ゲームで自滅する悪役貴族に転生したのでゲーム知識で最強になって愛する嫁達との楽園を作る

岩の上の朴念仁

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7話 ダンジョン

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 迷いの森で職業を変更した後、1人で観光して王都に帰ってきた。どうせならシャーロットと一緒に観光したかったな。
 今回は職業変更が目的だから1人で来たけど、次からはシャーロットにも声をかけてみるか。

 そういえば、シャーロットの職業は何なんだろう。聞いたことがないので知らなかったが彼女もあまり良い職業でないなら変更させてあげたい。
 
 職業が変更できることについては秘密にしておこうと思う。そのことを教えて誰でもいい職業に就かれでもしたら俺の優位性が減ってしまうからな。
 まあ、シャーロットぐらいには教えてあげてもいいか。
 
 馬車から降りて道を歩きながらそんなことを考えていると公爵邸が見えてきた。

 「1週間もの間、黙って家を出ていたのに誰1人として俺の心配をしている人はいないのか。」

 分かっていたこととはいえ少し寂しくなるな。両親も弟も公爵家の恥晒しである俺には死んでほしいと思っているのだろう。

 しかし、姉だけは何を考えてるのかわからない。話してるところをほとんど見たことがないのだ。
 
 どちらにせよ、強くなるまでは財布がわりに使わしてもらおう。ある程度まで強くなれればこんなところ、こっちから出て行ってやる。
 



 俺は今、王都から1番近くにあるダンジョン「深淵への扉」の入り口の前に立っていた。
 白いピラミッドの様な見た目のダンジョンの入り口で見張の兵士に軽く挨拶してから入り口をくぐる。 
 入口にの門には紫のモヤの様なものがかかっており、通過すると同時に地下にあるダンジョンへと転移させられるのだ。

 入り口を潜ると目の前には見渡す限りの草原が広がっており、遠くの方には下へと続く階段の様なものが見える。
 
 ダンジョンは地下に続いており、深く潜ればそれだけ出てくる魔物も強くなるのだが、地下1層で出てくるのは誰でも1度は見たことのあるであろう水色のスライムだけだ。
 
 ダンジョンは全100層で出来ており、ゲームの時は世界中に30個ほど存在していた。だが、現実となったこの世界では俺の知らないダンジョンがあるかもしれないので、強くなったらぜひ探してみたい。

 「相変わらず弱いな~、軽く斬り込んだだけで死にやがった。」

 草原を歩きながら出てくるスライムを倒していくが弱すぎて話にならない。とっとと2層の隠しスポットにでも行くとするか。
 



 スライムを100匹ほど倒したところで2層へと続く階段に辿り着いた。ステータスを確認したところ、レベルが5から8まで上がっていた。
 経験値6倍は伊達じゃないな。


 2層に降りると白い石造りの迷路になっている。迷路を攻略するだけなら簡単なのだが、2層
から出現するキラーラビットがかなり危険だ。
 
 キラーラビットは侵入者を発見すると一直線にこちらに向かって飛びついてくる。鋭い牙を持っているため、噛まれるとかなりのダメージを受けてしまうのだ。

 それに、キラーラビットは数も多いため魔法も覚えていない状態の俺では正面からは勝てない。
 そのため、俺は隠し部屋の1つに向かうことにした。
 
 2層には、迷路の途中にさりげなく隠し部屋がいくつも配置されているのだが、そのうちの1つには何故か魔物が入って来られないのだ。 
 バグかとも思っていたが、一向に修正れることはなかったので、俺も何度もそこで狩りをしたものだ。
 
 目的の隠し部屋へと辿り着く。小さな部屋の中には特に宝箱などが置かれているわけでもないので普通の冒険者なら発見してもそのまま素通りしてしまうだろう。

 念の為、買っておいたポーションを取り出しすぐに飲める状態にしておく。
 大丈夫だとは思うが、もし魔物が侵入できた場合に備えて念には念を入れて準備しておく。

 しばらくすると、3匹のキラーラビットが俺の方に向かって突っ込んでくるが、部屋の入り口を通過できず入ってこれない。
 俺は部屋の中から何度も部屋に突っ込もうとして失敗するるキラーラビットに向かって剣を突き立てた。

 向こうから勝手に剣に刺さって死んでくれるのでほとんど何もしなくでも経験値を稼げそうだ。
 
 ひとまずここでレベルをあげよう。
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