240 / 280
新章 皐月編
続・クラスメイト達
しおりを挟む
クラスメイト達は担任の郷田と共に何度か町へ行き来し、全員分の冒険者カードを作っていた。
そしてそれぞれの特技を生かし資金調達をしている。
中でも調薬が出来る薬谷という女生徒が作るポーションや薬が高く売れた。
戦闘職の人達はギルドの依頼をこなす序でにポーションの材料集めをしていたので、予定よりも早く目標金額に到達出来た。
金策の使い道は家である。クラスのみんなで住める家。勿論借家である。
流石に現代っ子には長期間のサバイバル生活は辛かったのだ。
「今後の方針なんだか、誰かアイディアはあるか?」
担任の郷田が家の食堂で上座の辺りに立って会議の進行をしている。
「はい、私は別大陸を目指したいです。」
手を上げて意見を言ったのは、普段積極的に意見をしない皐月であった。
「その理由はあるのか?」
「私のギフト【予知】で、このままこの大陸にいると私達を召喚した奴らに勘付かれると出ました。期限は恐らく3ヶ月です。」
「なるほど・・・この世界に来てからギフトには何度も助けられているからな。よし、では3カ月以内に別の大陸へ行く為の資金稼ぎをメインにして活動しよう。」
他の人達は特に意見が無いようなので会議は終了した。
「皐月のギフトって予知だったんだ!凄いね!」
「便利だよ、森でも魔物が来そうな場所がわかったから危機回避出来てたしね。」
「良いなぁ~!あたしなんて身体強化超だよ?ゴリラじゃん!」
「生きて行くには最良のギフトだと思うよ?」
「そうなんだけどさぁ、もっと超常現象的なチート が良かった!」
インドア派の皐月とは対照的である灯は陸上部のスポーツ少女であった。
しかし2人は何となく性格が合うようで学校ではよく一緒にいる事が多かった。
「それにしても皐月さぁ、こっちに来てから少し変わったよね?前からクールだったけど更に大人びた感じがするよ?」
「そうだね、そこに気が付いた灯にはボーナスをあげよう。灯が欲しがった超常現象的な力をあげよう。」
「あはは、欲しい欲しい!」
冗談っぽく言う皐月に乗る灯。
何時もの2人である。
この時、灯はまだ気が付いていないが、ステータスのギフト欄に【超能力】が増えていた。
☆
「ふぅ、やっぱり親友レベルだと違和感を感じちゃうかな。まだ違和感の範疇だから、大丈夫だけどね。」
神界にてVRマウントを外し、AIモードにして一息ついたのは創造神コトナである。
「それにしても、私の分身体5号がいたクラスが召喚されるとは思わなかったなぁ。まぁそのお陰でフォロー出来たんだけどね。」
「いやぁ、私たちもビックリですよ!まさかコトナ様の管理する世界に娘が召喚されるとは。」
「そうですねぇ。」
やたら美形の日本人夫婦、皐月の両親であり、コトナに作られたホムンクルスである。
皐月が召喚された後コトナによって生まれ故郷である神界に呼ばれたのだ。
「所で、何故皐月は別行動なのですか?」
「ん?私がフォローするために潜り込むには皐月が一番適任だったからだよ。あのクラスメイト達意外と運が無くて度々凶悪な魔物に出くわしそうになってたんだよ。レベルアップ前の皐月じゃあ対応出来ないよ。普通の女の子として作ったし。」
「なるほど。それで、皐月は地球に帰るんですかね?」
「どうだろうね?クラスメイトも含めて残りたいならそれでも構わないと思ってるよ。つまり本人次第だね。」
コトナと両親ホムンクル達は雑談をしつつ、皐月とクラスメイト達を見守っていくのであった。
そしてそれぞれの特技を生かし資金調達をしている。
中でも調薬が出来る薬谷という女生徒が作るポーションや薬が高く売れた。
戦闘職の人達はギルドの依頼をこなす序でにポーションの材料集めをしていたので、予定よりも早く目標金額に到達出来た。
金策の使い道は家である。クラスのみんなで住める家。勿論借家である。
流石に現代っ子には長期間のサバイバル生活は辛かったのだ。
「今後の方針なんだか、誰かアイディアはあるか?」
担任の郷田が家の食堂で上座の辺りに立って会議の進行をしている。
「はい、私は別大陸を目指したいです。」
手を上げて意見を言ったのは、普段積極的に意見をしない皐月であった。
「その理由はあるのか?」
「私のギフト【予知】で、このままこの大陸にいると私達を召喚した奴らに勘付かれると出ました。期限は恐らく3ヶ月です。」
「なるほど・・・この世界に来てからギフトには何度も助けられているからな。よし、では3カ月以内に別の大陸へ行く為の資金稼ぎをメインにして活動しよう。」
他の人達は特に意見が無いようなので会議は終了した。
「皐月のギフトって予知だったんだ!凄いね!」
「便利だよ、森でも魔物が来そうな場所がわかったから危機回避出来てたしね。」
「良いなぁ~!あたしなんて身体強化超だよ?ゴリラじゃん!」
「生きて行くには最良のギフトだと思うよ?」
「そうなんだけどさぁ、もっと超常現象的なチート が良かった!」
インドア派の皐月とは対照的である灯は陸上部のスポーツ少女であった。
しかし2人は何となく性格が合うようで学校ではよく一緒にいる事が多かった。
「それにしても皐月さぁ、こっちに来てから少し変わったよね?前からクールだったけど更に大人びた感じがするよ?」
「そうだね、そこに気が付いた灯にはボーナスをあげよう。灯が欲しがった超常現象的な力をあげよう。」
「あはは、欲しい欲しい!」
冗談っぽく言う皐月に乗る灯。
何時もの2人である。
この時、灯はまだ気が付いていないが、ステータスのギフト欄に【超能力】が増えていた。
☆
「ふぅ、やっぱり親友レベルだと違和感を感じちゃうかな。まだ違和感の範疇だから、大丈夫だけどね。」
神界にてVRマウントを外し、AIモードにして一息ついたのは創造神コトナである。
「それにしても、私の分身体5号がいたクラスが召喚されるとは思わなかったなぁ。まぁそのお陰でフォロー出来たんだけどね。」
「いやぁ、私たちもビックリですよ!まさかコトナ様の管理する世界に娘が召喚されるとは。」
「そうですねぇ。」
やたら美形の日本人夫婦、皐月の両親であり、コトナに作られたホムンクルスである。
皐月が召喚された後コトナによって生まれ故郷である神界に呼ばれたのだ。
「所で、何故皐月は別行動なのですか?」
「ん?私がフォローするために潜り込むには皐月が一番適任だったからだよ。あのクラスメイト達意外と運が無くて度々凶悪な魔物に出くわしそうになってたんだよ。レベルアップ前の皐月じゃあ対応出来ないよ。普通の女の子として作ったし。」
「なるほど。それで、皐月は地球に帰るんですかね?」
「どうだろうね?クラスメイトも含めて残りたいならそれでも構わないと思ってるよ。つまり本人次第だね。」
コトナと両親ホムンクル達は雑談をしつつ、皐月とクラスメイト達を見守っていくのであった。
0
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
元勇者パーティーの雑用係だけど、実は最強だった〜無能と罵られ追放されたので、真の実力を隠してスローライフします〜
一ノ瀬 彩音
ファンタジー
元勇者パーティーで雑用係をしていたが、追放されてしまった。
しかし彼は本当は最強でしかも、真の実力を隠していた!
今は辺境の小さな村でひっそりと暮らしている。
そうしていると……?
※第3回HJ小説大賞一次通過作品です!
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
婚約破棄……そちらの方が新しい聖女……ですか。ところで殿下、その方は聖女検定をお持ちで?
Ryo-k
ファンタジー
「アイリス・フローリア! 貴様との婚約を破棄する!」
私の婚約者のレオナルド・シュワルツ王太子殿下から、突然婚約破棄されてしまいました。
さらには隣の男爵令嬢が新しい聖女……ですか。
ところでその男爵令嬢……聖女検定はお持ちで?
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
チート転生~チートって本当にあるものですね~
水魔沙希
ファンタジー
死んでしまった片瀬彼方は、突然異世界に転生してしまう。しかも、赤ちゃん時代からやり直せと!?何げにステータスを見ていたら、何やら面白そうなユニークスキルがあった!!
そのスキルが、随分チートな事に気付くのは神の加護を得てからだった。
亀更新で気が向いたら、随時更新しようと思います。ご了承お願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる