元に頑張っていた事が分かるのである。
そして、ギルドマスターや幹部達はやりたい放題で、奴隷の採掘士、護衛の冒険者、そしてその護衛対象の管理人数名を犠牲にした事が判明したのである。
たしかに、ギルドの売り上げは大事だが、余りにも無理な条件で働かせ犠牲にした事は許されない事である。
そして、その責任をレーラ達に取らせようとして、指名手配までして捕らえようとし、処刑しようとしていた事も裏が取れたのである。
「ギルドマスター、ブロッサムに聞く!この事実に間違いはないか?」
「そんなわけないではないですか!」
執行員は、ブロッサムの言う事を看破するのである。すると当然の事であるが、執行役員にはブロッサムの言う事は嘘と判定されるのである。
「お主は今嘘をついているな。教えておいてやる!我々執行委員になれる条件の一つに、看破のスキルを持っていることが条件の一つにあるのだ」
「なっ……看破だ……と……」
「これで、お主の送った報告書は嘘偽りの物と判明した!このテンペ支部生産ギルドの管理員は、すべて見直させてもらう事となった」
「なんだとぉ~~~!」
ブロッサムは、大きな声で反論したのだが、幹部達は執行委員には逆らえないのは、当然とばかりに膝から力が抜けたように崩れ落ちるのだった。
「大人しくしろ!」
「やめろ!俺を誰だと思って!」
「おまえは、悪事を人に擦り付けようした!そして、それだけじゃない!ギルドの売り上げも、横領をしていたのはすでに判明している」
ブロッサム達は、インゴットが前の様に少ないながらも採掘が出来るようになった事で、売り上げの一部を懐にしまっていたのである。それがうまく行き、欲望が出てしまったのだ。それで少しぐらい無茶をさせて、取り分を増やそうとしたのである。
その結果、採掘士、冒険者、奴隷の管理官数名の命を奪ってしまったのである。これは、もうダンジョンでよくあるような事故ではなく人災だったのだ。
これらの事を踏まえて、執行役人はブロッサム達を横領の罪で逮捕し、王国の衛兵につきだしたのだった。レーラ達3人の受付嬢の、責任は無くなり無罪放免となったのである。
ギルドマスターと幹部達は、奴隷に落とされ王国鉱山に送られる事となり死ぬまで強制労働となるのである。
ギルド総本部の聖都では、このように悪事は許せない体制で運営しているのだが、聖都から離れればなかなか目が届きにくく、こうした悪事が増えるのである。
今回、レーラ達は早い段階で、総本部に訴えを起こす事ができたのが良かったのだ。もし、レーラ達が聖都に一週間で辿り着けなければ、報告書が先に届き、指名手配されていたのはいうまでもなかったのだ。
そうなると、執行役員が出る事もなく、大陸中に指名手配されレーラ達は、テンペのギルド内だけで処分されていた。そして、処分した事だけを本部に報告書としてあげられ、ブロッサム達の横領までたどり着くのはもっと遅くなっていたのだ。
そして、レーラ達は身の潔白が証明された事となり、テンペの町まで時間はかかるが、本部が責任を持ち安全にテンペの町まで送り届けられる事となる。
それから遅れる事、2か月新しいギルドマスターがテンペ支部に就任される事となった。
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