異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第5章 遂に始動!

17話 生産ギルド再び④

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 新しく入った15人全員が奴隷に堕ちた時人生終わったと思い、世の中の理不尽さを恨んだのだがケンジに契約してもらい平民の時より贅沢な生活ができ、ケンジに感謝をして仕事に精を出してがんばっていた。
 
 そして5日が過ぎたある日、ケンジの言った通りアプリコットが部下を引き連れてまたケンジの家にやってきたのだった。

「すいません!ケンジ様は御在宅でしょうか?」

 セバスが玄関で応対し、ケンジを呼びに来るのだった。

「ご主人様。アプリコット様が家に来ました。客室に案内したのでよろしくおねがいいたします。」

「ああ、わかったよ。すぐにいく!」
 ケンジは自分に【クリーン】を唱えて綺麗にして客室に向かったのである。

「お待たせいたしました。」

「ケンジ様お久しぶりです。」

「で、今日は何の用でしょうか?ダンジョンへはまだ掘りに行きませんよ。」

「いえ、今日は違う用件で来ました。ケンジ様。便器の製作はいかがでしょうか?」

「ん?いかがとはどうゆうことだ?」

「町の人たちが貴方の商品を待ちに待ってますよね?」

「まあ、おかげさんで便器の発売日には長蛇の列で毎回売り切れになるほどだな。」

「それで、ケンジ様にご提案があります。ギルドを毛嫌いしているのはわかりますが、ギルドを利用してみませんか?」

「アプリコットさん・・・ちょっと待ってくれ!俺は毛嫌いなどしてないぞ。」
「何を言っているんだ?」

「ですが、ケンジ様は・・・実際ギルドに寄り付かないし・・・」

「あのなあ・・・ホントに毛嫌いしてたらオリハルコンとかも納品してないし、俺が本当に毛嫌いしているならうちの店で売っているインゴットもギルドよりはるかに安い値段で売ってギルドに対して嫌がらせをするぞ。」

「では、毛嫌いはしてないと!」
 アプリコットはこれからいう事が言いやすくなったのかニッコリ微笑むのだった。

「毛嫌いはしていないが俺はギルドを信用していないから距離を取った付き合いをしているだけだよ。」

「一緒じゃないですか!」

「なんで一緒なんだ?毛嫌いしてたらこうして客室に案内なんかしないとおもうぞ。」

「まあ、そうなんですか・・・」

「で、用はなんだ?」

「あ!それでですね。ギルドを利用というのは、人員をギルドで雇ってみませんか?」

「え?なんで?」

「いつもケンジ様の商品は1週間おきに作った便器を売りに出されていますが、需要と供給が追い付ていないから大変ですよね?だから生産力を上げるためにギルドから人員を派遣いたします。」

 アプリコットは自信満々でケンジに提案するのだった。

「悪いが人員はいらないよ。」

「なんでですか?これ以上毎回1000単位しか製作できないのであればもっと生産力を上げてより多くのお客様に買ってもらった方がいいじゃないですか?」

「うん、そのとおりですね。」

「「「だったら!」」」

「ケンジ様もお聞きになっておられると思いますがギルドでも便器を作ることに成功し即戦力で働ける人間を用意できますし。」
「そうなれば万単位での生産力が手に入れられると思いますよ。」

「ケンジ様もギルド所属の人間なんだから遠慮なく利用して頂けたらいいのですよ。」

 アプリコットの部下も援助しアプリコットを盛り立てる。それをみてアプリコットも満足げでいるみたいだった。

「それはよくわかるよ。専売特許の製品を作っているんだから少ないのも当たり前だし、それを理由にお客様にいつまでも迷惑を掛けるのも違うし、それを考え打開策を建てるのは俺の役目だ。」

「だったら、なぜギルドの申し出を断り人員派遣がいらないのですか?」

「だから、それは俺の役目といっているだろ。」

「まさか・・・」

「ああ、その通りもう人員は確保して次の販売日には万単位の製品が売れる予定になっているよ。」

 ギルドは人員育成をして便器を作れる人間を教育してた時間に5日を要して万全の準備をして臨んだのであった事でその時間がギルドの明暗を分けてしまったのである。

「今は、便器を12人体制で製作しているから町に便器がいきわたるまでそう時間がかからないから、申し訳ないがギルドの申し出はいらないんだよ。」

「では、用意した人間はどうなるのですか!」

「いや・・・それは俺の知る所じゃないかとおもうが?」

「「「そんな・・・」」」

 そうギルドはまたやらかしてしまったのである。人員教育に人を雇い5日の期間人件費が無駄になってしまったのである。

「でしたら、ギルドの人員も雇っていただけませんか?」

「いや、それはお断りさせていただきます。」

「なんでですか?助けてくださいよ!」

「あのですね・・・ギルドが俺の助けや言い分を今までチャント聞いてくれた事ありましたか?」

「「「・・・」」」

「普段対等の立場でちゃんと向き合っていただけてくれたなら俺もオーガじゃないから助け舟を出しますが都合のいい時だけ助けてくれと言われて動くと思いますか?」

「ですが、ギルドはケンジさんが大変だと思い人員を用意・・・」

「それもどうかと俺は思っているんですが人員というスパイを送り込もうという魂胆はバレバレなんですがどうですか?違いますか?」

「そんな言い方!」

「だったら普通、人員用意するだけでいいですよね?なんで作れる人を教育し用意周到に準備するのですか?」

「それは・・・」

「そう!俺が人員を欲していることを予想し、即戦力を用意することで断りづらくするためだよな?」

「「「・・・・」」」

「それでうまく人員を潜り込ませて俺らの家族の強さの秘密が知りたかったんだろ?」

「やっぱりケンジ様はギルドを毛嫌いしているじゃないですか!」

「何でそう思った?」

「だって、いつもギルドの言う事に反発し協力はしない!いまもこうやってギルドを追い詰めているし、1年前も破たんしかけて・・・」

「ふむ・・・アプリコットさん自分で言っててそれって逆切れだと思わないか?1年前の原因になった者はうちの家で奴隷になっているんだぞ。」
「それにいつも反発と言っているが俺からしたらギルドは俺を利用しかしようとしないからであって対等に扱ってくれないからだろ?」

「今回の件だって人員を雇用したとしてギルドは俺に何を望むつもりだったんだ?」

「それは・・・」

「言いづらいなら言ってやろうか?雇用した人件費をこの魔石で支払ってくれと後から請求つもりだったんだったんじゃないのか?」

 アプリコットはケンジがどこまで自分たちの事を先読みできているのか全然読めなかったのである。ケンジはギルドの筋書きを全て読み切って言い当てていたのだった。

「なあ、アプリコットさん。そうゆうのをもうやめたらいかがですか?」

「そうゆうのって・・・」

「出し抜こうとして、俺の功績をうばおうとすることですよ。」

「奪うだなんて・・・」

「あなた方はいつも俺を動かそうとするとき町の人の為とか言ってるでしょ?」

「それは本当の事です!」

「いや、違うよ!その先のギルドの利益を得ようと俺を利用しているのが見え見えなんだよ。」

「その先って・・・」

「なんだ!また俺の口から言ってほしいのか?貴方達の目的はこの製品を俺から奪い他の町でも売ろうと画策しているんだろ?」

「「「!」」」

「だから、この魔石だけでも手に入れて俺のところに派遣とゆう名目を作りこの家の秘密や中の様子を探ろうとしているんだろ?」

「ケンジ様はいつからそれを?」

「そんなの貴方達が秘密裏に便器を製作しようとした時からわかることだよ。」
「そうやって俺を出し抜こうとばかりするから俺はギルドとは距離を置いて付き合うのがわからんのか?」

「「「・・・・」」」

「あと俺がギルドを毛嫌いしてない証拠に忠告してやることにしてやるよ。」

「それって・・・」

「この魔石をギルドが手に入れたとしても本当に扱いきれるものじゃないから諦めて手を引いたほうが良いよ。今ならまだ損失を取り戻せるはずだから。」

 その言葉を聞きアプリコットはビクッと背筋が伸びるのだった。

「ただ、アプリコットさん・・・貴方はご愁傷さまと言うしかないですね・・・」

「なっ!なにを!言っているのですか!私はまだ!」

「本当にそう思っているのですか?貴方がもっと早く俺を対等に見て協力を募っていたらかわっていたでしょうが多分もう遅いでしょ。」
「このままこのプロジェクトから手を引いたらギルドの損失は取り戻せますよ。ただその責任はだれがとるのですか?」

「そんな!わたしはただの受付嬢ですよ!」

「今は受付嬢ですが、ただのじゃないでしょ?中央から派遣された偉い人で1年前ギルドがつぶれかけた後日、俺の監視役で派遣されてきた人でしょ?」

「なっ!」

「たぶんあなたは今のギルドの体制からして切り捨てられることになるよ。」

「そ、そんな!」

「この損失は貴方が突っ走った代償に貴方に責任を取って借金という形になるとおもうよ。」




 ケンジはアプリコットに丁寧に説明をしたのだった。すると部下の二人は自分達には関係ないとばかりに慌ててギルドへ帰っていくのだった。それを見たアプリコットは部下にも見捨てられたと愕然としこの世の終わりのような表情になっていたのだった。

「ケ、ケンジ様・・・私はこれからどうなってしまうのでしょうか?」

「そりゃ、損失の責任を取ることになるだろ。俺が言わなくてもあんたの方がよくわかってるんじゃないのか?」

「そんな・・・わたしはエリートです!何でわたしが奴隷になるのですか?」

「そんなの俺が知るかよ!だから俺はあんたと最初会った時にだったかな?いや上級ダンジョンから帰って来た時だったか?こんなところで働くならもっといいところがあるから転職を進めるぞといったんだ。」

「・・・」

「あんたはあの時も今のように自分の正体がばれないように黙っていただろ。」

「そ、それは!」

「そうやって出し抜こうと画策ばかりするから俺から協力を得られないのがまだわからないのか?」
「協力してほしいならしてほしいでもっと対応の仕方があるんじゃないのか?」

「でしたら、考えを改めます!だから助けてください!」
 アプリコットは必死でケンジに土下座してお願いをするのだった。

「もう遅いよ。今更、自分が助かりたい一身でそんなこと言われても俺が貴方を助ける義理はないよ。この状況はあんたの自業自得だ。今はギルドにこの事を人員派遣の事失敗に終わりましたと報告するしかないよ。」

「そ、そんな・・・」

「もう一回大切な事だから言っておくが俺はギルドを毛嫌いしてる訳じゃない!信用に値する組織じゃないと思っているだけだ。」

 アプリコットはケンジの言葉に愕然とし気落ちしたままケンジの屋敷を出ていき、ギルドに帰るのであった。

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