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第8章 Freedom国の設立!
4話 新商品
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ケンジが、ギルド職員である受付嬢に防犯システムの事を説明して気絶させ、焦ったケンジはシスティナに頼み介抱してもらい、受付嬢がやっと目を覚ますのだった。
「はっ!ここは!」
受付嬢は、ベットから飛び起きるのだった。
「あ、やっと目覚めましたか?」
「あ、あなたは?」
「あたしは、ケンジ様の奴隷でシスティナと言います」
「あの・・・ここは?」
「貴方は、ここの防犯システムの説明を受けてて、地下牢に転送された時に気絶してしまったので、ご主人様がここに運び込んだのです」
「説明の為とはいえ、びっくりさせてしまって申し訳ございません」
システィナは、目覚めた受付嬢に深々と頭を下げたのだ。その言葉に思い出した受付嬢は、システィナの肩をつかみ、魔物が何で地下牢にいるのか問いただすのだった。
「あれは一体どういうことなの?何でスワンプドラゴンが3匹もいるの?それに、あんな魔物が生きた状態で飼いならせるなんて!」
「あたしは奴隷なので、ご主人様の情報は教え出来ないのです。申し訳ございません……只言える事は、ギルドはご主人様に、多大な迷惑をかけた事それについてです」
「えっ?」
「ご主人様が、優しく言われているうちに引いた方が身のためだと存じます」
「ですが、ギルド関係者だけ高額で物を売りつけるなんて!」
「いいですか?ご主人様は優しい方です。本来、あんな迷惑をかけられた相手に物を売るなんてしませんよ」
「だけど、売って貰わないと町の結界が!」
「そうです!その結界の為、言ってみたらギルドの事情なんて、ご主人様には関係ないのですよ。町の人達の為に、インゴットを売っているだけなんです」
「……」
「いいですか?ご主人様は、結界の為にインゴットを買ってもいいとおっしゃっておられるのです。そのインゴットで、ギルドに利益を出させようと思って売ろうとはしていないのです」
「それではギルドはつぶれてしまいます」
「だから言っているではありませんか。ご主人様にとってギルドがどうなろうと関係ないと!」
「でも、ギルドがつぶれてしまっては……」
「町の人が困ると?」
「そうです!」
「だから、ギルドを助けろと?それはあまりに身勝手な事だと思いませんか?」
「そ、それは……」
「貴方も、ギルドでは長い事働いている方ですよね?」
「はい……」
「じゃあ、今までご主人様がギルドに対して、どんな事をやられてきたかご存じのはずです」
「……はい」
「だけど、ご主人様は町の為と思い、色んな事を目をつむり、今まで役に立ってきたと思いませんか?」
「ご主人様はもう、自国をお持ちの普通の生産者じゃありませんよ?」
「言ってみれば、グランパス王国の国王と同じ立場の人間と言っても過言ではありません」
「ご主人様は、そういう人間って事を、ギルドはもっと認識したほうが良いかと思います」
「グランパス国王と同じ人間?それはあまりにも言い過ぎで、奴隷の分際で不敬ですよ!」
「何が違うというのですか?ご主人様は、自国の土地をお持ちになり、この土地を治めているでしょ?当然ですが、まだ町には我々奴隷しかいませんが、税収の代わりで店の売り上げはどんどん上がっています」
「これからFreedomの町はどんどん大きくなりますよ。これを聞いて、ご主人様がまだ普通の生産者だと思うつもりですか?」
「そ、それは……」
「あたしの言った、意味が分からないわけではないですよね?ご主人様は、Freedom国の王様と言っても過言ではないと思わないですか?」
「話を元に戻しますが、ギルドの経営の存続を、ご主人様に頼らないで下さいませんか?経営が難しいなら、貴方達で何とかしてください!」
「で、ですが!」
そこに、カチャッと言う音を立てて、ケンジとセバスが部屋に入ってきた。
「目が覚めたようですね。」
ケンジが入ってきた途端、受付嬢は土下座してケンジに訴えてきたのだ。
「ケンジ様!お願いします!インゴットを今まで通りお売りください。」
受付嬢は、システィナでは言ってもしょうがないと思い、ケンジに直談判し始めるのだった。
「ああ!今まで通り欲しい時に買っていったらいいよ。だけど、さっきも言った通りギルド関係には1.5倍でしか売らないよ」
「それでは、テンペの町のギルドがつぶれてしまいます。」
「今まで、呑気に構えてきたツケがまわって来ただけですよ。もし、そんな事で潰れるならしょうがないんじゃないですか?」
「そんな!」
「よく考えてください!今テンペの町ではどんな事が起こっていますか?」
「どんなことって?」
「いま、実質ギルドの依頼はどういう事になっていますか?」
「どういう事って……Fランクの仕事しかありません!だから経営が傾いてて、インゴットを購入するお金でさえギリギリで……」
「それだけですか?」
「それだけとは?」
受付嬢は、ケンジが何を言いたいのかわからなかった。
「たしかに俺も、ギルドの存在は大切だとは思いますが、実質今の状況を見て何かおかしいと思いませんか?」
「おかしいって何がですか?」
「テンペの町でのギルドの存在意義って事ですよ。」
ケンジは受付嬢に諭すように尋ねるのだった。
「……あっ……」
受付嬢は、何かに気づきみるみる顔が真っ青になり、血の気が引いていくのである。
「気づいたようだな。あんた達は、まだギルドは安泰と呑気に思っているようだが、ギルド無しでテンペの町の経済はまわってきているんだぞ?」
「実質、ギルドの依頼の掲示板はFランクしかないんだろ?他の食材や魔物の素材は、冒険者と町の人達が協力し合って売買が始まっているんだろ?こうなっててもまだ、呑気にギルドは安泰と思っていたらどうしようもないぞ」
ケンジの言葉に、受付嬢はガクッと土下座の恰好で下を向き、項垂れるしかなかったのである。
「ケ、ケンジ様……ギルドはこれからどうしたら……」
「どうしたらと言われても、俺には関係ないよ」
「それと、もう目覚めたのなら帰ってもらってもいいかな?インゴットの購入に関してはさっき提示した額でしか、売らないし粘られても値下げはしないよ」
受付嬢は、ケンジの気持ちは変わらないと悟り、トボトボとテンペの町へと帰っていったのだった。そして、ギルドの追い打ちをかけるように、数日後、新商品がFreedomから売り出されるのである。
ケンジが鍛冶工房に入って来てダンギ達に話しかけるのだった。
「ダンギ!シェム!みんなも聞いてくれないか?」
すると、みんなは仕事を一時中断して、ケンジの側に集まって来た。
「「主殿、どうかしたのか?」」
「やっと、水道が出来たんだよ!」
「主様!水道って何だ?」
「井戸の横にあった水が簡単に汲める、蛇口みたいなのがあっただろ?あれのことだよ」
「ああ!あれの事か!あれは本当に便利だものな!」
ダンギ達は、感心したようにうんうん頷くのだった。ダンギ達が感心するのにはわけがあるのだ。
ガイアースでは、平民達の水の確保は井戸水であり、今でも滑車で桶を井戸に落とし、水をくみ上げているのである。
平民の殆どが、この井戸から生活水をくみ上げていて、持ち家の庭には井戸を掘って、生活水を確保しているのである。
そして、宿屋にも必ずといって井戸があり、冒険者達は風呂の代わりに、体を拭きさっぱりするのである。
貴族達は、ギルドが売っている魔道具で魔力を込め、水の魔石から飲み水や生活水などを出して利用しているのである。
この魔道具も便利はいいのだが、魔力が大量に入り出る量が少なく、2週間もしたら魔石を交換しないといけないのである。つまり、お金持ちでしかもったいなくてりようできないのだ。
そして、ケンジは試作段階にあった水道が完成し、監査も問題ないと判断し、商品化にこじつける事が出来るとみんなに報告をしたのだ。
「主様!この水道が出来る事で、本当に暮らしは楽になるな!」
「ああ、これで子供の事故が減るというものだ」
ダンギ達はそう言いながら、感慨深い表情を浮かべるのである。この水道が売られる事で、子供の井戸への転落事故が無くなるのである。
この生活水の確保は、一般家庭では少し大きくなった子供の仕事なのだ。大人達は、仕事や何やらでいろいろ忙しく、水汲みは子供の仕事だというのが普通なのだが、水を滑車で汲み上げるのは本当に重労働である。
最初は、子供も元気がよく滑車で汲み上げれるのだが、何回も繰り返しているうちに疲れがたまって、水の重さに耐えられなくなり、井戸に引き込まれる事故が多発していたのである。
だが、この商品が売られる事で、今までの滑車はいらなくなり、蛇口をひねるだけで、綺麗な水が出てくるのである。
この水道は蛇口部分に、水の魔石を吸収させた神鋼魔石の神水魔石を組み込んであるのだ。
これにより、蛇口をひねると井戸の中に伸びた水管が開き、この神水魔石が水を吸い上げ吸収するのである。
そして、神水魔石が井戸の水を放出し、蛇口から水が出る仕組みであり、ポンプの役目を補っているのだ。
なんといってもすごいのは、水が出る口の所に、ツバキの糸で作った網目の細かいフィルターを設置させているので、生活用水だけでなく飲料水にもなるのである。
つまり、配管を伸ばす事で家の中に蛇口を設置し、シンクの側に取り付ける事も可能なのだ。
これは従来の様に、魔力を込め水の魔石を活性化させ、水を入手するものではなく、井戸の水を利用して入手する魔道具の為、神水魔石はまず劣化はせず、交換はしなくてもいいのだ。魔石の交換を心配せずとも、先に水管の方が劣化するので、使えなくなった時が全交換になるのである。
これで、子供の事故はなくなり、老人も近所の人の世話はいらなくなり、また、貴族の屋敷に設置されている魔道具も必要なくなるのだ。
今までの魔道具は、魔力を込める為に魔法使いを雇ったり、屋敷の者達が何十人も協力して、魔力を込めないといけないと使えない魔道具より、ケンジの水道の方が便利なのは明らかである。
これにより、ギルドの商品がまた一つ役目を終わる事となるのだ。
「はっ!ここは!」
受付嬢は、ベットから飛び起きるのだった。
「あ、やっと目覚めましたか?」
「あ、あなたは?」
「あたしは、ケンジ様の奴隷でシスティナと言います」
「あの・・・ここは?」
「貴方は、ここの防犯システムの説明を受けてて、地下牢に転送された時に気絶してしまったので、ご主人様がここに運び込んだのです」
「説明の為とはいえ、びっくりさせてしまって申し訳ございません」
システィナは、目覚めた受付嬢に深々と頭を下げたのだ。その言葉に思い出した受付嬢は、システィナの肩をつかみ、魔物が何で地下牢にいるのか問いただすのだった。
「あれは一体どういうことなの?何でスワンプドラゴンが3匹もいるの?それに、あんな魔物が生きた状態で飼いならせるなんて!」
「あたしは奴隷なので、ご主人様の情報は教え出来ないのです。申し訳ございません……只言える事は、ギルドはご主人様に、多大な迷惑をかけた事それについてです」
「えっ?」
「ご主人様が、優しく言われているうちに引いた方が身のためだと存じます」
「ですが、ギルド関係者だけ高額で物を売りつけるなんて!」
「いいですか?ご主人様は優しい方です。本来、あんな迷惑をかけられた相手に物を売るなんてしませんよ」
「だけど、売って貰わないと町の結界が!」
「そうです!その結界の為、言ってみたらギルドの事情なんて、ご主人様には関係ないのですよ。町の人達の為に、インゴットを売っているだけなんです」
「……」
「いいですか?ご主人様は、結界の為にインゴットを買ってもいいとおっしゃっておられるのです。そのインゴットで、ギルドに利益を出させようと思って売ろうとはしていないのです」
「それではギルドはつぶれてしまいます」
「だから言っているではありませんか。ご主人様にとってギルドがどうなろうと関係ないと!」
「でも、ギルドがつぶれてしまっては……」
「町の人が困ると?」
「そうです!」
「だから、ギルドを助けろと?それはあまりに身勝手な事だと思いませんか?」
「そ、それは……」
「貴方も、ギルドでは長い事働いている方ですよね?」
「はい……」
「じゃあ、今までご主人様がギルドに対して、どんな事をやられてきたかご存じのはずです」
「……はい」
「だけど、ご主人様は町の為と思い、色んな事を目をつむり、今まで役に立ってきたと思いませんか?」
「ご主人様はもう、自国をお持ちの普通の生産者じゃありませんよ?」
「言ってみれば、グランパス王国の国王と同じ立場の人間と言っても過言ではありません」
「ご主人様は、そういう人間って事を、ギルドはもっと認識したほうが良いかと思います」
「グランパス国王と同じ人間?それはあまりにも言い過ぎで、奴隷の分際で不敬ですよ!」
「何が違うというのですか?ご主人様は、自国の土地をお持ちになり、この土地を治めているでしょ?当然ですが、まだ町には我々奴隷しかいませんが、税収の代わりで店の売り上げはどんどん上がっています」
「これからFreedomの町はどんどん大きくなりますよ。これを聞いて、ご主人様がまだ普通の生産者だと思うつもりですか?」
「そ、それは……」
「あたしの言った、意味が分からないわけではないですよね?ご主人様は、Freedom国の王様と言っても過言ではないと思わないですか?」
「話を元に戻しますが、ギルドの経営の存続を、ご主人様に頼らないで下さいませんか?経営が難しいなら、貴方達で何とかしてください!」
「で、ですが!」
そこに、カチャッと言う音を立てて、ケンジとセバスが部屋に入ってきた。
「目が覚めたようですね。」
ケンジが入ってきた途端、受付嬢は土下座してケンジに訴えてきたのだ。
「ケンジ様!お願いします!インゴットを今まで通りお売りください。」
受付嬢は、システィナでは言ってもしょうがないと思い、ケンジに直談判し始めるのだった。
「ああ!今まで通り欲しい時に買っていったらいいよ。だけど、さっきも言った通りギルド関係には1.5倍でしか売らないよ」
「それでは、テンペの町のギルドがつぶれてしまいます。」
「今まで、呑気に構えてきたツケがまわって来ただけですよ。もし、そんな事で潰れるならしょうがないんじゃないですか?」
「そんな!」
「よく考えてください!今テンペの町ではどんな事が起こっていますか?」
「どんなことって?」
「いま、実質ギルドの依頼はどういう事になっていますか?」
「どういう事って……Fランクの仕事しかありません!だから経営が傾いてて、インゴットを購入するお金でさえギリギリで……」
「それだけですか?」
「それだけとは?」
受付嬢は、ケンジが何を言いたいのかわからなかった。
「たしかに俺も、ギルドの存在は大切だとは思いますが、実質今の状況を見て何かおかしいと思いませんか?」
「おかしいって何がですか?」
「テンペの町でのギルドの存在意義って事ですよ。」
ケンジは受付嬢に諭すように尋ねるのだった。
「……あっ……」
受付嬢は、何かに気づきみるみる顔が真っ青になり、血の気が引いていくのである。
「気づいたようだな。あんた達は、まだギルドは安泰と呑気に思っているようだが、ギルド無しでテンペの町の経済はまわってきているんだぞ?」
「実質、ギルドの依頼の掲示板はFランクしかないんだろ?他の食材や魔物の素材は、冒険者と町の人達が協力し合って売買が始まっているんだろ?こうなっててもまだ、呑気にギルドは安泰と思っていたらどうしようもないぞ」
ケンジの言葉に、受付嬢はガクッと土下座の恰好で下を向き、項垂れるしかなかったのである。
「ケ、ケンジ様……ギルドはこれからどうしたら……」
「どうしたらと言われても、俺には関係ないよ」
「それと、もう目覚めたのなら帰ってもらってもいいかな?インゴットの購入に関してはさっき提示した額でしか、売らないし粘られても値下げはしないよ」
受付嬢は、ケンジの気持ちは変わらないと悟り、トボトボとテンペの町へと帰っていったのだった。そして、ギルドの追い打ちをかけるように、数日後、新商品がFreedomから売り出されるのである。
ケンジが鍛冶工房に入って来てダンギ達に話しかけるのだった。
「ダンギ!シェム!みんなも聞いてくれないか?」
すると、みんなは仕事を一時中断して、ケンジの側に集まって来た。
「「主殿、どうかしたのか?」」
「やっと、水道が出来たんだよ!」
「主様!水道って何だ?」
「井戸の横にあった水が簡単に汲める、蛇口みたいなのがあっただろ?あれのことだよ」
「ああ!あれの事か!あれは本当に便利だものな!」
ダンギ達は、感心したようにうんうん頷くのだった。ダンギ達が感心するのにはわけがあるのだ。
ガイアースでは、平民達の水の確保は井戸水であり、今でも滑車で桶を井戸に落とし、水をくみ上げているのである。
平民の殆どが、この井戸から生活水をくみ上げていて、持ち家の庭には井戸を掘って、生活水を確保しているのである。
そして、宿屋にも必ずといって井戸があり、冒険者達は風呂の代わりに、体を拭きさっぱりするのである。
貴族達は、ギルドが売っている魔道具で魔力を込め、水の魔石から飲み水や生活水などを出して利用しているのである。
この魔道具も便利はいいのだが、魔力が大量に入り出る量が少なく、2週間もしたら魔石を交換しないといけないのである。つまり、お金持ちでしかもったいなくてりようできないのだ。
そして、ケンジは試作段階にあった水道が完成し、監査も問題ないと判断し、商品化にこじつける事が出来るとみんなに報告をしたのだ。
「主様!この水道が出来る事で、本当に暮らしは楽になるな!」
「ああ、これで子供の事故が減るというものだ」
ダンギ達はそう言いながら、感慨深い表情を浮かべるのである。この水道が売られる事で、子供の井戸への転落事故が無くなるのである。
この生活水の確保は、一般家庭では少し大きくなった子供の仕事なのだ。大人達は、仕事や何やらでいろいろ忙しく、水汲みは子供の仕事だというのが普通なのだが、水を滑車で汲み上げるのは本当に重労働である。
最初は、子供も元気がよく滑車で汲み上げれるのだが、何回も繰り返しているうちに疲れがたまって、水の重さに耐えられなくなり、井戸に引き込まれる事故が多発していたのである。
だが、この商品が売られる事で、今までの滑車はいらなくなり、蛇口をひねるだけで、綺麗な水が出てくるのである。
この水道は蛇口部分に、水の魔石を吸収させた神鋼魔石の神水魔石を組み込んであるのだ。
これにより、蛇口をひねると井戸の中に伸びた水管が開き、この神水魔石が水を吸い上げ吸収するのである。
そして、神水魔石が井戸の水を放出し、蛇口から水が出る仕組みであり、ポンプの役目を補っているのだ。
なんといってもすごいのは、水が出る口の所に、ツバキの糸で作った網目の細かいフィルターを設置させているので、生活用水だけでなく飲料水にもなるのである。
つまり、配管を伸ばす事で家の中に蛇口を設置し、シンクの側に取り付ける事も可能なのだ。
これは従来の様に、魔力を込め水の魔石を活性化させ、水を入手するものではなく、井戸の水を利用して入手する魔道具の為、神水魔石はまず劣化はせず、交換はしなくてもいいのだ。魔石の交換を心配せずとも、先に水管の方が劣化するので、使えなくなった時が全交換になるのである。
これで、子供の事故はなくなり、老人も近所の人の世話はいらなくなり、また、貴族の屋敷に設置されている魔道具も必要なくなるのだ。
今までの魔道具は、魔力を込める為に魔法使いを雇ったり、屋敷の者達が何十人も協力して、魔力を込めないといけないと使えない魔道具より、ケンジの水道の方が便利なのは明らかである。
これにより、ギルドの商品がまた一つ役目を終わる事となるのだ。
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