143 / 619
第5章 遂に始動!
11話 リューガ男爵②
しおりを挟むリューガ男爵はまさか闇ギルドが尻込みするとは思わなかったのだ。今までいろんな甘い汁を吸わせてやっていたのにリューガ男爵は憤慨し屋敷で暴れまわっていたのであった。
「闇ギルドの奴ら今までどんだけ甘い汁を吸わせてやったと思っているのだ!」
「御屋形様・・・やはり闇ギルドが手の余る相手だと言う事もありあいつ等からは手を引いた方が・・・」
「ムッシュ!何を言っておるのだ!たかが平民に何で儂が手を引かねばならんのだ!それより私設兵団の準備は整っているのか?」
「御屋形様・・・本当によろしいのですか?」
「くどい!お前は儂の言う通りに動いていたらいいのだ!」
このムッシュという男は嫌な予感しかしなかったのである。慎重に行動することで今まで生きてきた男であるのだ。
リューガ男爵に命令を受け私設兵団にリューガ男爵の指示を伝えた後自分の勘を信じてリューガ男爵の部屋に辞表を提出し今までの勤めの報奨を勝手に金目の物を持ち出し逃亡してしまったのである。
「ムッシュうう~~~!どこに行った!」
「むむむ・・・あやつ目どこに行ったのだ・・・」
(儂が呼んでおるのにどこにいったのだ)
そして指示を受けた私設兵団の10人はケンジの奴隷たちが町に出た時を見計らってミナレスとミイナの前に立ちはだかるのであった。
「お主ら!Freedomの店の奴隷か?」
「はい・・・そうですが何か御用でしょうか?」
「そうか、我が主がお呼びだ!一緒についてこい!」
私設兵団はミナレス達を無理やり連れていこうとしたのだった。その強引な態度にミナレスは抵抗し周りに助けを求めたのだがリューガ男爵の私設兵団だとわかると遠巻きに見ている人しかいなかったのだった。
「きゃあ~~~!やめてください!」
「なっ!貴様ぁ、抵抗するつもりか!」
「奴隷のくせに生意気だぞ!大人しくついてくればよいのだ!」
ミナレスとミイナは無理やり連れて行かれそうになった時、横から一人の女性が私設兵団の腕を取って投げ飛ばしてしまったのである。
そう、ミナレス達の護衛をしている一華である。
「ゥぐっ!」投げ飛ばされた兵士の一人はそのまま気絶してしまう。
「貴様!無礼者が!我々を知らないのか~~~~!」
「あんた達を知る訳ない!わたしはあんた達みたいなのからミナレス達を守る為護衛をご主人様からお願いされている。」
「奴隷に護衛だと?!お前正気か?」
私設兵団の団長らしき男は剣を抜くのだった。
「やめておけ!あんた達ではわたしにかなう訳ないから恥かくだけ!」
「貴様!我々9人に素手で敵う訳ないだろ!お前こそ怪我しないうちにそこをどけ!」
一華はミナレスとミイナの前に立ち二人を守っていたのだった。
「貴方達わるい事言わない・・・その剣をすぐ収める事すすめる。じゃないと後悔することに・・・」
「うるさい!だまれ!わたし達に命令するな!」
私設兵団の男たちは大声を出し一華に斬りかかってくるのだった。
ガキン!ガキン!と男たちの剣は一華の腕にあたり男たちは手ごたえを感じるのだがその瞬間男たちの剣は弾き飛ばされてしまうのだった。
「「「なっ・・・」」」
男たちはいったい何が起こったのか理解が出来なかったのである。18歳くらいの女が素手でケンを弾き飛ばしたのであった。
周りにいた人たちもまた手で自分の目をふさぎ可愛らしい女の子が殺されたと思ったのに反対に剣を弾き飛ばしたことに開いた口が塞がらずその後景を見入ってしまっていたのだった。
「だから言ったのに後悔するって・・・」
その言葉を発した瞬間一華は男たちの腕を取り関節のひじの部分を蹴り上げるのだった。
「ぐわあぁぁぁ~~~!」
その蹴りはみごとにひじを打ち抜きあっとゆう間に3人の肘を切断してしまったのである。
「俺の腕がぁ~~~!」
「いてえぇ~~~!」
男達3人は地面に倒れ込みのた打ち回っていたのである。一華の見た目は普通の女の子にしか見えないがゴーレムで骨格はヒイロカネでできていて素手でも人間にとっては充分脅威になるのである。
「さあ、どうします?まだかかってくるのですか?」
私設兵団の団長はこの状況が信じられなかったのである。目の前の少女は信じられないくらい美しく戦闘経験など無いようにみえメイド服を着ているにもかかわらず素手で剣を弾き飛ばし部下の腕を一瞬にして切断してしまったのである。
「ぐうう・・・・」
「もう用が無いのなら引き下がった方がよろしいのでは?」
「なんだ貴様は!何でそんな上から目線なのだ!」
兵士たちはたかが女一人に手出しできないのが許されなかったのである。大声を上げながら残った6人全員で一華に攻撃を仕掛けようと剣を振り下したのだった。
一華は6本の剣を2本の腕で全て防いでしまっていたのだったがここで予想外の事が起こるのだった。
「きゃあああ!」
「こいつがどうなってもいいのか?すぐに抵抗をやめろ!」
一華は悲鳴のした方に目線を向けるのだった。すると最初に吹き飛ばした兵士がミイナを人質に腕を押さえ首筋に剣を当てていたのだった。
「よし!いいぞ!よくやった。」
団長は部下の一人を褒め称えるのだった。
「くっ・・・まさか目を覚ますとは予想外・・・」
「あははは!あいつを殺されたくなかったらお前も大人しくついてくるんだな。」
一華は人質を取られては降参するしかなかったのである。
*-------*--------*
今回の話は短めで申し訳ありません・・・
だが、この事件でケンジ達の立場はより強くなりドンドン
生産無双していくことになります。
いつも読んでいただいて本当にありがとうございます。(^^♪
2
お気に入りに追加
2,454
あなたにおすすめの小説
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
異世界へ誤召喚されちゃいました~女神の加護でほのぼのスローライフ送ります~
モーリー
ファンタジー
⭐︎第4回次世代ファンタジーカップ16位⭐︎
飛行機事故で両親が他界してしまい、社会人の長男、高校生の長女、幼稚園児の次女で生きることになった御剣家。
保険金目当てで寄ってくる奴らに嫌気がさしながらも、3人で支え合いながら生活を送る日々。
そんな矢先に、3人揃って異世界に召喚されてしまった。
召喚特典として女神たちが加護やチート能力を与え、異世界でも生き抜けるようにしてくれた。
強制的に放り込まれた異世界。
知らない土地、知らない人、知らない世界。
不安をはねのけながら、時に怖い目に遭いながら、3人で異世界を生き抜き、平穏なスローライフを送る。
そんなほのぼのとした物語。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
無職が最強の万能職でした!?〜俺のスローライフはどこ行った!?〜
あーもんど
ファンタジー
不幸体質持ちの若林音羽はある日の帰り道、自他共に認める陽キャのクラスメイト 朝日翔陽の異世界召喚に巻き込まれた。目を開ければ、そこは歩道ではなく建物の中。それもかなり豪華な内装をした空間だ。音羽がこの場で真っ先に抱いた感想は『テンプレだな』と言う、この一言だけ。異世界ファンタジーものの小説を読み漁っていた音羽にとって、異世界召喚先が煌びやかな王宮内────もっと言うと謁見の間であることはテンプレの一つだった。
その後、王様の命令ですぐにステータスを確認した音羽と朝日。勇者はもちろん朝日だ。何故なら、あの魔法陣は朝日を呼ぶために作られたものだから。言うならば音羽はおまけだ。音羽は朝日が勇者であることに大して驚きもせず、自分のステータスを確認する。『もしかしたら、想像を絶するようなステータスが現れるかもしれない』と淡い期待を胸に抱きながら····。そんな音羽の淡い期待を打ち砕くのにそう時間は掛からなかった。表示されたステータスに示された職業はまさかの“無職”。これでは勇者のサポーター要員にもなれない。装備品やら王家の家紋が入ったブローチやらを渡されて見事王城から厄介払いされた音羽は絶望に打ちひしがれていた。だって、無職ではチートスキルでもない限り異世界生活を謳歌することは出来ないのだから····。無職は『何も出来ない』『何にもなれない』雑魚職業だと決めつけていた音羽だったが、あることをきっかけに無職が最強の万能職だと判明して!?
チートスキルと最強の万能職を用いて、音羽は今日も今日とて異世界無双!
※カクヨム、小説家になろう様でも掲載中
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。
長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍3巻発売中ですのでよろしくお願いします。
女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。
お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。
のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。
ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。
拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。
中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。
旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる