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第4章 生産無双へ!

4話 みんなの装備④

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 次の日、目覚めたケンジは24時間眠り続けたおかげで随分すっきりした感じがするのだった。

「さて、今日はシスティナの装備を作らないとな・・・」

 コンコンコンとドアをノックする音が聞こえてケンジは声をかける。

「ああ、今起きたよ。」

「失礼します。ご主人様!」

「ああ、セバスおはよう!」

「おはようございます。」

「ああ、今日は顔色も回復してお元気なようですね。」
 セバスはケンジの体調が良くなっているのに気づき安心したようだった。

「ああ、24時間寝たんだからもう大丈夫だよ。」

「じゃあ、朝食の準備もできています。顔をあらって食堂の方へどうぞ。」

「ああ、わかったよ。すぐに行く。」

 ケンジが食堂に入るとみんなそろっていて朝から豪勢な食事が用意されていたのだった。

「今日は朝から凄い料理だな。」

「ご主人様が昨日の朝から何も食事なさっていないので朝から量の多い食事を用意しました。」

「そっか、ありがとな。今日も一日頑張れるよ。それじゃみんな頂くか。」

 ケンジの言葉にみんな一緒に「いただきます!」の言葉で朝食を食べるのだった。

「きょうは、この後システィナが工房にきてくれよ。」

「はい!やっとあたしの装備を作ってくれるのですね。あたしのはどんな武器を?」

「システィナには武器は今までの物を使ってもらうから別の物になるよ。」

「え?別のもの?あたしには武器は無いのですか?」

「ああ、システィナは攻撃力が無いからな・・・武器を与えても効果が少ないから効率が良くないだろ?」

「そんな・・・あたし頑張りますから!あたしにも武器を!」

「まあ、システィナさん落ち着くのです・・・ご主人様が考えてるところは別のところにあるはずですよ。」

「さすがセバスだ!その通り!システィナはタンカーだろ?だから盾を作ってあげるからな。」

「盾?ですか・・・」

「ああ、システィナはパーティーの守護神だ!魔物や敵対対象になる攻撃を全て防ぐのが仕事だからな。攻撃はアタッカーに任せればいいんだよ。」

「あたしがパーティーの守護神・・・今まで守ってもらってばかりいたあたしが守護神・・・」

「ああ、そうだぞ!頼りにしてるからな。」

 ケンジの言葉に感動し朝から泣き出してしまうシスティナだった。そして朝食をすませ、2人で工房に入り盾の製作を始め、今回はギルが皆に言っていたおかげで調整を聞き終わってもシスティナは工房に残り盾が出来るまで見届けるのであった。

 【ディフレクトオヴオール】 FD
大盾      (幻想級ミソロジー)
防御     125
必要STR  50
火属性    80%軽減
水属性    80%軽減
土属性    80%軽減
風属性    80%軽減
木属性    80%軽減
耐久度   耐久度値4500/総耐久度値4500
相場    2500万ドゴン~

備考
 システィナ専用の盾。裏面部分にルビー・アクアマリン・
トパーズ・エメラルド・ガーネットを埋め込み5属性の魔法の
耐性を持ち、ダメージは軽減状態異常は抵抗になる。
 この盾もケンジとシスティナ以外が使うとマイナス補正がかかる。
当然この盾だけでこの効果が発揮されるため、仲間のバフが
かかるとその分だけ強化される。

 このようにしてケンジは1日作業休みを繰り返し仲間の装備品を製作し残りの装備も作り切ったのであった。





 【エレメンタルソード】 FD
ロングソード(幻想級ミソロジー)
ダメージ   550~750
必要STR  40
ヘイスト   剣の攻撃回数が常に4倍(デメリットは無し)
火属性    50%追加
水属性    50%追加
土属性    50%追加
風属性    50%追加
耐久度    耐久度値4600/総耐久度値4600
相場     4500万ドゴン~

備考
 マードック専用のロングソード。柄の部分にルビー・
アクアマリン・トパーズ・エメラルドを装飾に使い
属性攻撃を50%追加でダメージを与えれる。この武器も
ケンジとマードック以外が使うとマイナス補正がかかる。
当然このソードだけでこの効果が発揮されるため、仲間の
バフがかかるとその分だけ強化される。

【聖魔剣】(せいまけん) FD
ロングソード(幻想級ミソロジー)
ダメージ   550~750
必要STR  40
ストレングス 物理ダメージ2倍
聖属性    50%追加
光属性    50%追加
邪属性    50%追加
闇属性    50%追加
耐久度    耐久値4600/総耐久値4600
相場     6000万ドゴン~

備考
 マードック専用武器。柄の部分にダイヤモンド・
水晶・タンザナイト・ターコイズを埋め込んだ逸品。
属性攻撃を50%追加でダメージを与えれる。この武器も
ケンジとマードック以外が使うとマイナス補正がかかる。
当然このソードだけでこの効果が発揮されるため、仲間の
バフがかかるとその分だけ強化される。

 この2本のロングソードがマードック専用の武器である。マードックは出来上がったばかりのソードを素振りし、ケンジにお礼を言うのだった。



 そして次にオリヴィアにはロッドにすることになった。杖を作りたかったのだが、杖は大工のスキルと魔法のスキルが無いと作れない為ケンジには作れなかったのである。
 ロッドは金属をあつかい作るので鍛冶のスキルで作れるのである。

「オリビアごめんな・・・ホントなら杖の方が魔法力が上がるんだが、俺にはロッドしか作れないんだ・・・」

「いえ、ご主人様の作ってくれた物ならわたくしにとって宝物なので充分うれしいです。」

「そういってくれると俺も嬉しいよ」

 そうしてできたロッドがこちら!

 【ライフキャスター】 FD
ロッド(幻想級ミソロジー) 片手杖
ダメージ    50~70
必要STR   20
アージメント  魔法力3倍
詠唱可能    魔法を唱えても手から外れない。
詠唱      通常の50%で詠唱可能
スペルレジスト 詠唱ブレイクを95%で阻止
デュアル    50%
耐久度     耐久値2600/総耐久値2600
相場      5500万ドゴン~

備考
 オリヴィア専用のロッド(片手杖)。先端部分に
ダイヤモンドを丸く磨き上げたを装飾に使い、
50%の確率で同じ効果が2回発動する。

ケンジとオリヴィア以外が使うとマイナス補正がかかる。
当然このロッドだけでこの効果が発揮されるため、仲間の
バフがかかるとその分だけ強化される。



 そして、最後にセイラの杖だがこちらはこうなったのだった。

 【エンジェルキャスター】 FD
ロッド(幻想級ミソロジー) 片手杖
ダメージ    50~70
必要STR   20
アージメント  魔法力4倍
詠唱可能    魔法を唱えても手から外れない。
詠唱      通常の50%で詠唱可能
スペルレジスト 詠唱ブレイクを95%で阻止
神聖魔法    50%
耐久度     耐久値2600/総耐久値2600
相場      6500万ドゴン~

備考
 セイラ専用のロッド(片手杖)。先端部分に
ダイヤモンドを丸く磨き上げたて装飾に使い、
50%の確率で神聖魔法が2倍の効果で発動する。
 つまり、セイラはこのロッドを使うと50%の確率で
8倍の効果を発動するのである。例えばヒーラーがヒールを
唱え回復力10だった場合80回復するのである。
 ケンジとセイラ以外が使うとマイナス補正がかかる。
当然このロッドだけでこの効果が発揮されるため、仲間の
バフがかかるとその分だけ強化される。


 このロッドが出来たとき、ケンジは何て恐ろしい武器ができたんだと頭を抱えてしまうのである。

「主様・・・大丈夫です?頭が痛いのですか?」

「あ、いや・・・セイラのこのロッドとんでもない逸品になったな・・・」

「ん?どうゆうことですか?」

「気づかないのか?それを使って神聖魔法を唱えるとどうゆう事になるのか?」

「確かにすごいとは思いますが・・・ヒーラーであるオリヴィアの方が回復力はあるとおもいますよ。」

「いやいやいや・・・ヒーラー相手に回復力を比べてどうすんだ・・・前にも言った通りセイラの強みは強化魔法だよ。」

「えーっと・・・どうゆうことですか?」

「わからないのか?例えばマードックにヘイストの効果の持った魔法を唱えた場合どうなるとおもう?」

「あ・・・」

「ヘイストの効果を持った神聖魔法では通常2回攻撃になるのだが50%の確率で16回攻撃が出来るようになるんだぞ。」
「そして、その魔法をマードックに唱えるとアイツは双剣士で32回攻撃できるようになるんだ。」

 その説明を聞きセイラは口を開けたまま固まってしまった。だがケンジの説明はまだ止まらないのだった。

「セイラ!まだ説明が終わってないぞ・・・」

「え?まだあるのですか?」

「セイラ忘れているかもしれないが、俺はあいつにも凶悪な武器を作ったんだぞ・・・」

「あ・・・・あああ!!!!」

「そうゆうことだ。あいつはあいつでセイラの強化魔法を掛けられなくともとんでもなく強い・・・そんな奴にセイラの強化魔法が加わるとたぶんだが、一人でこの王国と戦えると思うぞ・・・」

 セイラはその説明を聞き、ケンジに作ってもらった杖を手に取りケンジにひざまつくのだった。

「主様、わたしは主様に一生お遣いすることを改めて約束いたします。これからもどうぞよろしくお願いいたします。」

「なんだよ・・・いきなり・・・」

「前から改めて言いたかったのですが言える機会を無くしていたんです。」

「で、なんで言いたかったんだ?」

「わたしは貴族に騙され犯罪奴隷に落とされたのは言いましたよね・・・」

「ああ・・・貴族ってやつはホント碌でもない奴が多い事もな!」

「わたしは主様に買われるまで世の中に絶望し死にたいと思ってました。ですが、隷属の首輪のおかげで死ぬことも許されずこのまま生き地獄で真っ暗な闇の中をただ息をするだけの置物だったのです・・・」

「まあ、誰でもそうなってもしょうがないよ。親父の想い出の教会を取られ、セイラ自身は冤罪で奴隷に落とされ、世の中に絶望するのはしょうがないよ。」

「わたしはあの真っ暗な世界から救い出してくれた主様には感謝してもしきれないのです。わたしは犯罪奴隷だとゆうのに他の人たちと同様に扱い・・・」
「それだけじゃなく日ごろは暖かい寝床に美味しいご飯、平民だったころより贅沢な暮らしをさせていただいております。」

「セイラは冤罪なんだろ?本来は奴隷になってないはずなんだ。そんなこと気にする必要なんてないよ。ただ立場的に奴隷だってだけだ。」

「いえ、それにしてでも、本来は奴隷に落とされこれが他の主だったらわたしはどんな目にあっていたか・・・」
「それに今回奴隷であるわたしにこんな国宝級の杖を貸し与えてくれて本当にありがとうございます。」

「まあ、これは貸してる訳じゃないんだけどな・・・でも、セイラが日に日に明るくなっていき前の町を出てから1年本当に頑張ったと思うよ。」
「前の事を忘れろとはいわないが、俺もセイラを他にやるつもりもないしこれからも俺を護衛してがんばってくれよ。」

 ケンジの「ほかにやるつもりはない!」という言葉にセイラは涙を流しケンジの言葉を噛みしめ頭を垂れるのだった。

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