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第7章 超級ダンジョン攻略!

10話 ダンジョンの奥へ!

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 ケンジ達は今本当にダンジョンの中にいるのかと疑うほど優雅な生活をしていたのである。家の大きさは自由に帰れるのでギル達みんなが泊まれるほど部屋数は自由に増やせるので全然問題はないし食料もまた家から出たらそこら中に魔物がいるので狩ってきたら何の問題もないのである。それにケンジ達も3か月なんか平気で潜れるの準備をしてきたのでわざわざ食料を取ってこなくてもよいのである。

「ねえ、ケンちゃん・・・ここって本当にダンジョンの中よね?」

「ああ・・・それも超級ダンジョンだぞ。」

「主といたらホント信じられない事ばかり起こりますね。」

「いや俺のせいじゃないだろ?」

「「「「いえ、絶対ご主人様のせいでこんな経験が出来ているんですよ。」」」」

「そうだな、絶対主のおかげだよな。」

 みんなテーブルを囲み豪勢な料理を頂きながらそんな感じで話していたのだった。この後は風呂もこの家にはあるので男女別々にはいれるでっかい風呂が二つ付いていてパネルに魔力を少し込めるだけで全自動でお湯をはることが出来たのだった。

 この家にある家電は全て魔力を電源に動くのである。それゆえにこの家に登録された人間は不自由なく生活が出来るので快適なのだ。風呂から上がればドライヤーもありすぐに髪の毛を乾かし地球での暮らしと何ら変わらず生活が出来てギル達にとっては夢のようだった。


 そして次の日何の疲れも残らず快適な朝を迎えるのである。そしてケンジはみんなに今日は50階層まで行ってみようと提案するのだった。

「ケンちゃんそれ本気で言っているの?」

「ああ!だけど無理ならその前でやめたらいいんだけどな。目標を立てた方が気合入るだろう無理はしないつもりだよ。」

「そうなんだ。それならよかった・・・」

 マイはケンジがこの家を手に入れて調子に乗ったのかと思いホッとため息をついた。

 こうして、ケンジ達はハウスを元に戻して出発したのだった。

 ここからは本当に経験のないとんでもない魔物が生息していたのだっだ。オーガやオークなどもいたが一番弱いものでもキングじゃなくエンペラーでありキングを3匹とか従えていたり、普通のエンカウントでドラゴンと遭遇したりするのである。当然楽勝で討伐できるのだが気の休まるときがなかったのである。

「ねえ、ケンちゃんこんな魔物が跋扈(ばっこ)している世界がこの世にあるなんて信じられないよ・・・」

「ああ・・・こいつらが地上に出てきたら世界はどうなるんだろうな・・・」

「そりゃ周りは焼け野原だけでは済まないわよ。」

 ケンジ達が超級ダンジョンに潜ってスタンビートが治まったのは本当に幸運だったのである。あのダークミノターが全部問題なくダンジョンから脱出することが出来たら次はレサードラゴンや次々と排出されていて地上は阿鼻叫喚の世界になっていたはずなのである。

 だが、ケンジ達が今ドンドンダンジョンの魔物を間引いてくれているおかげで今ではダンジョンを守りをしている衛兵たちが10階層近くまで潜ることが可能なぐらい前の状態に戻りつつあるのである。
 これに伴い上級・中級・初級ダンジョンもまた前の様子に戻りつつあったのである。この事が知られるのはケンジ達がダンジョンから戻ってしばらくたってからである。






 そして、ケンジ達はなんやかんやで三日かかって50階層に辿り着いたのだった。

「主やっと辿り着きましたね。」

「ああ、だがまだ半分だけどな。でも、まさか三日もかかるとは思わなかったよ。」

「まだまだ、あたし達も強くならないといけないよね。」

「ああ、まだまだ俺達は強くなれるよ。特にお前達は3次職になれる準備は終わっているんだからな。」

「「「「「「はい!」」」」」」

 そしてケンジ達は50階層のボス部屋に入る前に十分休憩を取って強化魔法を掛けて突入したのだった。

 いつも通り、マードックが扉を蹴破り侵入を開始したのだった。ボス部屋はいつもと同じで部屋の中心にボスモンスターはたたずんで立っているのである。

 そして、ケンジ達は目を疑うのだった。そこには真っ赤な身体をしたこの世の者とは思えない姿が一匹いたのだった。大きさは3mを超えジャイアントクラスの大きさでその目は真っ黒で口はでかい牙が上下に2本づつ頭にはねじれた角を生やしていたのだ。そしてその背中からは蝙蝠の羽根?らしきものがはえていたがその膜の部分はボロボロになっていてその姿はデーモンそのものだった。

 ケンジはデーモンをすぐさま鑑定したがファイヤーデーモンだと言う事がわかった。マードックが扉を開けた音に当然デーモンは気づき自分に強化魔法を掛けていたのだ。

「みんな気を付けろ!あいつはデーモンで魔界の生物だ!」

「はああ?なんだよ!魔界って?」

 デーモンはいきなり自分にストレングス・ヘイスト・プロテクション等掛けれるだけ強化魔法を自分に掛けたのだった。

「何よそれ?今まで自分に強化魔法を掛けた魔物なんていなかったのに!」



『愚かな生物よ!我に戦いを挑みし事を後悔し滅せよ!』



「しゃべった?」

 次の瞬間デーモンは炎のブレスをケンジに向かって吐き出したのだった。デーモンのブレスはドラゴンとかのブレスの様に放射状じゃなくファイヤーボールの様に球状の熱量が集中した様なマグマが飛んでくるようなブレスであった。

「ご主人様危ない!」

 素早い動きでシスティナがケンジの前に立ちブレスを全て受け切ったのだった。ドゴン!と大きな破裂音と共にシスティナは炎に包まれてしまったのだった。システィナの装備は炎の耐性が高くちょっとやそっとのダメージ量ではダメージを受けないはずなのにHPの10%が削れてしまったのである。
 すかさずオリヴィアは状況を察知しヒールを飛ばしたのだった。少しだけダメージが残ってもシスティナには回復の指輪があるのですぐにHPは満タンになるのである。

「さすがオリヴィアだ!素早い状況判断だな。」

「ありがとうございます。」

「よくもあたしのご主人様を狙ったなぁ~~~~~!絶対許さん!」

 普段のシスティナの言葉遣いじゃなくケンジ達男性はびっくりしながらファイヤーデーモンに攻撃を仕掛ける為突進していったのだった。

 いつもの連携通りシスティナは挑発を繰り返しシールドで攻撃を受け流したりシールドブレスを発動させ炎の攻撃を限りなく0に抑えたのだった。
 最初はデーモンの姿と大きさそれに今までにない自分に強化魔法を唱えた事に驚いたがパーティーの連携さえ整えれば十分マイたちの戦闘力は通じたのである。ただやっぱりデーモンの強化魔法は強力でマードックやマイ、プリムの攻撃はなかなか通らないのであった。

『むぐぐぐぐ!貴様らいったい何者だ・・・我にこんなにもダメージを!』

「今からもっと驚愕な出来事が起こるからまだその感想は早いぞ!」

 そういってケンジはファイヤーデーモンに【ディスペルマジック】を唱えるのだった。

『うぐううう!貴様ぁ~~~!我になにをした・・・ち、力が・・・』

 ファイヤーデーモンは魔法抵抗力が基本80%以上もあるはずなのにケンジの魔法はファイヤーデーモンの魔法抵抗を突き抜けかかっていたストレングス、ヘイスト、プロテクションの強化魔法を解除してしまったのである。

 その瞬間デーモンからのダメージが減り反対にマイたちのダメージが当たる様になり当たった時のダメージ量があきらかに違って当たるたびファイヤーデーモンは苦痛の表情を浮かべるのであった。

「こ、これなら、イケる!」

「主!ナイス!」

「さすがご主人様です!」

 アタッカー3人はケンジの魔法は頼りになると思い戦闘中だというのに笑顔になるのだった。

『ぐおおおおおお!お主ら調子に乗るでないわぁ~~~~!」

 ファイヤーデーモンは足を手で抱え込み身体を丸めてしまうのだ。その瞬間身体を回転し始めてまるで太陽の様に灼熱の太陽の様になり宙に浮き始めるのだった。

「な、なにいいい~~~!てめえぇ!宙に逃げてんじゃねえ!」

『ぐはははははは!我を追い詰めこの姿にしたのは誉めてやろう!人間如きが我のこの姿を見れたのは自慢してよいぞ!自慢しながら死んで行くとよい!ぐははははははははは!』

 ファイヤーデーモンは本当に灼熱の太陽の様になり部屋の上空で勝ち誇ったように笑い声が部屋中に響き渡ったのである。

「ちくしょおおおお!上空に逃げられたら手も足も出ねえ・・・」

 マードックをはじめマイもダメージ量が低いスラッシュなど放っていたがダメージをそんなに与えることが出来ないでいたのだった。

 そんな時唯一パーティー内で空中戦が出来るプリムが翼をバッと広げたのだった。

「わたしに任せて!」

 その瞬間、空中に飛び立ちファイヤーデーモンに突進したのだった。もう少しでプリムの武器がデーモンにあたりと思ったときみんなやったと笑顔になった!
 だがファイヤーデーモンはただ宙に逃げただけではなかったのだ。その球体の身体を回転させプリムに突進したのだった。

「きゃあああああああ!」

 灼熱の炎に包まれたプリムは一瞬にして無防備の羽に火が燃え移りプリムの美しい真っ白な翼が無くなったのだ。そして気絶し墜落したのだった。
 うちのパーティーの連携はシスティナがいて初めて強力な敵であっても通じるのである。アタッカーのプリム一人ではこうなってもしょうがないのである。

「プリムゥ~~~~~!」

 ケンジはまさかデーモンがあの状態で突進するとは思いもしなくて墜落したプリムに駈け寄ってすぐさま【パーフェクトヒール】をプリムにかけて一命を救ったのだった。

「ご・・・・ご主人様・・・・ごめんなさい・・・またわたし・・・ご迷惑を・・・・」

 プリムはそこまで言って気絶してしまうのだった。HPや傷などは治ったのだが精神的にもたなかったようだ。ケンジはプリムを抱きかかえ、ファイヤーデーモンを睨みつけたのだった。



『ぐははははは!下等生物は飛ぶことも出来ずそのまま死ぬがよいわ!』

 ファイヤーデーモンは空中から火の玉の状態でブレスと同じようなファイヤーボールを吐き出したのだ。

「「「ご、ご主人様!」」」

「「主ぃ~~~~!!」」

 ギル達がプリムを抱きかかえたケンジを見て叫んだ!ケンジとプリムはそのままデーモンのファイヤーブレスをまともにうけ灼熱の炎に姿が消えてしまったのだ!

「主・・・嘘だろ・・・・」

 ギルとマードックは膝をつき武器がカランと落としてしまった。システィナ、オリヴィア、セイラは呆然として目の前で起こった事実が受け止められなくてただ、呆然と立ち尽くしていた。そしてマイもケンジが死んでしまったと思って腰から崩れ落ちたのだった。

「ケ、ケンちゃん~~~~~~!いやあぁ~~~~~~~!」

 マイはその姿を見て瞳から涙が自然に流れて大声を出したのだった。


*-----*-----*-----*-----*

 戦闘シーンは本当に難しいですね・・・でも頑張って書いていきたいと思います。
ケンジ達に襲い掛かるファイヤーデーモン。設定ではデーモンの中でも最弱と言われる
悪魔族なのですが魔界の生物だけあって強力したかったのです。
 ケンジとプリムが灼熱の炎に包まれてしまいハラハラ感をだしたかったのです。
この後どうなるかお楽しみにしていてくださいね。

 いつもこの小説を見に来てくれて本当にありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします<m(__)m>

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