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第7章 超級ダンジョン攻略!

37話 超級ダンジョン再び③

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 ケンジ達は順調にダンジョンの奥へと進んでいた。ギルが先頭で斥候役をしてダンジョン内の罠や自分達の先にいる魔物達を感知しながら進んでいたがギルが何やら異変に気付くのだった。

「主!少しよろしいですか?」

「ギル!なにかあったのか?」

「いえ・・・今すぐの危険とかじゃないのですが何かおかしくないですか?」

 ギルが言いたいことがケンジにはなんとなくわかっていた。

「ああ・・・・ギルもやっと気づいたか?」

「ご主人様どういう事ですか?」

 システィナ達もケンジ達の会話に何か不安を覚えるのだった。

「お前達気づいてなかったのか?」

「ギルもなんだよ?不安を煽るなよなぁ!」

「マードック!ギルの言う事は本当だぞ。気合を入れ直せ!」

「なんだよ・・・主まで・・・俺達3次職になり前とは比べ物にならないくらいサクサク進んでんじゃないか?なんで不安に思うんだよ?」

「いいか。みんなもよく聞くんだ!俺達はこの間スタンピードを一回止めたにもかかわらず、あれから少ししか経ってないのに魔物の量や強さが同じと思わないか?」

「「「「あっ!」」」」

 ケンジの言葉にみんなそのことに気づくのである。みんな3次職になり強くなってサクサク魔物を狩り余裕で進んでいるが、普通ならこの期間で魔物の量が戻る事はなく、もう少し時間がいるはずなのである。
 低ランクのゴブリンやオークなら魔物の性質上、繁殖力が高い為、急激に増える可能性は高いがワーライオンやレサードラゴン等ランクの高い魔物が前と変わらない量がいるのである。

「主・・・これって本当にまずい事になっているじゃないでしょうか?」

「かもしれないな・・・とりあえずみんなは絶対油断するなよ?」

「「「「「はい!」」」」」

 ケンジはみんなに油断するなと言ってが嫌な予感が膨らみ心臓の鼓動が激しくなっていたのだった。そして、その予感は50階層の中ボスに挑む時、的中したのだった。

「じゃあ、みんなここで休憩もしたし油断はするなよ?まあ、ここのボスはファイヤーデーモンだと思うが絶対自分の力を過信するんじゃないぞ!」

「「「「「はい!」」」」」

 そして、いつも通りみんなには強化魔法を掛けれるだけ掛け、マードックが先頭を切って扉の中に突入したのだった!

 するとそこにはファイヤーデーモンではなく、馬鹿でかい図体が横たわらせていた5m級のドラゴンだった。そして、マードックが扉を開けた音に気づき長い首を持ち上げこちらを向き突進していたマードックにいきなり※①【ブレス】噴き出したのだった!

 システィナはやばいと思いマードックの前に飛び出し盾を構えそのブレスを全身で受けるのだった。

「システィナァ~~~~!」

 ブレスがやむとそこにはマードックを完ぺきな状態で守り切ったシスティナ姿がそこにはあった。

「みんな!攻撃を受けるのはあたしの役目!攻撃は任せたよ!」

 システィナの前には巨体を持ち上げこれまでには無い威圧を放っている成竜とおもわれるドラゴンが立ちはだかっていたのだった。

「なによ!あれ?ここのボスはファイヤーデーモンじゃなかったの?」

「オリヴィア!気をしっかり持つんだ!お前の回復魔法がみんなの生命線なんだぞ!」

 ケンジの言葉にオリヴィアとセイラの後方支援の二人は気合を入れ直すのだった!ついに超級ダンジョンの中ボスにノーマルドラゴンが出現してしまう事態になったのである。
 今までの様にレサードラゴンの様に幼体ではなく成長したドラゴンである。その鱗はミスリルより硬く普通は傷もつけれないような鉄壁の防御を誇り、その牙と爪はミスリルの防具や攻城兵器をも簡単に破壊し、その瞳に睨まれたら普通の冒険者などはショック死するほどの恐怖が襲うのである。
 そして、最大級に恐ろしいのはブレスである。そのブレスは成竜となったドラゴンのHPに比例したダメージを与えてくるのである。
 魔物でもトップクラスの強さを誇る災害級の魔物がとうとうケンジの前に出現してしまったのである。


 これによりこの超級ダンジョンは最悪の場合このドラゴンが地上に出現してもおかしくないダンジョンに成長した事を意味しているのである。

 だが3次職になったマイ達は今までのようにはいかなかったがこのドラゴンにダメージを与えることが出来ていたのである。
 ドラゴンはいったい何が起こっているのか理解できていないようで剣で斬られている事が初めての経験だった。今まではどんな攻撃でも自慢の鱗が自分を守ってくれてこんな激痛を味わった事がなかったのである。

『ぐおおおおおおおおおおおおお!』

 マイやマードック、プリムが攻撃するたびに激痛が走りドラゴンは咆哮が出て部屋中に響き渡るのだった。それにドラゴンはイラついていたのだ。攻撃が豆粒のようなエルフに全て盾で薙ぎ払われるのである。

 ダメージは与えているみたいなのだが後方からヒールが跳んできて瞬時に回復しているようなのだ。

 それになぜかこの豆粒に攻撃を仕掛けてしまうのである。ドラゴンはシスティナの挑発によりどうしてもシスティナを集中的に攻撃をしてしまっていたのである。

 ケンジは後方からみんなの戦闘をただ見ていたわけではなく、戦闘にちゃんと参加していたのだった。

 ケンジは高ランク魔法で支援していた※②【カース】を唱えていた。この魔法によりドラゴンの全ステータスが急激に低下していたのである。

 この魔法によりシスティナはドラゴンの攻撃を難なく受け止める事が出来ていたのである。いくら3次職になったとしても成竜の攻撃を正面から受ける事など絶対に無理なのだ。

『グオォォォォ!』

 ドラゴンはケンジ達の攻撃にたまらず空中に逃げようとしその大きな翼を拡げ宙に舞おうとしたのだ。

 その時!

 ブチッ!という鈍い音が聞こえ、ズシ~~~~ン!と地響きが部屋中に振動したのだった。

 その地響きはドラゴンの翼が根元から千切れ地面に落ちた振動だったのだ。その瞬間ドラゴンは今までにない痛みが全身を襲ったのである。

『ギャアアアアアア~~~~~~!』

 ドラゴンとは思えない叫び声だった!マイ達はファイヤーデーモンの教訓を生かしドラゴンの翼の根元ばかり攻撃をしていたのだった。
 ドラゴンは翼を羽ばたいて宙に舞うので翼を失ったドラゴンはもう空中に逃げることが出来なくなったのだ。

 ドラゴンは自分の死を覚悟したようにシスティナに向き直るのだった。そして、又、本日2回目の渾身のブレスを噴きだすのだった。

 ごおおおおおおおおおお!

 そのブレスはもう脅威のモノではなかった。マイ達にダメージを与えられケンジの【カース】によりHPが半分以下になり最初のブレスと比べると威力が全然なかったのである。

 これを見たシスティナは口角を上げてマイ達に叫んだのだった。

「みんな、後もう少しよ!あたし達でこいつは討伐できるよ!」

 この言葉を聞きマードックは剣劇を繰り出し、プリムは※③【旋風陣】等、マイは立花極心流は使わずモンクのスキルで自分のステータスを上げて拳撃でダメージを与えていたのだった。
 そして、ツバキをハヤテも忘れてはいけないこの二人もまたSランク以上の魔物でドラゴンとタメを張ってもおかしくない魔物の為ガシガシとドラゴンのHPを削っていくのだった。

 そして20分後ドラゴンは力尽きその場に崩れ落ち動かなくなったのである。動かなくなったドラゴンを見たケンジ達には笑顔が戻り、勝利の雄たけびが上がったのだった。
 そしてその場所にはドラゴンのドロップアイテムである、牙、爪、角、翼、鱗、魔石が出たのであった。

 そして、部屋の中心には宝箱が出現したのだった。ギルはそれを見て早速、罠の解除をしたのだった。

 宝箱の中にはパワースクロールが多数、そしてマジックアイテム、当然だが転移マットも2組そして一番目を引いたのが直径30cmぐらいの水晶が入っており傷一つない綺麗な物であった。

※③パワースクロール戦術    120.00 2個
※④パワースクロール瞑想    120.00 1個
※⑤パワースクロール耐性    120.00 1個
※⑥パワースクロール罠発見解除 120.00 1個
※⑦転移マット   2組
※⑧杖       1本
※⑨ドラゴンオーブ 1個

「主!凄い宝物ですよ!」

「ああ!さすがドラゴンを倒しただけの事はあるな!」

 ケンジ達はお宝を全部回収し中ボス部屋を出て、次の沸き時間まで鉱石の採掘をして待つのだった。 

*-----*-----*-----*-----*

 今回の戦闘シーンはいかがでしょうか?ケンジ達はこのダンジョンの攻略
を本当にしないのか?ドンドン強くなっていく魔物達の理由や町の命運は
ケンジにかかっているのは確かであり回避方法はあるのか?
 こうご期待です!

 いつもこの小説を読んでくれて本当にありがとうございます<m(__)m> 
お気に入りの数も当初50人を目標に書き出したのにもうすぐ300人に
届きそうで本当にびっくりしています。
 これからもどうぞご贔屓によろしくお願いいたします<m(__)m>


 この話で出てきたスキル、魔法、アイテム一覧

※①【ブレス】
 ドラゴンのスキルで色んな種類のブレスがある炎や氷等。
今回の話のドラゴンは炎のブレスである。このブレスはドラゴンのHPに
比例するダメージを与えるため普通なら蒸発してしまうぐらいの熱量で
ある。

※②【カース】
闇属性魔法   5階位
消費MP    40
詠唱速度    3.5秒
効果時間    レベル×1分
効果対象    一人
効果範囲    なし
必要秘薬    アビスの葉・マンドラゴラの根 各3個
備考欄
 この魔法は対象の人物に掛けると全ステータスが65%低下する強力な
魔法である。ダメージも移動速度、魔法の威力全てが低下してしまう。
魔道士職業レベル50と魔法スキル80以上で使用可能

※③【旋風陣】
 プリムのアクティブスキルで竜巻を前方に打ち出し嵐の中に閉じ込め
エアカッターでなます切りにして上空に舞い上がらせ落下させる技
 今回はドラゴンの重量がありすぎるため宙には舞い上がらなかった。

※③パワースクロール戦術    120.00
 戦術のパッシブスキルの上限が増える
 
※④パワースクロール瞑想    120.00
 瞑想のパッシブスキルの上限が増える
  
※⑤パワースクロール耐性    120.00 
 耐性パッシブスキルの上限が増える 

※⑥パワースクロール罠発見解除 120.00
 罠発見解除のパッシブスキルの上限が増える 
 
※⑦転移マット
 超級ダンジョン中ボスの宝物。四角いタイルのようなマットで2つ一組
の魔道具で対になったマット間を瞬間移動できる。
 対になったマットには同じルーン文字のようなものが印してありペアの
マットはわかるようになっている。
 設置した人間以外が取ろうとしても窃盗防止の処置が出来て取ることが
出来ない様にすることもできる。
   
※⑧杖 
 【スタッフオブルーン】
両手杖    (ジェネシス創生級)
ダメージ   1350~1500
必要STR  25
ブレス   全ステータス5倍 攻撃魔法ダメージ200%アップ
      状態異常魔法 50%増し 成功確率+30%
耐久度   耐久度値4000/総耐久度値4000
相場    4億ドゴン~
備考 
 この杖は大魔道士専用の杖で装備するだけで攻撃魔法の威力は200%
アップ、今回のようにカースだと65%低下した状態からさらに50%低下
するのである。
     
※⑨ドラゴンオーブ 
 とんでもない魔力が込められた水晶玉。


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