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3章 コトナ、未来の学園とアバター冒険者編

学園祭があるらしい

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学園祭があるらしい。

学園祭と言っても日本でやる様なものではなく、学園内での大きなパーティーの事らしい。

立食とダンスがメインイベントのパーティーで、男女の仲の良さをアピールする場でもあるようだ。

この学園祭でダンスを踊れば公式にカップルと認識される。
つまり「このダンス相手は自分のだから横取りするなよ」と釘を打てるという訳だ。

過去に複数の異性と踊った人が居たそうだが、浮気症というレッテルが貼られる事になったらしい。
他にも毎年相手が違うとかも忌避される対象だ。

私達一年生にとっては初めての学園祭、なので事前に過去にあった事件を教えられた。
これで流石にやらかす人は居ないだろう。
居たら頭の中がお花畑というかそんな感じだ。

ダンスの授業の為ダンスルームに移動中、花子が話して来た。

「やらかしそうな人達に心当たりがあるわよ。Aクラスにラブリーって名前の令嬢が居るんだけど、下位貴族の男子を侍らせているのよ。」
イケメンに声かけまくっていた花子が自分を棚に上げてやらかしそうな人の事を教えてくれた。

「あぁ【魅了】スキル持ちなんだね、自分より魔力の低い相手しか効かないから弱い男子を侍らしているのか。」

ちなみに【魅了】は数日で効果が切れるので、このラブリーちゃんは毎日魅了をかけ直している。
魔力の上限ギリギリの人数を侍らせているようだ。

侍らせている男子が離れていくのを何よりも恐れていて結構必死だ。

ん?こんな人前にも居たな・・・マチルダさんだっけ?

ラブリーちゃんはマチルダさんと違いメイクやファッションが壊滅的ではない。
ハッキリ言って美少女だ。

大勢の男子を侍らせているため他の男子が近寄れない、自滅しているタイプだ。

なんとかしたいな、ラブリーちゃんは私の好きなタイプの女の子だからね!

別に私は百合とかではない、可愛い女の子を応援したいだけだ。ホントだよ!

「コトナは本当に女の子に甘いわよね、おっぱい揉まれても怒らないし。普通女同士でもやらないわよ?」

「前世からよく触られてたからね慣れてるよ。ただむにゅむにゆしてるのを男子に見えるようにするのは辞めてもらいたい。凝視されるから思わず男子を消滅しそうになったよ。」
あと数秒見られてたら消してた。

「マジで?サッちゃんに注意しとこ。」
サッちゃんとは私の胸を揉むのが大好きなクラスメイトの女の子だ。花子が付けたアダ名で本名はサラ。活発系美少女だ。

「私の胸の話はもういいよ、それよらラブリーちゃんを助ける方法を考えないと。」

だからその手をわきわきさせるのを止めてください。花子の乳揉みは痛いからね。
なにが羨ましいのか「これさえあれば!」とぶつぶつ言うのも止めてください。
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