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第1章 異世界に!
32話 依頼をドンドンやりに行こう!④
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ケンジは、ギルスレイン達と話しながら宿屋に戻り、今日一日の仕事の成功を喜びながら帰宅するのだった。宿屋に着くと、マリアと女将が笑顔で出迎えてくれるのだった。
「「ケンジさん、おかえりなさい」」
「今日も、すぐごはんにするかい?」
「ええ、そうですね。お腹ペコペコだし、そうしてもらえますか?」
「じゃ食堂の方へどうぞ。今日は、昨日の頂いた肉のAコースだけですよ」
ケンジが食堂に入ると、ものすごく混雑をしていて座る席が、満席で無い状態だった。ジャイアントボアの肉が食えるという事で、噂が拡がりお客さんが、途切れなく来ていたのだった。
女将さんが、ケンジ達を並んでる客を差し置いて空いてる席に案内すると、他のお客さんから文句が出たのだが、女将さんが肉を差し入れしてくれた人なんだと、他のお客さんに説明をすると反対に歓迎されたのだった。
なぜ歓迎されたのかというと、タダで食材が入り少し高いがジャイアントボアの肉が、こんなに安く食べれる所は今までなく、皆が皆歓迎したくなるのは無理もなかったのである。
席に着き、Aコース4人前を注文すると、周りのお客さん達が騒めいたのだった。それもそのはずで、奴隷にジャイアントボアの肉を与えるなんて、周りの人達にとって非常識極まりないのである。
「兄ちゃん!奴隷にも同じ食事を与えるのか?」
「ええ、そうですよ。それがなにか?」
ギルスレイン達を見ると、なんか下を向き申し訳ないような感じだった。
「兄ちゃんは、肉は差し入れするし奴隷にも同じものを与えるなんて、お金持ちで優しいんだなあ。わしには絶対無理だ!」
酔っぱらったおじさんは、ケンジの肩を引き寄せ、嬉しそうにバンバンとケンジの背中を叩くのだった。
その横で、おじさんの奴隷と思われる人は、下を向き横目でチラチラとこちらを向き羨ましそうにしていたのだった。ケンジは、おじさんの奴隷には悪いとは思ったが、他人の奴隷にご飯を与えるのはマナー違反であり、どうしようもないのが解っていたので、見てみない振りをするしかなかったのだった。
ケンジ達は、お腹いっぱいになり部屋に戻ろうとしたら、食事をしているお客さんから、感謝をされやっとのおもいで部屋に戻れるのだった。
「「「主、(ご主人様)ごちそうさまでした」」」
3人は、もう普通にごちそうさまと言っていて、なんかケンジは嬉しく思うのだった。
「ふぅ……ジャイアントボアって、あんなに美味しかったんだな。やっぱり、ギルドに売ったのは間違いだった感じがするな」
「でも、奴隷になってあの肉が食べれるなんて、ホントご主人様には感謝してもしきれないですよ」
「いやいや、あの肉はみんなで狩ったものだぞ。プリム達も食べる権利は充分あるよ」
「「「いえ、奴隷なんで本来は無いです!」」」
3人は綺麗にハモったのだった。
「明日は、採掘の依頼を受けて、採掘場に行くからまた頑張らないとな」
「また、ジャイアントボアが出たら、どうしましょうか?」
「いやいや……ジャイアントは滅多に出ないんだろ?だから、あんなに人が群がるじゃないか。そんなに欲をだしたら罰が当たるぞ」
「でも、なんかご主人様といると、色んな珍しい事が起きるからワクワクしますよ」
システィナが言った言葉に、ケンジは嫌な顔をして、そんなフラグは立てないでくれと言いたかった……
「あ、そうだった。後、明後日の個人のスキルを伸ばす日なんだが、午前中はちょっとみんな付き合ってくれよ」
「えっと……なにかあるのですか?」
「ああ!みんなの奴隷契約、仮のままだったろ?奴隷商店に行って、本契約しようとおもってな」
「そういえば、まだやっていなかったですね……」
「ああ、とりあえず準備や依頼の事でいっぱいいっぱいだったから、俺も忘れていたんだよ」
「明後日の、個人修業は昼からって事でいいかな?」
「「「はい。わかりました」」」
「それにしても、ギルドの呑気さには呆れるよな……」
「どういう事ですか?」
「おいおい。ギルスレインもかよ……」
「ご主人様、あたしもよくわからないので、説明をしてくれませんか?」
「わたしは、なんとなくわかりますね」
「おっ!プリムはわかるか?」
「はい。ギルドは大変な事になるでしょうね……」
「プリムはわかるのか?」
「ギル……わからない方がどうかしてますよ……いいですか!今日、ご主人様がFランクの依頼をこなした事で、噂が拡がり町の人々は指名依頼をしてきたでしょう?ですが、ご主人様はまだ、Fランクです」
「「あ!なるほどそういう事か!」」
「そうです。ご主人様は、指名依頼を受ける事ができないんですよ」
「そういう事だな!指名依頼ができるランクはBからだ。それに、指名依頼は受けるのも受けないのも、個人の自由だしな」
「そういう事です。これからは、ギルドもFランクの依頼が安いからって放って置く事ができないくらい、他のギルド構成員に振り分けないと処理できなくなるんです」
「俺は、今回ボアの肉をギルドに卸した事により、ギルドに貸を作ったのであまり強く言ってこれないだろうしな」
ケンジは、こうなる事を予想しギルドに肉を卸すのを、不満そうに卸す演技をしていたのである。
「俺も、週2回はFランクの依頼を受けようとは思うが、それ以上受けようとは思わないしな。マイペースで、受けていくつもりだから、ギルドに強制されてうるさく言われたくないしな」
「でも……主!ギルドはうるさく言ってくるんじゃありませんか?」
「だろうな……こういう時は、多分だがギルドマスターが出てきて、特別に俺のランクを強制的に上げてやるとか言ってきて、指名依頼をやらせたりするんだろうな……」
「主には、何か考えがあるのですか?」
「まあ、今のところ何も思いつかないし、そんな事を受け入れようとも思わないけどな」
「それでは……」
「なんにしても、ギルドより立場の弱い俺にシワ寄せが来るような組織なら無いほうが良いし、それが当然だと思っているギルドマスターや権力者は辞任した方がいいと思う」
「そんな事を言っても……」
「今まで、臭いものに蓋をして見てみない振りをしてきた、ギルドにも責任を取ってもらおうと思うよ」
「主は、先の事を考えて行動して、ホントすごいですね」
「というか、生産ギルドはもちろんの事、他のギルドの上層部が何も考えず、今までこれでいいからと何もしてないほうが、俺からしたら馬鹿なんだよ」
「ご主人様って、時々すごい悪い顔になりますよね……」
「俺は、上ばっかりが得する世の中が気に入らないだけだよ。まあ、どんな事になるか明日は不安だが、俺達は俺達でがんばっていこうな」
「「「はい!」」」
そういって、ケンジ達は明日の準備をして寝るのだった。
「「ケンジさん、おかえりなさい」」
「今日も、すぐごはんにするかい?」
「ええ、そうですね。お腹ペコペコだし、そうしてもらえますか?」
「じゃ食堂の方へどうぞ。今日は、昨日の頂いた肉のAコースだけですよ」
ケンジが食堂に入ると、ものすごく混雑をしていて座る席が、満席で無い状態だった。ジャイアントボアの肉が食えるという事で、噂が拡がりお客さんが、途切れなく来ていたのだった。
女将さんが、ケンジ達を並んでる客を差し置いて空いてる席に案内すると、他のお客さんから文句が出たのだが、女将さんが肉を差し入れしてくれた人なんだと、他のお客さんに説明をすると反対に歓迎されたのだった。
なぜ歓迎されたのかというと、タダで食材が入り少し高いがジャイアントボアの肉が、こんなに安く食べれる所は今までなく、皆が皆歓迎したくなるのは無理もなかったのである。
席に着き、Aコース4人前を注文すると、周りのお客さん達が騒めいたのだった。それもそのはずで、奴隷にジャイアントボアの肉を与えるなんて、周りの人達にとって非常識極まりないのである。
「兄ちゃん!奴隷にも同じ食事を与えるのか?」
「ええ、そうですよ。それがなにか?」
ギルスレイン達を見ると、なんか下を向き申し訳ないような感じだった。
「兄ちゃんは、肉は差し入れするし奴隷にも同じものを与えるなんて、お金持ちで優しいんだなあ。わしには絶対無理だ!」
酔っぱらったおじさんは、ケンジの肩を引き寄せ、嬉しそうにバンバンとケンジの背中を叩くのだった。
その横で、おじさんの奴隷と思われる人は、下を向き横目でチラチラとこちらを向き羨ましそうにしていたのだった。ケンジは、おじさんの奴隷には悪いとは思ったが、他人の奴隷にご飯を与えるのはマナー違反であり、どうしようもないのが解っていたので、見てみない振りをするしかなかったのだった。
ケンジ達は、お腹いっぱいになり部屋に戻ろうとしたら、食事をしているお客さんから、感謝をされやっとのおもいで部屋に戻れるのだった。
「「「主、(ご主人様)ごちそうさまでした」」」
3人は、もう普通にごちそうさまと言っていて、なんかケンジは嬉しく思うのだった。
「ふぅ……ジャイアントボアって、あんなに美味しかったんだな。やっぱり、ギルドに売ったのは間違いだった感じがするな」
「でも、奴隷になってあの肉が食べれるなんて、ホントご主人様には感謝してもしきれないですよ」
「いやいや、あの肉はみんなで狩ったものだぞ。プリム達も食べる権利は充分あるよ」
「「「いえ、奴隷なんで本来は無いです!」」」
3人は綺麗にハモったのだった。
「明日は、採掘の依頼を受けて、採掘場に行くからまた頑張らないとな」
「また、ジャイアントボアが出たら、どうしましょうか?」
「いやいや……ジャイアントは滅多に出ないんだろ?だから、あんなに人が群がるじゃないか。そんなに欲をだしたら罰が当たるぞ」
「でも、なんかご主人様といると、色んな珍しい事が起きるからワクワクしますよ」
システィナが言った言葉に、ケンジは嫌な顔をして、そんなフラグは立てないでくれと言いたかった……
「あ、そうだった。後、明後日の個人のスキルを伸ばす日なんだが、午前中はちょっとみんな付き合ってくれよ」
「えっと……なにかあるのですか?」
「ああ!みんなの奴隷契約、仮のままだったろ?奴隷商店に行って、本契約しようとおもってな」
「そういえば、まだやっていなかったですね……」
「ああ、とりあえず準備や依頼の事でいっぱいいっぱいだったから、俺も忘れていたんだよ」
「明後日の、個人修業は昼からって事でいいかな?」
「「「はい。わかりました」」」
「それにしても、ギルドの呑気さには呆れるよな……」
「どういう事ですか?」
「おいおい。ギルスレインもかよ……」
「ご主人様、あたしもよくわからないので、説明をしてくれませんか?」
「わたしは、なんとなくわかりますね」
「おっ!プリムはわかるか?」
「はい。ギルドは大変な事になるでしょうね……」
「プリムはわかるのか?」
「ギル……わからない方がどうかしてますよ……いいですか!今日、ご主人様がFランクの依頼をこなした事で、噂が拡がり町の人々は指名依頼をしてきたでしょう?ですが、ご主人様はまだ、Fランクです」
「「あ!なるほどそういう事か!」」
「そうです。ご主人様は、指名依頼を受ける事ができないんですよ」
「そういう事だな!指名依頼ができるランクはBからだ。それに、指名依頼は受けるのも受けないのも、個人の自由だしな」
「そういう事です。これからは、ギルドもFランクの依頼が安いからって放って置く事ができないくらい、他のギルド構成員に振り分けないと処理できなくなるんです」
「俺は、今回ボアの肉をギルドに卸した事により、ギルドに貸を作ったのであまり強く言ってこれないだろうしな」
ケンジは、こうなる事を予想しギルドに肉を卸すのを、不満そうに卸す演技をしていたのである。
「俺も、週2回はFランクの依頼を受けようとは思うが、それ以上受けようとは思わないしな。マイペースで、受けていくつもりだから、ギルドに強制されてうるさく言われたくないしな」
「でも……主!ギルドはうるさく言ってくるんじゃありませんか?」
「だろうな……こういう時は、多分だがギルドマスターが出てきて、特別に俺のランクを強制的に上げてやるとか言ってきて、指名依頼をやらせたりするんだろうな……」
「主には、何か考えがあるのですか?」
「まあ、今のところ何も思いつかないし、そんな事を受け入れようとも思わないけどな」
「それでは……」
「なんにしても、ギルドより立場の弱い俺にシワ寄せが来るような組織なら無いほうが良いし、それが当然だと思っているギルドマスターや権力者は辞任した方がいいと思う」
「そんな事を言っても……」
「今まで、臭いものに蓋をして見てみない振りをしてきた、ギルドにも責任を取ってもらおうと思うよ」
「主は、先の事を考えて行動して、ホントすごいですね」
「というか、生産ギルドはもちろんの事、他のギルドの上層部が何も考えず、今までこれでいいからと何もしてないほうが、俺からしたら馬鹿なんだよ」
「ご主人様って、時々すごい悪い顔になりますよね……」
「俺は、上ばっかりが得する世の中が気に入らないだけだよ。まあ、どんな事になるか明日は不安だが、俺達は俺達でがんばっていこうな」
「「「はい!」」」
そういって、ケンジ達は明日の準備をして寝るのだった。
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