異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします！

第４章 生産無双へ！

２話 みんなの装備②

　ケンジは装備の事をみんなに興味を引くように語るのだった。まずギルの装備から使いやすさ、重さ、重心など丁寧に聞き取りを始めるのだった。そして一人一人工房に連れていくのだった。
　つまり、ケンジがやっている行為はギルが使う短剣、ダガーのオーダーメイドである。

「ギルの武器は短剣かダガーになるのだがどちらがいいんだ？」

「そうですね。やっぱり短剣よりはダガーの方が使いやすいですね。」

　こういった聞き取りをし、サンプルのダガーを持たせて素振りをしてもらい重心の確認グリップの太さなど確認をしていく。

「それじゃ、確認は以上だ！」

「それじゃ主、後はよろしくお願いをします。」
　ギルは立ち上がりその場を離れようとするのだった。

「おいおい・・・どこに行くつもりだ？」

「え？」

「え？じゃないよ。今からギルが使う武器を作るからこの場にいないといけないだろ。」

「でも、私はこの場にいても何もできないですよ・・・」

「いいか？よく考えろ！今から使う武器は普通の武器じゃないんだぞ。ギルが使うギル専用の武器だ！その相棒が生まれる瞬間を見てないでどうするんだ？その瞬間を見てなかったら今から作る武器は普通の単なる武器に成り下がるぞ。」

「主・・・いったいどんな武器が出来上がるのですか？・・・そんな鍛冶の工程初めて聞きましたよ・・・」

「いいか。普通に販売するミスリル製の武器ならそれでいいかもしれないが、これから作る武器はギルが使うギルの生命線といっても過言じゃない相棒になるんだよ。」

　ケンジの言う事にギルはゴクッと喉を鳴らし真剣にケンジの瞳を見つめるのだった。

「その相棒が生まれる瞬間を見届けることでこの武器はただの武器じゃないギル専用の相棒になるんだよ！」

「だから、ギルはこの場で相棒が生まれる瞬間を見届ける義務があるんだ。
わかったな。」

「わかりました！では私は何をしたら良いのですか？」

「いや、何もせず今から生まれる相棒を見届けたらいい。それだけでこの武器は劇的にあらゆる面で変わると言っておくよ。」

　ケンジはそう言いながら鍛冶工房の火を入れ作業に取り掛かるのだった。ギルの武器はヒイロカネだけじゃなく、アダマンタイト、オリハルコンを使った混合合金で作られるのだった。
　アダマンタイトを刀身の身中に使い周りをヒイロカネで纏う事で折れにくく丈夫な刀身になりグリップの部分に
オリハルコンを使い重心を調節し、剣のつかに当たる部分にはルビーをはめ込んだ一品を作り上げるのだった。

　まる一日ギルのダガーを製作し、ケンジはくたくたになりながら刀身をマジックスミスハンマーで刀身の形をイメージし、一心不乱に打ち付け製作に没頭したのだった。
　武器にルビーを用いたのはギルの魔法属性が火属性の為であり、真っ赤な火のイメージがあるルビーを磨き最後につかの部分にはめ込むのだった。

　次の朝ギル専用の武器が出来上がりギルに渡す瞬間、そのダガーはギルにこれからヨロシクと言ったような感じがし、朝日に照らされたのかキラッと輝くのだった。

　【ミルトンシャープネス】　ＦＤ
ダガー　　　　（幻想級ミソロジー）
ダメージ　　　３５０～４５０
必要ＳＴＲ　　２５
ヘイスト　　　剣の攻撃回数が常に４倍（デメリットは無し）
ストレングス　剣のダメージが常に２倍
火炎ダメージ　一回の剣のダメージの５０％追加
ナイトサイト　夜目ダンジョン内でも明るく見える
フォーカス　　命中率が５０％アップ
耐久度　　　　耐久度値４０００/総耐久度値４０００
相場　　　　　３５００万ドゴン～
　　　　　　　この相場は芸術品としての相場で武器として売ると
　　　　　　　ギル以外使えない為二束三文の値打ちしかない。

備考
　ミルトンシャープネス、ギルの専用武器でギルとケンジ以外が
持つとこれらの効果がマイナスに発揮。
これらの効果がギルはこの武器を持つだけで発揮するため、
戦闘時は仲間のバフがかかり更に上昇し鬼のような強さに
なる。
　名前の横についているＦＤはケンジが製作者だとわかる
【Ｆｒｅｅｄｏｍ】デザインである。




　ケンジはミルトンシャープネスをギルに渡すと同時に精根尽きてその場に倒れてしまうのだった。

「主！大丈夫ですか？！しっかりしてください・・・」

　ケンジは意識が薄れていく時、心配そうにしているギルの顔を見ながら気絶するのだった。だがケンジの顔は良い武器が出来たとばかりに満足げな良い笑顔で気絶していたのだった。




　そしてケンジが目覚めたのはそれから６時間後の事だった。目が覚めるとそこにはマイ達みんなの姿があった。

「ん・・・」

「ケンちゃん！」「主！」「ご主人様！」「主様！」

「みんな・・・心配かけたようだな・・・」

「本当ですよ。私の武器を渡した瞬間体中の生気が失ったかの如く倒れてしまわれたのですよ。」

「そっか・・・まさかこんなことになるとは俺も思わなかったよ。だけどもう大丈夫だ！」

「だめです！今日一日ゆっくり休んでもらわないと！」

「だが、武器一個作るのに休んでいたらいつになるかわからないじゃないか・・・」

「ご主人様！今はゆっくりして頂かないと命にかかわります！生活は大丈夫でございます。」

「だが、セバス・・・」

「ダメでございます！」

「そうよ！ケンちゃん今まで死んだ烏賊のような肌してたのよ！無理しちゃ死んじゃうよ！」

「そうですよ！私の武器を作った代償に主の命が尽きたと思って生きた心地がしませんでした！」

　周りを見るとマイ、セバス、ギル以外の人間は涙を流しながらケンジの意識が戻り安心をし言葉にならないでいたのだった。

　ケンジはティアナとフィアナが倒れたとき心配したことを思い出しみんなの事が痛いほどわかり謝罪するのだった。

「そうだな・・・俺もティアナとフィアナが畑作業で倒れた時生きた心地がしなかったしな・・・みんなの気持ちはわかるよ。」
「みんな心配をかけてわるかった・・・ごめん。」

　ケンジはみんなに頭を下げるのだった。するとマイたちは自分の事がわかってくれたと思い安心し胸を撫で落とすのだった。

　この後の行動は装備品を作るそして１日休むことでみんなに納得してもらい、ケンジが少しでも調子が悪いときは２日休憩をはさむことになった。

　そして次の日ケンジはすっかり良くなり顔色も良くなって健康状態だった。昨日はステータスを見ていなかったのだが、鍛冶をしながらＭＰを限界まで使っていて魔力切れを起こしていたのである。
　実はマジカルスミスハンマーはマジカルアイテムを作る工程で魔力をハンマーに纏わせて武器を作るのである。

　普通の生産者が作ってたとしてもギルのような武器は出来上がらないのである。普通ならレジェンダリーと出るのだがギルの武器はダンジョンでしか発見されない幻想級（ミソロジー）アイテムであり、ギルが使う事でそれ以上の武器なのだ。
　
　なぜそんな武器がケンジに作られたか疑問に思うが、普通の生産者ではケンジのような大魔導士のＭＰ量が無いからである。普通は冒険者から生産者に転職をする人は居ないからＭＰ量も生産者のレベルの低いＭＰ量しかない為、スキルの値の製品しかできないのである。

　その為ケンジが作った武器はレジェンダリーの垣根を超えミソロジー級の武器が出来たのだった。それで１日休んだケンジはＭＰが回復し元気全快だったのだ。

「マイ！今日はマイの武器を作ろうと思うから、この後よろしくな。」

「ケンちゃんホントにもう大丈夫なの？」

「ああ、この通り全快だよ！」

　マイから見ても顔色は良く元気いっぱいなのがわかるので安心したのだった。そして、マイと一緒に工房に入るのだった。

　ケンジはギルと同じようにサンプルの刀になるものをマイに持たせ色々重心など聞き入れるのだった。
　すると聞き終わったマイはギル同様、工房を出ようとするのだった。ケンジはまた同じ説明をするのだった。

　そして１日かけてマイと一緒に作った刀が出来上がると同時にケンジはまた眠る様に気絶するのだった。

　【天叢雲】（あまのむらくも）　ＦＤ
刀　　　　　　（幻想級ミソロジー）
ダメージ　　　８５０～１０５０
必要ＳＴＲ　　５０
ヘイスト　　　剣の攻撃回数が常に４倍（デメリットは無し）
ストレングス　剣のダメージが常に２倍
旋風ダメージ　一回の剣のダメージの５０％追加
ナイトサイト　夜目ダンジョン内でも明るく見える
フォーカス　　命中率が５０％アップ
耐久度　　　耐久度値５６００/総耐久度値５６００
相場　　　　４５００万ドゴン～
　　　　　　この相場は芸術品の価値であり、武器としては
　　　　　　刀とゆうものを誰もこの世界では使えない為
　　　　　　二束三文の価値でしかない。

備考
　マイ専用の刀。柄の部分にエメラルドを装飾に使い
風の魔力を増幅させることができる。この武器も
ケンジとマイ以外が使うとマイナス補正がかかる。
当然この刀だけでこの効果が発揮されるため、仲間のバフが
かかるとその分だけ強化される。





　そして６時間後目を覚まし、またみんなにケンジは怒られるのだった・・・
合唱・・・

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　ようやくマイたちみんなの専用装備が作られていき
装備を手にしたケンジ達は一国と同様の戦闘力を手にしたと思っていたが
そうではなく、主要な大国の連合国と同じだけの戦闘力を持ったことを
まだ知らなかった。
　これにより、上級ダンジョンはおろか超級・極級ダンジョンを踏破できる
戦力を手に入れることになる。
　超級・極級ダンジョンの攻略はギル達が3次職になれた後になる。