異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第4章 生産無双へ!

25話 町での活動③

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今日最後の更新です。(^^)/



 ケンジ達は一旦家に帰りユリアたちを連れて6人でメイガス商会にきたのだった。こういったツールは雑貨屋などでも売っているが、商会に来た方があちこち回らなくて便利いいのである。
 商会に置いてある商品は雑貨屋などに比べ少々高価なのだがケンジの場合はカードがあるのでメイガス商会の方が安く手に入るのだ。

「いらっしゃいませ!」

「こんにちは!」

「あの、紹介状などお持ちになっていますでしょうか?」
 新人の受付嬢なのかケンジに対して紹介状と聞いてきたのだった。するとベテラン受付嬢が慌ててケンジに話しかけてきて新人受付嬢に注意をするのだった。

「この方は会長のお客様でマスターカードをお持ちのケンジ様です。新人が失礼をしました・・・ごゆっくりしていってください。」

「えええ・・・失礼いたしました・・・」新人受付嬢はものすごく恐縮し謝罪をするのだった。

「いいよいいよ。新人の受付嬢さんなら知らなくて無理もないですし俺は気にしてません。」

 ケンジは新人受付嬢にフォローをいれて商品を見に行くのだった。

「ユリア、お目当ての物はあったか?」

 ケンジはユリアに声を掛けてユリアが選んでいる商品を見ると理科の実験で使う様な、試験管やビーカー、フラスコなど後は乳鉢とすりこぎを選んでいたのだった。
 この世界はガラスの技術がよくない為、地球にあるような透き通ったガラスは無くくすんでいるのだった。

 驚いたのがアルコールランプの代わりなんだろうか?この世界のは少し違っていて、アルコールの代わりに炎の魔石がセットしてある魔道具で炎を出すときは魔力を込めて火が出るのだった。火力も台座にあるひねりで調節できる逸品であった。

「なあ、ゆりあ・・・なんでこんなにガラスがくすんでいるんだ?」

「ご主人様・・・ガラスがくすんでいるとはどうゆう事ですか?ガラスは普通こうゆうものですよ。」

「ええ?そうなのか?」

「ええそうですよ。へんなご主人様ですね。」とユリアはクスリと笑うのだった。

 ティアナ、フィアナはまず、花の種を選んでいたのだった。オレンジと赤い花が咲く種でうまく育てられると赤い花びらとオレンジの花びらが採取できるのである。
 スキルが上がるとこの二つの花の交配することが出来て第二世代、第三世代の種が出来るのである。これを繰り返し第五世代の緑のサボテンが出来るとガーデニングは1人前だと言われているのだ。

 フィアナは鉢やジョウロ、肥料などを買いガーデニングの準備を整えるだった。ガーデニングのスキルを育てるとき低いうちはなぜか鉢に入れ一本一本育てるのが効率いいらしいのだ。
 スキルが高くなれば庭で育てれるようになるらしいが50.00までは鉢で育てるのがいいらしい。

「ご主人様、あたし達ガーデニングがんばりますね。」
「ん・・・わたしもがんばる!素材いっぱい取って売り物にするの・・・」

「二人ともがんばれよ。」ケンジは二人の頑張りを微笑みながらエールを送るのだった。


 ケンジはユリアの買った物でガラス細工があまりにくすんでいるのをみて、ひょっとして俺にもガラスの商品が出来るのではないかと思うのだった。
 だが、これはケンジの思い違いで採掘のスキルでガラスの材料の珪砂は採取できるのだが、珪砂を炉で溶かすまではできるのだがガラスを作るには細工のスキルが80.00必要になってくるのである。

 つまりガラスを作るには採掘と細工のスキルの両方が必要になるのである。そしてこの二つのスキルが高くないと地球にあるような透明で綺麗なガラスが出来ないのである。
 生産職の人間はレベルが低い為2つもスキルがグランドマスター以上のスキルがある人間はほどんどいないのでガラス細工もくすんでいるのが普通なのである。

 だが、ケンジはこのことがわからなかった為、珪砂用の小型炉を買うのであったが、ガラス細工が出来ないと知り早く細工のスキルも上げようと心に誓うのだった。

 ケンジは商会での買い物もすませ、ユリア達は早く薬学とガーデニングのスキルを伸ばしたいと思っていた。

「まあ、そんなに無理はするなよ。ゆっくり自分のペースでやるんだぞ。」

 ケンジはくれぐれも頑張りすぎて倒れるなと注意するのだった。

「もう夕方だしこのまま、ギルドによって帰る事にしようか?」

「「「「「はい!」」」」」

 ケンジ達はギルドに寄りFランクの依頼の清算をして報酬をもらい帰宅するのだった。

 清算の際受付嬢からはケンジ様ならもっと割のいい依頼をこなしてほしいと言われたのだがケンジはギルドと親密な関係にはもうならないと思っていたので言われたことに対して笑顔でスルーしたのだった。





 ギルドを出てしばらくしたらマードックが声を掛けてくるのだった。
「なあ、主・・・・」

「なんだ?」

「主はこれからこの町で暮らしていくんだろ?」

「ああ、そうだな・・・屋敷もあるしどこかに行くとは考えられないだろうなあ・・・」

「でも、ギルドとはもう持ちつ持たれつの関係は築かないんだろ?どうしてだ?主ならもっとうまくやれるとおもうんだけどなあ・・・」

「ああ・・・マードックの言うのもわかるけどな。」

「わたしもマードックの疑問はよくわかります。」

「ぶっちゃけると、面倒くさいと思わないか?」

「「「「「面倒くさい?」」」」」

「ああ・・・ただ単に面倒くさい!確かにギルドの事を気にかけ親密になった方がメリットはもっと増えるだろう。だけどデメリットの方が遥かに増えそうとおもわないか?」

「「例えばどんなところでそうおもうの?」」
 ティアナ、フィアナも興味津々で聞いてくるのだった。

「例えばかあ~・・・例えば、この間のゴッドオーダーの時のことは覚えているか?」

 ユリア以外が首を上下に振り頷くのである。

「あのときギルドがとった行動は生産者がゴッドオーダーに湧き、かつてないほどみんながゴッドオーダーを活用したよな。」

「そうでしたね・・・懐かしい事です。」

「でだ、ギルドのやったことはやった人の出たアイテムをメモっただけだ・・・他にもあるぞ。Fランク依頼の事をそれなりに忠告してるが全く知らんぷり、初級ダンジョンの時はわざわざ同じことを聞くため部屋に呼び出し事実確認・・・段取りが悪すぎるしこんなの報告で充分な事だとおもわないか?」

 ケンジはハアハア言いながらギルドの愚痴を言うのであった。

「主・・・ギルドへの鬱憤がむちゃくちゃ溜まってるな・・・」

「ああ・・・そうだな・・・だからそんな頭の悪いギルドと親密な関係になるとどうなるとおもう?」

「「「「「・・・・・・」」」」」

「そうだ!そういった要領の得ないやつを上に持つと厄介事が全部こっちに回ってくるぞ!」

「でも、主なら何とか回避できそうだけどな・・・」

「マードックそれはちがうとおもうぞ・・・」

「なにがちがうんだ?」

「例えば日ごろ親密にしているギルドから、親密にしてると言っているがあくまでギルドは上から言ってくると思うけどな、日ごろ良い依頼を回してやっているんだからこれをやってくれないかとか?とか言ってくるぞ。」
「マードックはそんな相手のお願いを無下に断れるか?俺達の能力からしたらたぶんギルドのお願いというものは殆どの物は達成できるだろうしな。」

「たしかに・・・」

「まあ、対等か少しこちらが上に思っていたほうが楽に付き合えると俺は思っているんだ。嫌なら断ってしまえばいいんだしな。」

 ユリアがここで発言してきた。
「でも、不便なことは無いのですか?もっと親密になって置けばスムーズに運ぶとか?」

「う~ん・・・ユリアはこの3週間ほど俺達の家ですごしてみて不便な事ってあった?」

「いえ!それは絶対ないです!」

「そう!ないよな?俺はギルドの活動より家でマッタリすごせたらいいんだよ!今ならオリハルコンのインゴットを5個納品出来たら充分みんなの暮らしを維持できるしな!ギルドの事なんて二の次三の次なんだよ。」
「まあ、俺はまだ家での生活は不満があるからその辺りは改善したいんだけどな・・・」

「「「「「ええええ!」」」」」
「ご主人様はあの生活にどんな不満があるのですか?わたし達からすれば貴族以上の暮らしをしているかとおもいますが・・・・」

「まあ、そこはオイオイと楽しみにしておいてくれよ。その為に俺は生産職を頑張っているんだからさ!」

 マードック達はケンジの快適な暮らしとはどういったものを言っているのか全然わからなかったのである。


 まあ、それはしょうがない事なのである、地球での科学文明を経験しているケンジにとって、顔を洗うのもガイアースでは井戸の水を汲み滑車で持ち上げるのである。
 水道の蛇口をひねるだけで殺菌されきれいな水が大量に出るなんてマードック達には想像がつかないのも無理はないのである。

「主・・・少しだけでもいいからどんなことか教えてくれよ。」

「まあまあ、マードック俺が日ごろからよく言っている事はなんだ?」

「出し惜しみは知っている者の特権だ!・・・」

「そう!だから内緒だ!」

「「「「「そ・・・・そんな~~~・・・」」」」」

 マードック達みんなが教えてもらえない事に意気消沈する姿をみてケンジは「あははははは!」と笑うだけであった。


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