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第6章 ケンジの新しい生産力!

22話 新たな仲間①

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 半年後、ケンジとシスティナが協力してテイマースキルがとうとうGMになったのだった。

名前 ケンジ=ヤマミチ(18歳)
種族 ハイヒューマン            レベル510
職業 LD (レジェンダリー)   大魔導士 レベル500
   GOD(ゴッド)       採掘師  レベル60
   MS (ミソロジー)     鍛冶師  レベル45
   GM (グランドマスター)+ 裁縫師  レベル23
   GM (グランドマスター)  テイマー レベル15

ステータス
HP  7000
MP  10700
STR 1250
VIT 1208
INT 2550
MID 1954
DEX 1408
AGI 967
LUK 75(110)

パッシブスキル
魔法*120.00 全属性適正
瞑想 100.00
集中 100.00
鑑定 100.00
耐性 100.00
書写 100.00
知識 100.00
詠唱 100.00
採掘 200.00(上限200.00)
鍛冶 150.00(上限150.00)
裁縫 115.46(上限120.00)
調教 100.00 new
動物学100.00  new
獣医学100.00  new

加護 
クローティアの寵愛
異世界言語・世界地図・インベントリ・ベール・成長

 これによりケンジはやっと魔物をテイムできるようになったのである。今更ながら動物と魔物の違いではあるが魔物とは人類と意思疎通が出来ず体内に必ず魔石を持っているものである。

 ケンジはその日の夜にみんなにテイマースキルである調教・動物学・獣医学がグランドマスターになったことを報告したのだった。

「みんな聞いてくれ!やっとテイマースキルがGMになったよ。」

 みんな一斉にケンジを祝福したのだった。

「おめでとうございます!」
「主すげえ~~~!」
「こんなに早くGMに?」

 等と驚かれたのだった。それもそのはずで半年という短い期間でケンジはGMにしてしまったのである。

「主!早速魔物をテイムしに行くのか?」

「ああ、明日にでも出かけたいな。」

「やっぱり蜘蛛系の魔物を見つけに行くのか?」

「行ってみないとどんな魔物が出るかわからないからな・・・でも蜘蛛系かワーム系の魔物を見つけないと話にならないよな。」

「ねえ、ケンちゃん?明日から超級ダンジョンに潜るの?」

「考えたら準備もあるし明日からは無理だな。明後日にしよう。」

「じゃああたしは明日ギルドに顔を出し依頼を受けてくるよ。」

「俺も明日はギルドに行き依頼を受けてからいく事にする。」

 この半年の間ケンジはテイムを上げながら鉱石も地上の岩場で採掘をし納品を続けていたのだったが数量は1個と少なかったが今回はダンジョンに行きまとまった鉱石を納品することにしたのだ。

「じゃあギル達は3週間分の準備を頼むよ。」

 ギル達は3週間と聞いて驚くのだった。

「主!3週間もダンジョンに潜るのですか?」

「ああ!階層は10階層でボスは攻略しない。10階層でなら強い魔物がいると思うしな。あそこならみんなのスキルとレベルも充分に上げれるだろうからがんばろうな!」

「ご主人様今回は絶対に危険な事はなさらないようにお願いしますね。」

 セバスがちゃっかりケンジにくぎを刺してくるのだった。

 そして次の日ケンジとマイはギルドに顔を出し依頼書を提出したのだった。

「ケ、ケンジ様!もしかしてオリハルコンの依頼を受けていただけるのですか?」

「ああ。久しぶりに受けようと思ってな。そろそろ在庫も無くなっているだろ?」

「本当にありがとうございます。」

 受付嬢は何回も頭を下げるのだった。それほどまでに在庫が少なくなりピンチだったのである。

「で、今回はこれで頼むよ。」

 ケンジはオリハルコンとアダマンタイト、ミスリルの依頼書を提出したら受付嬢は涙を流すほどだった。

「ありがとうございます・・・ぐすっぐすっ・・・」

「なんで泣くんだよ。俺が変な目で見られるだろ・・・」

「だって・・・ケンジ様が全然採掘に行ってくれないからギルドがドンドン立場が悪くなっていたのですがやっとオリハルコンが手に入るんですよ・・・」

「おいおい・・・俺が採掘しないのと、ギルドの立場が悪くなるのを一緒にするな!ギルドの立場が悪くなったのは俺のせいじゃない!」

「だけどケンジ様がもっと頻繁に納品してくれたら問題は解決するんですよ。」

「なんで、俺だけがギルドの為にそんな頻繁に納品しなきゃいけないんだよ。俺は自分のために働くがギルドのために働きたくはないね!」

「そんなこと言わないで下さいよ。ケンジ様はそれだけのことが出来るんですからやってくれてもいいじゃないですか。」

「いつも思うがこの話は平行線だ申したくないから早く手続きをしてくれ。」






 ケンジはもううんざりして話を切り上げ受付をせかすのだった。するとまた奥からギルドマスターが出てきてケンジを奥の部屋に呼び出すのだった。

「ケンジ殿ちょっと奥へ来てくれないか?」

「いやです。」

 ギルマスは来るのが当然と思い奥の部屋に歩き出しケンジは受付を早くしてくれとギルマスを無視していたのだった。ギルマスはケンジがついてきていない事に廊下の途中で気づき慌てて戻ってきた。

「なぜついてこんのだ!」

「俺は断っただろ。何を怒っているんだ。それにどうせ多めに納品してくれっていうだけだろ。」

「ゥぐ・・・」

「そんなお願いされてもいつも通り5個づつだけしか納品はしないと言っているんだからいい加減あきらめろ。」

「ケンジ殿そんなこと言わず多めに納品してくれ!頼む!」

「あんたらは生産者を利用する事ばかり考えているから上手くいかないんだよ。もっと生産者に寄り添った方針に考え直せって。」

「そんなのは無理に決まっておるだろうが!」

「じゃ、俺もあんたのお願いは無理に決まっているだろ。なんで自分のお願いだけ通ると思っているんだよ。ずうずうしい!」

「なんだ!その言い方は!」

「ホント、貴方達はプライドばかり高くて厄介な人達ですね・・・・・・なにかあったら大きな声で怒鳴ってばかりだ・・・」

「貴様ぁ・・・」

「いいですか、今のあなた達の立場は俺にお願いする立場だってことを肝に命じたほうがいい。」

「むぐぐぐ・・・・そんな態度をとって後悔することになるぞ・・・」

「後悔?なんで?もし俺に何か圧力や権力を使ったら後悔するのはアンタだよ。それにこうゆうやり方はあんた達が今まで生産者にやってきたことだと思うが。」

「それはわたし達ギルドが上の立場だから許されるんだ。」

「じゃあ今は俺の方が強い立場だから使ってもいいよね?自分達がいつまでもその立場だと思うのは間違いだろ?早く自覚したほうが良いよ。」

「何言っている!なぜギルドが生産者より弱い立場にならんといけないんだ!」

「だったら俺にお願いする必要ないよね?あんたたちでなにか対策たてれるのか?立てれないんだろ?だったら土下座し俺の要望に答えたうえで交渉するのが当り前だろ?」
「それだけのことをしたらやっとあんたらは俺と交渉という同じ立場にたてるんだよ。」

「貴様ぁ~~~!黙って聞いておれば調子に乗りおって!それなら今後お前には依頼を受けさせない!それでもいいのか?」

「ギ、ギルドマスター!それは!」

 受付嬢の言葉にギルマスも口を押えたがもう遅かったのだった。

「あ~あ・・・そのセリフが通じるのはあんた達より弱い立場の人間だけなのにそれを言っちゃうんだ。」

「あ・・・いや・・・これは間違いで・・・」

「この町は良い町だったがまた去ることになるのか・・・残念だ・・・」

 ギルドマスターやギルド職員は顔から血の気が引くのが自分でもわかりすぐさま土下座するのだった。当然であるがケンジがテンペの町から去るとインゴットだけでなく便器も使えなくなることが容易に想像が出来るのだ。それにより町の人の暴動が起きても全然おかしくないのだった。

「ケ、ケンジ殿すまなかった・・・町から去るって言わないでくれ!」

「いや・・・ギルド依頼を受けさせてくれないんだろ?だったら他の町に移っても問題ないよね。まあ、町の人たちには悪いがあんたたちがなんとかおさめてくれ!」

「ギルドマスター!なんて事言っちゃうんですか!」

「いや・・・それは・・・」

「まあ、この依頼はもう受注したからしょうがないからこれは受けてやるが帰って来てからこのことは検討するから覚悟しておけよ!」

 ケンジはそうギルドマスターを脅してギルドを立ち去ろうとしギルマスはこの後どう責任を取るのかその場に膝をつき項垂れるのだった。

「ホントあいつらはどうしようもないな。」
 ケンジは悪い笑みを浮かべながらギルドを出て行ったのだった。するとそこにマイも出てきて苦笑いをするのだった。

「ケンちゃん・・・本当にこの町を去るつもりなの?」

「どうするかなあ・・・家も買っちゃってるしなあ・・・まあ、一か月後あいつらの出方次第だな。」

「何で1か月後なの?」

「そりゃ俺達は明日からダンジョンに行くから会えないだろ?帰ってきてからあいつ等が家に顔を出すのが1か月後だからだ。」

「ギルドの出方ってどうするつもりなの?」

「まあ、それはまだ考え中だ!だがギルドは得することは絶対ないけどな。」

「くはああ・・・ケンちゃんすっごい悪い顔しているよ。」

「まあ、あいつ等は俺に何を言ったのか解らせてやるよ。」

 ケンジとマイはそういいながら笑顔で家に帰るのだった。



 家に帰るとセバスが出迎えてくれてケンジがなにやらニヤニヤしているのがすごく気になるのだった。

「あの・・・・ご主人様?何をニヤニヤしているのですか?」

「セバス聞いてよ!またギルドがケンちゃんにやらかしたんだよ。」

「どうゆうことですか?」

 マイはセバスにギルドで起こった事を事細かく説明して笑い転げるのだった。セバスはその話を聞き呆れてしまうのだった。

「という訳だから明日から俺達はいないからギルドから訪問があるとは思うが適当にあしらっておいてくれ。」

「わかりました・・・それにしてもギルドは馬鹿の集まり何でしょうか・・・」

「ギルドからの訪問者に嫌みの一つでも言っておいてくれてもいいぞ。あいつ等はホント馬鹿ばかりだからな。」

「・・・・・」

 




 ケンジ達は次の日の朝早くにダンジョンに向かっていったのだった。



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