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第7章 超級ダンジョン攻略!
35話 超級ダンジョン再び①
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ケンジは日々平穏の暮らしを満喫しマイペースに生活をしていたのだった。
「主殿。今日もまた凄い数のお客様だな。」
「ああ、そうだな。ホントありがたいことだ。」
「それで、商人ギルドの方はどうだったんだ?」
「ああ、生産ギルドとは違ってまあ・・・あっさりとはいかなかったがちゃんと脱退することが出来たぞ。」
「やっぱりなにかあったのか?」
「まあ、少し引き止められただけだがギルドマスターを呼ばれる事はなかったから助かったよ。」
「そっかあ!それはよかったな。」
ケンジとダンギは冷蔵庫の製作をしながら呑気な会話をしていたのだった。今やもうケンジの鍛冶工房は新たな男奴隷を人員として確保しダンギとシェムを筆頭に30人の弟子が熱気ムンムンで冷蔵庫と便器の生産をしていたのだった。ケンジは一人で神鋼魔石と神水魔石を大量に作り出していたのだった。
そして、店舗でも新たな受付業務や商品の管理として女奴隷を従業員として30人購入し働いてもらっていたのだった。店舗の方はテンペの町が落ち着いたら王都と繋げるため忙しさは大変なものとなる為人員を多く揃えたのだった。
そして、セバスたち屋敷を管理する人間は部屋数や食事の人数が増え家の管理が大変になったが今までと同じようにテキパキ段取りよく働き今までの人数でいいと言う事となり少し大変になれば一人二人ほど店舗の方から借りてきて十分だった。
そして2か月ほどそういう生活をしていると神鋼魔石や肥料等消費物の売り上げが落ち着いてくるのだった。
ケンジは食事時に最近やっとお店が落ち着いてきたので王都の支店を進める事とする!とみんなに報告するのだった。
「主!とうとう支店を出すんだな?」
「ああ!それで超級ダンジョンに行こうと思うから護衛メンバーはそのつもりでいてくれ!」
ケンジの言葉にマードックはやっと腕が振るえるとはしゃぐのだった。当然だがマードックだけでなくマイやシスティナもまたハイタッチしていたのだ。
マードック達はこの新しい土地に来て敷地内に訓練場を作ってもらい日々激しい訓練を行っていたのだった。
「でも、主!あのベンチプレスとか筋力トレーニングの器械ってすごいな。」
「ああ、あれか?役に立つなら良かったよ。」
ケンジは戦闘職の人間の為に鉄のインゴットでベンチプレスとか色々体を鍛える道具を使っていたのだった。
だがこれはあくまでも体が鈍らないようにする為であり戦闘に役立つ筋肉はまた違うので準備体操で使う様にと言っておいたのである。
そして、ケンジ達は次の日久しぶりにテンペの町へと※①【転移マット】で移動したのだった。超級ダンジョンへはテンペの町から経由した方が断然早いので久しぶりにテンペの町の城門をくぐりハヤテの馬車で超級ダンジョンへ向かうのだった。
「ケンちゃん!ケンちゃんは生産ギルドに依頼を受けていないんでしょ?」
「ああ、そうだな。もうギルドの依頼はFランクの町の人達の依頼しか受けないつもりだよ。最近忙しかったから受けてなかったがダンジョンから帰ったらまた週に2回ペースで受けるつもりだよ。」
「あたしも今回は依頼を受けてこなかったんだ。」
「なんでだ?マイは受けても良かったんじゃないのか?」
「本当は受けてこようと思って2日ぐらい前にギルドに寄ったんだよ。」
「なんかあったのか?」
「うん・・・」
マイの説明によるとギルドに出向いたらギルドマスターに呼び出され今後の依頼はどうなる?とか少しでも高額なレアの素材を持ってきてほしい等うるさく言われたそうだ。
マイもそんな事を言われケンジの気持ちがよくわかり今回はわざと受けずに帰って来たという事だった。
「ホントケンちゃんの気持ちがよく分かったよ。依頼なんてどれを受けてもいいものなのにああやってうるさく言われると反抗したくなるよね!」
「だよな。特にマイは冒険者で強い魔物の素材を持って来いだなんて普通はそんな気軽に言えるもんじゃないのにな!」
ケンジはマイの怒りに同調し愚痴の言い合いになっていたのだった。
そしてハヤテに引かれた馬車は馬力が違う為1時間もしないうちに超級ダンジョンの簡易村に到着するのだった。
「ここも久しぶりだな。」
「そうですね。主!」
馬車から降りたケンジに気づいた兵士達がケンジにすぐ駆け寄り謝罪してきたのだった。
「ケ、ケンジ殿久しぶりです!このたびの事は本当に申し訳なかった!」
そういいながら兵士達は深々と頭を下げたのだった。
「あ、ああ・・・ひさしぶりです。」
ケンジは兵士達が謝罪していたがもうどうでもいいと思っていたので結構淡白な返事をして謝罪を流してしまったのだった。
これに兵士達は拍子抜けしたと言うか何とも言えない嫌な感覚が襲ったのだ。
「あ、あの・・・ケンジ殿・・・」
「え?なんでしょうか?」
「今日は超級ダンジョンに潜る為に・・・きたのですか?」
ケンジは思わず兵士の訊ねてきた質問に鼻で笑ってしまったのだった。
「おいおい・・・なんて質問するんだよ。ここに来る理由って言ったらダンジョンしかないじゃないか。」
「そうなのですが・・・ケンジ殿の態度があまりに素っ気なくて・・・あの・・・我々のした事はもう気にしていないのでしょうか?」
「あ!ああ~~~そういう事か。じゃあ、まだ怒り狂ってるって事にしておこうか?」
「「「・・・・・」」」
「ケンちゃん冗談はそこまでにしておきなさい!」
マイはケンジの態度が調子に乗り過ぎているのを見て後頭部を叩くのだった。
「痛っ!なにすんだよ!」
「兵士さん達ケンちゃんがふざけてごめんなさい・・・」
「ほらケンちゃんも早く謝って!」
マイはケンジの頭をグイグイ押さえたのだった。
「マイマール殿もうお止め下さい!今回の事は我々王国の者が悪かったのです。上からの命令だからと言ってあんなにお世話になっていたケンジ殿を逮捕しようとしてしまったのですから・・・・」
兵士たちは更にまた頭を下げたのだった。そして、その騒ぎを聞きつけ団長や隊長達も近づいてきて一緒に謝罪したのだった。
「団長さんや皆さんももう頭を上げてください。俺は国王からもう謝罪を受けとり賠償金もいただきました。もう全然気にしてないと言ったら嘘になりますがもう他の国の事なので団長さん達も気にしないでください。」
団長達はケンジの言った言葉が気になって言葉に詰まるのだった。
「あ、あの・・・ケンジ殿?その他の国と言うのはどういう事でしょうか?」
「貴方達も知っているでしょうが俺は王国に土地を貰ったのは知ってますよね?」
「あ、ああ・・・それは聞いているが他の国とはどういうことだ?」
「俺は今回、国王にこれからの店の売り上げとしての税金は払わないと言いその見返りに俺の商品を流通させる事で人口、つまり平民の暮らしを豊かにし人数を増やす事を協力したんだよ。」
「新しい販売方法で税金を払わないって事は俺はこの国の人間ではないと言う事です。」
「・・・・」
団長達はケンジの説明に唖然となるのだった。
「だが君はテンペの町に住んでいるんだろ?」
「いえ、もう住んでいませんよ。テンペに土地は持っていますがもうそこにはいませんね。今の新居は国王からもらった土地に家を建てて住んでいます。言ってみたらその土地が自国のようなものですよ。」
ケンジは団長達に自分はもうこの王国には関係ないとばかりに高らかに笑顔で説明したのだった。
「じゃん、ケンジ殿はもうこの超級ダンジョンの間引きには協力してくれないのでしょうか?」
「まあ、前みたいに頻繁に来ることは無いかとおもいますね。」
「そ、そんなあ・・・」
「まあそんな訳なんで王国の事は何とか頑張ってください。このダンジョンに用事のある時は魔物を間引くことになるのでそれで勘弁してください!」
団長達はケンジの説明を聞きもう気にしていないと言っていたがこれは自分達がやった事の報復ではないのかと思うほどであった。
団長達はケンジに冤罪を被せた後ろめたさもありそんな事を言わずこれからもダンジョンに来てくれとお願いする事が出来なかったのである。
「それじゃ、俺達も時間が惜しいのでダンジョンに潜入を開始させてもらいます。」
「あ、ああ・・・わかったよ・・・気を付けて行ってくれ・・・」
団長達はもうケンジに頼ることが出来ないと思い放心状態でケンジ達を見送ったのだった。
*-----*-----*-----*------*
この話で出てきたアイテム
※①【転移マット】
超級ダンジョン中ボスの宝物。四角いタイルのようなマットで2つ一組
の魔道具で対になったマット間を瞬間移動できる。
対になったマットには同じルーン文字のようなものが印してありペアの
マットはわかるようになっている。
設置した人間以外が取ろうとしても窃盗防止の処置が出来て取ることが
出来ない様にすることもできる。
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「やっぱりなにかあったのか?」
「まあ、少し引き止められただけだがギルドマスターを呼ばれる事はなかったから助かったよ。」
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ケンジは食事時に最近やっとお店が落ち着いてきたので王都の支店を進める事とする!とみんなに報告するのだった。
「主!とうとう支店を出すんだな?」
「ああ!それで超級ダンジョンに行こうと思うから護衛メンバーはそのつもりでいてくれ!」
ケンジの言葉にマードックはやっと腕が振るえるとはしゃぐのだった。当然だがマードックだけでなくマイやシスティナもまたハイタッチしていたのだ。
マードック達はこの新しい土地に来て敷地内に訓練場を作ってもらい日々激しい訓練を行っていたのだった。
「でも、主!あのベンチプレスとか筋力トレーニングの器械ってすごいな。」
「ああ、あれか?役に立つなら良かったよ。」
ケンジは戦闘職の人間の為に鉄のインゴットでベンチプレスとか色々体を鍛える道具を使っていたのだった。
だがこれはあくまでも体が鈍らないようにする為であり戦闘に役立つ筋肉はまた違うので準備体操で使う様にと言っておいたのである。
そして、ケンジ達は次の日久しぶりにテンペの町へと※①【転移マット】で移動したのだった。超級ダンジョンへはテンペの町から経由した方が断然早いので久しぶりにテンペの町の城門をくぐりハヤテの馬車で超級ダンジョンへ向かうのだった。
「ケンちゃん!ケンちゃんは生産ギルドに依頼を受けていないんでしょ?」
「ああ、そうだな。もうギルドの依頼はFランクの町の人達の依頼しか受けないつもりだよ。最近忙しかったから受けてなかったがダンジョンから帰ったらまた週に2回ペースで受けるつもりだよ。」
「あたしも今回は依頼を受けてこなかったんだ。」
「なんでだ?マイは受けても良かったんじゃないのか?」
「本当は受けてこようと思って2日ぐらい前にギルドに寄ったんだよ。」
「なんかあったのか?」
「うん・・・」
マイの説明によるとギルドに出向いたらギルドマスターに呼び出され今後の依頼はどうなる?とか少しでも高額なレアの素材を持ってきてほしい等うるさく言われたそうだ。
マイもそんな事を言われケンジの気持ちがよくわかり今回はわざと受けずに帰って来たという事だった。
「ホントケンちゃんの気持ちがよく分かったよ。依頼なんてどれを受けてもいいものなのにああやってうるさく言われると反抗したくなるよね!」
「だよな。特にマイは冒険者で強い魔物の素材を持って来いだなんて普通はそんな気軽に言えるもんじゃないのにな!」
ケンジはマイの怒りに同調し愚痴の言い合いになっていたのだった。
そしてハヤテに引かれた馬車は馬力が違う為1時間もしないうちに超級ダンジョンの簡易村に到着するのだった。
「ここも久しぶりだな。」
「そうですね。主!」
馬車から降りたケンジに気づいた兵士達がケンジにすぐ駆け寄り謝罪してきたのだった。
「ケ、ケンジ殿久しぶりです!このたびの事は本当に申し訳なかった!」
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「あ、ああ・・・ひさしぶりです。」
ケンジは兵士達が謝罪していたがもうどうでもいいと思っていたので結構淡白な返事をして謝罪を流してしまったのだった。
これに兵士達は拍子抜けしたと言うか何とも言えない嫌な感覚が襲ったのだ。
「あ、あの・・・ケンジ殿・・・」
「え?なんでしょうか?」
「今日は超級ダンジョンに潜る為に・・・きたのですか?」
ケンジは思わず兵士の訊ねてきた質問に鼻で笑ってしまったのだった。
「おいおい・・・なんて質問するんだよ。ここに来る理由って言ったらダンジョンしかないじゃないか。」
「そうなのですが・・・ケンジ殿の態度があまりに素っ気なくて・・・あの・・・我々のした事はもう気にしていないのでしょうか?」
「あ!ああ~~~そういう事か。じゃあ、まだ怒り狂ってるって事にしておこうか?」
「「「・・・・・」」」
「ケンちゃん冗談はそこまでにしておきなさい!」
マイはケンジの態度が調子に乗り過ぎているのを見て後頭部を叩くのだった。
「痛っ!なにすんだよ!」
「兵士さん達ケンちゃんがふざけてごめんなさい・・・」
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団長達はケンジに冤罪を被せた後ろめたさもありそんな事を言わずこれからもダンジョンに来てくれとお願いする事が出来なかったのである。
「それじゃ、俺達も時間が惜しいのでダンジョンに潜入を開始させてもらいます。」
「あ、ああ・・・わかったよ・・・気を付けて行ってくれ・・・」
団長達はもうケンジに頼ることが出来ないと思い放心状態でケンジ達を見送ったのだった。
*-----*-----*-----*------*
この話で出てきたアイテム
※①【転移マット】
超級ダンジョン中ボスの宝物。四角いタイルのようなマットで2つ一組
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