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第7章 超級ダンジョン攻略!
4話 準備④
しおりを挟むそのころこっちは女性陣の部屋はシスティナ、オリヴィア、プリム、セイラが手分けしながら女性たちをなだめていたのだった。特に年齢の低いサーシャは泣き続けていたのだった。
「サーシャよく聞いてご主人様がいなくなることは無いよ。」
「だ・・・・ヒック・・・・だって、ご飯の時・・・・自分がいなくなったときの・・・・ヒックヒック・・・・ことを・・・」
「いい?そうならないようにあたし達がご主人様を護衛するんじゃない。それとも日ごろあたし達の訓練を見ててそんなに頼りなく思う?」
サーシャは首を横に振る。それを見てシスティナはニッコリ笑うのだった。
「だったらそんなに泣くのはおかしいでしょ?」
「うん・・・」
「ほら!あんた達は大人なんだから何暗くなって沈んでいるのよ!」
オリヴィアが両手を叩いて気合を入れるのだった。その音にユエティーやウランたちがビクッとなるのだった。
「ヴィア・・・そんなこと言ったって暗くなるのはしょうがないよ。」
「何で暗くなる必要があるのよ。ご主人様は超級に行って死んじゃうの?」
「何でそんなこと言うのよ!」
「あんた達もご主人様が死んじゃうなんて思ってないんでしょ?」
「そんなの当り前じゃない!」
「だったら何を暗くなる必要があるのよ!わたし達がご主人様を護衛して無事帰ってくるって言っているのよ?」
「でも・・・行くのは超級ダンジョンの奥底なんでしょ?」
「ご主人様はわたし達の装備を作ってくれて余裕で攻略できるって言ってたじゃない!それを信じなくてどうすんのよ!」
「でもあたしもギルドで長く勤めていたけど超級はおろか上級だって攻略したって聞いたことなかったんだよ?」
「それは他の冒険者達が弱すぎなのよ!ご主人様と比べるほうがナンセンスだわ!」
「それにあたし達はもっと弱いころにAランク冒険者に勝っているのよ。今じゃあの頃に比べてもだいぶん強くなった自負もあるしね。」
「でも、誰も攻略した事のない超級ダンジョンなのよ。」
「あのね・・・こんな事言いたくないけどご主人様はあたし達の戦闘力でダンジョンを攻略できるって言ったのよ。だったらそれを信じご主人様の期待に応えることが日ごろの恩を返す事になるの!」
「あんた達みたいにグチグチ言ってご主人様の足を引っ張ることは容認できないわ!」
「そんな!グチグチって!」
「そうじゃない!ご主人様がわたし達で充分大丈夫だって言っているのにそれを信じられないんでしょ?本来ならあなた達はご主人様の帰還を信じていつも通りの生活をしてご主人様を安心してもらうことでしょ?」
「・・・・」
こっちでも、留守番組の人たちはオリヴィアの言葉に言い返せなくて黙ってしまうのであった。
「ちょっと・・・なんでそこで黙っちゃうのよ。」
「だってそんなこと言われたらその通りだし反論できないわよ・・・」
「だったらどうすんの?」
「そんなすぐに結論出せないわよ!」
「あたし達明日からまた畑仕事がんばるよ。ね?フィアナ!」
「ん・・・それでご主人様が安心してくれるなら・・・」
「ほら、見なさい!まだ成人したばっかりのティアナ、フィアナでさえああ言って頑張ろうとしているのよ。あんた達は身体ばっかり成長して情けなくないの?」
リンダ達は隅っこの方で暗くしていたがプリムに言われてビクッとするのだった。
「うん・・・そうよね。あんな小さな子たちが頑張ろうとしているのにわたし達がこんな事じゃ旦那様に申し訳ないよね。」
そういって明日の朝が早いと言ってティアナやフィアナはさっさとベットに潜り込むのだった。それを見た大人たちも元気を無理やり出してベットに潜り込むのだった。
セイラも何か言いたそうにしていたが自分が奴隷でもみんなとは違う立場なので何も言えなかったのだった。
「みんなごめん・・・わたしも言いたいことはたくさんあったけどえんごできなくてごめんなさい・・・」
「セイラ。そんなこと言わなくていいよ。あんたの気持ちはわたし達ちゃんとわかっているからね。」
セイラはプリムたちの言葉に涙をためて感謝するのだった。
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