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2章 コトナ、世界を作る編

凄いヒール

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2F

この階層からコロコロが出なくなる。

トコトコ・ピョンピョンは同じで、新しくポコポコで出現する。
ポコポコは手が生えて、その手で叩いてくるのだ。
まぁたいして痛くないんだけどね。

ポコポコは手が生えた事で足を掴んで来ることもあるので、叩かれるよりそっちのほうが気をつけないといけない。

「あいたー!」
アマンダが足を捕まれ転んでしまった。

ポコポコは大きさはコロコロ達と変わらないが、重さが全然違う。
バスケットボールくらいの大きさで重さもそのくらい。
しかしポコポコは3キログラム位ある。

戦闘中動き回っている時に足を掴まれると大体の人は転ぶだろう。


「膝擦りむいたー!コトナちゃん癒やして~!」
アマンダはズボンを捲りあげ膝を見せてくる。
少し血が出ている。

覚えたばかりの《ヒール》を使って見たかったし、低階層ではヒーラーの出番が少なそうだったので回復してあげることにした。

「擦りむいたくらいで回復スペル使うことないわよ」
とリリアは言うが、MPは使わなければ少しずつ回復するので使っても問題ないだろう。

「いいよ回復しよう使って見たかったし《ヒール》」
アマンダの膝に手をかざしヒールを唱えた。

ポワーと淡い光が手のひらに現れアマンダの膝まで広がりそのままアマンダの全身を包み込む。
おや?患部以外まで広がっているけど、これで合ってるのかな?
まぁいいか、光が収まるまで手をかざし続けた。

「おぉ!治った!ありがとうコトナちゃん!!」
ひゃっほー!と飛び上がって喜んでいる。テンション高いな。

「おかしいですね。ヒールは患部のみ光がまとい癒やすはずです・・・」
クーリスが顎に手を当ててブツブツ呟いている。声を抑えてないので聞こえているが。

「アマンダさんちょっと体のチェックさせてください。」
返事を待たずアマンダの体をチェックしだすクーリス。


「むむっ!」
何か発見したようだ。なんだろう?

「アマンダさんの肌のニキビやソバカスがキレイに無くなっていますね!ちょっと失礼・・・むむっ!まるで赤ちゃんのような柔肌になっています!あんなにガサガサだったのに!」
アマンダ肌ガサガサだったの?

「何ですって?!アマンダは野生児みたいな生活をしているから男子みたいな肌なのが特徴だったのにそれがスベスベにですって?!」
唯一幼馴染じゃない私が居るからか分かりやすく説明口調だった。

「コトナ・・・私にもヒール・・・して」
いつの間にかモモが私の横に立ち手を掴んで居た。

「肌・・・スベスベ・・・欲しい!」
モモは十分肌キレイだと思うけどな。

「あ、ズルいわよ!私にもお願い!!」
リリアもか、まぁ良いけど。

《ヒール》


「凄い!・・・肌スベスベモチモチ・・・髪もサラツヤ・・・・枝毛も治ってる!」
モモは自分の肌や髪を触ってうっとりしている。後で私にも髪触らせてね。

「うそ・・・!体中のホクロまで消えてるなんて!膝の黒ずみまで・・・!」

どうやら私のヒールは美容効果が凄いようだ。

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