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第4章 生産無双へ!

1話 みんなの装備①

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 ケンジ達のパーティーの名前を決めてからさらに半年の月日が経ちケンジはとうとう鍛冶のスキルが100.00グランドマスターになることが出来たのだった。これによりブラックスミスの指輪をすることでオリハルコンやアダマンタイト、ヒイロカネを加工することが出来るのだった。

 これらの鉱石で武器や防具が作れる生産職は町に一人いるかどうかそれ位希少な人材で新人がお店を出しても成功が約束されるぐらい・・・まあ、新人がお店を出せるわけないが・・・それらの装備品は高級だが少しでも生存率が上げる為、上級冒険者から飛ぶように売れるのである。

 そして、ケンジがグランドマスターになった日の夕食時にみんなに報告したのだった。

「みんな聞いてくれ。」

 ケンジの言葉にみんな集中した。

「ご主人様どうかしたのですか?」

「ああ、今日やっと、鍛冶がグランドマスターになった。明日からみんなの装備をこの半年で貯めた金属で作っていくことにする。」

「おお!主すげ~~~!」

「「おめでとうございます!」」

「ケンちゃんおめでとう!」

「そして、装備品が出来たら中級ダンジョンを攻略し、上級ダンジョンに移行しようとおもう。」

「遂に上級ダンジョンですか・・・」

「ご主人様・・・本当に大丈夫なのですか?」

「セバス。心配するのはわかるが大丈夫!慎重に油断しないように向かうから!」

「みんな、覚悟はできてるな?上級といえば限られた人間しか潜ることが出来ないダンジョンだ。ギル達も上級職になっているとはいえ、油断したら一瞬であの世行きだから気を付けてくれ。」

「それで、ご主人様・・・中級ダンジョンへはいつ行くことになるのですか?」

「そうだな・・・みんなの装備が出来てからだから10日後位までには装備を作りたいと思っている。そして、そのあと俺がすぐにダンジョンに向かうと俺が倒れるかもしれないから2週間後を目標に行けるようにしたいな。」

「はい!」

 セバスは製作した後すぐに向かわないと聞いて安心するのだった。

「ところで、ご主人様・・・なんで、上級ダンジョンに向かう必要があるのですか?」
 ティアナはごく普通に疑問をケンジにぶつけるのだった。

「え?なんでって?」

「だって、ご主人様は生産職で幻と言われるヒイロカネを中級ダンジョンで持って帰れるくらいすごいんでしょ?中級で充分じゃないですか?」

「「「「たしかに・・・」」」」居残り組のセバスたちはティアナの言葉にうなずくのだった。

「そんな危険な上級に行かなくても中級でいいんじゃないのですか?」

「ああ、たしかにそれまでと思うのなら中級で充分だよ。」

 ケンジの言葉にセバスたち5人はえっ?とゆう表情になるのだった。

「いいかい。よく聞いてくれ!世の中にはレジェンダリーの人間やエルフ、ドワーフは少ないけど存在するよね?」

「確かに少ないけどいるのは事実です。」

「ってことはヒイロカネやオリハルコン、又その材料を使った装備品も少なからずあるってことは理解できるよな。」

 5人はケンジの言いたいことがよくわからずに頷くのだった。

「じゃあ、それだけでも生産者として充分成功できるとおもうのですが・・・」

 ケンジはティアナの言葉に首を横に振り、「それじゃあ、俺達だけの強みにならないだろ?」と言い放つのだった。

「え?ご主人様は自分だけにしかできない事を探すつもりで上級ダンジョンにいくつもりなのですか?」

「そうゆうことだ。生産職で上級ダンジョンに行くやつは絶対にいないから上級ダンジョンで、もしかしたら新種の素材が手に入れれる事ができたなら生産市場で俺だけの専売製品が広められ、それが定着させることが出来た時には貴族だろうとそうそう手が出せない地盤を作ることができるんだ。」

 ケンジの計画がやっとあらわになったところで5人はもちろんの事ギル達も呆気に取られて固まるのだった。

「ケンちゃんって最初からそこまで考えていたの?」

「ああ、生産ギルドに所属した時から考えていたぞ。」

 ケンジはさも当然のように答えたのだった。

「だってさ・・・マイもわかるとは思うがラノベでよくあるだろ?」

「「「「「ラノベ?」」」」」マイ以外が頭に?を浮かべるのだった。

「ミスリルはもちろんだがオリハルコンやレアなものを手に入れた平民は貴族にどんな扱いをうけるのか・・・ならそれを上回る何かを手に入れ独占販売をし、うかつに手を出せない状況を作らないといけないってね。」

「主はその何かの目星はついているのですか?」

「さすがギル!よくそこに気がついたな。」

「それで何があるのですか?」

「そ・れ・は・な・・・」

 一斉にみんなが喉を(ゴクッと)鳴らしケンジの言葉をまった。

「まだ、内緒だ!」
 その言葉にみんな一斉に倒れ込むのだった。

「主、ここまで言ってそれはないだろ・・・焦らさないで教えてくれよ!」

「マードック、切り札はそんなベラベラしゃべるもんじゃないんだよ。」とケンジはニヤッと笑うのだった。

「まあ、ケンちゃんの事だから突拍子のない物を考えてるんだろうけど何なのか気になるよ~~~」

「まあ、ヒントだがこれがあれば町がもっと住みやすくなり快適になるのは間違いないよ。」

「ケンちゃん、そんなこと言わずあたしにだけでもそっと教えてよ。」

「マイさんそれはずるいです!教えるなら私も教えてください!」

 マイがそう言うとみんなも教えてほしいと身を乗り出してきて、収拾がつかなくなるケンジ達だった。そして、ケンジは教えないと言ったはずなのにマイたちは教えてもらう順番を決めようとジャンケン大会が始まるのだった。

 順番を決めても教えるつもりはないのに・・・とケンジはボソッと言い食堂を出るのだがみんなはそれに気づかずじゃんけん大会に夢中で楽しんでいたのだった。







 次の日、ケンジは朝から工房に籠ろうと朝早く起きるのだった。

「ご主人様おはようございます!今日は工房で製作するのでしたね。」

「ああ、セバス。おはよう!」

「朝食の準備が整っております。」

「ああ、じゃ顔を洗ってさっぱりしてから食堂に行くから、マイやみんなを起こしておいてくれ。」

「はい!」

 食堂に入るとみんな揃っていてみんなで朝食を食べ始めるのだった。
「ケンちゃん、昨日はせっかく教えてもらおうと思ったのに気づいたら居なくなっていてずるいじゃない!」
 マイはケンジが居なくなったのをじゃんけん大会が終わってから気づいたようでプリプリ怒っていた。

「俺は教えるって一言も言ってないぞ。」

「でも、気になってしょうがないじゃない!」

「だからそれは楽しみにしてろって。」

「「「「えええ・・・・」」」」みんな一斉にため息をだすのだった・・・

「なんだ、お前等みんなそろって・・・・」

「だって、我々も気になってしょうがないですよ・・・」

「まあ、みんなには強力な装備品を作ってやるからそれでとりあえずは我慢してくれよ。」

「強力な装備って?」

「ああ、覚えているか?ゴッドオーダーで出したアイテムのこと。」

「ゴッドオーダーで?」

 ケンジはインベントリからスミスハンマーを出した。

「これはマジカルミスリルハンマーと言ってな。このハンマーで作った装備品はマジカルアイテムになるんだよ。」

「ああ!そういえばそんなものも出してましたね!」

「ああ、20個までしか作れないけど、みんなの装備品はこれで作ろうとおもってるんだ。鉱石はヒイロカネで作るから国宝級になってもおかしくないとおもうぞ。」

「みんなの装備をヒイロカネで?!」

「ああ、そうだ。プリムならヒイロカネ製のマジカルのハルバードとかだな。」

 それを聞きさっきまで新しい素材の事を聞きたかったみんなが目の色を変えて自分の装備の事に夢中になるんだった。

*------*-----*------*-----*

 とうとう4章に突入したしました。ここからケンジの
生産無双がジョジョに頭角を現してきます。書いてて自分でも
楽しくかけて嬉しく思います。

 どうぞお楽しみに(^^)/
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