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第5章 遂に始動!
12話 リューガ男爵③
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私設兵団の団長は人質に取った部下を褒め称えミナレス達を連行、そして一華にも一緒にリューガ男爵邸まで引きずっていくのだった。
「貴方達今ならまだ間に合います。わたし達を解放しなさい!」
「そんななりをして何を言ってんだ!」
一華達3人は後ろ手にロープで縛られており抵抗できない感じである。
「ちょっとイチカ・・・どうすんのよ・・・」
「大丈夫です!」
「大丈夫ですって・・・この状況・・・大丈夫じゃないよ・・・」
「お前等何勝手にしゃべってんだ!静かにしろ!」
「団長さん。最終忠告です!今すぐわたし達を解放しないと後悔することになりますよ。」
「え~~~い!黙れ!この状況で一体何ができると言うんだ!」
私設兵団達は一華達3人を連行しリューガ男爵邸の地下牢に蹴り入れるのだった。
「イチカ・・・どうすんのよ・・・」
「ごめんなさい・・・まさか最初の奴が目覚めてミイナを人質に取るとは・・・」
「でも、3人一緒の牢屋に入れられてラッキーでした。」
「え?どういうこと?」
「わたしが二人を守り、あいつらはもう手出しができないってことですよ。」
「言っていることがわからないです・・・」
「ミイナ・・・もしあなたたちに手を出すにはどうしないといけないですか?」
「そりゃこの牢屋から出して・・・」
「そうです!だから私はあの入口から入ってこようとする人間だけを注意して貴方達を守ればいいのです。」
「でも、根本的に問題は解決されてないんだけど・・・」
「いえ・・・それももうすぐ解決するかと思います。わたしがあれだけ警告したのに無視してわたし達を監禁したのですから・・・」
「それってどうゆうこと?」
「実はわたしには発信機とゆう物が内蔵されおりそれを今作動しました。」
「発信機ってなに?」
「わたしにもよくわからないのですがご主人様がピンチになったら作動しろと。」
「それって何が起こるかわからないってこと?」
「はい・・・今わたしの中でピッピッピッって一定のリズムで鳴っています。」
「それが何なの?」
「わかりませんが・・・ご主人様が大丈夫と言ったのでわたしはそれを信じています。」
「「そ、そっか・・・確かにあのご主人様なら何を内緒にしているかわからないものね・・・」」
すると、地上が何やら騒がしく爆発音が聞こえてくるのだった。ミナレス、ミイナは疲れて地下牢で眠りにつき一華は眠る必要が無いので起きて二人を守っていたのだが、爆発音で二人は跳び起きるのだった。
ズーーーーン・・・ドドドッ・・・・
いきなり地下牢全体が地震が起きた様に地響きが起こるのだった。
「きゃあ!な、なに?」
「いやああ!う、埋まっちゃう・・・」
「大丈夫です。強度的に地下牢は丈夫に作ってあるはず・・・」
「でも、これって何が起きているの?」
「多分ですが・・・」
「「たぶん・・・なに?」」
「ご主人様が助けに来てくれたんだと思います。」
「ええ!この地響きってご主人様がやっているの?」
「たぶん・・・」
「ちょっとやり過ぎじゃないの?」
「ご主人様はリューガ男爵の事でかなり怒ってらっしゃいましたから、次何かして来たら容赦しないと・・・」
ミナレス達は地下牢で身を寄り添いながら救出を待っていたのだった。
そして、2時間前ぐらいのケンジ達は、ミナレス達が町に買い出しに行く時ケンジは心配で「ホント気を付けろよ!」声をかけるのであった。
ケンジはいつも通り工房で作業をしていたら工房内に設置していた受信機がけたたましい音が鳴り響くのだった。
「主殿!なんだこの音は?」
ケンジは目に殺気を込めて受信機を止めるのだった。
「すまん!ちょっと行ってくる!」
「主殿!なにがあったんだ?」
「一華達に何かがあったと言うか攫われたんだと思う!」
「まさか?!本当に2週間で出てきたと言うのか?」
「ああ、この機械は一華に内蔵されている発信機と連動されていて一華に何かあった時に作動する物なんだよ。」
「なに?そんな便利な物があるのか?」
「ああ、万が一の際に助けを呼べるように設置しておいたものだ。」
ケンジはミナレス達をサーチで探すと貴族街の屋敷の一つに反応が現れるのである。ケンジは工房を出てセバスとギルを大声で呼んだのである。
「セバス、ギル!」
「「はい!ここに!」」「何か御用ですか?」
「一華達が何者かというかリューガ男爵に捕まったようだ!」
「「なっ!なんですって!」」
「今から救出に行くから二人だけついてきてくれ!」
「え?わたし達だけですか?」
「ああ、他の者は屋敷で待機!」
「ケンちゃん!あたしも行く!この間の時も留守番で気が気じゃなかったのにまた留守番はいや!」
「ダメだ!俺はもう我慢ならない!今回は俺一人で片を付ける!」
「でも・・・」
「そうですよ!わたし達も今回はいきます!」プリム、オリヴィアがケンジに意見を言うのだった。
「お前たちは邪魔だ!今回は俺だけでいく!」
「じゃあ、何でギルとセバスは連れていくんだよ!」マードックも文句を言ってくる。
「ギルとセバスはローグのスキルを持っていて回避力がぴか一だからだ。」
「俺は戦闘力はあるが斥侯力はからしきだからな。万が一の為だよ。」
「俺の本気をひさしびさに炸裂させてやる!この先、貴族共に好き勝手させ無い為のくさびを打ち込んでやる!」
ケンジのセリフにここにいる者たちは全員震えあがり、セバスはリューガ男爵の最後を感じるのであった。
そしてケンジ達3人は貴族街に来てサーチした反応の家の前までくるのだった。まずケンジはこの反応のある家の敷地から誰も逃げれないように結界を貼るのであった。
次にケンジはウィンドボイスを使い貴族たちに向け言葉を発するのである。
「え~え~テステス!貴族の皆様に報告いたします!」
「な、なんだこの声は!」
「な、なに?」
「何が起こっておる!」
貴族たちはいきなりの声にびっくりしあちこちから悲鳴や執事たちに原因を究明させているようであった。
「え~騒がしてしまい申し訳ありません!俺は平民街でFreedomという店の店主です。」
「主!原因がわかりました!何やらリューガ邸でのさわぎだそうです。」
「実は俺の店ではリューガ男爵により仲間が2度にわたり攫われその仲間を救出に来ました。周りには迷惑を掛けるつもりはないのでそのまま見守ってもらいたい次第でございます。」
「ただ、リューガ男爵を貴族仲間だと言い援軍を送ることがあればそれは俺の敵になると理解し遠慮なく反撃させていただきます。」
「それでは夜分失礼いたしました。」
その言葉をかわぎりにケンジはリューガ男爵の屋敷に足を踏み入れるのである。
この言葉を聞いていた貴族は情報を掴んでいた貴族はケンジの事も詳しく知っており、リューガ男爵は終わったな・・・といい、家にいる執事に何も行動に移すな!と指示を出し我関せずの態度を貫くようだった。
そして何も情報を知らない貴族は周りの貴族に情報を貰い、常識ある貴族は動こうとはしなかったのである。
だが、リューガ男爵に甘い汁を吸わせてもらっていたグループがいたのだが一組の貴族だけが援軍を送ろうとしていたのであった。
「ギルとセバスはこの入り口で待機!逃げてくる者を縛り上げてくれ。」
「主!一人で潜入するつもりですか?」
すると屋敷の兵舎から数人の施設兵がこちらに向かってきたのである。
「貴様ら!ここをどこだと思っている!」
「知っているよ!俺の仲間をかえせ!」
そう言いながらケンジは兵士4人に向かってエアカッターを4枚飛ばした。
【エアカッター】
風属性魔法 3階位
消費MP 25
詠唱速度 2秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 瞬間
効果対象 レベル×1人
効果範囲 レベル×1m
必要秘薬 ケサランパサラン・虹パール各2個
備考
この魔法は空気の刃を最大レベル分の刃を敵対対象に飛ばし攻撃することが可能。
向かってきた兵士はケンジの言った仲間を返せと言ったので地下にいる奴隷の主人であることがすぐにわかったのである。
兵士はその言葉に腰の物を抜きケンジに斬りかかってくるのだが、ケンジは無詠唱でエアカッターを飛ばし兵士が近づくまでに手足を切断してしまうのである。
「それじゃここは頼んだぞ。」
ギル達は今までケンジのこういった無慈悲な行動は一切見たことがなく無言でうなずく事しかできなかったのである。
ケンジは一人ズンズンとリューガ男爵の敷地の奥に入っていくのだった。するとあちこちの兵舎から兵士が飛び出してくるのだった。それを見たケンジは今度はマジックミサイルを前方に飛ばすのだった。
マジックミサイルは最初ギル達をゴブリンから救った時の魔法で本来は敵対対象の魔法使いのキャストブレイクによく使われる魔法で殺傷能力の低い魔法なのだがケンジが使うと凶悪な魔法に変貌するのである。
前方にいた兵士たちは100人はいたのだが、ケンジのまわりに150本以上のマジックミサイルが兵士に標準を合わせ浮いていたのだった。
それを見た兵士たちは冷や汗を流すのだった。
「なんだあの数のマジックミサイルは!?」
そんな声が上がるのは無理もなかったのである。マジックミサイルとは魔法使いが使う低いレベルの魔法で3レベルごとに1発のミサイルしか作り出せないのである。
つまり、世の中の魔法使いは普通一回の魔法で10本ぐらいしかマジックミサイルを作り出せないのである。だが、今兵士たちは信じられない物を目撃しているのである。ケンジのまわりには150本以上のマジックミサイルがこちらを狙っているのである。
信じられない事だが単純に計算してもケンジと言う人物のレベルは450を超えていることがわかるのである。
「そんな・・・ばかな・・・レベルがそんな高い人間が存・・・ざ・・・」
その瞬間マジックミサイルが発射されすべての兵士に命中しその場にいた兵士たちは地に伏せ倒れてしまうのだった。
その状況を見ていた兵士やメイド執事が逃げ出していくである。戦意喪失した者はケンジにとって格好の餌食となり魔法を使うまでもなくステータスの高さのみで、次々に腹に一発拳を叩き込み気絶させていくのである。
一方、屋敷の中ではリューガ男爵が事態の状況に慌てふためているのである。
「何やっているのだ!乗り込んでいるのは何人なのだ?」
「早く撃退しろ!」
リューガ男爵は何もわからず外の様子が自分の兵士団の呻き声や悲鳴しか聞こえてこない事に不安しか思えてこないのである。
「貴方達今ならまだ間に合います。わたし達を解放しなさい!」
「そんななりをして何を言ってんだ!」
一華達3人は後ろ手にロープで縛られており抵抗できない感じである。
「ちょっとイチカ・・・どうすんのよ・・・」
「大丈夫です!」
「大丈夫ですって・・・この状況・・・大丈夫じゃないよ・・・」
「お前等何勝手にしゃべってんだ!静かにしろ!」
「団長さん。最終忠告です!今すぐわたし達を解放しないと後悔することになりますよ。」
「え~~~い!黙れ!この状況で一体何ができると言うんだ!」
私設兵団達は一華達3人を連行しリューガ男爵邸の地下牢に蹴り入れるのだった。
「イチカ・・・どうすんのよ・・・」
「ごめんなさい・・・まさか最初の奴が目覚めてミイナを人質に取るとは・・・」
「でも、3人一緒の牢屋に入れられてラッキーでした。」
「え?どういうこと?」
「わたしが二人を守り、あいつらはもう手出しができないってことですよ。」
「言っていることがわからないです・・・」
「ミイナ・・・もしあなたたちに手を出すにはどうしないといけないですか?」
「そりゃこの牢屋から出して・・・」
「そうです!だから私はあの入口から入ってこようとする人間だけを注意して貴方達を守ればいいのです。」
「でも、根本的に問題は解決されてないんだけど・・・」
「いえ・・・それももうすぐ解決するかと思います。わたしがあれだけ警告したのに無視してわたし達を監禁したのですから・・・」
「それってどうゆうこと?」
「実はわたしには発信機とゆう物が内蔵されおりそれを今作動しました。」
「発信機ってなに?」
「わたしにもよくわからないのですがご主人様がピンチになったら作動しろと。」
「それって何が起こるかわからないってこと?」
「はい・・・今わたしの中でピッピッピッって一定のリズムで鳴っています。」
「それが何なの?」
「わかりませんが・・・ご主人様が大丈夫と言ったのでわたしはそれを信じています。」
「「そ、そっか・・・確かにあのご主人様なら何を内緒にしているかわからないものね・・・」」
すると、地上が何やら騒がしく爆発音が聞こえてくるのだった。ミナレス、ミイナは疲れて地下牢で眠りにつき一華は眠る必要が無いので起きて二人を守っていたのだが、爆発音で二人は跳び起きるのだった。
ズーーーーン・・・ドドドッ・・・・
いきなり地下牢全体が地震が起きた様に地響きが起こるのだった。
「きゃあ!な、なに?」
「いやああ!う、埋まっちゃう・・・」
「大丈夫です。強度的に地下牢は丈夫に作ってあるはず・・・」
「でも、これって何が起きているの?」
「多分ですが・・・」
「「たぶん・・・なに?」」
「ご主人様が助けに来てくれたんだと思います。」
「ええ!この地響きってご主人様がやっているの?」
「たぶん・・・」
「ちょっとやり過ぎじゃないの?」
「ご主人様はリューガ男爵の事でかなり怒ってらっしゃいましたから、次何かして来たら容赦しないと・・・」
ミナレス達は地下牢で身を寄り添いながら救出を待っていたのだった。
そして、2時間前ぐらいのケンジ達は、ミナレス達が町に買い出しに行く時ケンジは心配で「ホント気を付けろよ!」声をかけるのであった。
ケンジはいつも通り工房で作業をしていたら工房内に設置していた受信機がけたたましい音が鳴り響くのだった。
「主殿!なんだこの音は?」
ケンジは目に殺気を込めて受信機を止めるのだった。
「すまん!ちょっと行ってくる!」
「主殿!なにがあったんだ?」
「一華達に何かがあったと言うか攫われたんだと思う!」
「まさか?!本当に2週間で出てきたと言うのか?」
「ああ、この機械は一華に内蔵されている発信機と連動されていて一華に何かあった時に作動する物なんだよ。」
「なに?そんな便利な物があるのか?」
「ああ、万が一の際に助けを呼べるように設置しておいたものだ。」
ケンジはミナレス達をサーチで探すと貴族街の屋敷の一つに反応が現れるのである。ケンジは工房を出てセバスとギルを大声で呼んだのである。
「セバス、ギル!」
「「はい!ここに!」」「何か御用ですか?」
「一華達が何者かというかリューガ男爵に捕まったようだ!」
「「なっ!なんですって!」」
「今から救出に行くから二人だけついてきてくれ!」
「え?わたし達だけですか?」
「ああ、他の者は屋敷で待機!」
「ケンちゃん!あたしも行く!この間の時も留守番で気が気じゃなかったのにまた留守番はいや!」
「ダメだ!俺はもう我慢ならない!今回は俺一人で片を付ける!」
「でも・・・」
「そうですよ!わたし達も今回はいきます!」プリム、オリヴィアがケンジに意見を言うのだった。
「お前たちは邪魔だ!今回は俺だけでいく!」
「じゃあ、何でギルとセバスは連れていくんだよ!」マードックも文句を言ってくる。
「ギルとセバスはローグのスキルを持っていて回避力がぴか一だからだ。」
「俺は戦闘力はあるが斥侯力はからしきだからな。万が一の為だよ。」
「俺の本気をひさしびさに炸裂させてやる!この先、貴族共に好き勝手させ無い為のくさびを打ち込んでやる!」
ケンジのセリフにここにいる者たちは全員震えあがり、セバスはリューガ男爵の最後を感じるのであった。
そしてケンジ達3人は貴族街に来てサーチした反応の家の前までくるのだった。まずケンジはこの反応のある家の敷地から誰も逃げれないように結界を貼るのであった。
次にケンジはウィンドボイスを使い貴族たちに向け言葉を発するのである。
「え~え~テステス!貴族の皆様に報告いたします!」
「な、なんだこの声は!」
「な、なに?」
「何が起こっておる!」
貴族たちはいきなりの声にびっくりしあちこちから悲鳴や執事たちに原因を究明させているようであった。
「え~騒がしてしまい申し訳ありません!俺は平民街でFreedomという店の店主です。」
「主!原因がわかりました!何やらリューガ邸でのさわぎだそうです。」
「実は俺の店ではリューガ男爵により仲間が2度にわたり攫われその仲間を救出に来ました。周りには迷惑を掛けるつもりはないのでそのまま見守ってもらいたい次第でございます。」
「ただ、リューガ男爵を貴族仲間だと言い援軍を送ることがあればそれは俺の敵になると理解し遠慮なく反撃させていただきます。」
「それでは夜分失礼いたしました。」
その言葉をかわぎりにケンジはリューガ男爵の屋敷に足を踏み入れるのである。
この言葉を聞いていた貴族は情報を掴んでいた貴族はケンジの事も詳しく知っており、リューガ男爵は終わったな・・・といい、家にいる執事に何も行動に移すな!と指示を出し我関せずの態度を貫くようだった。
そして何も情報を知らない貴族は周りの貴族に情報を貰い、常識ある貴族は動こうとはしなかったのである。
だが、リューガ男爵に甘い汁を吸わせてもらっていたグループがいたのだが一組の貴族だけが援軍を送ろうとしていたのであった。
「ギルとセバスはこの入り口で待機!逃げてくる者を縛り上げてくれ。」
「主!一人で潜入するつもりですか?」
すると屋敷の兵舎から数人の施設兵がこちらに向かってきたのである。
「貴様ら!ここをどこだと思っている!」
「知っているよ!俺の仲間をかえせ!」
そう言いながらケンジは兵士4人に向かってエアカッターを4枚飛ばした。
【エアカッター】
風属性魔法 3階位
消費MP 25
詠唱速度 2秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 瞬間
効果対象 レベル×1人
効果範囲 レベル×1m
必要秘薬 ケサランパサラン・虹パール各2個
備考
この魔法は空気の刃を最大レベル分の刃を敵対対象に飛ばし攻撃することが可能。
向かってきた兵士はケンジの言った仲間を返せと言ったので地下にいる奴隷の主人であることがすぐにわかったのである。
兵士はその言葉に腰の物を抜きケンジに斬りかかってくるのだが、ケンジは無詠唱でエアカッターを飛ばし兵士が近づくまでに手足を切断してしまうのである。
「それじゃここは頼んだぞ。」
ギル達は今までケンジのこういった無慈悲な行動は一切見たことがなく無言でうなずく事しかできなかったのである。
ケンジは一人ズンズンとリューガ男爵の敷地の奥に入っていくのだった。するとあちこちの兵舎から兵士が飛び出してくるのだった。それを見たケンジは今度はマジックミサイルを前方に飛ばすのだった。
マジックミサイルは最初ギル達をゴブリンから救った時の魔法で本来は敵対対象の魔法使いのキャストブレイクによく使われる魔法で殺傷能力の低い魔法なのだがケンジが使うと凶悪な魔法に変貌するのである。
前方にいた兵士たちは100人はいたのだが、ケンジのまわりに150本以上のマジックミサイルが兵士に標準を合わせ浮いていたのだった。
それを見た兵士たちは冷や汗を流すのだった。
「なんだあの数のマジックミサイルは!?」
そんな声が上がるのは無理もなかったのである。マジックミサイルとは魔法使いが使う低いレベルの魔法で3レベルごとに1発のミサイルしか作り出せないのである。
つまり、世の中の魔法使いは普通一回の魔法で10本ぐらいしかマジックミサイルを作り出せないのである。だが、今兵士たちは信じられない物を目撃しているのである。ケンジのまわりには150本以上のマジックミサイルがこちらを狙っているのである。
信じられない事だが単純に計算してもケンジと言う人物のレベルは450を超えていることがわかるのである。
「そんな・・・ばかな・・・レベルがそんな高い人間が存・・・ざ・・・」
その瞬間マジックミサイルが発射されすべての兵士に命中しその場にいた兵士たちは地に伏せ倒れてしまうのだった。
その状況を見ていた兵士やメイド執事が逃げ出していくである。戦意喪失した者はケンジにとって格好の餌食となり魔法を使うまでもなくステータスの高さのみで、次々に腹に一発拳を叩き込み気絶させていくのである。
一方、屋敷の中ではリューガ男爵が事態の状況に慌てふためているのである。
「何やっているのだ!乗り込んでいるのは何人なのだ?」
「早く撃退しろ!」
リューガ男爵は何もわからず外の様子が自分の兵士団の呻き声や悲鳴しか聞こえてこない事に不安しか思えてこないのである。
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