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第3章 ダンジョンへ!

27話 これからは!

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 次の日、ケンジ達はギルドに出向き依頼の清算と共にウィンドーウルフのメンバーの事を聞くのだった。

「ケンジ様、おはようございます。」

「ああ、おはよう!早速ですが依頼の清算をお願いしてもいいですか?」

「はい!もちろんですとも。」

 ケンジは依頼の納品をすませると受付嬢のウランから依頼ポイントが貯まり達成したことを伝えられるのだった。

「ケンジ様、おめでとうございます。今日からBランクに昇格です。」

「おお!主、おめでとうございます!」

 一緒についてきていたギルがおめでとうと言ってくれるのだった。

「ケンジ様、今日からAランクの依頼も受けれる様になったことでギルドもより一層期待申し上げます。」

「ああ、ありがとな!まあ、自分なりにがんばるとするよ。」

「はい、期待しております!それとこちらのお金になりますが、ウィンドーウルフのメンバーを奴隷に落としたお金になります。」

 そこには、5千万ドゴンとゆう大金があった。悪い事をした人間でもBランク冒険者とAランクの人間であったため体力的には全く問題ない為高額になったらしい。
 内訳はリーダー、ストーム1500万、ムーア1000万、新しいメンバー2名が各500万になったらしい。残り3名は死亡していたためお金にはならなかったのだ。
 ケンジはいつ聞いてもこの世界はホント恐ろしい世界だと思ったのだ。

「それともう一ついいですか?」

「はい、なんでしょうか?」

「俺達のパーティーの名前なんだが登録して欲しいんだ。」

「ああ、やっとお決めになられたのですか?」

「ああ、ダンジョンに入るとき兵士さんに聞かれてつけるの忘れてた・・・」

「え?今まで決まらなかったんじゃなくて忘れてたのですか?」

「ああ、不都合なかったから忘れてたんだよ。」

「まったくケンジ様は・・・わたくしはそんなこと初めてききましたよ・・・まあ・・・いいです。それで何にするのですか?」

「【Freedom】フリーダムこれにしてくれ。」

「へえ。なんか変わった記号とゆうかデザインですね。何か意味があるのですか?」

「ああ、自由という意味だ。俺達は何にも縛られず自由に楽しくを暮らそうって意味が込められている。」

「なるほど。わかりました。では、ギルドカードをお預かりしますね。」

 ウランは座っている横に設置されている魔道具にギルドカードを設置し登録したのだった。」

 この世界の文字は簡単である。アルファベット26文字でローマ字で書かれるのである。アルファベットのAにこっちの世界の文字が当てはまりそれが26文字あるのである。
 つまりその26文字を覚えてローマ字で書けば読み書きができるのである。(共通語、人間界の文字に限る)
 他にもエルフ語やドワーフ語、魔族、後は古代文字や魔法言語など色んな言葉はあるがケンジにはスキルがあるので関係なく使えたのだった。

 ケンジにはレアスキルの異世界言語とゆうものがあるのだが、普通は書写とゆうスキルで読み書きができるようになっていくのである。このパッシブスキルは主にスクロールの作成に用いるのだがスキルが上がれば古代言語や
難しい文字ルーン文字など読み書きできるようになる。




「登録がすみましたが、今日は依頼は受けないのでしょうか?」

「ああ、昨日ダンジョンから帰って来たばかりだからな。それにお金も大量に入ったばかりだし又当分休みにするつもりだよ。」

「そうですか・・・それじゃ次の依頼を楽しみに期待しております・・・・」
 ウランはケンジが今度からAランクの依頼を受けてくれると思っていたらしくガックリとし奥の部屋に戻っていくのだった。

「何でウランさんががっくりしているんだ・・・」

「主が依頼を休みといったからですよ。」

「だからなんで、ガックリする必要があるんだ?」

「それはあたりまえですよ。主は指輪の効果があるとはいえ、採掘がレジェンダリーになっていることはギルドは知っています。そしてAランク依頼にはオリハルコンがあるのですよ。」
「オリハルコンを納品できる者は数少ないですからね。そして、主は中級に掘りにいく強者ですからどんな副産物を持ってくるかわかりませんからね。」

 その説明を聞いてケンジは納得するとともにこれ以上目立つことはせず依頼の数もギリギリに抑えようと思ったが、ケンジと他の者の基本スペックが違いすぎる為無駄なあがきとなるのをケンジはまだわかっていないのである。



 ケンジとギルはギルドからの帰り道にこれからの事を話しながらかえるのだった。

「それじゃあれだな・・・・」

「あれとはなんですか?」

「これ以上目立たないように依頼の数もギリギリに抑えないといけないのかなとおもってな・・・・」

「主・・・」ギルは何か言いたげに口をつむってしまってるようにケンジには思えた。

「なんだよギル。言いたいことがあるならちゃんと言ってくれよ。」

「うーん・・・なんて言ったらいいのかわからないですが主はどうおもいますか?」

「どう思うって何がだ?」

「我々としてもずっと主と共にして強くなってきて普通じゃなくなってきてるとおもいませんか?」

「何が言いたいのかわからんが確かにドンドン強くなってきていると思うよ。」

「ですよね。たぶん私達、主の奴隷だけでパーティー組んだらどれくらいのランクになるかわかりますか?」

「う~ん・・・そうだな。実力はSランクに届くか届かないかかな。」

「さすが主です。ですが、私達奴隷がこんな短期間でSランクに届くと思っているところが普通では非常識なのです。主はまだまだ世間知らずと言っては失礼と思いますがそれが現実なのです。」

「ギルは何が言いたいんだ?」

「つまりですね、主と一緒に行動しているだけで私達は非常識な存在に変わっていっているのです。主が目立たないようにするのはわかりますが、周りから見るとそんなの関係なく主は目立ってしまうのですよ。」

「じゃ、どうすればいいんだよ。」

「ですから、自重し自らの行動を注意するのは構いませんが、依頼数を減らすとか細かい事を気にしすぎるのは主にとってマイナスになると思います。」
「もっと物事は広く見ないといけないかとおもいますよ。」

「なんかむずかしいな・・・」

「じゃあ例え話ですが日頃気にしすぎて依頼数を減らし、ギルドで久しぶりの依頼をこなしたとしますね。」

「うん・・・」

「その久しぶりの依頼の内容がオリハルコンを一日ダンジョンに潜って達成したら周りがどうおもいますか?周りの人たちは何でアイツは伝説の鉱石を一回で納品できるんだ?とか、何か不正をしているんじゃないのかと噂が広がり余計に目立つことになりませんか?」

 ケンジはギルの言ってることがわかってきたように思えた。確かにそのことだけを気にして全体のバランスが疎かになったら逆に目立ってしまうと気づかされるのだった。
「ああ・・・ギルありがとな・・・ギルの言っていることが何となくわかったような気がするよ。」

「いえ・・・なんか出過ぎた真似をしてしまい申し訳ありません・・・」

「いや、確かにその通りだと思った。」

 ケンジはギルの言う事もっともだと思い、広い視野で客観的に見ようと思うのだった。そしてギルの言ったことがケンジをこんなにも変えていくことになろうとはギル自身もまだ全然わかっていなかった。


*------*------*-----*------*----*------*

 次回から何話か閉話をはさみ新章スタートです。パーティーの名前も決まり、
色んなことが回り出し、ケンジのパーティーはファミリーへ!
 そして、ガイアース史上初めて上級ダンジョンの奥へ足をふみいれ
更なる力を手に入れさせたいとおもっています。

 いつも小説を読んでくれている皆さまには感謝しています。
本当にありがとうございます( *´艸`)



 
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