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第6章 ケンジの新しい生産力!

42話 サーシャの想い

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 それから3日後ケンジ達はやっとテンペの町に帰れる事になったのだ。兵士たちに呼び出され闇ギルドの報奨金をやっともらうことが出来たのだ。その間、宿屋ではサーシャがずっと驚きっぱなしであり食事時にはいつも本当にいいのですか?と聞いていたのだった。

 そして、犯罪の証拠が大量に出てきたこともあり今まで証拠不十分で逮捕できなかった下級貴族が大量に逮捕されたことも驚きであった。逮捕された者の中にはゴードンもいてこれでもうユリアに手も足も出せない事となりケンジ達はホッとしたのだった。逮捕された貴族たちは証拠書類と共にグランパス王国の首都に送還されそこで罪を問われる事になるそうだ。

 ケンジ達はやっと帰ることが出来お世話になった宿屋にお礼を言って馬車をだしハヤテに引いてもらう事にしたのだった。そしてガーライの町の城門をくぐったところ、兵士たちがケンジに気づきみんなでお礼を言ってきたのだった。

「ケンジ殿本当にありがとう!あなた達のおかげでこの町にも平和が訪れました。」

「いやいや、俺は自分の都合で闇ギルドを壊滅しただけですから。」

「それでも大したことですよ。またこの町によることがあればいつでも声をかけてください!」

「ありがとうございます!それじゃあ行きますね。」

「お気をつけておかえりください!」

 ケンジは兵士たちに手を振って別れたが兵士たちはケンジが見えなくなるまで見送っていたのだった。

「ギル!帰りはそんなに急いでないからゆっくり安全運転でよろしくな。」

「はい!わかりました。」

 ギルはケンジに言われた通り周りの馬車より倍くらいのスピードで馬車を走らせるのだった。帰り道ツバキやハヤテの姿を見る冒険者や行商人はやっぱりパニックになるがそのたびに説明をして安心してもらうのだった。

 パニックは起こしているものの魔物がハヤテは大人しく馬車を引いているしツバキは馬車の上で手を振っているものだからすぐに誤解は解けるのだがいちいち説明するのは大変だったのは言うまでもない。

 そしてその日の夜は野営することになり街道沿いの開けた場所にケンジ達はキャンプの準備をはじめる。

「あのご主人様・・・あたしは何をすれば・・・」

「サーシャは馬車で休んでいてもいいよ。」

「そ、そんな!」

「いいか!サーシャはまだ子供だから気を遣わなくていいから、ゆっくりしてたらいいよ。」

「あたしは子供だけど奴隷です。お兄ちゃんが働いているのにあたしが何もしないのはおかしいです。」

「いいから。いいから。子供は大人に甘えてなんぼだ。ギル!後は任せるがよろしく頼む。」

「はい!わかりました。」

 ケンジはサーシャの背中を押し馬車の中に入っていくのだった。

「サーシャも手伝わせてやればいいのに・・・」

「マードック!主のやることには何か意味があるんだ。いちいち反論するんじゃない!」

「あんたはいつも調子に乗るんだからね!」

「なんだよ・・・ギルも姉貴も、サーシャだって主の為に何か役に立ちたいと思っているんだ。一人だけ何もせずにいるのは居心地が悪く思うのは当然じゃないか。」

「それでもあたし達が何か言うのは間違っているとおもうよ。」

「システィナまでそんなこと言うのか?」

「「でも、マードックの言う事もわかるな・・・」」

「やっぱそうだろ!セイラとプリムはよくわかってるぜ。」

「わたしも一人だけ何もやらなくてもいいと言われたら存在意義がないみたいで悲しくなるものね。」

 ギル達はそんなことを話しながらテキパキキャンプの準備をしていくのである。






 ケンジはサーシャを馬車の中に連れてきて座らせ、面と向かってケンジはサーシャに話し始めた。

「なあ、サーシャ。お前は今一番やりたいことはなんだ?お母さんみたいな結婚は多分もうできないから違う事を言ってくれ。」

「あたしはお兄ちゃんの奴隷になりました。だから捨てられないように何か役に立つことです。」

「いいかよく聞いてくれ!俺はみんなを奴隷と思っていないんだ。確かに俺の為に働いてくれる事になるのだが、奴隷だからという理由では働いてほしくないんだよ。」

「?」

「言っていることが難しいか?つまりだな何かするにしても自分が幸せだからこれをやりたいとかこれをやっている時幸せと思ってほしいんだ。」

「それはお兄ちゃんの為というのは違うの?」

「俺の為ってのは嬉しいが二の次でいいんだよ。」

「そんな奴隷聞いたことないよ!」

「サーシャ、君は望んで奴隷になったわけじゃあるまい。自分が失敗して借金をしたり、他人を傷つけて奴隷になったわけじゃないだろ?」

「うん・・・・」

「だったらサーシャにはのびのび自由に生きてほしいんだよ。奴隷だからって理由じゃなくやりたいことを見つけてほしいんだよ。その結果俺の役に立てたらいいんだよ。」

「そんなのわからないよ・・・」

「だからそんな焦らなくていいんだよ。サーシャは子供だからゆっくり考えればいいんだ。こういった仕事は大人の俺達に任せればいいんだよ。」

 ケンジは諭すようにサーシャの頭をなでた。

「でも・・・・そんなこと言われてもわからないわよね。」

「なんだよマイ。子供にあんな重労働させるわけいかないだろ。」

「ケンちゃんあたし達がいた所とここを一緒にしてもいけないとおもうよ。この世界はサーシャちゃんぐらいの年から働いていてもおかしくないのよ。」

「はあぁあ?何を言っているんだよ!サーシャはまだ小学生に入りたてみたいな年じゃないか。」

「ケンちゃんよく考えてよ。町の広場で花を売っている女の子とか荷物の宅配している子とかいたでしょ?あれは家が貧しいから少しでも家計の足しになるようにあの年から働いている子供なのよ。」

 マイはケンジにそう説明し平民の子供でさえそんな生活をしているのにまして奴隷であるサーシャがケンジにそういわれたからと言ってそうですかと言えるはずがないのだ。

「ケンちゃん・・・この世界はそんな暮らしができるのは本当に貴族だけ・・・他の人たちはそんな風に暮らしているのよ。」

「だったら、俺がその暮らしをサーシャにさせてやるよ。」

「ケンちゃん!おちついて!そんなの間違っているよ。そんなふうにケンちゃんの意地でやってもサーシャちゃんが幸せに暮らせるとおもうの?ケンちゃんのやっていることは押しつけだよ。」

「でも・・・」

「ケンちゃんもよく考えてよ。もしそんな貴族のような暮らしをサーシャちゃんにさせてまともに育つと思うの?一つ間違ったらケンちゃんが大っ嫌いな貴族のような性格になったらどう責任をもつのよ。」

「あ・・・」

 ケンジはマイにそういわれてマイの言う通りだとおもったのだった。マイはこの世界に転生した人間であり地球での前世では子供こそいなかったが弟子を何人も育て上げた実績があり言っていることに重みがあったのだった。

「マイ・・・サーシャ・・・ごめん。俺が間違ってたよ・・・」

「お兄ちゃん謝らないでください。」

「さすがケンちゃん!わかってくれてうれしいよ。」

「お兄ちゃん!だったらあたしはこれから何をしたらいいですか?」

 ケンジはサーシャの顔をジッと顔を見つめたのだった。

「な、なに!お兄ちゃんそんなじっと見たら照れるよ・・・」

「ケンちゃんそんな幼女にも・・・」

「ば、馬鹿!お前は何を言っているんだ!」

「サーシャ悪かったな、俺が間違ってたよ。だけどサーシャにギル達と一緒の事はやらせない。これは絶対だ!」

「そ、そんな・・・」

「ケンちゃん!」

「まあ、まて!マイの言いたいことはよくわかったつもりだよ。」

「だったら・・・」

「サーシャには勉強をしてもらうことにするよ。サーシャお前は文字の読み書きはできるのか?」

 この世界ガイアースの学力は低い。しゃべることが出来るが読み書きできる人間は少ないのだ。冒険者でも3割から5割程度の者が代筆や依頼書を読んでもらっている者がいるのである。
 算数に至っては足し算引き算出来たら優秀な方であるのだ。当然だがサーシャも読み書きはできず、計算なんてもってのほかだった。

「ケンちゃん!」

「そうゆう事だ!サーシャお前には勉強をしてもらう事にする。」

「ええええ!あたしが勉強?」

「そうだ!勉強をちゃんとして将来俺の参謀として役に立ってもらう!」

 ケンジはインベントリから羊皮紙とインクを取り出し文字を書きはじめた。ガイアースの文字は地球のアルファベットのかわりの文字で26文字であり読みはローマ字である。
 ケンジも最初は戸惑ったがローマ字と分かればすぐに理解できたほど簡単なのだ。ケンジには異世界言語というレアスキルがあるから問題はなかったのは言うまでもない。人間語はそうだがエルフ語、ドワーフ、竜言語等はもっとややこしいがその言葉は普通に暮らしていけば必要ない。

「サーシャはこれを見てまずは言葉を覚えるんだ。」

 サーシャはまさかケンジが勉強をしろというとは思っておらず嫌な顔をするのだった。

「あの・・・勉強はしないといけないですか?出来たらあたしもみんなと一緒がいいのですが・・・」

「ダメだ!子供の仕事と言えば勉強と遊ぶことだからな!」

「そ、そんなあ・・・」

 この世界でも勉強は子供にとって嫌なものであるらしくサーシャは膝をつき項垂れてしまうのであった。

「サーシャちゃんこれを覚えたら将来絶対に役に立つよ。だから頑張ろうね。」

「そんな・・・マイさん・・・」

「それとその呼び方!マイお姉ちゃんと呼んでって言ってるでしょ。」

「お姉ちゃんごめんなさい・・・」

「うん。それでよし!わからなかったらいつでもあたしやケンちゃんに聞いたら良いからね。」

「あの・・・・できたらあたしもみんなと一緒でご飯の用意やそういったことで役に立ちたい・・・」

「それはだめよ!サーシャちゃんには勉強をちゃんとしてもらってケンちゃんの役に立ってもらわないとね。」

「そうだぞ。サーシャには無限の可能性があるんだからな。」

 サーシャはまさかケンジとマイがこんな事を言うとは思いもしなかったので落ち込んだのだったが、お父さんとお母さんが戻ってきてくれたみたいで嬉しい気持ちもあったのだった。
 サーシャの両親もまた小さいころから勉強をしなさいと言っていたみたいで平民にしてはめずらしく教育に熱心だったみたいだ。

「なんか・・・お父さんとお母さんみたい・・・」

「な、なに言ってんだよ!マイとはまだそんな・・・」

「そんな!なに?」

「いえ・・・いずれ俺の奥さんになる人です・・・」

「よろしい!」

「お兄ちゃんそんなんだとお姉ちゃんのおしりにひかれるよ。」

 マイとサーシャはケンジのその姿を見て大笑いするのだった。

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