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第2章 新たな国へ!
20話 新たな目標!⑤
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セバス達5人は紹介を終え、ケンジに対して自分達の疑問を問うのだった。
「ご主人様、なぜ私達をお買いになったのですか?わたしは一人で満足に立てないのですよ」
「うん、そうだね。でも、もう大丈夫だよ。」
ケンジは、セバスに近づき※①【パーフェクトヒール】を唱えるのだった。セバスは光に包まれ、欠損した箇所がグニグニと変化をもたらし、光が収まると足が生えてすっかり治っていたのだった。
セバスは体力も戻り、ものすごくカッコいい叔父様の雰囲気をもったダンディーと言う言葉が凄く似合う男性であった。
それを見た5人と、マイマールは驚き目を見開くのだった。セバスは、自分の足が元に戻り瞳から涙が溢れその場で立ち上がり、ケンジの前にひれ伏したのだった。
「ご主人様!ありがとうございます。まさか、又自分の足で立ち上がれる時が来るとは思いませんでした。このご恩は、私の一生をかけて役に立ちたいと思います!」
「ケンちゃん!これっていったいどういう事よ!欠損した怪我が治療できる魔法なんて初めてみたよ!」
「ああ、マイ!とりあえず落ち着けよ。まだ治さないといけない、仲間が4人もいるんだ」
それを聞いた、残りの4人もケンジの前にひれ伏すのだった。治った4人は全員、顔の火傷やただれも無くなり目を奪われるくらい美人や美少女であり、ケンジは見惚れるのだった。
「ご主人様。本当にありがとうございます!これなら家の管理は、お任せしていただいて問題はございません」
「「「「ご主人様、本当にありがとうございます。」」」」
「日々の料理や掃除は、私達におまかせください!」
「ああ、みんなこれからヨロシクたのむよ」
「ギルとマードック2人で、この5人のベッドや家具をセバスと一緒に行って買って来てくれるか?これお金な!」
「システィナとプリムは、4人と一緒に行って着替えを揃えてきてくれ。お金はこれで頼むな!」
「ギル、セバス達をしっかり守ってやってくれよ」
「はい、わかりました」
ギルスレイン達は、笑顔でセバス達の買い物をする為、連れて出るのだった。
「ちょっと、ケンちゃん!あの魔法は何なの?欠損なんてダンジョン産の、エリクサーしか治せないはずなのに!」
「まあ、落ち着けって!俺の職業は大魔導士だろ。10レベル魔法まで使えるんだよ。あのパーフェクトヒールは、8レベルだから余裕であれくらいなら治せるんだよ」
「あれくらいって……ケンちゃんどういう事かわかってるの?」
「ああ、わかってるつもりだよ。だから内緒にしていてくれよ」
マイマールは、ケンジの気軽さに呆れていたのだった。
(ホントにわかってるのかな・・・)
「一応聞いておくけど、マイも俺達と一緒に行動していくんだろ?」
「ええ!当り前じゃない!」
「マイも頑張れば、3次職になれてもっと強くなれるんだからな」
「え?あたしが3次職?なにそれ⁉」
「マイはモンクだろ?それも剣も使える。この特性を生かし、2次職のバトルモンクから前衛職の最高峰といわれる3次職のセインバロルになる事を勧めるよ」
「セインバロル?」
「ああ、この職業は物理ダメージが素手でも、高火力がだせる事ができるんだ。それだけじゃないぞ!速さがとんでもなく早く手数も多いから、敵対対象は瞬殺できるんだ」
「ほえ~~~!そんな職業があるんだ!」
「だから、俺が欠損治療したとしても、そんなに驚くことはないとおもうぞ」
「いやい……それとこれとは別問題だよ」
「え?なんでだ?これからマイも強くなったら、王国も一人で相手できるほど強くなれて、奇跡をおこせるくらい強くなれるんだぞ」
「……」
「今は驚く事かもしれないけど、マイも驚かれる存在になれるからな。一緒だよ一緒!」
「はぁ……まあいいわ!ケンちゃんの常識知らずは、今に始まった事じゃないしね。あたしはあたしで一緒にがんばるわ」
「後は、セバスが帰ってきたら、家の管理の事をきかなきゃな」
「ケンちゃん、セバスに何を聞くの?」
「ああ、あの5人で管理ができるかどうかだよ。足りなければ、人員補充しなきゃダメだろ?」
「ああ、なるほどね」
「たぶん、料理と掃除はなんとかなるのかな?まあ、わからない事ばかりだから聞いた方が早いかもな」
「ケンちゃん、今日は何かするの?」
「いや、今日は家の事でいっぱいいっぱいだな。でも、セバスがこの人数で大丈夫だと言うなら、明日はギルド依頼を受けるつもりだよ」
「そっかあ。じゃあ、今日はあたしはソロで採取依頼を受けてくるよ」
「あ、マイ。一人で大丈夫か?なんならセイラも……」
「ああ、大丈夫よ。これでも今まで、ずっとソロで頑張っていたしね」
そういって、マイマールは遅くなったので急いで、冒険者ギルドに向かうのだった。
ケンジは皆を待つ間、鍛冶工房に入りダガーをつくりはじめ、鍛冶のスキルを鍛えていたのだった。今までの依頼で、鉄のインゴット100個丁度しか納品していなかったので、鉄鉱石はインベントリに唸るほどあるので問題はなかったのだ。
鍛冶のスキルは、最初ダガーから作り始めスキルが30.00になればブロードソードやロングソードを製作し、段々と難しい物に移行していくのがセオリーであるのだ。
そして、スキルが90.00になるとなかなか上がらずファルシオン等両手武器を作り、スキルを上げていく事となるのである。
ケンジは鍛冶に集中し、時間が過ぎるのも忘れてダガーを作り続けていたのだった。鉄鉱石を、インゴットに精製するだけでも採掘のスキルが上がっていくので、ケンジは鍛冶と採掘のスキルが、ドンドン上がっていくのである。
「それにしても、鉄に精製するのが採掘のスキルでよかったなあ」
そこに、セバスが工房に入ってくるのだった。セバスを見ると、奴隷服ではなくて黒のスーツを、ピシッと決めて着こなしていたのだった。
「ご主人様、このたびは本当にありがとうございます。またこのような服を、また着れるとは思いませんでした」
「おお!セバスよく似合ってるぞ」
「はい!ありがとうございます」
「それで何か用か?」
「ええ、もう時間も遅いですし、晩御飯の用意できたので呼びに参りました」
「え?もうそんな時間か?」
「はい、もう準備も整っています」
「じゃ、ここを片づけてからすぐに行くよ」
「ここは私にまかせて、体をお洗いになってください」
「え?大丈夫なのか?」
「ええ、大丈夫でございます。ご主人様は、汗を流しに行ってください」
「それじゃ、頼むとするよ」
ケンジは、セバスって何でもできるんだなと、感心しながら工房を出るのだった。
ケンジは、皆が待っていると思い、お風呂はやめてクリーンで綺麗にして、食堂へ向かったのだった。
「ケンちゃん、遅いよ!あたし、もうお腹ペコペコだよ」
食堂に入るや否や、マイマールがそう文句を言ってくるのだった。
「ごめん、ごめん……作業に集中し過ぎて、時間がこんなに経っているとわからなかったよ」
「ったく、もう……」
「今日も美味しそうだな!セバスが来たら、みんなでたべようぜ」
皆で席に着いたが、新しいメンバーはずっと立っていたのだった。
「ほら、ミナレス達も早く席に着いたらどうだ?ここでは奴隷って立場は関係ないからさ」
「えっ、でも……ご主人様と同じ席に着くなんて恐れ多いですから」
ミナレス達もまた、綺麗なメイド服を着て壁際にピシッと背筋を伸ばし立っていたのだった。ケンジは、ミナレスの肩を取り席に誘導して、強引に座らせるのだった。
「えっ?主様……これって私達のご飯だったのですか?」
「当たり前だろ!人数分ちゃんとあるじゃないか。あの、空いている所はセバスの分だろ」
マイマールに言われて、ちゃんと人数分が用意されていたのだった。そこに、セバスが食堂に戻ってきて、奴隷達みんなが主人と同じ席に座っているのを見て、驚き固まっていたのだった。
「ほら、セバスも席に着きなよ。ここでは毎日ちゃんと一緒に、ご飯を食べるルールだから遠慮しないで席についてくれ」
「いやっ、でも……そんなわけには……」
「ギル、セバスを頼む」
ギルスレインは、笑顔でセバスの肩を押し、席に座らせるのだった。
「それじゃ、みんなそろったから食べようか。いただきます!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
新しく入った者以外が、いただきますと言い食べ始めた。それを見たケンジは、セバス達もここのルールに早く慣れてくれと言うのだった。
「セバス達に聞きたいのだがいいか?」
「はい、なんでございましょう!」
ケンジの言葉に、セバスは席を立ち上がろうとする。
「ああ、立たなくていいから、そのまま食べながら聞いてくれたらいいよ。家の管理の人員はまだ足りなさそうか?正直に言ってくれ。足りなければまた、人材を揃えてくるからさ」
「いえ、この屋敷ならこの5人で大丈夫でございます」
「ホントに大丈夫か?」
ケンジは、他の4人にも目を合わせる。
「「「「私達もだいじょうぶです!」」」」
セバス達は優しい主の為にやる気を見せ、瞳を輝かせて返事をするのだった。食事のすんだケンジは、風呂に入ろうと風呂場に向かうとすでに水がはられており、後は魔道具を起動させるだけになっていた。
「ご主人様、お風呂に入られるのですか?」
「ああ、入ろうと水を張りに来たんだけどもう張ってあった……」
「はい、ミナレス達とバケツリレーをして張っておきました。ただ起動は、ご主人様じゃないと魔力が足りないと聞きましたので、そのままにしておいたのです」
「セバスありがとな。ミナレス達にも言っておいてくれ」
「そんな、勿体ないお言葉、ありがとうございます。私達こそ同じ席で、あんな美味しい食事それに服や寝床まで感謝しております」
ケンジは、セバスの言葉に照れくさくて頭を掻きながら、魔道具に魔力を込めるのだった。
*-----*-----*-----*-----*
ケンジ達の拠点も整い、次回本篇は急展開!かも?・・・・
今まではマッタリした話ばかりだったので、私自身も戦闘シーンを
書きたいという欲求が爆発しております。
ただ、やっぱり文章で人に伝えると言うのは難しく楽しいものだと
実感しています。これからもどうぞ暖かい目で見てくれると
嬉しいです。
※①【パーフェクトヒール】
聖属性魔法 8階位
消費MP 56
詠唱速度 90秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 一瞬
効果対象 一人
効果範囲 なし
必要秘薬 紫水晶・高麗人参・黒大蒜、各5個
備考欄
聖属性魔法の回復魔法としては最高峰の魔法。この上には回復魔法は
存在しない。この魔法を使うと命さえ無事ならば部位欠損さえも元通りに
してしまう。この上位になると蘇生魔法になるがそれらの魔法は禁忌になる。
大魔道士職業レベル150以上魔法スキル120.00で使える。
「ご主人様、なぜ私達をお買いになったのですか?わたしは一人で満足に立てないのですよ」
「うん、そうだね。でも、もう大丈夫だよ。」
ケンジは、セバスに近づき※①【パーフェクトヒール】を唱えるのだった。セバスは光に包まれ、欠損した箇所がグニグニと変化をもたらし、光が収まると足が生えてすっかり治っていたのだった。
セバスは体力も戻り、ものすごくカッコいい叔父様の雰囲気をもったダンディーと言う言葉が凄く似合う男性であった。
それを見た5人と、マイマールは驚き目を見開くのだった。セバスは、自分の足が元に戻り瞳から涙が溢れその場で立ち上がり、ケンジの前にひれ伏したのだった。
「ご主人様!ありがとうございます。まさか、又自分の足で立ち上がれる時が来るとは思いませんでした。このご恩は、私の一生をかけて役に立ちたいと思います!」
「ケンちゃん!これっていったいどういう事よ!欠損した怪我が治療できる魔法なんて初めてみたよ!」
「ああ、マイ!とりあえず落ち着けよ。まだ治さないといけない、仲間が4人もいるんだ」
それを聞いた、残りの4人もケンジの前にひれ伏すのだった。治った4人は全員、顔の火傷やただれも無くなり目を奪われるくらい美人や美少女であり、ケンジは見惚れるのだった。
「ご主人様。本当にありがとうございます!これなら家の管理は、お任せしていただいて問題はございません」
「「「「ご主人様、本当にありがとうございます。」」」」
「日々の料理や掃除は、私達におまかせください!」
「ああ、みんなこれからヨロシクたのむよ」
「ギルとマードック2人で、この5人のベッドや家具をセバスと一緒に行って買って来てくれるか?これお金な!」
「システィナとプリムは、4人と一緒に行って着替えを揃えてきてくれ。お金はこれで頼むな!」
「ギル、セバス達をしっかり守ってやってくれよ」
「はい、わかりました」
ギルスレイン達は、笑顔でセバス達の買い物をする為、連れて出るのだった。
「ちょっと、ケンちゃん!あの魔法は何なの?欠損なんてダンジョン産の、エリクサーしか治せないはずなのに!」
「まあ、落ち着けって!俺の職業は大魔導士だろ。10レベル魔法まで使えるんだよ。あのパーフェクトヒールは、8レベルだから余裕であれくらいなら治せるんだよ」
「あれくらいって……ケンちゃんどういう事かわかってるの?」
「ああ、わかってるつもりだよ。だから内緒にしていてくれよ」
マイマールは、ケンジの気軽さに呆れていたのだった。
(ホントにわかってるのかな・・・)
「一応聞いておくけど、マイも俺達と一緒に行動していくんだろ?」
「ええ!当り前じゃない!」
「マイも頑張れば、3次職になれてもっと強くなれるんだからな」
「え?あたしが3次職?なにそれ⁉」
「マイはモンクだろ?それも剣も使える。この特性を生かし、2次職のバトルモンクから前衛職の最高峰といわれる3次職のセインバロルになる事を勧めるよ」
「セインバロル?」
「ああ、この職業は物理ダメージが素手でも、高火力がだせる事ができるんだ。それだけじゃないぞ!速さがとんでもなく早く手数も多いから、敵対対象は瞬殺できるんだ」
「ほえ~~~!そんな職業があるんだ!」
「だから、俺が欠損治療したとしても、そんなに驚くことはないとおもうぞ」
「いやい……それとこれとは別問題だよ」
「え?なんでだ?これからマイも強くなったら、王国も一人で相手できるほど強くなれて、奇跡をおこせるくらい強くなれるんだぞ」
「……」
「今は驚く事かもしれないけど、マイも驚かれる存在になれるからな。一緒だよ一緒!」
「はぁ……まあいいわ!ケンちゃんの常識知らずは、今に始まった事じゃないしね。あたしはあたしで一緒にがんばるわ」
「後は、セバスが帰ってきたら、家の管理の事をきかなきゃな」
「ケンちゃん、セバスに何を聞くの?」
「ああ、あの5人で管理ができるかどうかだよ。足りなければ、人員補充しなきゃダメだろ?」
「ああ、なるほどね」
「たぶん、料理と掃除はなんとかなるのかな?まあ、わからない事ばかりだから聞いた方が早いかもな」
「ケンちゃん、今日は何かするの?」
「いや、今日は家の事でいっぱいいっぱいだな。でも、セバスがこの人数で大丈夫だと言うなら、明日はギルド依頼を受けるつもりだよ」
「そっかあ。じゃあ、今日はあたしはソロで採取依頼を受けてくるよ」
「あ、マイ。一人で大丈夫か?なんならセイラも……」
「ああ、大丈夫よ。これでも今まで、ずっとソロで頑張っていたしね」
そういって、マイマールは遅くなったので急いで、冒険者ギルドに向かうのだった。
ケンジは皆を待つ間、鍛冶工房に入りダガーをつくりはじめ、鍛冶のスキルを鍛えていたのだった。今までの依頼で、鉄のインゴット100個丁度しか納品していなかったので、鉄鉱石はインベントリに唸るほどあるので問題はなかったのだ。
鍛冶のスキルは、最初ダガーから作り始めスキルが30.00になればブロードソードやロングソードを製作し、段々と難しい物に移行していくのがセオリーであるのだ。
そして、スキルが90.00になるとなかなか上がらずファルシオン等両手武器を作り、スキルを上げていく事となるのである。
ケンジは鍛冶に集中し、時間が過ぎるのも忘れてダガーを作り続けていたのだった。鉄鉱石を、インゴットに精製するだけでも採掘のスキルが上がっていくので、ケンジは鍛冶と採掘のスキルが、ドンドン上がっていくのである。
「それにしても、鉄に精製するのが採掘のスキルでよかったなあ」
そこに、セバスが工房に入ってくるのだった。セバスを見ると、奴隷服ではなくて黒のスーツを、ピシッと決めて着こなしていたのだった。
「ご主人様、このたびは本当にありがとうございます。またこのような服を、また着れるとは思いませんでした」
「おお!セバスよく似合ってるぞ」
「はい!ありがとうございます」
「それで何か用か?」
「ええ、もう時間も遅いですし、晩御飯の用意できたので呼びに参りました」
「え?もうそんな時間か?」
「はい、もう準備も整っています」
「じゃ、ここを片づけてからすぐに行くよ」
「ここは私にまかせて、体をお洗いになってください」
「え?大丈夫なのか?」
「ええ、大丈夫でございます。ご主人様は、汗を流しに行ってください」
「それじゃ、頼むとするよ」
ケンジは、セバスって何でもできるんだなと、感心しながら工房を出るのだった。
ケンジは、皆が待っていると思い、お風呂はやめてクリーンで綺麗にして、食堂へ向かったのだった。
「ケンちゃん、遅いよ!あたし、もうお腹ペコペコだよ」
食堂に入るや否や、マイマールがそう文句を言ってくるのだった。
「ごめん、ごめん……作業に集中し過ぎて、時間がこんなに経っているとわからなかったよ」
「ったく、もう……」
「今日も美味しそうだな!セバスが来たら、みんなでたべようぜ」
皆で席に着いたが、新しいメンバーはずっと立っていたのだった。
「ほら、ミナレス達も早く席に着いたらどうだ?ここでは奴隷って立場は関係ないからさ」
「えっ、でも……ご主人様と同じ席に着くなんて恐れ多いですから」
ミナレス達もまた、綺麗なメイド服を着て壁際にピシッと背筋を伸ばし立っていたのだった。ケンジは、ミナレスの肩を取り席に誘導して、強引に座らせるのだった。
「えっ?主様……これって私達のご飯だったのですか?」
「当たり前だろ!人数分ちゃんとあるじゃないか。あの、空いている所はセバスの分だろ」
マイマールに言われて、ちゃんと人数分が用意されていたのだった。そこに、セバスが食堂に戻ってきて、奴隷達みんなが主人と同じ席に座っているのを見て、驚き固まっていたのだった。
「ほら、セバスも席に着きなよ。ここでは毎日ちゃんと一緒に、ご飯を食べるルールだから遠慮しないで席についてくれ」
「いやっ、でも……そんなわけには……」
「ギル、セバスを頼む」
ギルスレインは、笑顔でセバスの肩を押し、席に座らせるのだった。
「それじゃ、みんなそろったから食べようか。いただきます!」
「「「「「「いただきます!」」」」」」
新しく入った者以外が、いただきますと言い食べ始めた。それを見たケンジは、セバス達もここのルールに早く慣れてくれと言うのだった。
「セバス達に聞きたいのだがいいか?」
「はい、なんでございましょう!」
ケンジの言葉に、セバスは席を立ち上がろうとする。
「ああ、立たなくていいから、そのまま食べながら聞いてくれたらいいよ。家の管理の人員はまだ足りなさそうか?正直に言ってくれ。足りなければまた、人材を揃えてくるからさ」
「いえ、この屋敷ならこの5人で大丈夫でございます」
「ホントに大丈夫か?」
ケンジは、他の4人にも目を合わせる。
「「「「私達もだいじょうぶです!」」」」
セバス達は優しい主の為にやる気を見せ、瞳を輝かせて返事をするのだった。食事のすんだケンジは、風呂に入ろうと風呂場に向かうとすでに水がはられており、後は魔道具を起動させるだけになっていた。
「ご主人様、お風呂に入られるのですか?」
「ああ、入ろうと水を張りに来たんだけどもう張ってあった……」
「はい、ミナレス達とバケツリレーをして張っておきました。ただ起動は、ご主人様じゃないと魔力が足りないと聞きましたので、そのままにしておいたのです」
「セバスありがとな。ミナレス達にも言っておいてくれ」
「そんな、勿体ないお言葉、ありがとうございます。私達こそ同じ席で、あんな美味しい食事それに服や寝床まで感謝しております」
ケンジは、セバスの言葉に照れくさくて頭を掻きながら、魔道具に魔力を込めるのだった。
*-----*-----*-----*-----*
ケンジ達の拠点も整い、次回本篇は急展開!かも?・・・・
今まではマッタリした話ばかりだったので、私自身も戦闘シーンを
書きたいという欲求が爆発しております。
ただ、やっぱり文章で人に伝えると言うのは難しく楽しいものだと
実感しています。これからもどうぞ暖かい目で見てくれると
嬉しいです。
※①【パーフェクトヒール】
聖属性魔法 8階位
消費MP 56
詠唱速度 90秒(詠唱スキルが無い場合)
効果時間 一瞬
効果対象 一人
効果範囲 なし
必要秘薬 紫水晶・高麗人参・黒大蒜、各5個
備考欄
聖属性魔法の回復魔法としては最高峰の魔法。この上には回復魔法は
存在しない。この魔法を使うと命さえ無事ならば部位欠損さえも元通りに
してしまう。この上位になると蘇生魔法になるがそれらの魔法は禁忌になる。
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