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第3章 ダンジョンへ!

4話 新たな力の一歩!④

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 あれからケンジ達は1週間採掘に時間を割き岩場で作業を続けていたのだった。食糧が尽きることは無かったのだが、ダンジョン内でも食糧を調達できたので便利が良いなあとケンジは思っていたのだった。
 
「ケンちゃん、明日は依頼のジャイアントマンティスを狩りにいくんでしょ?」

「ああ、そうだな。ついでに月光草も採取しないといけないしな。」

「それで、終わったらダンジョンを出るの?」

「30階層のボスモンスターを攻略しようとおもっているんだけどどうかな?」
「ここ1週間チョットダンジョンに潜ってて皆のスキルも、レベルも上がってきただろ?」

「うん、あたしも40レベル超えたよ。」

「私達も40レベル超えました。」とギル達も言ってきたのだった。

「後はそれぞれの主要スキルだけグランドマスターになれば、上級職になることが出来ると思うんだ。だから、ここでスキル上げをして、それからボスに挑もうと思う。」

 ケンジの計画をみんなはよく聞きこれからの行動を自分なりに解釈をするのだった。

「そういえば、ケンちゃん約束覚えてる?」

「うん?なんのだ?」

「あたしの刀作ってくれるって言ったことよ。」

「ああ!それか、ちゃんと覚えているよ。ここでミスリルがいっぱい取れたしミスリルで作ろうと思ってるよ。」

「ホントに!」

「ただ、ミスリルを使って鍛冶をするには鍛冶のスキルがグランドマスターにならないといけないから、まだ当分は無理だぞ。」

「ええ・・・そうなんだ・・・」

「まあ、だけどここで金鉱石や青鉱石もいっぱい取れたからな。これらを使って物を作ってスキルを上げようと思っているから、そんなに時間はかからないとおもうぞ。」

 それを聞いたマイは嬉しさのあまりケンジに抱きつき喜ぶのだった。ケンジは照れながらも冷静を装い、ギル達にもミスリル製の装備品を作るからなと言っていたのだった。






 次の日、ケンジ達は予想以上にダンジョン内のモンスターに戸惑っていたのだった。30階層にきて入り口近くの崖にずっといたので気がつかなかったのだが、30階層のボス部屋に近づくため奥に向かって歩き出していたのだが、魔物の数が多く感じていたのだった。

「なあ、マイこれってなんかおかしくないか?」

「ええ、あたしも数が多すぎるとおもうわ!」

 初級ダンジョンには思えないくらい数が多いのであった。ケンジ達だから処理できるのであって、初級ダンジョンを攻略しようと他のパーティーが挑んだらすぐに全滅してしまうような多さだったのだ。
 
 それに、ギル達は気づかなかったのだが明らかに中級ダンジョンの中層に出てくるような魔物もいたのだったが、見つけるや否やすぐにケンジが魔法と飛ばし処理していたので問題はなかったのだった。

「主、これってまさか・・・」

「ああ!たぶんスタンビートが起こる直前だったのかもしれないな・・・」

 その時、プリムの全身が光り輝くのだった。その隣で戦っていたシスティナとマードックが驚きプリムを見つめるのだった。

「ご主人様!上級職になることができましたよ!」
 
 嬉しそうに飛び跳ねてケンジに報告をしてきたのだった。プリムは普段冷静で落ち着いた雰囲気の持つ女性だったのであんな無邪気に喜ぶのは珍しいとケンジはプリムをみていたのだった。

「プリムがそんなはしゃぐなんてなかなか見れない後景だな。」

「マードック余計な事言わないの!」

「だって、こんなプリム初めて見たからさ。システィナもそう思わないか?」

 その話を聞いていたプリムは自分のキャラと違うのを思い出し顔を真っ赤にして、何もなかったように魔物を黙々と倒していったのだった。

槍戦士→バルキリー
 槍師の上級職で槍術・戦術が100.00になった時、有翔族天翔族の女性がなれる職業である。他の種族が上級職になるとウォーロードとなるのだが、このバルキリーは種族特定の職業である為、ウォーロードより数段強いのである。
 例えば、プリムがよく使うアクティブスキル【ワイドアタック】にしてもウォーロードは前方の敵最大7体まで攻撃できるようになるのだが、バルキリーの【ワイドアタック】は最大10体まで攻撃できるのである。

名前 プリム
種族 天翔族       レベル25→42
職業 槍術士→バルキリー レベル25→42
   (ケンジの隷属)

ステータス
HP  420→745
MP  320→653
STR 110→190
VIT  95→180
INT  65→142
MID  50→120
DEX  85→154
AGI  74→147
LUK  45

パッシブスキル
槍術     42.98→100.00
戦術     42.07→100.00
回避     35.41→ 56.23
魔法(風属性)  5.00→  5.00
治療     15.02→ 65.47
キャンプ   43.02→ 47.21
料理     20.00→ 40.89
裁縫     15.47→ 65.31

アクティブスキル
スタンアタック  攻撃した対象を60秒動けなくする。
トリプルアタック 3連突きで1発1.5倍ダメージ
ワイドアタック  前方にいる対象を薙ぎ払う事が出来、最大10体まで攻撃可能。
         1体につき1.2倍ダメージ。

※数値は前回書いた時からの成長値





 プリムが上級職になったおかげで魔物を狩る速度が上がったのだった。これをいてプリム自身も驚いたようで次々と魔物を倒していくのだった。

 後方でみていた全員が今までと違うプリムの身体の流れをみて呆気に取られていたのだった。

「ご主人様、プリムすごいですね。」

「ああ、俺もまさかあそこまで違ってくるとは思わなかったよ。」

「ええ!ご主人様の予想を上回っているのですか?」

「ああ、アクティブスキルの事までは俺もわからないからな。」

 オリヴィアはケンジの言っていることがピンっときていない様子で首をひねるのだった。

「オリヴィアよく見てな。プリムのワイドアタックを!今まで最大5体までだったろ?今は平均8体ぐらい瞬殺して最大10体づつ倒していってるだろ。」

 それを見たオリヴィアは驚きの表情で固まっていたのだった。

「それにあれは今までよりダメージにも補正がついていてもおかしくないな。」

 ケンジの見立て通りダメージは1.2倍になっていてプリムに次々襲い掛かってくる魔は薙ぎ倒されていたのだった。

 




 次の瞬間、今度はシスティナとマードックが先ほどのプリムみたいに身体が光り輝いたのだった。そう2人の転職であった。この世界ではこの3人を見た通りレベルとスキルが条件に満たした場合、いきなり身体が光り輝き、条件の満たした職業に勝手になれるのである。
 転職先が複数ある場合はステータス画面が開き、どちらかを選べるようになるのである。(このシステムは戦闘中にもなるので注意)

「おお!遂に俺達も転職できたな!」

「ええ、そうね。マードック!」
 
 2人は頭に浮かんできたアクティブスキルを使い仲間の強化、魔物へのデバフを唱えるのだった。

 このシスティナの職業はエルフがなることのできる特殊職業なのだ。エルフが音楽と盾術のスキルが
100.00剣術が80.00、そしてレベルが40以上になっとき派生するのである。


 システィナはアクティブスキルの【ソングオブガード】を使い、このスキルはソングスキルでパーティー全員に防御力をあげるものだった。
 スキルを使ったとたんパーティー全員が大幅に防御力がアップし、システィナ自体もタンカーの能力が大幅に上がったおかげで魔物たちの攻撃を一身に受けることができるようになったのだ。

 次に、システィナは【ソングオブフォーレスト】を唱えるのだった。このスキルは術者を中心に半径1m×レベル分の範囲にいる任意の敵対対象にかけることができるのだ。その効果は範囲内の敵対対象全てに攻撃力低下の効果があるのである。
 これによって、システィナの防御力は大幅に上がるのと同時に受けるダメージは少なくなり、鉄壁の守護神となるのだった。

 そして、次にマードックはダンススキルを唱えるのだった。マードックの職業はダークエルフが双剣術とダンスのスキルが100.00になった時、派生する特別な職業でパーティー全員に主に攻撃力がアップするバフがかける事の出来る職業なのだ。

 転職したマードックの頭にはダンスのアクティブスキルが浮かび上がりダンススキルを使うのであった。まずは【ダンスオブペイン】を踊りパーティー全員の攻撃力が上がるのだった。
 次に【ダンスオブインピレート】を踊り全員の命中率があがるのだった。このバフのおかげでプリムの【ワイドアタック】は常に最大の10匹に当たる様になり【ダンスオブペイン】おかげでダメージ量も多くなり、近づく魔物は次々に倒されるのだった。

 この2人が転職出来た瞬間、更に魔物の殲滅速度があがり、後衛職のセイラ、オリヴィア、ギルは何もしなくてもよくなってしまったのだった。

「主、転職とはこんなにもすさまじいものなんですね・・・」

「ああ、俺ももう安心して見ていられるようになったな。だが、ここはまだ初級ダンジョンだから中級に行けばまだまだだけどな。」

「でも、ご主人様いまはこれで充分ですよね。」

「ああ、今はな!」

名前  システィナ(150歳)
種族  エルフ              レベル10→43
職業  吟遊詩人→ディフェンスシンガー  レベル10→43
    (ケンジ隷属)

ステータス
HP  100→650
MP  150→450
STR 30→143
VIT 25→185
INT 50→140
MID 45→171
DEX 35→150
AGI 40→124
LUK 60
 
パッシブスキル
音楽      25.36→100.00
歌唱      54.21→ 75.23
楽器      10.25→ 67.49
詠唱       1.24→  5.00
魔法(水土属性)  5.47→  5.00
ガーデニング  21.56→ 50.27
剣術       82.57
盾術      100.00
アクティブスキル
沈静化         楽器を使う事で敵を30秒間麻痺させる。
揺動化         楽器を使う事で魔物同士仲間割れをさせて戦わせる事が出来る。
不協和音        楽器を使い敵一匹のステータス50%減らす。
ソングオブガード    術者の半径1mにいる仲間全てに20分間防御力50%アップ
ソングオブフォーレスト 術者の半径1m×レベルにいる任意の敵に確率50%(レベル差で変動あり)で
            攻撃力50%減らす。効果時間10分



名前  マードック(160歳)
種族  ダークエルフ         レベル5→40
職業  大道芸人→アタックダンサー  レベル5→40
    (ケンジ隷属)

ステータス
HP  75→630
MP  95→540
STR 20→170
VIT 18→156
INT 25→137
MID 15→158
DEX 24→168
AGI 23→143
LUK 60
 
パッシブスキル
短剣術14.83→  9.23
戦術 10.73→ 80.52
ダンス43.78→100.00
治療 20.81→ 30.46
双剣術      100.00
※短剣術は使わなくなったのでスキルが徐々に下がっていくのである。

アクティブスキル
Sパワー        ダンスをすることで仲間の攻撃力が20分間10%アップ
Vパワー        ダンスをすることで仲間の防御力が20分間10%アップ
Aパワー        ダンスをすることで仲間の命中率を20分間10%アップ
Dパワー        ダンスをすることで仲間のスピードを20分間10%アップ
ダンスオブペイン    術者のパーティー全員に20分間攻撃力50%アップ
ダンスオブインピレート 術者のパーティー全員に20分間命中率50%アップ




 こうして、ケンジ達はプリムたちの転職によりドンドン奥に進む事が出来たのだった。ケンジ達はフィールドにいる魔物をドンドン間引く事をし、その中にはジャイアントマンティスもいて、鎌を10本で良かったのだが50本も手に入っていたのだった。
 月光草なのだが何とか無傷の物を10本手に入ったのだが、魔物が溢れかえっていたこともあって、殆どが魔物に踏み荒らされていたのだ。

「ケンちゃん、月光草なんとか10本有って良かったね。」

「ああ、まさかこんなことになっていたとは思わなかったからな・・・もう少し浅い階層で見つけていればよかったと思うよ。」

「だれも、こんなことになっているとは思わないからしょうがないよ。」






 そういいながらケンジ達はドンドン奥に進みボス部屋の立派で真っ白な扉の前に着いたのだった。

「ここが最終ボスの部屋だな!みんな油断は絶対するなよ。」

「「「「「「はい!わかってます。」」」」」」

 この地点で上級職になれたのは、プリム、システィナ、マードックの3名だった。やっぱりギルはもう少しかかりそうで【トレジャーハンター】なることができなかったのだった。オリヴィア、セイラは後衛職だったので経験値の分配はあるものの、前衛職に比べるとやっぱり上りが遅かったのだった。

 ケンジはギルに扉の罠が無いか確認してもらい罠は解除してもらったのだった。



 ケンジはマッピング機能で扉の向こうがある程度わかるのでサーチしてみると中が大変な事になっているのがわかるのだった。
 ダンジョンはその過程でどんどん成長するものであり、中はものすごい大部屋になっていて、中には大量の魔物で溢れかえっていたことがわかるのだった。

 ケンジは、その状況を考えると上級職になった3人を突入させても勝つことが出来ないと結論をだし、皆にそのことを伝え自分が先頭で突入することを伝えるのだった。

「主!そんなことせずいったん地上に帰りギルドに報告しAランク冒険者や兵士に任せたほうが良いのではないですか?」

「そうしたいのはやまやまなんだが、このまま帰って報告しに帰るともうスタンビートが近いうちに発生すると思うぞ。」

「だからと言って、主が責任を負う事は無いかと思うのですが・・・」

「ああ、俺は生産者だし戦う義務はないと思うがこのまま帰るのは違うとおもうんだ。」

「でも・・・」

「まあ、聞いてくれよ。俺なら中の魔物を全滅させることはできるんだ。このまま帰ってより強力な魔物が増えるよりは今の状態で全滅させる方が楽なんだよ。」



 ケンジの説得でみんなを渋々説得をして、ケンジはみんなに防御魔法を安全な状態にして突入をしかけるのだった。


*------*------*------*

 次回、スタンビートの起こる直前の戦闘シーンですが
なるべく緊迫した戦闘シーンにしたいと思うのですがなにせ
これが初めての小説で自信がありませんが楽しんで書きたいと
思います(^^♪

これまでマイが全然活躍できてなくてケンジにおんぶや抱っこばかりなので
そろそろ立花極心流をさく裂させたいと考えています。
こちらの方も私自身楽しみに書きたいと思います。


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