異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第6章 ケンジの新しい生産力!

1話 スキル上げ①

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 流星のメンバーを奴隷商に売った次の日からケンジは裁縫室に出入りし始めるのだった。

 ケンジは裁縫のできるプリムやミイナを呼んで裁縫の仕方を教えて貰う日々を過ごしたのである。そして、土の日は自分のスキルを伸ばす日に指定してあるので、新たな裁縫とは違うスキルを伸ばそうとケンジは思ったのである。

 みんなで朝食を取っていた時ケンジはシスティナに話しかけるのである。

「システィナ、ちょっといいか?今日は俺と一緒に出掛けてくれないか?」

「え?ご主人様と二人っきりでですか?」

「ああ!無理だったらいいけど何か用事があるのか?」

「いえ!もしあったとしてもそちらはキャンセルします!」

「いやいや・・・用事があったらそっちを優先・・・「ありません!」そ、そっかならいいんだけど、楽器を持ってきてくれよ。」

「楽器ですか?えーっと・・・デートしてくれるんじゃ・・・」

 システィナはケンジと二人で出かけると聞いたものだからデートしてくれると勘違いしたようだった。

「いや、俺はデートなんて一言も・・・」

「ケンちゃんヒド~~~・・・あんないい方されたら誰だってデートと思うじゃない!」

 システィナは下を向いて落ち込んでいたのだった。

「え?そうなのか・・・システィナ元気出せ!付き合ってくれたら明日の聖の日は二人でどっかに連れてってやるから!」

 それを聞いたシスティナは今まで落ち込んでいたとは思えない位の笑顔になるのだった。

「ホントにホントにですか?」

「ああ、そのかわり今日は俺に付き合ってくれよ。」

「はい!」

 すると周りにいた女性陣から不満の声が上がってくるのだった。

「ご主人様!システィナだけずるいです!わたし達もご主人様と二人きりでお出かけしたいです。」

「ちょっとまて!システィナは今日俺に付き合ってくれるからであって・・・」

「じゃああたし達も何かご主人様の役に立つから命令してください!」

「ケンちゃんたらこういったことは学習しないのね・・・・・・一人だけ贔屓したらこうなるのわかってるじゃない・・・」

「そんなこと言ったってこれからやろうとしていることはシスティナじゃないと無理だからな。」

「うん?ケンちゃんシスティナに何をやらせるのよ。」

「内緒だ!だけど今俺が裁縫スキルを伸ばしている事に関係はあるよ。」

「また、ケンちゃんの内緒主義がでたよ・・・・そんな事よりこの状況どうするつもりなの?」

 周りを見るとケンジの周りを囲むように女性陣がケンジを見つめていたのだった。ケンジはこの状況に一言いうしかなかったのである。

「みんなの気持ちは痛いほどわかるが我慢してくれ俺は一人しかいないからな。」

「「「「「「ええええ~~~~~!」」」」」

「そんなのズルい!私もご主人様と・・・」

 ミナレスがその言葉を発した途端他の女性達も文句を言い収拾がつかなくなってしまったのだった。

「あああ~~~!わかったよ!少し黙れ!」

 ケンジがそういうと女性たちはピタッと静かになるのだった。そしてこうゆう場合ケンジはいつも自分達の要望を聞いてくれるのを知っている女性たちはワクワクしてケンジの言葉を待ったのだった。

「君達の要望はよくわかったよ。明日の聖の日はシスティナとデートして翌週から順番にみんなとお出かけするからそれでいいだろ?」


「「「きゃあああ~~~!」」」

 その言葉に女性たちみんな喜び歓喜の声をあげるのだった。

「ただし、人数が多いからな!順番は公平にそっちで決めてくれ。」

 女性たちは喜んで「はい!」と返事をしてあみだくじで順番を決めていたのだった。そして順番が決まった時にケンジが一言つけたしたのだった。

「その日のデート自信のない者とか俺と二人は嫌な者は今のうちに辞退しておいてくれよ。それによって理不尽な事は絶対しないと約束するから。」

 ケンジが何を言っているのか女性陣にはわからなかった。

「何言ってんですか?ご主人様と二人っきりでお出かけなんですよ!誰も辞退するとは思えませんよ!」

 すると一番新しく入ったダリアだけは辞退を申し出るのだった。

「さすがケンちゃんね。まあ、ダリアからしたらそう思うのも仕方がないわよね。」

「じゃあ、ダリア以外は希望するって事でいいな?」

「「「はい!」」」女性たち一同満面の笑みで返事をするのだが・・・




「じゃあ、システィナはこれから俺についてきてくれ。それと当分の間土の日は俺に付き合ってくれよ。」

「はい!わかりました!」

 システィナも、次の日のご褒美にルンルン気分でケンジに付き合うのだった。




 そして、ケンジと二人で町の外にやってきたシスティナはケンジに何をしたらいいのか聞くのだった。

「ご主人様こんなところに来て何をしたらいいのですか?」

「あそこにいる野犬にバードスキルの沈静化をつかってほしい。」

「え?野犬を倒すならそのまま攻撃した方が?」

「いや・・・・倒したらダメなんだよ。俺は新しくテイマースキルを伸ばそうとしているんだからな。」

「えええ~~~!」

「何でテイマースキルを?あんなの戦闘や生産役に立たないでしょ?」

「いや・・・テイマースキルは充分に役に立つんだよ。馬車の移動でも馬系の魔物をテイム出来たらあの馬力で移動時間が短縮できるし魔物を従えて戦闘にも十分役に立つ!」

「だけどそんな魔物をテイムできるとは・・・」

「ずっと前にギルドでゴブリンをテイムしてた人を覚えているか?」

「はい。ゴブリン一匹テイムするにも大変で、テイムしてもゴブリン一匹だけではとてもじゃないが荷物持ちにしかできないって・・・」

「そこでお前のバードスキルが力を発揮するんだ。沈静化で魔物の動きを止めてその間に俺がテイムするんだ。」

「お前の沈静化は魔法と違い範囲内にいる敵対対象を沈静化できる強力なスキルだろ?テイマーと相性が抜群にいいんだよ。」

「あ・・・なるほどおおお・・・」

「今は俺のテイムのスキルが低いからな・・・野犬から始めるがスキルが上がり強力な魔物をテイムする様になったら、マードックを連れてきたら沈静化失敗した時には討伐してもらえれば安全にテイムが上げれるからな。」

「でも、ご主人様。食事のとき裁縫のスキルに関係あるって言ってたと思うのですがテイムとどんな関係が?」

「それはな、裁縫の素材を得るためだよ。」

「まさか!」

「そのまさかだよ。いずれ蜘蛛系やワーム系の魔物をテイムし、上質な糸を手に入れる為にテイムを育てるつもりだ。」

「そんなこと考える人初めて見ました。さすがご主人様です!」




 この世界では素材を手に入れることは討伐という考え方が殆どである。それゆえに討伐して素材を手に入れるとその場限りで魔物一匹でドロップや解体で手に入れれるだけである。

 だがケンジの方法だとテイム出来たらその魔物に餌をやり育てなければならないが、その魔物が生きている間素材が取れるのである。

 それを聞いたシスティナは興奮しやっぱり自分の主はすごいと尊敬とあこがれの目でキラキラさせていたのだった。

 そして、ケンジとシスティナは野犬の群れに向かって歩き出し近づくのだった。少し近づくと野犬たちはケンジ達に気づき一斉に吠えてケンジ達に突進してきたのだった。

 システィナはそれを見てハープを奏で沈静化をつかったのだ。すると野犬程度なら全て麻痺させて動けないようにしてしまったのだった。その隙にケンジは野犬の頭を撫でテイムスキルを使おうとした。最初のスキルが発生するまでは時間がかかるが根気よく野犬に話しかけるのだった。




「なあ、君の能力すばらしいね・・・」
「仲間にならないか?」
「一緒に冒険しよう・・・」




 ケンジは野犬の頭を撫でながら話しかけるのだった。すると野犬のテイムが成功した時頭の中で「調教術・動物学が発生しました。」と鳴り響いた。ケンジはステータスを開くとパッシブスキルの蘭に新しく調教術・動物学が0.01と記載されていたのだった。

「やったテイムスキルが生えた。」

「ご主人様おめでとうございます!」

「この調子で伸ばしていくからよろしくな!」

 そして次の野犬に移しケンジは調教し始めるのだった。テイムが成功した野犬はその場所にお座りをして待機していたのだった。

 ケンジは襲ってきた野犬全てをテイムしたら野犬を全て森の中に移動させテイムを解除したのだった。こういった工程を繰り返しケンジはその日テイムのスキルを伸ばすのだった。

 その日ケンジ調教術を30.00ぐらいまで伸ばす事に成功し次からは野犬じゃなくボアやディア、牛などをテイムできるようになっていたのだった。


 そして満足したケンジはシスティナと町に帰るのだった。



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