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2章 コトナ、世界を作る編

コトナ、ファーストへ

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投稿予約を忘れていました、すみません。



やっとファーストへ行く準備が整った。

すぐに戻ってこれるので、そんなに準備せずに行っても良かったんだけど。
私の性格上、向こうが気に入って長期間戻らない可能性があったのだ。


よしっ!行こう!
ファーストでのスタート地点は[イヴォルトの町]だ、この町は塔型のダンジョンの付近に作られた冒険者と商人の町なのだ。

初心者から上級者までダンジョン資源や、より高みへ目指す冒険者達と、その資源をより高く売る商人達で賑わっていて面白そうだった。

最初の目標は冒険者登録をしてダンジョンがキチンと機能しているかの確認だね。

ダンジョンひとつひとつ作るのが面倒だったのでダンジョンコアにあらかじめダンジョン自動生成機能を付けたのだけど、おかしな精製がされてないか確認しないとね。



イヴォルトの町入り口

門番もいないし町へ入る人々も見当たらない。なぜならばファーストの世界は魔導列車や魔導車があるためイヴォルトの町のような資源が産出する所へは線路が敷かれるからだ。
門番が居ないのは国境を越える時の審査がとても厳しいので、国内での町の出入りに審査が要らないのだ。
それによっぽどの田舎でない限り魔導バスが運行しているので、歩いて町から町へ行く人が居ない。
ゼロでは無いけど、定期的に魔物を狩るための討伐隊くらいだ。

誰かに入り口を見張られている訳じゃないから、歩いて入っても問題なかった。
次からはバスか列車を使おう。


イヴォルトの町は中世ヨーロッパ風な建物に色んなパイプが張り巡らせてあり、所々蒸気が吹き出ている。所謂スチームパンクとか言うヤツだろうか?

道を歩いているのは冒険者や商人が多くて、一般人は2割ほどしか歩いていない。
それだけ冒険者や商人が多い町なのだろう。

私は町の人を観察しながら冒険者ギルドへ向かった。



冒険者ギルド大きいな。

イヴォルトは冒険者になる為に来る人も沢山いるらしく、入会手続きだけでかなりの人手が必要だ。
そしてそれに対応するためか冒険者ギルドは受付を増やし人を増やし建物を増築した結果、役所みたいになった。という事らしい。

今も入会受付のカウンター8箇所全て行列が出来ている。
私も並ぼう。


私の前に、友達同士で来たらしい女の子4人組が話しながら順番待ちをしている。

「冒険者になったら、まず何をする?やっぱりダンジョンに直ぐ行く?」
4人の中で一番背の高いリーダーポジの女の子が他の3人に聞く。

「いやいや、直ぐダンジョンってのはシロートですよ。まずは1階層から5階層までに出る魔物や罠の傾向と対策、装備のチェックをやるべきでしょう。」
メガネをかけた頭の良さげな小柄な少女が答えた。

「そうね、新人冒険者の6割は準備や知識不足で命を落とすと言われているものね。」
ポニーテールの女の子がうんうんと頷いている。

「う、皆んながそういうならそうしようか・・・」
リーダーじゃなかったっぽい女の子は直ぐダンジョン行く気満々だったけど仲間の考えを聞いて諦めたっぽい。

4人目の女の子は無表情で無口だった。
でも可愛いから無表情でも嫌な感じはしない。

行列は進み4人組の番になった。

「こんにちは、今日は冒険者ギルドへの入会ですか?」

「はい!」
脳筋長身少女が答えた。

「では、こちらの書類に記入をお願いします。分からないところは聞いてくださいね。」
と用紙を5枚だしそれぞれに手渡していき、5枚目を私に渡してきた。ん?私も同じグループだと思われてる?

「あの、私はソロで来たんですが・・・」
受付嬢さんに伝えたところ。

「いいじゃん!女の子で冒険者になるのなんて少ないし私達と組もうよ!手続きも一度にやった方が受付嬢さんも楽でしょ?」
と脳筋が言い出した。

「アマンダ、強引に誘うのは良くないわ。でもソロは危険だから慣れるまでは私達と一緒にやらない?」
ポニテ少女が提案してきた。
うーん、ずっとは無理だけど短期限定で組むならアリかな。

「わかった、少しの間だけどよろしく。」
少し言い方が素っ気なかっただろうか?
やっぱり人と話すのは苦手だ。

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