異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第4章 生産無双へ!

36話 上級ダンジョン②

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 ワーライオンを討伐したケンジ達はケンジの製作した装備が素晴らしい物であり上級ダンジョンでも充分に通用すると確信が持てるのであった。

「ご主人様、あの3人の装備防具が加わってさらに強くなりましたね。」

「ああ、俺もあそこまで強くなるとは思ってなかったよ。でも、こう考えると裁縫のスキルも早く伸ばして後衛職のみんなの防具も作りたいと思ってきたよ。」

「ご主人様はホント生産職にやりがいを見出しておられるのですね。」

「オリヴィアも料理のスキル伸びてきているんだろ?だったらわからないか?」

「ええ、わたしも料理は好きです。でも、生産職って感じがしないですね。」

「そんなことは無いぞ。まだ料理のスキルがグランドマスター以上になってないだけだろ?」

「え?料理にもパワースクロールってあるのですか?」

「そりゃあるだろ。スキルなんだから。」

「でもそんな人聞いたことないですよ。グランドマスターが一番の料理人かとおもってました。」

「まあ、料理人がパワースクロールを求めてダンジョンに入るとは思えないからなあ・・・」

「まあ、たしかにそうですね。」オリヴィアは確かにとおもうのだった。



「主!ここに隠し扉が・・・」

 ギルもレベルが上がり難易度の高い隠し扉や罠を難なく見つけそれを解除できるようになっていたのだった。
 その隠し扉は一見何もないような岩肌であるがある一部の岩が回転することが出来右に回すと少しづつ扉が開くのだった。

 するとそこには3m四方の小さな部屋があり、その部屋には書物や魔法書、金銀財宝、オリハルコン、アダマンタイト、ミスリル、ドラゴンの鱗、マンティコアの毛皮等部屋いっぱい魔物の素材が保管されていたのだった。

「主!この部屋凄いお宝の山だな!」

「ああ、そうだな・・・上級ダンジョンってこんな浅い階層なのにこんなお宝がでるんだな・・・」

「主、こんなだけ多いと仕舞うことが出来ないので主お願いしてもよろしいですか?」

 ケンジは部屋にある物を全てインベントリに収納してしまうのだった。

「すごいな・・・お金だけで10億ドゴンあるみたいだ・・・」

「「「「10億?!」」」」

 ケンジのインベントリは中に入っているものが全て一目でわかる様になっていて今いれたお金もすぐわかる様に表示されているのである。

「まあ、このお宝は後で確認するとして先に進もうか!」

「はい!もうすぐ目標の5階層ですからね。」

「だけどケンちゃん・・・さっきの宝物庫で依頼の物がそろっちゃったんだけど・・・」

 そうなのである、マイの受けた魔物の素材であるパピーグリフォンの素材爪と羽根があったのである。ケンジに至ってはインゴット状態で100本づつあったので、言ってみればもう今回のミッションは成功しているので5階層に降りる必要はなかったのである。

「まあ、せっかくここまで来たんだ。様子を見てからでも遅くないだろ?」

「そうよね・・・」

「ああ、俺も採掘のスキルは上げたいしな予定通り一週間滞在し新しい鉱石が掘れるかもしれないからな。」

「あたしもその間に討伐できる魔物の素材の為に頑張ればいいか・・・」

「ああ、悪いが俺のスキルを伸ばす為付き合ってくれ。」

 そうしてケンジ達は5階層へと足を運ぶのだった。




「主、5階層への階段です。ここを降りたらフィールドエリアになります。」

「でも、さすが上級ダンジョンだったな1階層の広さが尋常でないくらい広かったな。」

「確かに中級までとは比べ物にならなかったですね・・・」

「だが、宝物庫がみつかったのはラッキーだったな。」

「そうだよね!お金だけでも10億ドゴンって普通ならもう一生働かなくてもいいんだよ。」

「ん?マイはもう働かないのか?」

「いや、そういってないでしょ・・・一般的の金銭感覚で言っただけじゃない。」

「まあまあ、そんなに拗ねるな。」

「でも俺はこれで当分の間は裁縫とか別の生産スキルを上げることもできるし、やっぱお金は大切だよな。」

「え?このダンジョンから帰ったら又当分休むの?」

「そうゆう訳じゃないけどな。当分採掘の依頼を受けなくても生活できるお金があると言っただけだよ。俺は採掘のスキルに未来を見出しているからな。当分通うつもりだよ。」



 ケンジ達は5階層に着きフィールドエリアの採掘が出来そうな場所を探すのだった。丁度いい感じの崖があり岩肌が露出した場所を見つけそこを拠点にキャンプすることにきめたのだった。





 マードックがケンジの護衛をして周りを警戒しているときギルに話しかけるのだった。

「そういえば、この上級ダンジョンって魔物は少ないけど強い個体が多いんだな。」

「ああ、そうだなマードック。だがマードックには相性がいいんじゃないのか?」

「ギルもそう思うか?おれさあ・・・この防具貰った時恐ろしかったんだよな・・・」

「どうゆうことだ?」

「主の作った物って装備した人にしか解らないと思うけどこの武器と防具が合わさった効果って物凄いんだよ・・・もう俺にかなうやつはいないって思えるぐらいにな・・・」

「それって・・・」

「ああ、気を抜くとその力に溺れてしまうくらいにやばいんだ・・・」

「マードックお前は大丈夫だよ。」

「なんで、大丈夫って言いきれる?ホントにこの装備はすごくて・・・今まで主に絡んできたものや近くにいた者は大したことないのにもかかわらず力に溺れて自滅していったものがいたよな・・・」

「そんな奴らとは比べ物にならないくらい凄いんだこの力は!」

「マードックなぜ俺が大丈夫だと言い切れるか教えてやるよ。」

「え?」

「マードックにしてもそうだがここで護衛しているものはみんな大丈夫だよ。」

「なんでだ?」

「そりゃあたりまえだろ。お前はその力を何の為に使っているんだ?自分の為か?ちがうだろ!主を守り主の為に使っているからだ!その気持ちを忘れなければ力に振り回されることはないといいきれるよ。」

 ギルはマードックの頭に手を乗せて微笑むのだった。

「そ、そっかあ!この装備は自分の為に使うんじゃなく主や仲間の為だもんな。ギル!ありがとな。気持ちが楽になった感じがするよ。」

 ケンジは採掘をしながらその様子を見て安心し口角をあげるのだった。



 ケンジは採掘を続けているとドシン!ドシン!と地響きが鳴りその音がドンドン近づいてくるのだった。その正体は遠くからでも確認できるほど図体の大きな魔物がこちらに近づいてきていたのだった。

 ケンジ達はその魔物を確認するとミノタウルスである。ミノタウルスとは牛の顔を持った巨人で大きな斧を振り回しそのパワーで全てを叩き伏せる魔物である。
 ケンジはすぐさま戦闘態勢を取り指示を飛ばすのだったが、ギル達は自ら戦闘態勢をとり、強化魔法、スキルを使いミノタウルスを待ち伏せるのだった。

「みんな準備はいいか!こいつをやっつけたら牛肉が食えるから頑張ろうぜ!」

 マードックがやる気を見せ、みんなの士気をあげるのだった。それにつられ他のみんなも「おう!」と号令を上げるのだった。

 上級ダンジョンでもミノタウルスはもう少し下層に現れる魔物であるがマードックやシスティナ、プリムのおかげで三身一体攻撃でミノタウルスは何の抵抗も出来ずダンジョンに吸収されてしまうのだった。

「あるじ~~~~!見てくれこの牛肉!赤身肉だが上手そうだぜ!」

 マードックはドロップアイテムの肉を持って喜んでいた。同じようにミノタウルスの角魔石もドロップしていたのだった。

 その日のご飯は牛肉でみんな美味しそうに腹いっぱい牛肉を堪能してもあの巨体である為まだまだ肉は余っていたので家で留守番している者たちのお土産になるのだった。
 ミノタウルスの肉は町でも凄く人気で殆どは貴族に買い取られてしまうため平民で牛肉を食べれる機会はほとんどないのである。

「ケンちゃん!ホントあたしケンちゃんとあえて幸せだよ。」

「なんだよ急に・・・」

「だって、あたしはケンちゃんに会いたいがためこの世界に生まれ変わったんだけど、ケンちゃんと会う前は冒険でこんなワクワクしたことなかったし食事も牛肉どころかオークの肉を食べれる日がご馳走だったのよ。」

「ああ!なるほど、そうゆうことね。」

「そうゆう事ねって・・・こんな食事平民が食べれる事なんて滅多にないのよ。」

「だけど、この結果はマードック達が頑張ってくれたから食べられるんであって俺のおかげだとは・・・」

「「「「「「主(ご主人様)のおかげです!」」」」」」

 みんな一斉にケンジのおかげだと主張するのだった。

「なんでだよ・・・俺は後ろで見ていただけじゃん!」

「いや・・・主!ここまで成長させてもらったのは間違いなく主のおかげだぞ。俺なんて主に会わなければゴブリンに襲われて死んでたんだからな・・・」

「そうですよ。ここにいるものはみんな主のおかげでこの生活をさせていただいているのですよ。」

「ケンちゃん・・・もうそうゆう事言うのやめたほうがいいとおもうよ。あたしを始めみんなケンちゃんに感謝しているんだからさ。」

「ああ・・・わかったよ。だけど、俺は自分のおかげだといわないからな・・・俺こそみんなのおかげでここまでこれたとおもっているんだよ。」

「ケンちゃん・・・」

「まあ、それにこんなこと改めて言うのも照れくさいしもう終わり。な!みんなは俺がいてくれて俺にはみんながいてくれることがありがたいのはもうわかっているんだからな。」

「「「「「「主(ご主人様)・・・・」」」」」」





 こうして、ケンジ達は上級ダンジョンで1週間すごし、ケンジは採掘のスキルを138.57まで伸ばすことが出来るのだった。
 ここまでスキルが伸びると採掘の内容に変化が起きてくるのだった。今まで全体の10%もなかったヒイロカネ鉱石がザクザク掘れて出してきてケンジは嬉しそうに採掘を続けていたのだが、一向に新しい素材は掘れだしてこなかったのである。

 ケンジはこの結果にガックリ来るがまだ150.00(ミソロジー級)になっていない為、成れたときに変化があるだろうとそれに期待するのだった。

 これら掘れた鉱石をみてケンジはこの鉱石を精製することができれば今王国にあるヒイロカネを軽く超える在庫が出来上がるだろうと推測できるのである。

「そういえば魔石を使って町を結界魔法で守っていると言ってたよな・・・」

「ご主人様何か言いましたか?」

「いやなんでもないよ。」
 ケンジはこの事をヒントにとんでもない事を近い将来やっていくことになるである。これは、まだ見ぬ王国、ケンジを追い出した帝国にとって不運としか思えない事になるのである。

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