異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第3章 ダンジョンへ!

5話 ケンジの実力!

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 ボス部屋の前にいるケンジは息をのみ、ギル達に突入する合図を目で送り、ケンジは扉を蹴り飛ばし扉を開けるのだった。そこは最終ボス部屋とは思えないくらいだだっ広い空間が広がり地球で言えば東京ドーム位大きな空間であった。

 そしてその部屋には数え切れないほどのゴブリンがいて、おそらく1万体近くのゴブリンが一斉にこちらを見て、一斉にケンジ達を睨みうめき声をあげるのだった。


 この状況はゴブリンのスタンビートが起ころうとしていたのだった。
 
 ダンジョン内のゴブリンの繁殖方法は普通ダンジョンから次々に生み出されるのだがこの数はそれとは思えない数だったのだ。
 ケンジが想像するには、たぶんだがゴブリンにさらわれた冒険者が苗床になりゴブリンクイーンが生まれたのだと想像するのだった。クイーンが子供を産みそれプラスダンジョンから湧き出したと考えればこの数になるのだろうとケンジは思うのだった。

「あああ、主!これは我々には対処できないんじゃ!」

「ご主人様!撤退しましょう!この数はあまりにも不利です!」

 その時ケンジは万単位のゴブリン目掛けて魔法をさく裂させるのだった。

「アースクエイク!」

 ケンジはこの言葉発した途端大量にいるゴブリンの中心部の地面が地割れをおこし震度8にもなるであろう地震を発生させたのである。

 ゴブリンは何が起こったのかもわからず地割れの底に吸い込まれる様に落ちていく者や必死に地割れに吸い込まれないようにしがみつく者や自分だけでも助かろうと仲間であるゴブリンを蹴落とす者や色々いてパニックを起こすのだった。

【アースクエイク】
土属性魔法     8レベル
消費MP   65
詠唱速度   60秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間   一瞬
効果対象   唱えた地点のいた対象全部
効果範囲   任意の場所の地点半径5m×レベル
必要秘薬   虹パール・紫水晶 各10個 



 ゴブリンたちはパニックを起こし右往左往し「ガアァーーー!」「ギャギャギャ!」等、叫びながら地割れの底に落ちていくだけだった。ケンジ達にはその場所からは見えないが20m30mはゆうにあり底が見えないのだった。

 その時、さらに奥の方から唸り声が聞こえ、その声にゴブリン達の気持ちが緊張感が漂い恐怖の表情で怯えたのだった。 その声が哭き止むと一斉にゴブリンはケンジ達に向かって突進してくるのだった。

 ケンジはそれを見て冷静に次の魔法を唱えたのだった。ギル達はそれをみてゴブリンたちに向き合い戦闘態勢をとるのだった。

「サンクチュアリ」

 その瞬間ケンジを中心に光のドームが展開し、結界が張られたのだった。この魔法は術者のレベルの10分の1のレベルの敵対する者は光の結界に入れなくなり又、術者の5分の1の敵対する者は光の結界の中には入れるがその者の能力全て50%になるのである。
 
 突入してきたゴブリンは光の結界に阻まれ中に入れず次から次に後ろから押されて、光の結界とゴブリンに挟まれてゴブリンは呻き声をあげて次々圧死していくのだった。

【サンクチュアリ】
光属性魔法  2レベル
消費MP   35
詠唱速度   120秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間   1時間×レベル
効果対象   一か所
効果範囲   任意の場所の地点半径5m
必要秘薬   紫水晶 5個 



 ケンジはすかさず次の魔法を唱えるのだった。ケンジの右手は赤いオーラが噴出し右手が紅蓮の炎で燃えているようだった。

「ファイアーエレメンタルストーム!」ケンジは魔法名を唱えたのだった。

 するとケンジの右手の紅蓮の炎が一気に膨れ上がりケンジの前方にいるゴブリン目掛けてあり得ない速度で渦を巻きながら飛び出し、ゴブリンは声を上げる間もなく一瞬にして蒸発してしまったのだった。

 その紅蓮の炎は扇状に広がり何千匹とゆうゴブリンは蒸発しその範囲外にいたゴブリンは肌が焼けただれ、肺が熱風により内部からダメージをうけバタバタと倒れていくのだった。

【ファイヤーエレメンタルストーム】
火属性魔法  10レベル
消費MP   120
詠唱速度   60秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間   一瞬
効果対象   術者から1m+(レベル10ごとに1m)
効果範囲   術者から扇状に前方60度
必要秘薬   虹パール20個 
備考
 炎の範囲ダメージ魔法。術者の手から60度の角度で扇状に広がり
敵をせん滅する魔法。
ダメージは1200+(レベル×100)ダメージになり辺り一面
焼け野原と同じようになる。この魔法を受けた者はあっとゆう間に
蒸発し、蒸発しなかった者は肺から肌全て焼けただれ生き残るのは
全体の1%もいないであろう。



 その衝撃は凄まじいものがあり後方にいたギル達もその熱風に驚き前方に目を向けると辺り一面、焼け野原となり嫌な死体が燃えた匂いがただようのだった。

 炎の外側には焼け残ったゴブリンの死体が残り、ギル達は周りはなにもかもなくなったように見えるのだった。

「主!凄い魔法でおどろきました!素材は全部燃えてしまいましたがホントすごい魔法ですね!」
 ギルは興奮冷めやまず、ケンジの両肩をもって揺さぶっていたのだった。

「ギル!おちつけ!まだ終わっていないぞ。これからが本番だ!戦闘態勢を取るんだ!」

「え?」

 ギルは前方に目を向けると煙の中に巨大な影が2つ見えるのだった。

「うそ・・・ご主人様・・・あの炎の中生き残る魔物って・・・」

「システィナ!気をしっかり持つんだ!あれがゴブリンエンペラーとマザーだ!」

「これからが本当の闘いだ!」

「ゴブリンエ・・・ンぺ…ラー・・・とマザー・・・」ギルは噂でしか知らない魔物の名前を聞き愕然とするのだった。

 他の仲間たちもまたあの業火の中を生き残るような魔物に勝てるわけがないと膝を落としてしまうのだった。

「みんな!立ちなさい!何を諦めているの!ケンちゃんの役に立てるのは今この時この為にあったのよ!」

 マイはエンペラーの恐怖に打ち勝つようにみんなに大声で活を入れたのだった。ギルは自分の不甲斐なさを申し訳なく思いケンジに頭を下げた。

「主、申し訳ございません!あれだけ危険な目にあった時自分たちを犠牲にして逃げてくださいと言っていたのに、いざ恐怖を目の前にして動けなくなった自分を情けないと思います・・・」

「ギル!今は反省はしなくていいから戦闘準備だ!気合入れろよ!」

「はい!わかりました!すいません・・・」

「ぐわぁ~~~!」ゴブリンエンペラーは無傷ではなく肌が焼け爛れ苦しそうな雄たけびを上げながらこちらを威嚇してきたのだった。

 そのあと、ゴブリンマザーもまたエンペラーを勇気づけるように同じように雄たけびを上げて2匹そろいこちらを睨むだった。

「ケンちゃん、あれって!」

 エンペラーとマザーを見ると雄たけびをあげ終わるのと同時に焼け爛れた皮膚がジュクジュクと再生しているのがわかる。

 この2匹は上位種のゴブリンで異種なのである。当然だが特別なスキルを持っていてもおかしくはないのだ。
 ケンジはこの2匹を急いで鑑定すると再生とゆう見たことのないパッシブスキルがあったのだ。
 
【再生】
 スキル値が10.00になると魔法と同じリジェネレーションが発動し、
10.00で60秒動かなければHPの10%回復。
グランドマスター(100.00)で10秒動かなければHPの50%回復
する。ただし炎の魔法等火のダメージについては回復速度は本来の10%
にまで落ちる。

 鑑定結果はこのようになっていてケンジは顔を青ざめるのだった。

「あの、ファイヤーエレメンタルストームですらこの回復力だなんて・・・」
「システィナ、マードック!ソングとダンスを頼む!セイラとオリヴィアは後方から回復魔法で援護!」

 ケンジは皆に指示を出し、次に前衛に立つマイ、ギル、システィナ、プリムマードックにそれぞれの武器にフレイムバーストをエンチャントをするのだった。

 インフェルノとかボルケーノなどもっとレベルの高い火属性魔法はあったのだがここまでレベルの高い魔法を今の持っている武器に付与すると武器が溶けてしまう恐れがあったのでケンジはフレイムバーストの魔法に留めたのであった。

「次の魔法でみんなは突撃開始だ!その時にはエンペラーしか残っていないからみんなはエンペラーに攻撃を集中してくれ!」

 マイたちは黙って頷くのだった。

「シャイニングレイ!」

 ケンジは両手を前方に突き出し両手の前に魔法陣らしきものが浮かび上がり、その魔法陣は黄色や青や赤に虹色に光り輝き、収束していきレーザー光線のようにマザー目掛けて発射されたのだった。
 
 七色の光の束が渦を巻き、マザーに当たった瞬間、ジュッという音がなった瞬間マザーはこの世から姿形がなくなってしまったのだった。

【シャイニングレイ】
光属性魔法   7レベル
消費MP    50
詠唱速度    1秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間    一瞬
効果対象    一人
効果範囲    レベル×1m
必要秘薬    虹色パール1個
備考
 この魔法はレベルが高いにも関わらず秘薬は1個しか使わなく
使いやすい。又発射までの時間が詠唱スキルが無くても1秒と
物凄く早いのである。ダメージは1~100+(レベル×10)
ダメージでそこそこのダメージが出るのである。


 マザーが一瞬にして蒸発してしまいエンペラーは戸惑い、自分の伴侶が居なくなったのを知り、まだ回復していない体を無理やり動かし、ケンジ達に突っ込んできた。

 マイ達はケンジの魔法に驚きながらゴブリンエンペラーに向かって走り出したのだった。
 システィナはエンペラーに向かって挑発を繰り出し自分に攻撃を仕向けるのだった。その際ソングオブフォーレストを使うのだがレベル差が相手の方が高い為効くことは無かったが、エンペラーも傷だらけでまともなダメージが繰り出せない為、システィナでもエンペラーの攻撃を受け止めることができたのだった。

 システィナが攻撃を受け止めている間、他の者はエンペラーのバックに周り込み一斉攻撃を繰り出すのだった。

 まずギルがクリティカルブロウを打ち込み、そしてプリムがトリプルアタックを繰り出した。ゴブリンエンペラーはいきなり背中にとんでもないダメージを受け顔をゆがませるのだった。


 エンペラーは今まで自分の部下や子供たちに祀り上げられ今まで自分より強い者に会った事がなかったのだ。確かに自分は強い。気に入らない者がいたら力づくで言う事を聞かせ命令ばかりしていて飯も女も一番に味わってきていたのだった。
 しかしここにきてその世界が狂ってしまったことに困惑していたのだった。今までここに乗り込んで来た人間は弱く、男は餌に、女は繁殖にとしていたのに同じ人間が今度は自分を追い込んでいるのである。

 エンペラーはその考えている間も次々に背中にダメージ受けまくりいったいどうなっているのか解らなかったのだ。そして自分の前に立っているか細いエルフの女に対して殴りつけているのに見かけと反対にびくともしないのである。

 マードックもまた、2刀流のソードを使い攻撃を繰り返し、エンペラーにダメージを叩き込んでいたのだった。マードックには2倍ダメージとかスキルはないが2刀流なので常に2回攻撃の為、他の者と比べたら2倍攻撃を常に繰り出しているのと変わらないのである。



 マイも同時にアタックオーラを身に纏い通常ダメージを10%上乗せをしパワーアタックを繰り出すのだった。
 パワーアタックはダメージが2倍になるので、アタックオーラの10%増しのダメージプラスケンジのエンチャントの炎ダメージを2倍にして繰り出しているのだ。



 その時、マイは腰を落とし視線はゴブリンエンペラーの心臓を睨み、両足をしっかり地につけ踏ん張るのだった。

「いくよ!立花極心流奥義!覇殺拳!」

 マイは前世の記憶である立花極心流の奥義を炸裂させたのだった!

【立花極心流 覇殺拳】
 たちばなきょくしんりゅう はさいけんと読み、表の奥義の1つである。
 立花極心流正統後継者だけが使える奥義の一つで拳に気を溜め
足腰のばねを使い、拳が当たった瞬間、相手の心の臓に溜めた気を
叩き込む奥義。使われた相手は心臓麻痺をおこし死亡してしまう
一撃必殺の技である。


 マイはこの世界でも立花極心流を使ったのだった。その瞬間ゴブリンエンペラーは時間が止まった様に、システィナに殴りかかろうとした格好で動かなくなったのだった。

 
 動かなくなったエンペラーはマードックが小突くと糸が切れた様に腰から崩れ落ち、重たい巨体がドスンと音を立てて倒れたのだった。その瞬間ゴブリンエンペラーはダンジョンに吸収されたのか消えてしまいドロップアイテムがその場に残されたのだった。

「まさか、私達だけでゴブリンエンペラーを倒してしまうなんて・・・」

「ギル!これが現実だよ。みんなよくやったな!セイラとオリヴィアもよくみんなを見て回復を頑張ってくれた!」

「それとマイ!最後の決め手すごかったよ。俺は本当に感心したよ。あの技が無かったらもっと苦戦していたに違いないよ。」

「あたしも人間以外に使ったの初めてだよ・・・効いてよかったよ。」マイはホッとした様子でため息をつくのだった。

 ドロップアイテムは魔石は数えきれない程そこらじゅうに散らばっていて、ゴブリンの角、上位種である牙や爪もまた大量に手に入ったのだ。ただ、アースクエイクによって崖の底に落ちてしまったゴブリンのドロップアイテムは地の底にあるとおもわれ手に入らなかったのだ。

 その時、部屋の中央に宝箱が出現したのだった。初級ダンジョンにしても最終ボスを倒すことが出来れば世の中で最高の報酬とされているパワースクロールとゆうものが手に入るのである。

 このパワースクロールはパッシブスキルの上限を上げることができて、このスクロールを使わなければ最大は100.00なのだが、このスクロールを使う事で105.00、110.00、115.00、120.00の種類があり、パッシブスキルを伸ばす事ができるのである。
 そしてこの120.00まで上げたものは英雄として人々から尊敬され、絶対的信用が得られるのである。


 ただし、どのスクロールが出るかわからない為、相当運がよくないとお目当てのスクロールが手に入らないのだ。当然ケンジは採掘と鍛冶の120.00のパワースクロールが欲しかったのであるが何が出るかわからない為、ギルが宝箱の罠解除しているとき、鍛冶・採掘のパワースクロールが出るようにと祈るのだった。マイは格闘術と刀術のパワースクロールが欲しいと祈っていたのだった。

「主、罠解除できました。どうぞ開けてください。」

「ギル、いつもありがとうな!じゃ、みんな開けるぞ。」

 みんながケンジに集中して宝箱の中を見るのだった。中には、パワースクロール2枚、大鎌が1本、両手杖が1本入っていたのだった。
 ケンジは入っていたものを鑑定するとパワースクロールは格闘術120と採掘120だった。これを言うと、マイとケンジは喜びハイタッチをするのだった。

 大鎌と両手杖はマジックアイテムでレジェンダリークラスの逸品であることがわかった。

デスサイズ  (レジェンダリー)
属性 闇・邪  光と聖の属性を持つ人間や動物に3倍ダメージ
       10%の確率で即死。
ダメージ   85~120
必要STR  30
耐久度    耐久度値850 総耐久度値850
相場     55万ドゴン~120万ドゴン
備考
ミスリル製のとても軽く頑丈な大鎌。相場が少し安いのは使い手が
少なく需要がないのである。闇と邪の属性者が使うとさらに
ダメージが倍になる特性を持ち、光と聖の属性の者に対して圧倒的な
戦闘力を誇る大鎌。

サンライズスタッフ  (レジェンダリー)
属性 光   光か聖の属性そして信仰心のスキルを持つ人間が持つ
       ことで魔法の効果3倍になり、特にヒールの効果が2倍
       になる。
ダメージ   15~20
必要STR  25
耐久度    耐久度値700 総耐久度値700
相場     200万ドゴン~300万ドゴン
備考
 この両手杖は神官などの神に仕える職業の者が使う事で
より効果が高くなる杖。ただし、信仰心が無い魔法使いが
ヒールを使っても効果は2倍にはならない。
 神官職についている者は喉から手が出るほど欲しい逸品である。



「このパワースクロールは俺とマイでわけることにしよう。そしてこの杖はセイラが使ってくれ。そしてこの大鎌はちょっと考えがあるからそれまで俺に預からせてくれ。」

「ケンちゃんありがとね。これでもっともっと強くなるから一緒にがんばろうね。」

「ご主人、わたしがこの杖使ってもいいんでしょうか?」

「ああ、お前が持つことでみんなが死に難くなるんだ。お前が使わないで誰が使うんだ?」

「そうよ!セイラ。その杖を使いこなしてケンちゃんやみんなの命を守らなきゃいけないんだからね。」

 そういわれ、残りの者達からもセイラの神官の力を引き出せる武器ということもあり、みんなから応援されるのだった。

「ドロップアイテムも大量に手に入ったし帰ることにしようか!」

「ええ!そうね。帰りましょう!」

 ケンジ達は初級ダンジョンを攻略し、ダンジョンを攻略したら出てくる地上への転移魔法陣にみんなで乗り一気に地上に出ることができたのだった。

*------*------*------*

 ふうう~~~!戦闘シーンがやっと終わった(^^)/
やっぱり文字だけとゆうのは難しく大変でしたがいい経験が
出来た感じがします。

 ケンジ達が120.00になることが出来、さらに活躍させれそうですが
自分的にはマイの活躍が大好きなんですよね。
 これから戦闘シーンや生産としてドンドン無双していくことになるか?
解らないですが、楽しみながら書いていきたいと思います。

 いつも、この作品を見てくれている皆さん本当にありがとうございます。

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