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新章 皐月編

アイアンゴーレムの倒し方

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9Fでミノタウロスを倒しまくった後のドロップは[ミノタウロスの角][ミノタウロスの毛皮][ミノタウロスの肉][ミノタウロスの斧]だった。

角と毛皮は多分高く売れる。肉も美味しいから売れるね。
お金無限にあるから売らなくても良いんだけど、売ると貢献度ポイントがつくみたいだから売ったほうが良いんだよ。

斧は一応武器として使えるけど、私には超大剣があるし、開拓神にも斧がある。(使用者に重さを感じさせない超重量武器)
正直開拓神の武器の方が強い。
アリスには重すぎて使えないので斧も売ってしまおう。

9Fの隠し部屋もあっさり見つかった、召喚陣からはアイアンゴーレムが出た、5匹。

「10Fはボス部屋でミスリルゴーレムらしいから、アイアンは11Fで出るのかもね。」

「なるほど。ボス部屋でボスの取り巻きで出る可能性は?」

「ギルドの情報ではボスは1匹で出るみたいだから大丈夫だと思うよ。」

こんな会話をしているけど、アイアンゴレームはまだ私達の居る隠し扉の元まで来ていない。とっても足が遅い。
重量感は凄くて強そうだけど、あんな動きじゃ攻撃も遅い気がするね。

「日帰りしたいし、こっちから倒しに行くよ。」

「わかった!滅びよ!!」

ドゴーン!

アリスの天罰の杖が発動しアイアンゴーレムに降り注ぐ。
アイアンゴーレムは鉄なのでイカズチは効いていない感じだ、なんか帯電している。

「ビリビリしてるね!さっきより強そうなんだけど!?」

「機械とかならショートするんだろうけど、ゴーレムは魔法生物だから効かない?でも生物なら効きそうだけどね。」

「えぇ?!じゃあ自分対抗手段ないよ?物理も効かなそうだし・・・」

「そうかな?ちょっと試してみるね。」

アイアンゴーレムの後ろに回り込み膝裏にある球体を試しに蹴りを入れてみる。
ゴーレムは肘、膝、首、腰が球体関節になっている。
ロボットとか関節が弱点なのが多いよね。

ボゴン!!

私もレベルがあがりステータスが瀑上がりしたので武器無しの蹴りで球体関節を粉砕できた。関節は鉄じゃなくて石っぽい材質だ。

「なるほど!関節を狙うんだね!自分も!」

アリスは天罰の杖を止めて火魔法のファイアーボールを関節に当てる。

ピシッ っとひびが入る球体関節。
そしてアイアンゴーレムの自重に耐えきれず砕ける。
でも、関節は砕けたけどまだ生きているのでもがいている。

「関節しか壊せないなぁどうやってトドメを刺そうかな?」

「首も球体関節だから壊してみたら?」

「そうする!」

私のアドバイス通り首の球体関節を狙ってアースニードルを放ったアリス。
首の球体関節は他のと比べて小さ目なので先の尖ったアースニードルを選択したようだ。

ガッ!!

アースニードルで砕け散る首。ファイアーボールに比べ点での攻撃なせいか一撃で粉砕できたようだ。

しかし首を破壊させてもまだもがいている。
私が膝を砕いたヤツも死んでない。
やはりゴーレムはもっと破壊するかコアをどうにかしないと倒せない感じかな。

コア露出してないしなぁ。
私は無傷の残り3体のアイアンゴーレムを超大剣で真っ二つにしてみる。
ゴーレムの断面みると、コアはゴーレムの大胸筋のような胸の装甲に覆われていた。つまり胸の真ん中にあった。大胸筋装甲をこじ開ければアリスでも倒せそうだね。

「アリス、コアは胸にあるよ。大胸筋みたいな装甲自力で剥がせる?」

「うーん、どうかな・・・人の力で剥がせるものなの?」

アリスは首を破壊したゴーレムの残りの手足の球体関節を破壊した後、身動きの取れなくなった所で大胸筋装甲を調べ始めた。

「あ!・・・なるほどぉ!サツキ!大胸筋の間にちょこっとだけ隙間があるよ!5センチくらいの隙間。これをピンポイントで狙えれば良いんだね!」

「へぇ~。ゴーレムは動き遅いから精密射撃が出来るなら良い獲物かもね。」

地べたでジタバタしている残りのゴーレムをサクッと始末してドロップと宝箱を調べる。
[アイアンインゴット×5][ゴーレムコア×2][鉄鉱石×2][ゴーレム回路×1][魔石C×5]
アイアンインゴットは確定で落として、残りは確率っぽい。

宝箱は銀箱、落とし穴の罠付き。落とし穴は発動すると地面に瞬時に出来るようだ。落とし穴製造機だね。面白いのでいつか何かに使おう。
中身はマジカルシールド。

・[マジカルシールド]
魔法攻撃を吸収し装備者のMPに変換する。
吸収可能なのはLv5の魔法まで。
Lv6以降は魔法攻撃半減する。

おぉー!これは結構強いのでは?物理に対しては普通の盾と同じみたいだけど、魔法に関してはかなり強いよこれ。
これもアリスに装備させる。

隠し部屋を出て、階段まで移動した。
いよいよボス部屋だ。ボスを倒すと先へ進む階段と入口に戻る帰還の魔法陣が出るらしいので、それで帰還するつもりだ。日帰りだからね。
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