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2章
リリーおじさんと会う
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私リリー、今父に抱っこされ王都にある自宅へ帰っています。
なんでも父の弟がスペード大陸から帰って来ているそうです。
タイミング的に勇者召喚前に此方への船に乗ってると思いますけど、スペード大陸の情報だけでも欲しいのです!
☆
お家は王都のメインストリートという良い立地に有り、元々住んでいたのは老夫婦で、私が病気を治した事に感謝して譲ってくれたのです。
今は田舎に引っ越して土いじりをしているそうです。
2階建ての一戸建てですが、両隣にそれぞれ冒険者ギルドと商業ギルドがあります。完全に挟まれていますね。
母と父は冒険者ギルドで働くので、職場が近くて便利そうです。
私も商業ギルドと色々開発関係で手を組んでいるので便利です。
お家に着くとリビングにヒゲモジャのオッサンがお茶を啜っていました。
こ、これが父の弟ですか?
「おいロビン。ヒゲ剃っておけと言っただろう?」
父は弟さんにヒゲを剃るように言っていたみたいです。
ヒゲだけじゃなくて髪も伸び放題でボサボサです。
「おぉ悪い悪い。お茶が美味くてな。んじゃあ庭先で切って来るかな。」
ロビンおじさんはお茶を飲み干すと裏にある庭に行きました。
「アレがパパの弟のロビンだ。パパと同じ冒険者で、たしかAランクだったはずだ。」
おじさんも冒険者でした。父はわりと爽やか系なのに、何でおじさんはあんな住所不定無職みたいな出で立ちなんでしょう?
おじさんを待っていると母がお仕事から帰ってきました。
おやつを買ってきてくれました!私の好きなドーナッツです!
☆
「はぁサッパリしたぜ。」
ヒゲと髪をサッパリさせたおじさんは父に似た爽やかさんでした。
「ロビンおじさん!はじめまして!リリーです!」
私は愛想全開でご挨拶をしました。
「おぉ!可愛い女の子だ!兄貴、いつの間にこんな可愛い娘作ったんだよ。あ、俺はロビンだ。よろしくなリリーちゃん!」
おじさんは私の手を握りブンブン握手をして父を小突いています。
「あ~。リリーは妻の連れ子なんだ。でも大事な俺の娘だ、だから余りそのことには触れるな。」
「おっと、それはデリケートな話だ。わかった気をつけよう。」
父とおじさんはコソコソと話していますけど私には丸聞こえです。神の耳ですので!
「そうだ。リリーちゃんにスペード大陸の事を教えてあげよう。ロビンおじさんの冒険譚だぞ!」
おじさんは私を膝の上に座らせ、小さい子におとぎ話をするようにお話を始めた。まぁ私小さい子ですけどね。
「スペード大陸は一言でいうと人族と獣人が争っている所だ。大きな国が3つあって人族至上主義の北国、色々な獣人達の長が協力して治める南国、南の半島には人族と獣人のハーフが争いを避けて暮らしているんだ。ロビンおじさんは南の半島のハーフ達の国に居たんだ。」
なるほどなるほど。♤の下のちょろっとした部分ですね。
おそらく勇者召喚をしたのは北国の人族至上主義の国ですね。
至上主義ってだけで嫌な予感しかしません。
なんでも父の弟がスペード大陸から帰って来ているそうです。
タイミング的に勇者召喚前に此方への船に乗ってると思いますけど、スペード大陸の情報だけでも欲しいのです!
☆
お家は王都のメインストリートという良い立地に有り、元々住んでいたのは老夫婦で、私が病気を治した事に感謝して譲ってくれたのです。
今は田舎に引っ越して土いじりをしているそうです。
2階建ての一戸建てですが、両隣にそれぞれ冒険者ギルドと商業ギルドがあります。完全に挟まれていますね。
母と父は冒険者ギルドで働くので、職場が近くて便利そうです。
私も商業ギルドと色々開発関係で手を組んでいるので便利です。
お家に着くとリビングにヒゲモジャのオッサンがお茶を啜っていました。
こ、これが父の弟ですか?
「おいロビン。ヒゲ剃っておけと言っただろう?」
父は弟さんにヒゲを剃るように言っていたみたいです。
ヒゲだけじゃなくて髪も伸び放題でボサボサです。
「おぉ悪い悪い。お茶が美味くてな。んじゃあ庭先で切って来るかな。」
ロビンおじさんはお茶を飲み干すと裏にある庭に行きました。
「アレがパパの弟のロビンだ。パパと同じ冒険者で、たしかAランクだったはずだ。」
おじさんも冒険者でした。父はわりと爽やか系なのに、何でおじさんはあんな住所不定無職みたいな出で立ちなんでしょう?
おじさんを待っていると母がお仕事から帰ってきました。
おやつを買ってきてくれました!私の好きなドーナッツです!
☆
「はぁサッパリしたぜ。」
ヒゲと髪をサッパリさせたおじさんは父に似た爽やかさんでした。
「ロビンおじさん!はじめまして!リリーです!」
私は愛想全開でご挨拶をしました。
「おぉ!可愛い女の子だ!兄貴、いつの間にこんな可愛い娘作ったんだよ。あ、俺はロビンだ。よろしくなリリーちゃん!」
おじさんは私の手を握りブンブン握手をして父を小突いています。
「あ~。リリーは妻の連れ子なんだ。でも大事な俺の娘だ、だから余りそのことには触れるな。」
「おっと、それはデリケートな話だ。わかった気をつけよう。」
父とおじさんはコソコソと話していますけど私には丸聞こえです。神の耳ですので!
「そうだ。リリーちゃんにスペード大陸の事を教えてあげよう。ロビンおじさんの冒険譚だぞ!」
おじさんは私を膝の上に座らせ、小さい子におとぎ話をするようにお話を始めた。まぁ私小さい子ですけどね。
「スペード大陸は一言でいうと人族と獣人が争っている所だ。大きな国が3つあって人族至上主義の北国、色々な獣人達の長が協力して治める南国、南の半島には人族と獣人のハーフが争いを避けて暮らしているんだ。ロビンおじさんは南の半島のハーフ達の国に居たんだ。」
なるほどなるほど。♤の下のちょろっとした部分ですね。
おそらく勇者召喚をしたのは北国の人族至上主義の国ですね。
至上主義ってだけで嫌な予感しかしません。
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