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第1章 異世界に!
9話 町へ行こう!②
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そんな子供や母親を助けたり、メイガン商会のおじさんと知り合いながら行列に並んでいてようやくケンジ達の順番がまわってきた。
そして町の門番をしている兵士がケンジに話しかけてきた。
「ようこそ、君達はこの町に何を目的に来たのだ?」
「初めまして、俺は遠くの国から仕事をしたくてこの町のギルドに登録しに来ました。」
「ギルドに登録とゆうことは自己証明できる物は無いのだな?じゃあ、町に入るのに一人銅貨5枚いる事になるが用意できるか?後、この※①【入場用確認魔道具】による調べもあるがいいか?」
「はい。問題ありません。」
「じゃあ、こちらに来てこの石板に触れてくれるか?」
「あの・・・聞きたいのですがこれはどういったものですか?」
「この石板に触れるとこの上についている水晶があるだろ?もし君が犯罪者なら赤色に輝き犯罪者で無ければ緑に輝くのだ。」
「それだけですか?」
「ああ、そうだ!よく旅人に聞かれるんだがステータスとかは出ないから安心していいぞ。」
「そうですか・・・わかりました。」
そう言ってケンジは石板に触れて水晶玉が緑色に輝き町に入れる事になった。そこで兵士が石板の横にある取り出し口からケンジの身分証明証(仮)を渡してくれた。
「この証明書を持っていれば1週間は町に滞在することができるが1週間すぎて更新せずに兵士に捕まると罰金だからな。その罰金が払えなければ奴隷落ちになるから注意すること。」
「更新手続きはどこでしたらよろしいのですか?」
「更新はここでできるよ更新料はさっきと同じで一人銅貨5枚だからな。だが君達はギルドに登録するのだろう?」
「ええ!そうなりますね。」
(不法滞在で奴隷落ちになるのか・・・けっこう厳しいな・・・)
「だったらギルドに登録したらここに報せてくれるか?ギルドカードが身分証になるからその仮の証明書は返しに来てくれ。そうなると更新はしなくてもいいよ。」
「なるほど!」
「じゃ、全員で銅貨20枚だ。」
ケンジはお金を支払い町への入場手続きを終わらせるのだった。そしてケンジは兵士に報告しないといけない事があり話し始めるのだった。
「あの、それと報告したいことがあります。」
「ん?なにかあったのか?」
「はい。この町から1日ほど行ったところでゴブリンがいてそのゴブリンに奴隷商人が殺されました。これがその人達のギルドカードです。そしてこの3人はその時の生き残りです。」
「そっか・・・ごくろうだったな。そのギルドカードを預かろう。じゃ、その3人は君が買い取るのだな。ギルドに登録したら本契約をちゃんとするんだぞ。」
「はい。その辺はしっかりやりますが重要なことがあります。そのゴブリンの規模なのですが50匹ほどいてその中にはゴブリンソードマン・メイジ等上位種がいました。」
「なに!それは本当か!」
「その時の群れは自分が始末しましたがその近くにゴブリンの集落ができている可能性があります。」
「たしかに!50匹ほどいてソードマン・メイジがいたならその可能性はいなめないな・・・」
「おい!ガイ。すぐに冒険者ギルドにこのことを報告してギルドで対処してくれるように伝えてきてくれ。」
「ハッ!!わかりました。」
「君は私と一緒にこちらに来て団長にも報告を頼む。」
「え?俺が又報告しないといけないの?そっちでできないの?」
「疑うわけじゃないが看破のスキルを持った者がその話を確認して団長が判断するのが決まりとなっているのだ。申し訳ないが協力してくれないか?」
「なるほど!そうゆう事ならしょうがないですね。わかりました。」
「ご理解してくれて助かる。ありがとう!」
こうしてケンジ達は城門の隣にある兵舎の中に入っていった。建物はレンガで作られて頑丈な作りになっており、中には数多くの兵士達が慌ただしく働いているのが見える。
ゴブリンの情報が入り兵士の方でも準備が進められているのだ。ゴブリンは強い魔物ではないのになぜこんなに急ぐのかというとゴブリンの生態系がとてもやっかいなのである。繁殖力が凄まじく早くて放って置いたらスタンピードが起きやすいのである。
ゴブリンの繁殖方法は他の種族の女性を捕まえて苗床にしその女性が使えなくなるまで繁殖を繰り返すのである。
そして驚異的なのは生まれるまでの期間は10月10日ではなく1か月ほどで生まれるのである。
だが本当に恐ろしいのは生まれたゴブリンは99.99%はオスが生まれるのだが0.01%の確率でメスが生まれこのメスが成長した時真の恐怖になるのだ。この時群れにゴブリンキングがいた時のみ、このメスがクイーンになりキングの子供を一回の出産で100匹から200匹のゴブリンを生むようになるのだ。
このゴブリンクイーンはゴブリンマザーという上位変異種となりそうなるともうこの辺り一帯不毛の地になってしまうのだ。そうならない為にゴブリンは見つけたら狩らなければいけないのである。
そしてケンジ達は団長室に通されもう一回同じ説明をするのだった。この時ケンジは早く町に入りゆっくりご飯を食べたかったのだがこれもゴブリンを見つけた者の役目と割り切り諦めるのである。
「団長失礼します。」
「入れ。」
部屋に入ると団長らしき人間と数名その場にいたのだった。
「どうした?何か問題でもおこったか?」
「はい。先ほどこの町に来られた旅人のケンジ殿からの報告なのですが・・・」
「こちらがケンジ殿です。」
「こちらが団長のゴルバスです。ケンジ殿先ほどの報告をよろしくお願いします。」
「紹介にあずかりましたケンジといいます。この町にはギルド登録したくやってきました。」
「よく来てくれた。私がこの団の団長をしているゴルバスだ。まあとりあえずソファーに座ってくれ。で、どういったことかな?」
「実は昨日の事なのですが、ここから1日ぐらいの距離の場所で奴隷商人がゴブリンに襲われて殺されたのです。この3人はその時の生き残りで約50匹ほどのゴブリンに襲われたのです。」
「なに!50匹だと・・・」
「そしてその中にはソードマンとメイジ数匹がいましてこの規模だと近くに集落ができている可能性があります。」
それを聞いていたゴルバスはその中の部下であろう人間を見たのだ。その一人はスキルを使ってケンジの情報を確認し嘘を言っていないと部下の兵士にケンジの情報をギルドへ報告に伝えるように指示を出した。
「ケンジ殿情報ありがとう!もう少し待っていてくれ少ないが情報提供のお礼を持ってこさせる。」
少し待っていると部屋に一人の女性が入ってきたのだ。その女性は切れ長の瞳でいかにも優秀な雰囲気を保ち同性に憧れる感じの女性だった。
秘書のような感じの女性が皮袋をもってきてそれをケンジに一礼をして差し出してきたのだった。
団長がケンジに申し訳なさそうに言ってきたのだ。
「少なくて申し訳ないが受け取ってくれ。」
そしてケンジは一礼してその皮袋の中身を確認し遠慮なく受け取った。
「これでもうよろしいですか?」
「ああ、もう行ってもいいぞ。本当にありがとう。」
「本当に情報提供ありがとうございました。」
秘書らしき女性もお礼を言ってきた。
ケンジ達はお礼を言って兵舎を後にし町の中に入るのだった。
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この話に出てきたアイテム一覧
※①【入場用確認魔道具】
大きな町には必ず城門に設置してある魔道具。
石板に手を触れることで水晶が反応し犯罪者なら
水晶が赤く光り輝く。
これにより町の安全は盗賊や犯罪者を町に
入れないようにしているのだが、犯罪者は衛兵の目を盗み
町にはいることが多い。
そして町の門番をしている兵士がケンジに話しかけてきた。
「ようこそ、君達はこの町に何を目的に来たのだ?」
「初めまして、俺は遠くの国から仕事をしたくてこの町のギルドに登録しに来ました。」
「ギルドに登録とゆうことは自己証明できる物は無いのだな?じゃあ、町に入るのに一人銅貨5枚いる事になるが用意できるか?後、この※①【入場用確認魔道具】による調べもあるがいいか?」
「はい。問題ありません。」
「じゃあ、こちらに来てこの石板に触れてくれるか?」
「あの・・・聞きたいのですがこれはどういったものですか?」
「この石板に触れるとこの上についている水晶があるだろ?もし君が犯罪者なら赤色に輝き犯罪者で無ければ緑に輝くのだ。」
「それだけですか?」
「ああ、そうだ!よく旅人に聞かれるんだがステータスとかは出ないから安心していいぞ。」
「そうですか・・・わかりました。」
そう言ってケンジは石板に触れて水晶玉が緑色に輝き町に入れる事になった。そこで兵士が石板の横にある取り出し口からケンジの身分証明証(仮)を渡してくれた。
「この証明書を持っていれば1週間は町に滞在することができるが1週間すぎて更新せずに兵士に捕まると罰金だからな。その罰金が払えなければ奴隷落ちになるから注意すること。」
「更新手続きはどこでしたらよろしいのですか?」
「更新はここでできるよ更新料はさっきと同じで一人銅貨5枚だからな。だが君達はギルドに登録するのだろう?」
「ええ!そうなりますね。」
(不法滞在で奴隷落ちになるのか・・・けっこう厳しいな・・・)
「だったらギルドに登録したらここに報せてくれるか?ギルドカードが身分証になるからその仮の証明書は返しに来てくれ。そうなると更新はしなくてもいいよ。」
「なるほど!」
「じゃ、全員で銅貨20枚だ。」
ケンジはお金を支払い町への入場手続きを終わらせるのだった。そしてケンジは兵士に報告しないといけない事があり話し始めるのだった。
「あの、それと報告したいことがあります。」
「ん?なにかあったのか?」
「はい。この町から1日ほど行ったところでゴブリンがいてそのゴブリンに奴隷商人が殺されました。これがその人達のギルドカードです。そしてこの3人はその時の生き残りです。」
「そっか・・・ごくろうだったな。そのギルドカードを預かろう。じゃ、その3人は君が買い取るのだな。ギルドに登録したら本契約をちゃんとするんだぞ。」
「はい。その辺はしっかりやりますが重要なことがあります。そのゴブリンの規模なのですが50匹ほどいてその中にはゴブリンソードマン・メイジ等上位種がいました。」
「なに!それは本当か!」
「その時の群れは自分が始末しましたがその近くにゴブリンの集落ができている可能性があります。」
「たしかに!50匹ほどいてソードマン・メイジがいたならその可能性はいなめないな・・・」
「おい!ガイ。すぐに冒険者ギルドにこのことを報告してギルドで対処してくれるように伝えてきてくれ。」
「ハッ!!わかりました。」
「君は私と一緒にこちらに来て団長にも報告を頼む。」
「え?俺が又報告しないといけないの?そっちでできないの?」
「疑うわけじゃないが看破のスキルを持った者がその話を確認して団長が判断するのが決まりとなっているのだ。申し訳ないが協力してくれないか?」
「なるほど!そうゆう事ならしょうがないですね。わかりました。」
「ご理解してくれて助かる。ありがとう!」
こうしてケンジ達は城門の隣にある兵舎の中に入っていった。建物はレンガで作られて頑丈な作りになっており、中には数多くの兵士達が慌ただしく働いているのが見える。
ゴブリンの情報が入り兵士の方でも準備が進められているのだ。ゴブリンは強い魔物ではないのになぜこんなに急ぐのかというとゴブリンの生態系がとてもやっかいなのである。繁殖力が凄まじく早くて放って置いたらスタンピードが起きやすいのである。
ゴブリンの繁殖方法は他の種族の女性を捕まえて苗床にしその女性が使えなくなるまで繁殖を繰り返すのである。
そして驚異的なのは生まれるまでの期間は10月10日ではなく1か月ほどで生まれるのである。
だが本当に恐ろしいのは生まれたゴブリンは99.99%はオスが生まれるのだが0.01%の確率でメスが生まれこのメスが成長した時真の恐怖になるのだ。この時群れにゴブリンキングがいた時のみ、このメスがクイーンになりキングの子供を一回の出産で100匹から200匹のゴブリンを生むようになるのだ。
このゴブリンクイーンはゴブリンマザーという上位変異種となりそうなるともうこの辺り一帯不毛の地になってしまうのだ。そうならない為にゴブリンは見つけたら狩らなければいけないのである。
そしてケンジ達は団長室に通されもう一回同じ説明をするのだった。この時ケンジは早く町に入りゆっくりご飯を食べたかったのだがこれもゴブリンを見つけた者の役目と割り切り諦めるのである。
「団長失礼します。」
「入れ。」
部屋に入ると団長らしき人間と数名その場にいたのだった。
「どうした?何か問題でもおこったか?」
「はい。先ほどこの町に来られた旅人のケンジ殿からの報告なのですが・・・」
「こちらがケンジ殿です。」
「こちらが団長のゴルバスです。ケンジ殿先ほどの報告をよろしくお願いします。」
「紹介にあずかりましたケンジといいます。この町にはギルド登録したくやってきました。」
「よく来てくれた。私がこの団の団長をしているゴルバスだ。まあとりあえずソファーに座ってくれ。で、どういったことかな?」
「実は昨日の事なのですが、ここから1日ぐらいの距離の場所で奴隷商人がゴブリンに襲われて殺されたのです。この3人はその時の生き残りで約50匹ほどのゴブリンに襲われたのです。」
「なに!50匹だと・・・」
「そしてその中にはソードマンとメイジ数匹がいましてこの規模だと近くに集落ができている可能性があります。」
それを聞いていたゴルバスはその中の部下であろう人間を見たのだ。その一人はスキルを使ってケンジの情報を確認し嘘を言っていないと部下の兵士にケンジの情報をギルドへ報告に伝えるように指示を出した。
「ケンジ殿情報ありがとう!もう少し待っていてくれ少ないが情報提供のお礼を持ってこさせる。」
少し待っていると部屋に一人の女性が入ってきたのだ。その女性は切れ長の瞳でいかにも優秀な雰囲気を保ち同性に憧れる感じの女性だった。
秘書のような感じの女性が皮袋をもってきてそれをケンジに一礼をして差し出してきたのだった。
団長がケンジに申し訳なさそうに言ってきたのだ。
「少なくて申し訳ないが受け取ってくれ。」
そしてケンジは一礼してその皮袋の中身を確認し遠慮なく受け取った。
「これでもうよろしいですか?」
「ああ、もう行ってもいいぞ。本当にありがとう。」
「本当に情報提供ありがとうございました。」
秘書らしき女性もお礼を言ってきた。
ケンジ達はお礼を言って兵舎を後にし町の中に入るのだった。
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この話に出てきたアイテム一覧
※①【入場用確認魔道具】
大きな町には必ず城門に設置してある魔道具。
石板に手を触れることで水晶が反応し犯罪者なら
水晶が赤く光り輝く。
これにより町の安全は盗賊や犯罪者を町に
入れないようにしているのだが、犯罪者は衛兵の目を盗み
町にはいることが多い。
応援ありがとうございます!
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