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第3章 ダンジョンへ!
12話 ゴッドオーダー!③
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その日は風呂に入り、そのあとマイに風呂に入るかと聞くと「入る!入る!」と言って順番に風呂に入るのだった。この後、ギルやセバスみんなもお風呂に浸かって気持ちよくなるのだった。
次の日、ケンジは一人で生産ギルドに向かうのだった。受付で昨日清算していないミスリルの依頼の清算をする為でギル達に付き合ってもらうのも面倒だった為一人で来ていたのだった。
「ケンジ様おはようございます。今日は一人ですか?」
「おはようございます。受付嬢さん!ああ!依頼の清算だけだしそうだよ。それがどうかしましたか?」
「ケンジ様は優秀な生産者ですね。ミスリルも昨日までの採掘でそろえたのですか?すごいですね。本当にギルドはケンジ様に期待しているんですよ。」
「そんなことないですよ。だれでもスキルがグランドマスターになればミスリルが掘れるんですから。これがミスリルじゃなくオリハルコンやヒイロカネだったらわかりますけどね。」とケンジはにこやかな笑顔で言ったのだった。
その言葉に受付嬢はケンジはどれくらいの偉業をしているのか解ってないなあと思っていたのであった。
「それにケンジ様いつも思っていたのですが・・・」
「なに?受付嬢さん。」
「そ、それです!それ!なんで名前じゃなくて受付嬢さんなんですか?いつになったら名前で呼んでくれるのですか?」
「え?そんな事気にしていたんですか?」
「あたりまえじゃないですか!いつまでたっても受付嬢さんって・・・」
「いや・・・その俺はギルドとそんなになれ合いというか、そういうことをしちゃいけない、しないほうが良いととおもってたからな・・・」
「なんでそんな考えになったんですか?ギルドとは持ちつ持たれつの関係になった方がメリットの方が大きいと思うのですが?」
「確かにメリットもあると思うがデメリットも存在はするだろう?それに俺はのんびり自由に暮らしていきたいんだよ。」
そういうと、受付嬢はシュンとした表情になり落ち込むのだった。それをみたケンジは慌てて言い直すのであった。
「そんなに落ち込む事なのか?」
「それはそうですよ・・・一応わたくしが担当しているんですよ。それなのにいつまでたっても受付嬢さんって言って名前を呼んでくれないなんて・・・」
ケンジは受付嬢の立場に立って考えてみたのだった。確かに俺が受付嬢の立場ならやりがいはなくなっていくだろうと容易に想像ができるのだった。
「あの・・・なんかすまなかったな・・・俺はこのギルドは冒険者や生産等4つのギルドが一つの建物に入っているので、もっと事務的になっているものとばかり思っていたし、俺もさっきのような考えでいたからこれでいいと
思っていたんだ。」
「だから考えを改めて名前でよばさせてもらうよ。ウランさん。」
そういうとウランはニコーと満面の笑みを浮かべるのだった。
「だけど、ウランさんは冒険者ギルドの受付だろ?俺は生産ギルドだ。なんで担当になっているんだ?」
「え?ケンジ様知らなかったのですか?」
「なにをだ?この町のギルドの受付嬢は全ての受付業務を担っているのは知ってるけどウランさんは基本は冒険者ギルドの受付じゃないのか?」
「3か月ほど前、受付業務の人員増加があって職員が増えたんですよ。」
ウランの説明によると、この町の冒険者等町の人間が増加したらしいのだ。それに伴い、受付業務に支障が出てきてしまい急いで人員を募集したらしいのだ。
その時に、担当という仕事が生まれ、優秀な冒険者や生産者、魔法使いや商人に担当がついたらしいのだ。担当業務に着けるのは優秀な受付嬢で色んなサポートをしてくれるのである。
担当になったと連絡事項はギルドカードで送ったらしいのだがケンジはギルドカードの裏面を見ていなくて知らなかったのである。
このカードの機能はスタンビートが起きた時冒険者を招集するときに使う機能なのだがスタンビートとか災害の時はカードが警告音が鳴るのだがこういった連絡事項の時は個人個人が見たらいいだけなので警告音とか鳴らなかったのである。
「という訳でギルドでは新人のケンジ様が色々な依頼をこなしてくれて仕事の出来倍をみて、ケンジ様は優秀生産者だとギルドは認識しております。」
「俺ってそんな優秀な部類に入ってるの?」
ケンジは普通にしていたはずなのだがギルドにはそう映っていなかったのである。
「当たり前じゃないですか!ケンジ様のようFランクの時から1日で銀鉱石や金鉱石を納品ってありえないことなんですよ。」
(あ・・・たしかにそうかも・・・)とケンジは心の中で思うのだった。
「ってことはひょっとして俺のようなDランクでミスリルを納品する人って・・・」
「当然いないですね。」ウランはその豊満なバストを突き出しながら胸を張るのだった。ケンジは終ったとばかり頭を抱えるのだった。
「あの・・・ウランさんミスリルってCランク依頼ですよね?」
「ええそうですね。」
「だったらDランクで受けれる人は居ないってことになるんじゃ・・・」
「ええ、ミスリルインゴットを精製できる人は過去にBランクに上がれるかどうかの人が一人いたとゆう事があったときいてます。これは過去最高の掘り師ですね。」
「え・・・」
「そう!普通の人はBランクになれた人がミスリルを納品するんですよ。それぐらいミスリルは貴重なのです。過去のランクはAだったのですがそれだとその人がミスリルを掘ることが出来ても依頼が受けれないので安い値で売ることになり、その人は売らないと言い出してやもなくCランク依頼になったということです。」
「今はその人も寿命で亡くなったのですが、依頼ランクはそのままになり一応はDランクの人も受けれますがわたくしは受付嬢になってケンジ様以外の人でミスリルを納品してるのは見たことありません。」
「確かにその理由でCランク依頼になっているのは俺にはメリットがあるよな・・・」
「そうなのです!ケンジ様にもギルドとしても多いに利益が出せるのです。」
「だから、ケンジ様には頑張ってもらわないとですね。」
「それがいやなんだよね・・・俺は自由に暮らしていきたいんだよ。職員さんにとってはギルド員に頑張ってもらって無理をさせるだろ?」
「それは、ケンジ様の自由にしてもらっていいとおもいますよ。」
「いや、俺が言っているのは俺がギルドと仲良くなって持ちつ持たれつの仲になった時の事を言っているんだよ。だから俺はギルドとは距離感があったほうがいいとおもっていたんだよ。」
「今は、ウランさんも俺の自由にしたらいいといっていると思うが、時間が経ち仲良くなると無理も言えるかもしれないだろ?そうならないように俺は祈るばかりだよ。」
「ケンジ様はなんで思っているのかはわかりませんがわたくし達がいつそんな無理を言いました?」
「いや、今の時点では言ってないね。」
「だったらそんなことを言われるのは心外です。撤回してもらえませんか!」
「俺が言っているのは俺は自分の為や仲間の為なら頑張るが先ほどギルドの為にもケンジ様に頑張ってもらわないとゆうところが引っかかってるんだ。」
「俺にとって頑張る理由はそこじゃないからな。だから今まであなたに対して敬意を払い敬語で話してきたし、俺にとってのいい距離感で付き合ってきたつもりだよ。」
「これ以上俺とギルドの関係がよくなって来たらギルドとしても無理を言うようになると思わないか?例えば納期の少ない依頼を受けてくれとか、俺のようなランクで安くアイテムを売ってくれとか?」
「でも、関係性でケンジ様もギルドを利用したらいいじゃないですか。」
「いや、それは違うだろ?ギルドは言ってみれば親組織で俺は日雇いのようなものだ。ウランさんのように職員としての保証もないんだよ。」
「それは今はそちら側に俺とゆう利用価値が多いにあるからだよね?なんらかの理由で俺が働けなくなったらギルドはどうするとおもう?」
「そ、それは・・・」
「何らかの補償が出ると言うなら話は別だが、だから俺は自分や仲間の為には頑張るがギルドや組織のために頑張ろうはおもわないよ。」
「だけど、ウランさんにはこれまでお世話になったし忠告とゆう意味で言っておきますが、このことで俺に対して付き合いを変えないほうが良いと言っておくよ。」
「俺は理不尽な事や権力が大嫌いなので、今の俺達は全力で対抗できる力があるのでやらないほうが良いと言っておきます。」
ケンジの言葉にウランは頭をフル回転させるのであった。たしかにケンジはDランクにもかかわらずミスリルの納品を呆気なくやってのけたことと、あの冒険者のマイマールが唯一認めて一緒に行動を共にしてマイマールも
ギルドに魔物の素材をいっぱい収めている。
ケンジ達を敵に回し他所の町に行かれたほうがギルドにとってどれだけの損害が出るのか考えただけでも恐ろしくなるのだった。
「わかりました・・・たしかにあなた方をよその町に行かれたらどれだけ損害が出るかわかったような感じがします。これまでと同じようにお付き合いのほどをよろしくお願いします。」
ウランは優秀な受付嬢である為、ケンジの言っていることが町を出ると言っていると思っていたのだが、ケンジは対抗できると言っていたのだった。この勘違いにより後にウランは本当に良かったと思い胸を撫でおろす事になろうとは夢にも思わなかったのだった。
「それでケンジ様、今日はどのような依頼を受けるのでしょうか?」
「ああ、今日から一週間依頼は受けるつもりはないよ。今日から1週間、俺も仲間も休みだ。」
「え?依頼を受けないんですか?」
「ああ、依頼を一日一回受けないといけないってことはないだろ?」
「じゃ、今日は何しに来たのですか?ミスリルの清算だけですか?」
ケンジは前のギルドのように依頼を押し付けられないかとドキドキしたのだが、ウランはケンジの意見をじっくり聞いてくれて安心するのだった。
「今日はこれをしに来たんですよ。」とゴッドオーダーの箱をポンポンと叩くのだった。
「えええ!こんなのやるくらいなら依頼をこなした方がお得ですよ!」
確かにこのダンジョンから出るゴッドオーダーの魔道具は色んな生産依頼ががあり、運が良い物ならマジックアイテムが作れるスミスハンマーが出たり、オリハルコンが掘れるツルハシや武器や防具の総耐久値が増えるパウダーや便利な物が出る可能性があるのだ。
だが、大抵は壊れにくいスッコプとかツルハシが出るのである。それ故にこのゴッドオーダーをする人は年に一人いるかどうかなのである。
「まあ、ウランさん見てくれないか?この半年間毎日俺はこのゴッドオーダーの注文書を受け取り続けたんだ。」
「え、一日一回しか受け取れないゴッドオーダーをですか?」
「そうしたらある一定の確率でミスリルのインゴットや青鉱石製の武器や防具を納品の注文書が出たんだよ。こういった注文書だけやったらどうだとおもう?」
「まさか!この注文書の種類で出るものが変わってくると?」
「あくまでも俺の予想なんだけどね。やってみる価値はあると思わないか?」
ケンジの考えを聞いたウランは今までやってもゴミのようなアイテムしか出ないこのゴッドオーダーに価値が出るんじゃないかとワクワクするのだった。
*------*------*-----*------*
やっとこの小説もケンジが生産者として活躍しだす事が
出来るようになってきましたね。
書いてる自分もドンドン楽しくなってきた感じがしますが、これから
セバスや脇役になっているマイにも活躍させていけると思うと
わくわくしてきます。
いつもこの小説を見にきてくれている皆さま本当にありがとう
ございます。(^^)/
次の日、ケンジは一人で生産ギルドに向かうのだった。受付で昨日清算していないミスリルの依頼の清算をする為でギル達に付き合ってもらうのも面倒だった為一人で来ていたのだった。
「ケンジ様おはようございます。今日は一人ですか?」
「おはようございます。受付嬢さん!ああ!依頼の清算だけだしそうだよ。それがどうかしましたか?」
「ケンジ様は優秀な生産者ですね。ミスリルも昨日までの採掘でそろえたのですか?すごいですね。本当にギルドはケンジ様に期待しているんですよ。」
「そんなことないですよ。だれでもスキルがグランドマスターになればミスリルが掘れるんですから。これがミスリルじゃなくオリハルコンやヒイロカネだったらわかりますけどね。」とケンジはにこやかな笑顔で言ったのだった。
その言葉に受付嬢はケンジはどれくらいの偉業をしているのか解ってないなあと思っていたのであった。
「それにケンジ様いつも思っていたのですが・・・」
「なに?受付嬢さん。」
「そ、それです!それ!なんで名前じゃなくて受付嬢さんなんですか?いつになったら名前で呼んでくれるのですか?」
「え?そんな事気にしていたんですか?」
「あたりまえじゃないですか!いつまでたっても受付嬢さんって・・・」
「いや・・・その俺はギルドとそんなになれ合いというか、そういうことをしちゃいけない、しないほうが良いととおもってたからな・・・」
「なんでそんな考えになったんですか?ギルドとは持ちつ持たれつの関係になった方がメリットの方が大きいと思うのですが?」
「確かにメリットもあると思うがデメリットも存在はするだろう?それに俺はのんびり自由に暮らしていきたいんだよ。」
そういうと、受付嬢はシュンとした表情になり落ち込むのだった。それをみたケンジは慌てて言い直すのであった。
「そんなに落ち込む事なのか?」
「それはそうですよ・・・一応わたくしが担当しているんですよ。それなのにいつまでたっても受付嬢さんって言って名前を呼んでくれないなんて・・・」
ケンジは受付嬢の立場に立って考えてみたのだった。確かに俺が受付嬢の立場ならやりがいはなくなっていくだろうと容易に想像ができるのだった。
「あの・・・なんかすまなかったな・・・俺はこのギルドは冒険者や生産等4つのギルドが一つの建物に入っているので、もっと事務的になっているものとばかり思っていたし、俺もさっきのような考えでいたからこれでいいと
思っていたんだ。」
「だから考えを改めて名前でよばさせてもらうよ。ウランさん。」
そういうとウランはニコーと満面の笑みを浮かべるのだった。
「だけど、ウランさんは冒険者ギルドの受付だろ?俺は生産ギルドだ。なんで担当になっているんだ?」
「え?ケンジ様知らなかったのですか?」
「なにをだ?この町のギルドの受付嬢は全ての受付業務を担っているのは知ってるけどウランさんは基本は冒険者ギルドの受付じゃないのか?」
「3か月ほど前、受付業務の人員増加があって職員が増えたんですよ。」
ウランの説明によると、この町の冒険者等町の人間が増加したらしいのだ。それに伴い、受付業務に支障が出てきてしまい急いで人員を募集したらしいのだ。
その時に、担当という仕事が生まれ、優秀な冒険者や生産者、魔法使いや商人に担当がついたらしいのだ。担当業務に着けるのは優秀な受付嬢で色んなサポートをしてくれるのである。
担当になったと連絡事項はギルドカードで送ったらしいのだがケンジはギルドカードの裏面を見ていなくて知らなかったのである。
このカードの機能はスタンビートが起きた時冒険者を招集するときに使う機能なのだがスタンビートとか災害の時はカードが警告音が鳴るのだがこういった連絡事項の時は個人個人が見たらいいだけなので警告音とか鳴らなかったのである。
「という訳でギルドでは新人のケンジ様が色々な依頼をこなしてくれて仕事の出来倍をみて、ケンジ様は優秀生産者だとギルドは認識しております。」
「俺ってそんな優秀な部類に入ってるの?」
ケンジは普通にしていたはずなのだがギルドにはそう映っていなかったのである。
「当たり前じゃないですか!ケンジ様のようFランクの時から1日で銀鉱石や金鉱石を納品ってありえないことなんですよ。」
(あ・・・たしかにそうかも・・・)とケンジは心の中で思うのだった。
「ってことはひょっとして俺のようなDランクでミスリルを納品する人って・・・」
「当然いないですね。」ウランはその豊満なバストを突き出しながら胸を張るのだった。ケンジは終ったとばかり頭を抱えるのだった。
「あの・・・ウランさんミスリルってCランク依頼ですよね?」
「ええそうですね。」
「だったらDランクで受けれる人は居ないってことになるんじゃ・・・」
「ええ、ミスリルインゴットを精製できる人は過去にBランクに上がれるかどうかの人が一人いたとゆう事があったときいてます。これは過去最高の掘り師ですね。」
「え・・・」
「そう!普通の人はBランクになれた人がミスリルを納品するんですよ。それぐらいミスリルは貴重なのです。過去のランクはAだったのですがそれだとその人がミスリルを掘ることが出来ても依頼が受けれないので安い値で売ることになり、その人は売らないと言い出してやもなくCランク依頼になったということです。」
「今はその人も寿命で亡くなったのですが、依頼ランクはそのままになり一応はDランクの人も受けれますがわたくしは受付嬢になってケンジ様以外の人でミスリルを納品してるのは見たことありません。」
「確かにその理由でCランク依頼になっているのは俺にはメリットがあるよな・・・」
「そうなのです!ケンジ様にもギルドとしても多いに利益が出せるのです。」
「だから、ケンジ様には頑張ってもらわないとですね。」
「それがいやなんだよね・・・俺は自由に暮らしていきたいんだよ。職員さんにとってはギルド員に頑張ってもらって無理をさせるだろ?」
「それは、ケンジ様の自由にしてもらっていいとおもいますよ。」
「いや、俺が言っているのは俺がギルドと仲良くなって持ちつ持たれつの仲になった時の事を言っているんだよ。だから俺はギルドとは距離感があったほうがいいとおもっていたんだよ。」
「今は、ウランさんも俺の自由にしたらいいといっていると思うが、時間が経ち仲良くなると無理も言えるかもしれないだろ?そうならないように俺は祈るばかりだよ。」
「ケンジ様はなんで思っているのかはわかりませんがわたくし達がいつそんな無理を言いました?」
「いや、今の時点では言ってないね。」
「だったらそんなことを言われるのは心外です。撤回してもらえませんか!」
「俺が言っているのは俺は自分の為や仲間の為なら頑張るが先ほどギルドの為にもケンジ様に頑張ってもらわないとゆうところが引っかかってるんだ。」
「俺にとって頑張る理由はそこじゃないからな。だから今まであなたに対して敬意を払い敬語で話してきたし、俺にとってのいい距離感で付き合ってきたつもりだよ。」
「これ以上俺とギルドの関係がよくなって来たらギルドとしても無理を言うようになると思わないか?例えば納期の少ない依頼を受けてくれとか、俺のようなランクで安くアイテムを売ってくれとか?」
「でも、関係性でケンジ様もギルドを利用したらいいじゃないですか。」
「いや、それは違うだろ?ギルドは言ってみれば親組織で俺は日雇いのようなものだ。ウランさんのように職員としての保証もないんだよ。」
「それは今はそちら側に俺とゆう利用価値が多いにあるからだよね?なんらかの理由で俺が働けなくなったらギルドはどうするとおもう?」
「そ、それは・・・」
「何らかの補償が出ると言うなら話は別だが、だから俺は自分や仲間の為には頑張るがギルドや組織のために頑張ろうはおもわないよ。」
「だけど、ウランさんにはこれまでお世話になったし忠告とゆう意味で言っておきますが、このことで俺に対して付き合いを変えないほうが良いと言っておくよ。」
「俺は理不尽な事や権力が大嫌いなので、今の俺達は全力で対抗できる力があるのでやらないほうが良いと言っておきます。」
ケンジの言葉にウランは頭をフル回転させるのであった。たしかにケンジはDランクにもかかわらずミスリルの納品を呆気なくやってのけたことと、あの冒険者のマイマールが唯一認めて一緒に行動を共にしてマイマールも
ギルドに魔物の素材をいっぱい収めている。
ケンジ達を敵に回し他所の町に行かれたほうがギルドにとってどれだけの損害が出るのか考えただけでも恐ろしくなるのだった。
「わかりました・・・たしかにあなた方をよその町に行かれたらどれだけ損害が出るかわかったような感じがします。これまでと同じようにお付き合いのほどをよろしくお願いします。」
ウランは優秀な受付嬢である為、ケンジの言っていることが町を出ると言っていると思っていたのだが、ケンジは対抗できると言っていたのだった。この勘違いにより後にウランは本当に良かったと思い胸を撫でおろす事になろうとは夢にも思わなかったのだった。
「それでケンジ様、今日はどのような依頼を受けるのでしょうか?」
「ああ、今日から一週間依頼は受けるつもりはないよ。今日から1週間、俺も仲間も休みだ。」
「え?依頼を受けないんですか?」
「ああ、依頼を一日一回受けないといけないってことはないだろ?」
「じゃ、今日は何しに来たのですか?ミスリルの清算だけですか?」
ケンジは前のギルドのように依頼を押し付けられないかとドキドキしたのだが、ウランはケンジの意見をじっくり聞いてくれて安心するのだった。
「今日はこれをしに来たんですよ。」とゴッドオーダーの箱をポンポンと叩くのだった。
「えええ!こんなのやるくらいなら依頼をこなした方がお得ですよ!」
確かにこのダンジョンから出るゴッドオーダーの魔道具は色んな生産依頼ががあり、運が良い物ならマジックアイテムが作れるスミスハンマーが出たり、オリハルコンが掘れるツルハシや武器や防具の総耐久値が増えるパウダーや便利な物が出る可能性があるのだ。
だが、大抵は壊れにくいスッコプとかツルハシが出るのである。それ故にこのゴッドオーダーをする人は年に一人いるかどうかなのである。
「まあ、ウランさん見てくれないか?この半年間毎日俺はこのゴッドオーダーの注文書を受け取り続けたんだ。」
「え、一日一回しか受け取れないゴッドオーダーをですか?」
「そうしたらある一定の確率でミスリルのインゴットや青鉱石製の武器や防具を納品の注文書が出たんだよ。こういった注文書だけやったらどうだとおもう?」
「まさか!この注文書の種類で出るものが変わってくると?」
「あくまでも俺の予想なんだけどね。やってみる価値はあると思わないか?」
ケンジの考えを聞いたウランは今までやってもゴミのようなアイテムしか出ないこのゴッドオーダーに価値が出るんじゃないかとワクワクするのだった。
*------*------*-----*------*
やっとこの小説もケンジが生産者として活躍しだす事が
出来るようになってきましたね。
書いてる自分もドンドン楽しくなってきた感じがしますが、これから
セバスや脇役になっているマイにも活躍させていけると思うと
わくわくしてきます。
いつもこの小説を見にきてくれている皆さま本当にありがとう
ございます。(^^)/
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