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第8章 Freedom国の設立!
17話 聖都到着
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レーラ達にとって、ケンジの旅いやそれだけでなく、行動すべてが普通ではありえない生活であった。超級ダンジョンに行く事が出来ると、ここまで生活スタイルが豊かになるのをまざまざと見せられるのである。
ハウスという魔道具のおかげで、野営は城壁内以上の食事が出来て、見張りの順番もいらないのである。ギルド本部がある聖都までの距離も、順調に行っても普通なら3、4か月かかる距離があるのに、このペースで行けば1週間もかからず着けるのである。
そして、食事はブラッドタイガーや、スワンプドラゴンのステーキ等、貴族でも滅多に口にすることが出来ないような食材が毎日それも3食出てくるのだ。
「この食材はいったいどこから……」
「そんなの、ダンジョンに行った時に、狩った魔物達に決まっているだろ?」
「でも、ケンジ様はずっと前にインゴットを採掘しに行った以来、Fランクの雑用しかしていなかったじゃありませんか?」
「そんなの、毎日Fランクばかりしている訳なかっただろ?自国にもダンジョンはあるんだから、暇を見つけては食材を取りに行っていたよ」
「それに、あたしもシスティナ達と一緒に、冒険者ギルドの依頼を受けていたしね。全部納品せず、こうして取ってあるのよ」
受付嬢達は、その事実に愕然とするのである。この食材の一部でも納品していてくれたら、オークションにかける事ができていたのに、自分達はこういう貴重な人材から避けられていた事が、悔しくて後悔しかできなかったのだ。
だが、今更ケンジに対して下手に出て取次いでも、全てが遅すぎるのが分かっている為、どうしようもないのである。
「なんで、この食材の一部だけでも、ギルドに売ってくれなかったのですか?」
「家(うち)は大所帯だからね。食材は多くてもすぐになくなっちゃうから売却するより、自分達で消費したほうが良いんだよ。」
「でも、この食材を売ったお金でまかなえばいいのでは?」
「こういうレアな食材の方が美味しいだろ?みんなには少しでも美味しく食べてもらったほうがいいしな」
「でも……」
「まあ、君達の言いたい事はわかるが、貴族や権力者達に、これらの食材を売るより俺は自分達の家族だよ」
「それに、おれがFランクの依頼を受けに行っていた時、ギルドマスターの態度を見ていただろ?あんな奴がいる組織に貴重な素材を売ると思うか?」
「「「……」」」
レーラ達受付嬢は、それを聞き何も言えなくなってしまったのだ。
「あの……そういった素材を、売ってもらえるにはどうしたらよいですか?」
「レーラさんが、個人的にこの食材を食したいなら今堪能したらいいと思うけど、ギルドに納品という事なら、今のギルドの体制では無理だよ」
「それって……」
「うん!今のギルドは、ギルドが得になるような事ばかりだろ?確かにサポートという面では、よくやっている場合もあるが、それをたてに取り脅す材料にしているかぎり、俺からはギルドに寄り添う事は絶対にないよ」
「……」
「ギルドは、いつもこう思っているだろ?」
「なにがですか?」
「生産者や冒険者は、ギルドがあってはじめて生活が出来ているって!」
「それは当然じゃないですか?依頼を受けて、その報酬で生活しているではありませんか?」
「だが、今は冒険者や生産者は、ギルドには納品しているのは一部の者だけだよね?ギルドを通さず、直接交渉して売買を行っているよね?」
「つまり、今の状況は生産者や冒険者がいて、初めてギルドが成り立っているって事なんだよ。早くこの状況に気づかないとギルドは潰れるよ」
「そんな馬鹿な話が……」
「本当にそう思うのなら、このままの状態でいけばいいよ。テンペの町での依頼は、Fランクの依頼だけになってもしらないよ」
「早くギルドがその事実に気づき、構成員達に寄り添わないとどうなるか?今の状況は、ギルドがあって初めて、生活できるという構図はとっくに崩壊しているんだよ」
ケンジにそう諭された、レーラ達は顔を青ざめることになるのだった。ケンジの言う通り、最近では個人店をやっている生産者は、自分の店に依頼を貼り出し始め、個人的な交流を始めていて、ギルドに依頼を頼まなくなってきているのだ。
冒険者達も町の雑用をしはじめ、町の人達と交流を持ち、あの店に依頼が貼り出してあったと聞き、その店に向かう人間が出始めているのだ。
つまり価格競争が始まっており、ギルドに出した方が早く集まる場合のみ、少し高くなるが依頼が発注されるのである。後は町の雑用の依頼で安い報酬しか出ないような依頼がギルドに来るのである。
「だが、俺はこの状況はまずいとも思っているんだよ」
「どういうことですか?」
「個人的に売買するって事は、いざこざが起きやすいのも事実であって、ギルドが仲介することによってその問題が少なくなるだろ?」
「ええ!確かにその通りです!」
「だから、ギルドが今までのような、怠慢な態度にさえなくなればいいんだよ。もっと構成員達に寄り添って、サービスを向上させないといけないんだ」
「そんな事……」
「まあ、俺がこんな事を言っても行動するのはギルドの方だ!」
「どのように行動しても構わないけど、今のままじゃ俺がこういった食材や素材をギルドに納品することは絶対にありえないよ」
「当然、あたしもだよ!」
マイもまた、ケンジに賛同しているようで、同じ事を言ったのだった。
そして、1週間後ケンジ達は聖都に辿り着くのだった。
「まさか、こんな早く聖都に辿り着くなんて!」
「じゃあ、俺達はここで!」
「「「え?」」」
レーラ達は、ケンジ達も又ギルド本部に来るものだと思っていて、思わず声が出てしまうのである。
「え?ってなんだよ。これからは君達個人とギルドの問題だろ?」
「だけど……」
「ギルド本部に訴えるのは、君達の事で俺には関係ないよ。君達が、元の生活に戻れるか戻れないかの瀬戸際なんだから正直に訴えるんだ」
「そして、テンペのギルド状況を視察してもらうんだ」
「「「はい……」」」
ケンジにそういわれた3人は、勇気を振り絞り聖都に入場したのだった。そして、ケンジは3人と別れた聖都の近くの森に、ハウスを建てて転移マットで、Freedom国に帰るのだった。
この家が聖都では噂となり、誰も入れない家として名所の一つとなるのは、もう少し後の事となるのだった。
ハウスという魔道具のおかげで、野営は城壁内以上の食事が出来て、見張りの順番もいらないのである。ギルド本部がある聖都までの距離も、順調に行っても普通なら3、4か月かかる距離があるのに、このペースで行けば1週間もかからず着けるのである。
そして、食事はブラッドタイガーや、スワンプドラゴンのステーキ等、貴族でも滅多に口にすることが出来ないような食材が毎日それも3食出てくるのだ。
「この食材はいったいどこから……」
「そんなの、ダンジョンに行った時に、狩った魔物達に決まっているだろ?」
「でも、ケンジ様はずっと前にインゴットを採掘しに行った以来、Fランクの雑用しかしていなかったじゃありませんか?」
「そんなの、毎日Fランクばかりしている訳なかっただろ?自国にもダンジョンはあるんだから、暇を見つけては食材を取りに行っていたよ」
「それに、あたしもシスティナ達と一緒に、冒険者ギルドの依頼を受けていたしね。全部納品せず、こうして取ってあるのよ」
受付嬢達は、その事実に愕然とするのである。この食材の一部でも納品していてくれたら、オークションにかける事ができていたのに、自分達はこういう貴重な人材から避けられていた事が、悔しくて後悔しかできなかったのだ。
だが、今更ケンジに対して下手に出て取次いでも、全てが遅すぎるのが分かっている為、どうしようもないのである。
「なんで、この食材の一部だけでも、ギルドに売ってくれなかったのですか?」
「家(うち)は大所帯だからね。食材は多くてもすぐになくなっちゃうから売却するより、自分達で消費したほうが良いんだよ。」
「でも、この食材を売ったお金でまかなえばいいのでは?」
「こういうレアな食材の方が美味しいだろ?みんなには少しでも美味しく食べてもらったほうがいいしな」
「でも……」
「まあ、君達の言いたい事はわかるが、貴族や権力者達に、これらの食材を売るより俺は自分達の家族だよ」
「それに、おれがFランクの依頼を受けに行っていた時、ギルドマスターの態度を見ていただろ?あんな奴がいる組織に貴重な素材を売ると思うか?」
「「「……」」」
レーラ達受付嬢は、それを聞き何も言えなくなってしまったのだ。
「あの……そういった素材を、売ってもらえるにはどうしたらよいですか?」
「レーラさんが、個人的にこの食材を食したいなら今堪能したらいいと思うけど、ギルドに納品という事なら、今のギルドの体制では無理だよ」
「それって……」
「うん!今のギルドは、ギルドが得になるような事ばかりだろ?確かにサポートという面では、よくやっている場合もあるが、それをたてに取り脅す材料にしているかぎり、俺からはギルドに寄り添う事は絶対にないよ」
「……」
「ギルドは、いつもこう思っているだろ?」
「なにがですか?」
「生産者や冒険者は、ギルドがあってはじめて生活が出来ているって!」
「それは当然じゃないですか?依頼を受けて、その報酬で生活しているではありませんか?」
「だが、今は冒険者や生産者は、ギルドには納品しているのは一部の者だけだよね?ギルドを通さず、直接交渉して売買を行っているよね?」
「つまり、今の状況は生産者や冒険者がいて、初めてギルドが成り立っているって事なんだよ。早くこの状況に気づかないとギルドは潰れるよ」
「そんな馬鹿な話が……」
「本当にそう思うのなら、このままの状態でいけばいいよ。テンペの町での依頼は、Fランクの依頼だけになってもしらないよ」
「早くギルドがその事実に気づき、構成員達に寄り添わないとどうなるか?今の状況は、ギルドがあって初めて、生活できるという構図はとっくに崩壊しているんだよ」
ケンジにそう諭された、レーラ達は顔を青ざめることになるのだった。ケンジの言う通り、最近では個人店をやっている生産者は、自分の店に依頼を貼り出し始め、個人的な交流を始めていて、ギルドに依頼を頼まなくなってきているのだ。
冒険者達も町の雑用をしはじめ、町の人達と交流を持ち、あの店に依頼が貼り出してあったと聞き、その店に向かう人間が出始めているのだ。
つまり価格競争が始まっており、ギルドに出した方が早く集まる場合のみ、少し高くなるが依頼が発注されるのである。後は町の雑用の依頼で安い報酬しか出ないような依頼がギルドに来るのである。
「だが、俺はこの状況はまずいとも思っているんだよ」
「どういうことですか?」
「個人的に売買するって事は、いざこざが起きやすいのも事実であって、ギルドが仲介することによってその問題が少なくなるだろ?」
「ええ!確かにその通りです!」
「だから、ギルドが今までのような、怠慢な態度にさえなくなればいいんだよ。もっと構成員達に寄り添って、サービスを向上させないといけないんだ」
「そんな事……」
「まあ、俺がこんな事を言っても行動するのはギルドの方だ!」
「どのように行動しても構わないけど、今のままじゃ俺がこういった食材や素材をギルドに納品することは絶対にありえないよ」
「当然、あたしもだよ!」
マイもまた、ケンジに賛同しているようで、同じ事を言ったのだった。
そして、1週間後ケンジ達は聖都に辿り着くのだった。
「まさか、こんな早く聖都に辿り着くなんて!」
「じゃあ、俺達はここで!」
「「「え?」」」
レーラ達は、ケンジ達も又ギルド本部に来るものだと思っていて、思わず声が出てしまうのである。
「え?ってなんだよ。これからは君達個人とギルドの問題だろ?」
「だけど……」
「ギルド本部に訴えるのは、君達の事で俺には関係ないよ。君達が、元の生活に戻れるか戻れないかの瀬戸際なんだから正直に訴えるんだ」
「そして、テンペのギルド状況を視察してもらうんだ」
「「「はい……」」」
ケンジにそういわれた3人は、勇気を振り絞り聖都に入場したのだった。そして、ケンジは3人と別れた聖都の近くの森に、ハウスを建てて転移マットで、Freedom国に帰るのだった。
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