異世界転移で生産と魔法チートで誰にも縛られず自由に暮らします!

本条蒼依

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第1章 異世界に!

33話 そして・・・①

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 次の日、ケンジ達はギルドに顔を出し依頼を探していた時、アンナがケンジに声をかけてきたのだった。

「ケンジ様、おはようございます」

「アンナさん、おはようございます」

「ケンジ様、すこしお時間を頂けますか?お願いしたい事があります」

「ん、なんのお願い?今日は、採掘場に行くから、あまり時間が無いよ……」

「え……今日は、採掘に行くのですか?町中での依頼は……していただけないのですか?」

「ああ、今日はしないよ。今、俺が第一にやらないといけないのは、生産職で早く一人前になりたいから、採掘場に行くつもりだ」

「あの……昨日……ケンジ様にって、指名依頼がいっぱい入ってて、今日もケンジ様には、Fランクの依頼をこなしていただけると、ギルドとしてもありがたいのですが……」

「アンナさん、俺は昨日言ったはずだろ?そんな考え方で大丈夫なのか?って!」

「確かに聞きましたが……今日も、ケンジ様はFランクの依頼を、やってくれるものとばかり……」

「確かに、俺はFランクの仕事もやっていこうとは思うが、あくまでも生産職を第一に考えて行動し、その合間にFランクの依頼もこなして行こうと思っているよ」

「では、次はいつやっていただけるのですか?」

「俺は、1週間の予定を組んで、やって行くつもりなんだ。今日は風の日だろ?だから、次のFランクの依頼の予定は、来週の火の日だな」

「えぇ~~~!そんな長い間、Fランクの依頼をやってくれないのですか?」

 ケンジの、一週間の計画予定を聞き、アンナは驚き大きな声を出してしまった。

「ケンジ様お願いです!今日もどうか……Fランクの依頼を受けてください」

「嫌だよ!それは無理な相談だ。俺も、計画を立てて生活しているつもりだし、それに指名依頼はBランクからで、依頼も採掘なら青鉱石を掘ってくる物だったり、難しい依頼のはずだよね」

「それは、そうなのですが……こうも大量に、Fランクの依頼が……それも指名依頼が来てしまっては、どうしようもないんですよ」

「その、指名依頼もおかしいとおもうぞ。なんで!Fランクを指名依頼でギルドは受けるんだ?」

「いえ……指名依頼では受けてはいません。ケンジ様は、Fランクの新人という事をちゃんと説明して、指名依頼としてはお断りをしてます」

「なら!なんで俺が、予定の採掘を曲げてまで、Fランクの依頼をしなくてはならないんだ?俺だって、ギルスレイン達3人を養っていかなきゃいけないんだぞ」

「ですが、Fランクの掲示板を見てくださいよ。今までにないくらい、大量に貼り出されているじゃないですか?」

 ケンジは、冷めた目で掲示板の方をみて、ため息をついた。掲示板の前には、ギルド構成員である生産職が群がっていたのだった

「なんだ……このFランクの依頼量は……」

 だが、誰一人として、依頼を受けようとする人間はいなかったのだ。

「誰一人受けようとしない、現状は嘆かわしいとは思うが、俺が受けなきゃいけないと言う事はないだろ?今日は、採掘に行こうと思ってるのだから」

「だから、今日はそれをやめていただきFランクの依頼をやってほしいと、お願いしてるんじゃないですか」

「それが、間違っているという事がわからないのか?今までずっとギルドは……まあ、生産ギルドだけじゃないとは思うが、Fランクの依頼は見て見ぬ振りをしてたんだろ?それが今、こういう情況になっただけじゃないか」

「だから、なんですか?」

「わからないのか?なんで指名依頼でもないFランクの依頼を、都合のいいお願いという言葉を使って、俺だけにやらせようとするんだ?」

「だから、それは……とりあえずこの状況を!」

「ギルドを上げて処理するのなら、あそこで群がっている生産職の、人間にもお願いするのが筋だろ?」

「ですが、元はと言えばケンジ様を頼って、依頼をしていただけた依頼なのでケンジ様がやるのが……」

「言っている意味が全然分からないよ!それにアンナさん!一応言っておくが、俺はFランクの依頼をやらないとは言ってないからな。今まで、Fランクの依頼をやってこなかった奴らよりは、断然こなす自信はもっているよ」

「だったら!」

「だけど!この状況で俺だけにしわ寄せがくるのは間違っているだろ!と、言っているんだよ‼」

「確かに、そうかもしれませんが……この状況は少しでも!」

「だから、それを抑える事やら人員を振り分けるのは、ギルドの役割じゃないのか?」

「とりあえず!この状況を何とかしたいのです。それにはケンジ様の協力が必要なのです」」

「だったら、余計にギルドに協力なんてしないよ。俺は、昨日ギルドのお願いを聞いて協力しただろ?そんな毎日都合の良い、お願いを聞くつもりはないよ」

「それじゃ、この状況を放っておくのですか?」

「放って置くかどうかは、ギルドの判断でしょ?俺はさっきも言ったように採掘の依頼をする。ギルドが俺に固執するのは間違っているだろ?それに、ギルドの方針の事に関して、俺に決定権があるとは思えないしな」

 それを聞いた、アンナは何も言えなくなってしまった……確かに胡坐をかき、今まで何の対処をしてこなかったギルドの責任であり、ケンジのせいではないのだ。
 これまでもDやCランクの構成員に、少しづつでもいいから普段からFランク依頼をやっていれば、こういう状況になっても対処は可能だったのだ。

 昨日、ケンジの能力を垣間見たアンナにとって、ケンジはこれからの生産ギルドを、若い世代の人間として活躍する事期待していたのだ。それ故に、ここであまりにうるさい事を言って、ケンジ達が町を去られる事の方を危惧するのだった。
 昨日、ケンジがそんな考え方じゃ先が思いやられると言われたが、呑気に構えていた自分を、アンナは後悔したのだった。ケンジは、項垂れているアンナを横目に、採掘の依頼や採取の依頼を選び、受付に持っていくのだった。




 すると、奥から渋い雰囲気をかもしだした男性が出てきて、ケンジに話しかけてきたのだ。ケンジは嫌な予感がしたが、何とかポーカーフェイスを作り、受付をすませようとしたのだ。

「おはよう……君が噂の新人だな!ちょっと、奥の部屋に来てくれるか?」

 そう言って、その男性は勝手に奥の部屋に歩き出した。その行動に、ケンジは首を傾げて無視をしたのだった。

(こいつは、何を考えているんだ?俺は、ついていくとも何も言ってないのに、自分の言う事には従って当然とでも思っているのか?)

 ケンジは、この男の態度に苛立ちを覚えたのだった。そんな事は無かったように、ケンジは依頼を受け付けに提出し、依頼を受けようとしたのだが、受付嬢は奥の方をチラチラ見て、受付をしてくれないのである。

「ケンジ様……よろしいのですか?ついていかなくて……」

「何で、ついていく必要があるんだ?名前も何も言わない失礼な相手に!それに俺は、あんな偉そうにしているおっさんには用事は無いよ」

「でも、あの人は……」

「ギルドマスターなんだろ。なんとなくわかるよ」

 ケンジは、食い気味に言ったのだった。

「それが、分かっているのになんでついてこない!失礼だろうがぁ!」

「失礼なのはどっちだ!名前もどういう人なのかも言わないで、ただ奥の部屋についてこいと、さも従って当然て態度がムカつくんだよ!」

「貴様!新人なのだから、従うのは当たり前だろうがぁ!」

「けっ!どうして……小さな権力を持った人間はちょっと言われたぐらいで、暴言を吐く奴ばかりなんだ。そんな時ほど、冷静にならないといけないのがわからないのかよ!」

「お前……どこまでも儂を侮辱するつもりなのか!」

「ハッ!侮辱されたくなかったら、自分の言動行動を見直すんだな!ド田舎の管理職さんよ!」

「儂はギルドマスターだぁ!このギルドで一番偉い人間だ!」

「はっ!何が一番偉いだ!帝国領の最東の町の、田舎のギルドマスターじゃないか!ひょっとして左遷されたんじゃないのか?」

「き、貴様!それ以上馬鹿にするなよ!今ならまだ許してやる……」

 その喧嘩を周りで、見ていたギルド職員・生産者達は顔を青くし、ケンジを見ているだけだった。

「おい!ケンジとやら、もう一度言う……奥の部屋についてこい!来なければどうなっても知らんぞ」

「俺にお願いしたいんなら、言い方ってもんがあるだろ。そんな事も分からないのか?」
 
 ケンジは、ギルドマスターを無視して、受付嬢に依頼書を提出し、受付をお願いしたのだった。

「おい!リーナ受付などせんでよい!儂はそいつに話があるんだ!」

「あぁ!あんな、おっさんなんか無視して良いから受付してくれ」

 その言葉に、リーナという女性は、ギルドマスターとケンジを交互に、何回も見てアタフタしたのだった。ケンジは、このままでは何もできないと見てため息をつくのだった。

「はぁあ……わかったよ。リーナさんが、可哀想になってきた……」

「最初から、言う通りにしてればいいんだ。」

 ギルドマスターは、ケンジが折れたのを見て勝ち誇ったように言い捨てたのだった。

「申し訳ございません……本当に助かりました……」

 リーナと呼ばれた受付嬢と、ギルド職員達は深々と頭を下げ、その姿を見たケンジは、ギルドマスターの態度に嫌悪感を出すのであった。


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