上 下
1 / 28

1、仁(清水の舞台)

しおりを挟む


 清水の舞台から飛び降りよう、と思っている。
 キラキラと夜空の星が綺麗で、ひらひらと舞い散る紅葉が風情に溢れていて、抹茶と化粧と古道具の匂いが風に乗って盆地へ吹き込んでいるような京都の街で。風に乗って落っこちてみたら、さぞかし気分がいいだろうな、と思うから。

「じんー。」
「ん?」
「向こう着いたら何するー? なんか自由時間取ってあるっぽいんだけど。」

 修学旅行の行き先は京都。
 無難だな、と思う。なんとなく伝統に従うだけで、みんな満足できるなら、それでいい。何かをわざわざ別方向へ舵を切るためにエネルギーを使わずに済む。学校の校庭でキャンプしようとか、北海道に行ってしまえとか、いやいやそこはもっと思い切って南極大陸へとか、果ては宇宙旅行計画の企画に行き着くまで不毛な会議を続けなくていい。とても賢い選択だ。

 だから今。仁たちは例年の高校三年生と同じように、数両分貸し切りになった新幹線の中で、青っぽい色の座席の背もたれに寄りかかっている。ビュンビュンと青っぽい色の景色が霞んで流れていく窓の外を適当に眺めながら、時間を消費している。

 隣に座っている茶川が、『旅のしおり』なるものをペラペラめくりながら、仁にペラペラ話しかけている。暇潰せるようなもん何も持ってこなかったんだよなー。ほら、トランプとか入れると荷物重くなるからさ。でも退屈ってやつが、俺の一番の天敵だから。遊んでないと死ぬ。刺激が欲しい。なあ、お前、いいアイディアない?
 んー、退屈を紛らすアイディア? 仁は聞く。うん、そう。茶川は頷く。じゃあいい考えがあるよ、と仁は真顔で言う。

「清水の舞台から飛び降りる。」
「俺を殺す気かよ。」
「いやいや、信心深い人がお祈りしながら飛び降りたら助かるらしいよ。江戸時代には合計で二百三十四人くらい飛び降りたんだって。」
「嘘だろ。」
「ビル四階の高さから飛び降りて、死亡率はだいたい十五%。」
「……すげえ。……ってか、高さの割に意外と生き残ってんだな。信心深いやつが多かったのか?」
「昔は木が茂ってたらしいからね。ちなみに今はそういう植物クッションがないから、そのまま地面に激突。つまりお陀仏直行コース。」
「やっぱお前俺を殺す気だろ。」

 まさか、と笑う。おい笑うな、と言いながら茶川も笑っている。

 ふわあ、とあくびをしながら目を擦る茶川を眺めながら、こいつは仁が本気で飛び降りる気だとは、つゆ考えもしないんだろうな、と思う。

 そう。いくら清水の舞台に、昔から伝わる伝説————まあいわゆる根拠ゼロの迷信というやつなのだが————があったとしても。それを試してみようなどと考えるバカがいるとは、想像もしないだろう。
 願い事をしながら飛び降りる。それで生き残ることができれば、願いは叶う。

 仁の願い事はただ一つ。
 とんでもなく命を粗末にしたがっている人間だけが、この願い事を抱いて飛び降りるのだろう。


「で、なんかいいアイディアない?」

 仁からの真面目な返答を諦めていなかったらしい茶川の問いに、んー、と仁は首を傾げる。

「ずいずいずっころばしとか。」
「保育園生の遊びじゃねーか。」
「でも意外と盛り上がるんじゃない? 保育園生の遊びをやってみよーぜ、って言ったらさ。歌覚えてる人とか覚えてない人とかいて、わあわあ言ってるうちになんか古風な雰囲気を出す美声で歌える隠れた才能マンとかが登場して、いつの間にかカラオケ大会が開催されてそこに枕投げ隊が乱入しそのうちこの騒ぎを一首詠もうと試みる味のある人間が二、三人くらいは湧いて出て————」

 茶川がパンダばりに目を白黒しているのに気がついて、仁は途中で言葉を止めた。うん、と頷いてみせる。

「……みたいな感じに、なるかもしれないし。」
「あ、……うん。」

 話の九割は理解できなかった、という表情で茶川はポカンとしている。わからないなりに頷いてくれたのは、彼が誠実な青年だったから。ただどういうわけか、こういう風にまくしたてられると、何となく丸め込まれてしまったりするのが人間の性であるわけで。

「なるほど。……ずいずいずっころばしか。」

 いいかもしれない。やってみようか。茶川が呟いているのを聞いて、少しだけ仁は不安になる。こういう風に、人は詐欺に引っ掛かるんじゃなかろうか。茶川がおじいちゃんになって藍色の柔らかい甚兵衛なんかを羽織るようになって、のんびり庭で花に水をやるような優しい老人になって、そこへ若い黒スーツの青年がピンポーン、こんにちは、銀行の者でーす。これこれこういうわけであなたの銀行口座の契約を見直す必要が出てきたのですが、まずこちらにサインをいただいて、それからこの黒い線の枠内に必要な情報を全部記入をしてください、それが終わったらあれとそれを一度回収いたしまして、後日別の者に返却させますのでどーのこーの。流れる水のようにサラサラと詐欺口上を述べる若者相手に、目を白黒させながら、「あ、……うん。」と老いぼれ茶川が頷くまでの絵が、浮かぶ浮かぶ。

 仁はあまり楽しくない想像を打ち切って、窓の外へ視線を移した。
 相も変わらず青っぽい色の風景がさらさらと流れてゆく。雲が白い。でもよく見ると、優しい紫色や、灰色のような不思議に淡い色も混ざっている。ゆっくりと遠ざかる雲。あれが水の粒の集まりでできているとは、到底信じられない。

 手が自然に、荷物の中を探っている。本を探していることに気づいて、けれど本は一冊しか持ってこなかったから、帰りの新幹線に楽しみを取っておこうと思ったことも一緒に思い出して。小さな文庫本に触れかけた手を、すっと引っこ抜いた。

 代わりに、スマホを手に取る。
 ネット小説というものが、最近は流行っている。質が保証されない代わりに、誰でも物語をネットに公開できるし、誰でも公開された物語を読むことができる。もちろん、無料で。

 お気に入りの小説投稿サイトを検索にかけて、画面をスクロールする。タップして、サイトを表示させる。瞬間、パパパパパ、と大量の新着作品が表示された。SNSのつぶやきよりもゆったりとしたペースで、けれどそれと遜色ないくらいには物凄い頻度で、新たな作品が公開されていく。そんな世界。
 全部の作品を読んでいたらキリがないので、たいていは人気ランキングや推薦コメントから興味の持てそうなものをさらっていく。
 しかし今日は何となく、新着作品を見てみる気になった。ふっと気になったタイトル。『いちごを食べさせる女』。ジャンル設定はホラー&エッセイ。なんだそれ、と思う。

 あらすじも何もなくて、だからとりあえず本文を開いてみた。文字数は少なめで、短編の部類に入るらしい。流し読みしていくと、まあまあかっちりした文体で、丁寧な作品なのだなという印象を受けた。基本は飾らないおとなしい言葉を使っているのだけれど、要所要所で美麗な単語がさらりと入る。それは決してうるさくなくて、うまく物語の雰囲気を不思議な世界へ誘導している。

 すぐに読み終わった。感想としては、「あまり怖くなかったな。」という感じだった。ホラーと銘打っているものの、子供に読み聞かせる昔話のような印象。まあ伝承物語がそもそも、舌を切られたり鬼婆が追っかけてきたり魔女に食われそうになったり実際に食われたり、敵を焼き殺したり川に沈めたりそもそもの物語の始まりが親に殺されそうになったりすることだったりと、かなり怖いものも多い。あまり軽い気持ちで比較してはならないような気がしなくもないのだが。

 『いちごを食べさせる女』のあらすじは簡単だ。“私”がとある古い屋敷に迷い込んでしまう。そこにはいちごのお菓子を作っている女がいて、“私”にそれを食べさせようとする。断れば、呪われる。けれど“私”は素直にお菓子を食べたので、単に美味しいものをただ食いさせてもらって、安心安全何事もなく家に帰ることができた。……そういう話。

 唯一怖いかもしれない、と思えるのは、ジャンル分類がホラー&エッセイになっているところ。主人公が“私”である一人称小説であるところも含めて、これが実話である可能性を示してくる。
 実話だったら、ちょっと怖いような。そう思う。よくわからない屋敷に迷い込んで、そこでいちごのお菓子を食べさせようとする女が現れたら……少なくとも、ぞくっと鳥肌が立って後退りをするくらいの行動は、間違いなく取るような気がする。

 パタン。スマホを下ろす。電源を切って、カバンにしまいなおす。
 ふと隣を見ると、茶川がすうすう寝息を立てていた。彼の眠る顔は猫みたいだな、と思う。柔らかくてふにゃふにゃしている。触ったらあったかい食パンみたいな手触りがするんじゃないか。そんな気分に包まれる。

 自分も寝てしまおうか。

 到着までの時間を計算しながらそう思ってみる。

 向こうでは引率のおじいちゃん先生が、乗り物酔いの酷い生徒と喘息の発作を起こしやすい傾向がある生徒を両脇に置いて世話をしているのが見える。先生も大変だな、と思う。もう六十を超えているだろうに、あの枯れ木のような腕でそっと生徒の背をさすっている。あの先生はいつも体の中心に凛とした静けさが漂っている気がする。どんなに歳を取っても衰えない人とは、ああいう人のことを言うのだろうか。

 その時、仁はふっと顔を上げた。

 ふわり。

 風もないのに、何かが通り過ぎてゆくような心地がした。

 静かに揺らぐ、左右で黄と紫、それぞれ一色ずつに染まったリボン飾り。さらりと結われた黒髪を束ねる布が、窓から差し込んだ白い光に煌めく。黄色と紫色と黒色。何だか焼き芋を連想させる頭。……一人の少女が、じっとこちらを見つめている……昔から馴染みの深いクラスメイト。名前は梅。

 仏頂面を絵に描いたらこうなる、というのを体現したが如くの無表情。澄ましている、というのとは少し違うような。とにかく真っ直ぐに前を見据えていて、そしてその目標と顔を合わせたからといって表情を変える必要を特に感じない、とでも言いたがっているような感じ。

 かつて神童ピアニストと言われて世に騒がれ、そして静かに夜に溶け込んでゆく影のように、表舞台から姿を消していった。梅は孤高で、独特で、誰も彼女を傷つけることなんてできないと思っていた。だから。彼女はもう、仁の前でしかピアノを弾かない。そういう風になってしまった。


『仁。』

 通路を挟んで反対側から、梅がこちらへ合図を出してきた。

『ちょっと向こうで会わない?』
『いいよ。』

 身振り手振りの問いに、同じく身振り手振りで答える。時間差で席を立って、手洗いへ行くふりをする。乗り物酔いの子の背中をさすっていたおじいちゃん先生がチラリとこちらを見た気がしたが、気付いていない風を装う。連結部分のところで合流。仁は梅と向き合った。

「大丈夫? 何かあった?」

 一応、聞いてみる。案の定、ううん、と梅は首を振った。

「特に問題とかがあったわけじゃないんだけど。」

 どこか神秘的で優美な仕草で、梅はすっと手を持ち上げる。ん、と仁が促すと、彼女は静かに指を伸ばした。人差し指の向かう先は、窓の外。

「山の緑が綺麗だなと思ったから。」

 共有したいなと思って。そう言って、彼女は小さく目を細めた。
 おお。仁の口から感嘆の呟きが漏れる。

 窓の外は青っぽい景色、などと思っていたけれど。よく見ると……というより、視線を少し下げてみると。そうすると、さまざまな色が見える。建物の灰色。アスファルトの黒色。そして山の緑。梅は緑色と限定したが、今の季節に山々は紅葉している部分が赤や黄色に染まっているのが美しい。

 よくぞあんなものが、初めから目に入る。そんな感動を覚えて、仁は梅のキラキラした黒い目を見た。

 ……あの目が漆黒のピアノを映す時。それは夜空の星の煌めきそっくりに、深く強く恐ろしくなる。昔の彼女の瞳はもっと、純粋な遊び心に溢れていたように思うのだけれど。今は何か、宇宙の色を知った猫の瞳のように、真っ暗な秘密をその深淵に抱えている。

 重いよ、と。近頃の仁は思うことがある。
 重苦しい。息苦しい。何だってそんな目で、ピアノを弾くんだろう。どういう意図を込めて、仁の前で演奏するんだろう。仁の前でなら弾きたいと思える、だなんて言って。言われる方がそれをどんなに重荷に思うか、理解しているんだろうか。

 ……梅も、辛いんだろう。

 彼女は、彼女なりに。それも仁はよくわかっている。わかっているからこそ、どうにもならなくて。というより、問題解決の糸口は全然そんな場所にはなくて。もっと深くて根本的なところに張っている根っこがあって、でもそれは仁一人の力では引っこ抜けなくて、だからこそ梅のせいなんかにしてしまいたくて、しかしそれに失敗していることに内心でとっくの昔に気づいていて自分自身が嫌になってこの状況から抜け出したくて抜け出せなくて……。そんな自分だからきっと、仁の魂は風を求めたのだ。何もかもを吹き飛ばしてくれる風。衝撃的で、新しい出来事。

 仁は飛び降りようと思っている。

 清水の舞台から飛び降りて、そして、できることなら観音様。こんな僕の願いを叶えてください。
 そんな風に、思っている。

 祈るならば、ただ一つ。

 『なんでもいいから、夢をください。』

 仁はもう、疲れ果てている。
 灰色のアスファルト。枯れた砂。海の波の音が規則正しく響くような、無味乾燥な毎日。死んでしまう意味もないけれど、生きていく意味もないような、そんな命。キラキラした星のように、磨かれた宝石のように、純粋で美しい夢が欲しい。そう思う。

「黄緑色の草が見えると、仁にぴったりの色だなって思うんだ。」
「え、そう?」
「うん。だから山が見えた時、ちゃんと言葉で言いたいなって思った。山の緑は綺麗。若くてみずみずしくて、青竹のようにまっすぐな感じで、仁にそっくり。いつもありがとうって言いたくなった。……あ、今言うね。いつもありがとう。」
「あ、うん。こちらこそ、いつもありがとう……かな。」

 梅はまっすぐ立っている。黄と紫の布リボン。それだけは昔から全く何も変わらない梅のパーツの一つで、それを見ると不思議な気持ちになった。
 微笑を返すと、梅は無表情で、うん、と頷いた。

「じゃあ。……言いたかったの、それだけだから。」

 また後で。と。梅は呟くように言った。そうだね、また後でだね。仁も返す。

 本当に、すぐに会うことになるのだ。六人で構成される班。その『四班』のメンバーのうち、二人は仁と梅……つまり、同じ四班グループに二人は入っている。クラスみんなの大勢で巡る一日目のコースが終わったら、二日目と三日目はずっとその少数メンバーと一緒に回ることになるので、明日から二人はほとんど離れることがない。
 ————梅の目の前で飛び降りてみせたら。彼女は何を思うのだろう。

 悲しみ? 驚き? 恐れ?

 遠くの海を見つめるような気持ちで、仁は思う。

 十代なんて、もういつ死んでもおかしくない歳なんだ。みんなそれを忘れているけれど、でも、それを空や海やくじらやカラスやお坊さんやクラゲやお月様は知っているんじゃないかと思う。僕はただそれを、みんなに思い出させるだけ。

 夢のない人生が、どれほど大変なことなのか。つまらないが高じると、どれほど大変なことが起こるのか。
 それを、風に乗った仁は証明するだろう。くるりと振り返って見せる微笑が、後ろ向きに跳んだ彼のいつも通りの顔が、さらなる混乱と衝撃をもたらすだろう。そして仁は死んで、骨になって、お墓か海かどこかに撒かれて、十年後には数人しか自分のことを思い出さなくなって、百年後には自分を知っている人は結局全員同じように骨になって、それで何もかもが終わり。宇宙は静かに続いてゆく。

 ふと、自分が生き残ったら、と考えてみる。そんなことは万が一もない気がするけれど、もしもあったとして。そうなったなら、観音様は、夢をくれるだろうか。多分、くれない気がすると、そう思った。
 大怪我をして病院に担ぎ込まれて、説教されたり話を聞かれたり泣かれたり、とんでもなく面倒なことになって、ぼんやり青色に見える月を見上げながら消毒液の匂いのするベッドの上でとろとろと眠るんだろう。夜の夢は悪夢で、昼の夢は幻覚で。仁が願うような夢は、きっと手に入ることはないのだろう。少なくとも、危険な場所から飛び降りた、などという適当極まりない出来事をきっかけにしては。

(でも。)

 トットッと新幹線の通路を歩きながら、仁は考える。

(梅は、きっと。)

 変わるだろう。幼馴染が危険な場所から飛び降りた、などという適当極まりない出来事をきっかけにして。
 すとん。元いた座席に座る。眠り足りないのか、目をこすりながら茶川が軽く手を上げた。

「よー、おかえり。」
「うん、ただいま。」

 目を閉じたままでいてもいいのに、律儀なことだった。

 すう、すう、とすぐにまた茶川が寝息を立て始める。こたつみかんが似合いそうなほのぼのした級友の隣で、仁は朝ごはんに食べたバナナのことを思い出す。黒い染みがやけにたくさんあるバナナだった。けれど皮を剥けば、ちょっと熟して甘くなってる程度のバナナで、茶色くダメになってる部分は全然なかった。あのバナナを過去から持ってきて今の茶川の口に突っ込んだらどうなるだろう。ぐぶ、とか何とか間抜けな声を上げて目を覚ますような気がする。それでびっくりしたような表情でこっちを見る。仁?! 何やってんだお前!? いや、なんとなく食べさせたくなって。何となくってなんだよ、びっくりするだろ! あはは、ごめんごめん。謝ったって許さねーぞ。じゃあ謝らない。いややっぱ謝れ、土下座しろ。そんな軽口の応酬が始まって、そして何となく終わる。お前時々意味わかんねーことするよな、と茶川が言って、そうかなぁ、と仁が答える。二人でむしゃむしゃバナナを完食する。うん、たぶんこんな感じの結末になる。

 ゆっくりと、目を閉じる。

 静かな暗闇。僅かに薄赤い光が見えるのは、まぶたを通る血管の色が透けているから。
 新幹線の静かな振動に身を任せながら、仁は浅い眠りに落ちていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

体育教師に目を付けられ、理不尽な体罰を受ける女の子

恩知らずなわんこ
現代文学
入学したばかりの女の子が体育の先生から理不尽な体罰をされてしまうお話です。

幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。

スタジオ.T
青春
 幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。  そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。    ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。

文バレ!②

宇野片み緒
青春
文芸に関するワードを叫びながらバレーをする、 謎の新球技「文芸バレーボール」── 2113年3月、その全国大会が始まった! 全64校が出場する、2日間開催のトーナメント戦。 唄唄い高校は何者なのか? 万葉高校は? 聖コトバ学院や歌仙高校は全国でどう戦うのか? 大会1日目を丁寧に収録した豪華な中巻。 皆の意外な一面が見られるお泊り回も必見! 小題「★」は幕間のまんがコーナーです。 文/絵/デザイン他:宇野片み緒 ※2018年に出した紙本(絶版)の電子版です。

生意気な女の子久しぶりのお仕置き

恩知らずなわんこ
現代文学
久しくお仕置きを受けていなかった女の子彩花はすっかり調子に乗っていた。そんな彩花はある事から久しぶりに厳しいお仕置きを受けてしまう。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

私の話を聞いて頂けませんか?

鈴音いりす
青春
 風見優也は、小学校卒業と同時に誰にも言わずに美風町を去った。それから何の連絡もせずに過ごしてきた俺だけど、美風町に戻ることになった。  幼馴染や姉は俺のことを覚えてくれているのか、嫌われていないか……不安なことを考えればキリがないけれど、もう引き返すことは出来ない。  そんなことを思いながら、美風町へ行くバスに乗り込んだ。

【完結】眠り姫は夜を彷徨う

龍野ゆうき
青春
夜を支配する多数のグループが存在する治安の悪い街に、ふらりと現れる『掃除屋』の異名を持つ人物。悪行を阻止するその人物の正体は、実は『夢遊病』を患う少女だった?! 今夜も少女は己の知らぬところで夜な夜な街へと繰り出す。悪を殲滅する為に…

スイミングスクールは学校じゃないので勃起してもセーフ

九拾七
青春
今から20年前、性に目覚めた少年の体験記。 行為はありません。

処理中です...