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第1章 異世界に!

21話 町にショッピングに行こう!③

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 武器屋の親父さんに、紹介してもらった防具屋の前にきたが、ここも路地の入り組んだ、分かりにくい所にある場所だった。
 中に入ると、さっきの親父さんによく似た人が座っていた。

「いらっしゃいませ。今日は何がいり用ですか?」

 よく似ているが、弟さんの方は愛想がよく、明るい性格のようだった。

「先ほど、お兄さんの武器屋で買い物をしたら、防具はこっちで買えと紹介されまして、防具を買いに来ました。」

「え?兄がここを紹介?本当ですか?あなた達は、本当に兄に気に入られたのですか?兄が武器を売ってくれるとは驚きです。」

「え?普通に売ってくれて、その上サービスで、値引きもしてくれましたよ。たしかに、頑固そうでしたが。あははは!」

「えぇ~~~!兄が値引き⁉明日は、雨が降るんじゃないだろうか。」

「そんな・・・おおげさな・・・・」

「いえいえ・・・兄の鍛冶の腕は確かで、良い武器を作るので有名なのですが、気に入った人でないと売らないし、気に入った人で会計をする段階まできても、武器が良すぎて高価でなかなか手が出ないんですよ。値引きなんて、とんでもないんですよ。」

 それを、聞いたケンジは驚き、ギルスレイン達に自分が正しかったと自慢するのだった。

「なっ!良い武器だから、買っておいて良かっただろ?」

「そうですね。主の目は、確かでしたね。」

「貴方は、奴隷にも分け隔てなく装備を与えた事が、兄に気に入られた要因かもしれませんね。」

「兄の紹介なので、良い防具を見繕わなきゃな。どんな装備がいいんだい?」

「この3人の防具なんだけど、まだみんなレベルも低いから、防御特化より動きやすい方がいいんだけど、良い防具あるかな?」

「なら、金属より皮の防具がいいかもな。これなんかどうだい?」

 じゃあ、そっちの有翔族のねーちゃんはこんなのはどうだ?と言って出してきたのは、ブラックベアの皮を使ったレザーアーマー1式だった。

 ケンジは、その防具を鑑定してみると物凄く良い物で、弟はグランドマスターの称号がある裁縫師の職人だと言うのがわかるのだ。

 鑑定
 ブラックベアレザーキャップ (最高品質)
必要STR    5
防御       10
耐久度     耐久度値 100/総耐久度値 100
相場価格    5万ドゴン~8万ドゴン
備考
ブラックベアの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーキャップ。

 ブラックベアのレザーゴルジット (最高品質)
必要STR    3
防御       8
耐久度     耐久度値 80/総耐久度値 80
相場価格    5万ドゴン~8万ドゴン
備考
ブラックベアの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーゴルジット(のどあて)。

 ブラックベアのレザーアーマー (最高品質)
必要STR    15
防御       35
耐久度     耐久度値 200/総耐久度値 200
相場価格    40万ドゴン~55万ドゴン
備考
ブラックベアの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーアマー。
 
 ブラックベアのレザータイトスカート
必要STR    12
防御       30
耐久度     耐久度値 150/総耐久度値 150
相場価格    25万ドゴン~30万ドゴン
備考
ブラックベアの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザースカート。

 ブラックベアレザースリーブス (最高品質)
必要STR    5
防御       15
耐久度     耐久度値 100/総耐久度値 100
相場価格    5万ドゴン~8万ドゴン
備考
ブラックベアの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザースリーブス(腕あて)。

 ブラックベアレザーグローブ (最高品質)
必要STR    5
防御       15
耐久度     耐久度値 150/総耐久度値 150
相場価格    8万ドゴン~12万ドゴン
備考
ブラックベアの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーグローブ。

 ブラックベアレザーアーマー1式装備した場合STRに+30される。
 
 ケンジは、その防具を鑑定して興奮した。マジックアイテムでもないのに、1式装備でストレングスに+30されるなんて、目を丸くして凄いと思ったのだ。

「この防具、すばらしいですね。」

「そりゃそうよ!俺が丹精込めて作ったものだからよ。どうだい?買ってくれたら、サービスで値引きさせてもらうぜ。」

「ご主人様・・・防具までこんな高いと、わたし達には勿体ないですよ・・・」

「プリム、まだ言ってるのか?これは先行投資であって、これから君達には頑張ってもらわなきゃいけないんだよ。装備が貧弱で死んでしまってからでは遅いんだよ。」

「兄ちゃん、いいこと言うね。兄貴が、気に入るわけだ!」

「でも、なんで防具まで値引きしてくれるんですか?弟さんの店でもサービスしたら、ここを紹介した意味なくなりませんか?」

「俺も、兄ちゃんと同じくあんたが気に入ったからなんだが、個人的にこの装備買ってくれると・・・その・・・俺も助かるんだ。」

 防具屋の店主は、なんか歯切れ悪い説明をしたのだった。

「実はこの装備、俺が夜中にテンションが上がっちまって、有翔族の女性用で作っちまったんだ・・・ブラックベアの素材で、それも魔石まで使って会心の出来の防具だったんだけど、有翔族の・・・それも女性冒険者の数が少なくてよ・・・もう、2年も売れないでほこりを被ってんだ。」
「頼む!兄ちゃん、助けると思って買ってくれよ。」

「「「「・・・・・・・・・・」」」」

「でも、出来はホント良いものだからな!損はさせねえぜ。あははは・・・・」

「わかりました。それ、買わさせてもらいますよ。」

「ホントか!ありがてぇ~~~!」

「じゃ、次はそっちの銀髪の兄ちゃんだな。兄ちゃんはローグか?」

「はい。そうです。」

「じゃあこのレザーアーマーでどうだ?」

 店主が、出してきたレザーアーマーを鑑定してみると、これもまた性能の良いものだった。

 鑑定
 ウィンドパンサーレザーキャップ (最高品質)
必要STR    5
防御       10
耐久度     耐久度値 100/総耐久度値 100
相場価格    5万ドゴン~8万ドゴン
備考
ウィンドパンサーの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーキャップ。

 ウィンドパンサーレザーゴルジット (最高品質)
必要STR    3
防御       8
耐久度     耐久度値 80/総耐久度値 80
相場価格    5万ドゴン~8万ドゴン
備考
ウィンドパンサーの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーゴルジット(のどあて)。

 ウィンドパンサーレザーアーマー (最高品質)
必要STR    15
防御       35
耐久度     耐久度値 250/総耐久度値 250
相場価格    45万ドゴン~60万ドゴン
備考
ウィンドパンサーの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーアーマー。

 ウィンドパンサーレザーレギングス (最高品質)
必要STR    12
防御       30
耐久度     耐久度値 150/総耐久度値 150
相場価格    25万ドゴン~35万ドゴン
備考
ウィンドパンサーの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーレギングス。

 ウィンドパンサーレザースリーブス (最高品質)
必要STR    5
防御       15
耐久度     耐久度値 100/総耐久度値 100
相場価格    5万ドゴン~8万ドゴン
備考
ウィンドパンサーの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザースリーブス(腕あて)。

 ウィンドパンサーレザーグローブ (最高品質)
必要STR    5
防御       15
耐久度     耐久度値 150/総耐久度値 150
相場価格    8万ドゴン~12万ドゴン
備考
ウィンドパンサーの皮を使い時間をかけて丁寧に皮をなめして
作ったレザーグローブ。

 ウィンドパンサーレザーアーマー1式装備するとDEXに+30される。


「こっちの、装備は素早さがあがるし兄ちゃん向けだとおもうぞ。」

「全部で、95万ドゴンだが90万ドゴンでいいよ。姉ちゃんの方は88万ドゴンだが、40万ドゴンでいいよ。合計130万ドゴンだ。」

 店主の弟は、ケンジの心が変わらなように、矢継ぎ早に値段を言い会計を済まそうと必死だった。

「ご主人様!高すぎます‼やっぱり・・・」
「そうです!主・・・ここはやっぱり・・・」

「いやいや!防具の性能からしても、すごいお買い得だぞ!絶対買うべきだ。」

「兄ちゃんよくわかってるね。」

 ギルスレインとプリムは、もうあきらめた様子で、ケンジの言う事を受け入れるのだった。

「それで、エルフのお嬢ちゃんは?」

「あたしは、吟遊詩人です。あたしは、前線で戦えないし、この奴隷服でかまいません。」

「おいおい、システィナ!お前も、前線じゃないかもしれないが町の外に出るんだぞ。確かに、安い物の方がいいかもしれないが、それなりの性能の物はいるんだからな。」

 それを聞き、店主が出してきた装備は、真っ白の可愛らしい刺繍が入った服だった。

「嬢ちゃん、これなんかどうだ?これはフェザーハーピーの羽と魔石をある方法で特殊加工し、編んだ服と帽子とブーツなんだ。嬢ちゃんに、ピッタリな服だと思うぞ。」

 ケンジは、出してきた服を鑑定すると、こっちは防御力は服なので、そんな大したことはないが、素晴らしい物であるのがわかった。

 鑑定
 フェザーハーピーの帽子 (最高品質)
必要STR   1
防御      2
耐久度     耐久度値 30/総耐久度値 30
相場価格    4000ドゴン~5000ドゴン
備考
フェザーハーピーの羽根と魔石を特殊加工し、綿花を糸にし
編んだ帽子。とても軽く精神安定の効果がある。

 フェザーハーピーの服 (最高品質)
必要STR   1
防御      5
耐久度     耐久度値 40/総耐久度値 40
相場価格    2万ドゴン~3万ドゴン
備考
フェザーハーピーの羽根と魔石を特殊加工し、綿花を糸にし
綺麗な刺繍がほどこされ編んだ服。とても軽く精神安定の効果がある。

 フェザーハーピーのブーツ (最高品質)
必要STR   1
防御      2
耐久度     耐久度値 30/総耐久度値 30
相場価格    7000ドゴン~8000ドゴン
備考
フェザーハーピーの羽根と魔石を特殊加工し、綿花を糸にし
編んだブーツ。とても軽く履きやすい。

 フェザーハーピーの服1式装備した場合AGI+20され器用さが上昇する。また、移動速度が1.5倍になる。




「システィナ!この服すごいぞ。防御力は服なんでほどほどだが、それが気にならないくらい性能がいいぞ。」

「ご主人様、少し高いですが・・・これにしてもいいですか?」

「ああ!これにしな。システィナも、十分役に立てるようになるぞ。」

 そういうと、システィナはニコリと笑った。

「じゃあ、その服は、3万1千ドゴンだが3万ドゴンでいいよ。全部で133万ドゴンな。まいどありぃ!」

 防具屋の店主は、有翔族の装備が売れて、とても嬉しそうにしていた。

「兄ちゃん名前は?遅くなったが俺はガイというんだ。また修理や欲しい物があったら来てくれよな。」

「あ・・・遅くなってごめん。俺はケンジっていいます。また何かあったら買いに来ますよ。その時はよろしく。」
「そういえば、お兄さんの名前って、なんていうんですか?」

「ああ、兄貴は名乗ってなかったか・・・兄貴らしいな。兄貴はロイってんだ。兄貴の、店にもまた行ってあげてくれ。」

「はい。それはもう!」

 ケンジは、白金貨1枚・金貨3枚・大銀貨3枚を支払うのだった。それを見た、ギルスレイン達は着ていた自分の装備を見つめて、主を守って役に立つ事を改めて誓った。

 そして、防具屋の店主にお礼を言い、防具屋を後にしたのだった。


 そして次は、システィナの楽器を購入する為、楽器屋を探しに、ブリュンガスの町をブラブラするのであった。


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