異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします！

第７章 超級ダンジョン攻略！

３０話 朝の騒動

　ケンジはその日の夜は緊張して眠れなかったのである。長い間テンペの町の人達には迷惑をかけてしまっていたからである。

　確かに理由としては王国の対応が悪く営業停止にして自分達を追い込んだのが営業をできなかったのだがテンペの町の人達に商品を売ったからには使えなくなった期間は迷惑をかけた事には変わりなくて又店を開店したとしても今までのお客様がわだかまりなく来てくれるのかケンジは不安で眠れなかったのである。

　そして次の日の朝ケンジは朝方まで眠れなくて日が昇っていても起きる事が出来ずティアナ、フィアナが部屋に入って来て起こされるのだった。

「ご主人様！朝ですよ！」
「早くお起きになって・・・」

　ティアナとフィアナもケンジのもとに来てからもう３年経ち朝の支度はもう慣れたものでケンジが起きなくてもテキパキ支度をしていた。

「ご主人様・・・いつまで寝ている・・・」

　フィアナがなかなか起きないケンジをゆすぶって起こそうとしてたらいきなりフィアナが腕を掴まれベットに引きずり込まれるのだった。

「きゃっ・・・・」

　普段からフィアナは口数が少なく声が小さいこともあってティアナは後ろを向き別の仕事をしていたのだった。フィアナはケンジがいきなり奉仕を求めてきたと思いびっくりして声が出せないでいた。

「ちょ・・・ちょっと・・・ご主人・・・様・・・朝からは・・・」

　フィアナはケンジを腕でガードしてベットから抜け出そうとしたがケンジの腕力はフィアナでは到底抵抗できるわけはなくケンジに抱きつかれた状態で動くことが出来なかったのだ。

「ご主人様！離してください・・・」

　フィアナはティアナもいる事で大きな声を出さず小声で呟くのだった。するとその耳元で囁いたことでより一層フィアナのバストに顔を埋めて気持ちよさそうに寝ていたのだった。
　フィアナはついにケンジのものとなるのかと覚悟を決めたのにケンジは寝ぼけてフィアナをベットに引きずり込んだのだとわかりガックリしたのだった。
　ケンジは今まで夜の奉仕は女性の方から部屋に来ないと絶対にケンジから女奴隷に夜の奉仕をさせることはしていないのである。

　だから当然フィアナもケンジとそういう事は一切していなかったのである。ティアナ、フィアナは一回奉仕をするつもりでケンジの部屋に入った事はあったが、その時はまだ二人は１２歳になったばかりでケンジに倫理的に絶対ダメと言われてしまったのだ。
　その時にケンジから１８歳になったらいいと言われたのだがティアナとフィアナはケンジがその時１５歳なのにその差はなんだと言い寄ったのだ。そしてケンジから渋々１５歳になったらと許可を取ったのだった。
　そして先日ティアナとフィアナの二人は１５歳になったばかりでいきなりケンジにベットに引きずり込まれたのでこんなすぐに求めてくるとはと思いフィアナは誤解して体が硬直してしまったのだった。だが、ケンジは元々その気が無くただ寝ぼけていただけだったのだ。

「ちょっと！ご主人様！離してください！」

　突然大きな声を出したフィアナにティアナは何事と思い後ろを振り向いたらベットの布団がもそもそ動いていたのだった。

「あああ～～～～！ご主人様がフィアナを襲ってる！」

　その二人の大きな声でケンジは目を開けるのだった。そしてケンジの顔には柔らかいものがありケンジは抱き枕の様に抱いている物体に気づくのだった。そして頭上からフィアナの大きな声が聞こえてきたのだった。

「ご主人様！はなして・・・」

　ケンジは状況が理解できなくて飛び起きるのだった！

「な！なんで！フィアナが？えっ？」

「ご主人様がわたしを・・・ベットに引きずり込んだ・・・」

「なっ・・・・」

「ご主人様がフィアナを無理やり？引きずり込んだ⁉」

「ちょっと待って！俺はそんなことをしたつもりは・・・」

　フィアナは乱れた服を直しケンジを無言でみて涙目になっていてフィアナは状況証拠に騒いでいたのだった。





　そこにその騒ぎに気付いたセバスとミナレスがケンジの部屋に飛び込んできたのだった。セバスとミナレスはティアナから状況を聞きあーとかえーとか驚きを隠せないでいたのだった。

「ご主人様！あたし達は奴隷です。」

「ちょっと待てミナレス！なにを言うつもりだ！」

「ご主人様があたし達を求めるのはごく普通の事でなんの問題もございません！ですがご主人様はあたし達と約束したじゃございませんか？」

　ケンジはこの状況で言い訳したらもっと被害が大きくなると思いミナレスの言葉を聞いていたのだった。

「なんの約束だ？」

「自分はあたし達奴隷に夜の奉仕は無理やりしないから安心してくれ！だけど自分も男だからみずから来た女性を断ることはしないって！」

「ああ・・・」

「なのによりによって成人したばかりのフィアナをベットに引きずり込んだってフィアナにトラウマを植え込むつもりですか？」

「い、いや・・・ちがうんだ・・・」

「何が違うのですか？フィアナを見てくださいよ。もう泣きだしそうじゃないですか？」

　ミナレスの言葉にフィアナの頬に一筋の光るものがツツっと流れるのだった。それを見たケンジは顔を真っ青にしてフィアナに土下座したのである。

「フィアナ！ごめん！許してくれ！俺・・・」

「ご主人様・・・わたしご主人様がもとめてくれたらいつでも・・・・だけどこういうやり方は恐怖でしか・・・」

　そう言ってフィアナはティアナと部屋から出て行ってしまったのだった。ケンジは寝ぼけていたとはいえとんでもない事をしてしまったとベットの上で倒れ込んでしまったのだ。

「ご主人様！ちゃんとフィアナに謝罪してくださいよ。」

　ミナレスは一言そう言って部屋から出て行ってしまったのだった。そしてそこにはケンジとセバスだけが残されたのだった。

「ご主人様・・・」

「なんだセバス？」

「なんでそんな強引に事を運ばれたのですか？」

「いや！違うんだって・・・昨日眠れなくて寝たのが朝方だったんだよ！そして目が覚めたらフィアナを抱き枕の様に抱きしめてた・・・」

「えぇ～～～！じゃあ寝ぼけて引っ張り込んだのですか？」

「って事になるのかな・・・だから誤解なんだよ！」

「だったらなぜさっきそれを説明しなかったんです？」

「そんな雰囲気じゃなかったじゃないか！何言っても言い訳にしか聞こえないじゃないかと思って・・・」

　ケンジはベットの上でうつ伏せのまま動かなかった。セバスは日頃頼りになるケンジを見てはぁあ～～～っとため息をつくのだった。

「何、ため息ついてんだよ。」

　ケンジは少しムッとしてセバスを睨むのだった。

「ご主人様は日頃とっても頼りになるのになんで女性や夜の奉仕の事になるとそんな別人のように頼りなくなるのですか？」

「いや・・・だってそういうのはもっと精神的にだな・・・」

「そんなこと言っているからいまだにマイ様にも手をお出し出来ないんでございますよ。」

「なんでそこでマイが出てくるんだよ！」

「ご主人様はもっと女性に対して積極的になるべきなんです。それ位の甲斐性は十二分におありになると自覚したほうが良いです！」

「そんなこと言われても・・・」

「いいですか？よく聞いて下さい！この屋敷にご主人様を拒否する女性はいらっしゃいませんよ。」

「そ、それは・・・」

「こう言っては何ですが今日の昼過ぎに誰でもいいですが屋敷に住む女性をご主人様の部屋に呼び出したとしても奉仕を喜んでしてくれるはずです。」

「ちょっと待て！それはいくらなんでも・・・」

「いえ・・・誤解なさらないでください！ご主人様がそう言えば拒否する女性はいないという事でありそれを実行しなさいと言っているんじゃありません。」

「・・・・」

「だからですね、先ほどもご主人様がその事をすぐに説明すればこんな大事にならなかったと言いたいのです。」

「だけど、目が覚めたらあの状態だったからさ・・・・」

「だから言っているではありませんか！ご主人様はもっと自分がそういう立場だと自覚し女性に対して免疫をつけるべきなんです。」

　セバスはケンジにそのように説明しこういった事になってもアタフタしないようにできたら今回の事ももっと冷静に対処できたはずだと言うのだった。
　ケンジはセバスの説明は極端だが確かに自分はそういう事に対して免疫があるほうではないと思いセバスの言う事に素直に耳を傾けるのだった。

「でも、フィアナにどう説明したらいいんだ？泣いてたしトラウマになっていなければいいんだが・・・・」

　ケンジはベットの上でブチブチ言っていてどうしたらいいのか解らないようすだった。

「なあ、セバスどう説明したらいい？」

「どうもこうもそのまま説明するしかないかと・・・」

「だけど、ちゃんと聞いてくれるかな？近づいても逃げられるんじゃ・・・」

「はぁ・・・わかりました。私が一肌脱ぎますよ。」

　そういってセバスは部屋から出て行きケンジはホッと胸をなでおろすのだった。