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冒険者になりました!
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お昼ご飯を食べた後、残りの依頼である店番をする為とあるお店に来ていた。
「あった!武器屋ケンザン!」
《ピキー!》
武器屋ケンザンは武器の販売と買取を行うお店で、懐の寂しい駆け出し冒険者でも利用できる武器屋である。
買い取った武器は錆を落とし、軽く研いで防錆用のオイルが塗られるので、錆びた武器は販売されていない。
今回店番の依頼を出した理由は、役所に行かないといけないのだが、年中無休なので行く暇が無いのである。
自分の店なんだから1日くらいお店閉めて行けば良いと思うのだが、店主の男は店を閉めると客が遠のくと思い込んでいる為、その選択肢は無かったのである。
お店に着いた琴葉は店番の説明を受けていた。
買い取り表と、損傷が激しいのは買い取らない。
販売は値札があるので大丈夫そうだった。
午後からだが、役所の用事自体そんなに長時間掛かるものではないので、本当に短時間店番してもらえれば良いそうだ。
「ではお任せしますぞ!」
「任せて!」
《ピキー!》
店主はいそいそと出かけていった。
受付の背の高い椅子に軽くジャンプして座り、足をプラプラさせること30分、1人目のお客さんが入ってきた。
「おや?オヤジは居ないのか。まぁいいか。買い取りを頼む。」
1人目のお客さんは30代のおじさんで、中堅冒険者って感じだ。
カウンターに出した武器はショートソードと言われる刃渡り60センチほどの剣である。
鑑定で見ると、錆びは無し、歪みも無く、刃が少し欠けているが研げば問題ない範囲だとわかった。
「問題ないので銀貨8枚になります!」
「お、おう元気だな。その金額で構わない。」
売ったお金を皮袋の財布に入れたおじさんは、すぐにお店を出て行った。
どうやら新しい剣を手に入れたので古い剣を売り来ていたようだ。
「このショートソード手入れもしとこうかな?」
そう言いながら琴葉は剣に触れると、鍛治神の効果で新品同様、いやそれよりももっとすごい事になっていた。
[ミスリルショートソード]
状態保全
自己修復
切れ味上昇(大)
元は鉄のショートソードであったが、琴葉が手入れしようと思っただけで3ランクは上の素材になってしまったのだった。
付与もいれると5ランクは上である。
次に来たお客さんは20代前半くらいのお兄さんで、掘り出し物を探しに来たらしい。
そしてさっき琴葉が買い取りをして手入れでミスリルになったショートソードを発見し、是非売って欲しいと言ってきた。
だが、値段付けは店主に聞かないと出来ないと答えたところ、予約という事になった。
店主が帰って来れば値段が付くのだから、先に予約しておくという訳だ。
正直ミスリルの装備なんて王都でもなかなか作られない、それがこんな田舎の都市にあるのだから正に掘り出し物である。
3人目のお客さんは、買い取りカウンターにガシャガシャと武器を出していく。
剣、斧、槍、弓等全部で30本もあった。
大量に武器を持ち込んだ男は、でっぷりしていて、脂肪を蓄えた中年。
髪がだいぶ薄くなり、ほとんど見えている頭皮がテカっている。
顔はとてもイジワルそうだ。
事葉は鑑定を使って武器を振り分けていく。
買い取り出来るのは30本中5本だけであった。
「お、おい!これも買い取れよ!錆びも刃こぼれも無いだろうが!!」
「ん?この店はメッキされた木の武器は買い取りしてませんよ?」
「うぐっ!!しょ、証拠はあるのか?!無いんだったら訴えるぞ!」
「鑑定したらすぐにわかるじゃないですか!何言ってるんですか?」
《ピキー!》
「うぐぐっ!か、帰らせてもらう!!」
そういって出していた武器を両手に抱えてドカドカと慌ただしくお店から出て行った。
「悪い人だったね!」
《ピキー!》
☆
店主が出掛けてから約3時間程で帰ってきた。
その間に琴葉は、買い取りでナイフや剣を4本。
販売で解体用ナイフを10本売っていた。
「思ったよりお客さん来たみたいですな!特にミスも無いようなので依頼書にはキチンと書いときますぞ!」
「わーい!ありがとう!」
琴葉が帰った後、店主は琴葉が買い取った元鉄のミスリルショートソードをを見て驚くのであった。
☆
なんとか日が暮れる前に全ての依頼が終わり、ニコニコしながらギルドへ報告へ向かう。
時刻は午後5時前、冒険者が依頼報告の為にギルドに戻り始める時間帯でもある。
ギルドはとても混んでいた。
琴葉は小さい体を活かし入り口付近の混み合った場所をスイスイ進みギルド内へ入り、一番列の短い所に並ぶのだった。丸子は小さいので更に素早く冒険者達の足元を移動していた。
大人しく丸子を両手に持ちぷにぷにしていると琴葉の番が来た。
短い列を選んだだけなのだが、その受付は朝依頼処理をしてくれたミレーヌさんだった。
「ミレーヌさん!依頼全部終わったよ!」
《ピキー!》
「お疲れさまでしたコトハちゃん。確認しますね。・・・・・・はい、全て完了していますね。処理をしますので、カードを出してください。」
「はい!」
《ピキッ!》
ミレーヌさんはカードを受け取ると、謎機械にカードを差し込み何やら操作をしはじめた。
「お待たせしました。今回の依頼でCランクにアップしましたよ。」
「Cランク!わーい!やったー!」
《ピキー♪》
琴葉は手に持っていた丸子を上に放り投げカードを受け取った。
上に投げられた丸子は見事に琴葉の頭に着地し喜んでいる。
「明日からCランク依頼ですね。コトハちゃん用に依頼を用意しておくので、明日の朝私の所まで来てくださいね。」
「わかったー!」
《ピキー!》
ガヤガヤザワザワと周りが騒がしくなり、何だろう?と見回すと一人の体毛濃いめのゴリマッチョのおっさんが琴葉の前までやってきた。
「俺様はまだDランクだってのに、こんなガキがCランクだとぉ?おい!受付!ギルドの査定おかしいだろが!!」
「コトハちゃんは真面目に選り好みせず依頼をこなしているのでランクアップが早かったのです。ヤッコブさんは討伐依頼ばかり受けて、その大半を失敗していますよね?だからランクアップ出来ないんですよ。」
丁寧な説明を受けるヤッコブというおっさんは顔が真っ赤になり鼻息も荒くなっていく。
「ふざけんじゃねぇ!!討伐依頼なんざ魔物をぶっ殺せば終わりだろが!それを「傷だらけにするな」だの「内蔵を傷つけるな」だの細かい事いって依頼失敗扱いしやがって!!」
「なんだ、おじさん狩り下手なんだね!狩りは肉や皮、角、牙なんかを使うために狩るんだよ?殺すために狩ると思ってるおじさんは只の暴れん坊だね!」
「ガキがぁ!!」
ブチ切れたヤッコブが琴葉に殴りかかるが、その拳を琴葉に掴まれ勢いよく捻られた。
腕を捻られたヤッコブは身体を扇風機のハネの様に空中で回転させ床にドチャッ!と叩きつけられた。
琴葉が上手いこと回したので叩きつけられた以外のダメージは無かった。
「がはっ!・・・うっ!ゲボっ!!」
叩きつけられたヤッコブは立ち上がろうとするが、とんでもない速さで回された為とんでもなく回転酔いしていて嘔吐してしまった。
「うわっ!汚い!《浄化》!」
ヤッコブから出た食べられないもんじゃ焼きは琴葉の浄化で綺麗サッパリ無くなり、更に浄化した床は聖域並に神聖な感じになっていた。
ギルド内は騒然としていたがマイペースな琴葉は今日はもうギルドに用事がないと人の隙間を縫ってギルドの外にアッサリ出ていってしまった。
ギルド内の騒ぎはミレーヌを筆頭にギルド職員によって沈静化された。
しかしその場にいた冒険者達は「コトハという少女は一体何者なんだ?」と疑問に思うのだった。
「あった!武器屋ケンザン!」
《ピキー!》
武器屋ケンザンは武器の販売と買取を行うお店で、懐の寂しい駆け出し冒険者でも利用できる武器屋である。
買い取った武器は錆を落とし、軽く研いで防錆用のオイルが塗られるので、錆びた武器は販売されていない。
今回店番の依頼を出した理由は、役所に行かないといけないのだが、年中無休なので行く暇が無いのである。
自分の店なんだから1日くらいお店閉めて行けば良いと思うのだが、店主の男は店を閉めると客が遠のくと思い込んでいる為、その選択肢は無かったのである。
お店に着いた琴葉は店番の説明を受けていた。
買い取り表と、損傷が激しいのは買い取らない。
販売は値札があるので大丈夫そうだった。
午後からだが、役所の用事自体そんなに長時間掛かるものではないので、本当に短時間店番してもらえれば良いそうだ。
「ではお任せしますぞ!」
「任せて!」
《ピキー!》
店主はいそいそと出かけていった。
受付の背の高い椅子に軽くジャンプして座り、足をプラプラさせること30分、1人目のお客さんが入ってきた。
「おや?オヤジは居ないのか。まぁいいか。買い取りを頼む。」
1人目のお客さんは30代のおじさんで、中堅冒険者って感じだ。
カウンターに出した武器はショートソードと言われる刃渡り60センチほどの剣である。
鑑定で見ると、錆びは無し、歪みも無く、刃が少し欠けているが研げば問題ない範囲だとわかった。
「問題ないので銀貨8枚になります!」
「お、おう元気だな。その金額で構わない。」
売ったお金を皮袋の財布に入れたおじさんは、すぐにお店を出て行った。
どうやら新しい剣を手に入れたので古い剣を売り来ていたようだ。
「このショートソード手入れもしとこうかな?」
そう言いながら琴葉は剣に触れると、鍛治神の効果で新品同様、いやそれよりももっとすごい事になっていた。
[ミスリルショートソード]
状態保全
自己修復
切れ味上昇(大)
元は鉄のショートソードであったが、琴葉が手入れしようと思っただけで3ランクは上の素材になってしまったのだった。
付与もいれると5ランクは上である。
次に来たお客さんは20代前半くらいのお兄さんで、掘り出し物を探しに来たらしい。
そしてさっき琴葉が買い取りをして手入れでミスリルになったショートソードを発見し、是非売って欲しいと言ってきた。
だが、値段付けは店主に聞かないと出来ないと答えたところ、予約という事になった。
店主が帰って来れば値段が付くのだから、先に予約しておくという訳だ。
正直ミスリルの装備なんて王都でもなかなか作られない、それがこんな田舎の都市にあるのだから正に掘り出し物である。
3人目のお客さんは、買い取りカウンターにガシャガシャと武器を出していく。
剣、斧、槍、弓等全部で30本もあった。
大量に武器を持ち込んだ男は、でっぷりしていて、脂肪を蓄えた中年。
髪がだいぶ薄くなり、ほとんど見えている頭皮がテカっている。
顔はとてもイジワルそうだ。
事葉は鑑定を使って武器を振り分けていく。
買い取り出来るのは30本中5本だけであった。
「お、おい!これも買い取れよ!錆びも刃こぼれも無いだろうが!!」
「ん?この店はメッキされた木の武器は買い取りしてませんよ?」
「うぐっ!!しょ、証拠はあるのか?!無いんだったら訴えるぞ!」
「鑑定したらすぐにわかるじゃないですか!何言ってるんですか?」
《ピキー!》
「うぐぐっ!か、帰らせてもらう!!」
そういって出していた武器を両手に抱えてドカドカと慌ただしくお店から出て行った。
「悪い人だったね!」
《ピキー!》
☆
店主が出掛けてから約3時間程で帰ってきた。
その間に琴葉は、買い取りでナイフや剣を4本。
販売で解体用ナイフを10本売っていた。
「思ったよりお客さん来たみたいですな!特にミスも無いようなので依頼書にはキチンと書いときますぞ!」
「わーい!ありがとう!」
琴葉が帰った後、店主は琴葉が買い取った元鉄のミスリルショートソードをを見て驚くのであった。
☆
なんとか日が暮れる前に全ての依頼が終わり、ニコニコしながらギルドへ報告へ向かう。
時刻は午後5時前、冒険者が依頼報告の為にギルドに戻り始める時間帯でもある。
ギルドはとても混んでいた。
琴葉は小さい体を活かし入り口付近の混み合った場所をスイスイ進みギルド内へ入り、一番列の短い所に並ぶのだった。丸子は小さいので更に素早く冒険者達の足元を移動していた。
大人しく丸子を両手に持ちぷにぷにしていると琴葉の番が来た。
短い列を選んだだけなのだが、その受付は朝依頼処理をしてくれたミレーヌさんだった。
「ミレーヌさん!依頼全部終わったよ!」
《ピキー!》
「お疲れさまでしたコトハちゃん。確認しますね。・・・・・・はい、全て完了していますね。処理をしますので、カードを出してください。」
「はい!」
《ピキッ!》
ミレーヌさんはカードを受け取ると、謎機械にカードを差し込み何やら操作をしはじめた。
「お待たせしました。今回の依頼でCランクにアップしましたよ。」
「Cランク!わーい!やったー!」
《ピキー♪》
琴葉は手に持っていた丸子を上に放り投げカードを受け取った。
上に投げられた丸子は見事に琴葉の頭に着地し喜んでいる。
「明日からCランク依頼ですね。コトハちゃん用に依頼を用意しておくので、明日の朝私の所まで来てくださいね。」
「わかったー!」
《ピキー!》
ガヤガヤザワザワと周りが騒がしくなり、何だろう?と見回すと一人の体毛濃いめのゴリマッチョのおっさんが琴葉の前までやってきた。
「俺様はまだDランクだってのに、こんなガキがCランクだとぉ?おい!受付!ギルドの査定おかしいだろが!!」
「コトハちゃんは真面目に選り好みせず依頼をこなしているのでランクアップが早かったのです。ヤッコブさんは討伐依頼ばかり受けて、その大半を失敗していますよね?だからランクアップ出来ないんですよ。」
丁寧な説明を受けるヤッコブというおっさんは顔が真っ赤になり鼻息も荒くなっていく。
「ふざけんじゃねぇ!!討伐依頼なんざ魔物をぶっ殺せば終わりだろが!それを「傷だらけにするな」だの「内蔵を傷つけるな」だの細かい事いって依頼失敗扱いしやがって!!」
「なんだ、おじさん狩り下手なんだね!狩りは肉や皮、角、牙なんかを使うために狩るんだよ?殺すために狩ると思ってるおじさんは只の暴れん坊だね!」
「ガキがぁ!!」
ブチ切れたヤッコブが琴葉に殴りかかるが、その拳を琴葉に掴まれ勢いよく捻られた。
腕を捻られたヤッコブは身体を扇風機のハネの様に空中で回転させ床にドチャッ!と叩きつけられた。
琴葉が上手いこと回したので叩きつけられた以外のダメージは無かった。
「がはっ!・・・うっ!ゲボっ!!」
叩きつけられたヤッコブは立ち上がろうとするが、とんでもない速さで回された為とんでもなく回転酔いしていて嘔吐してしまった。
「うわっ!汚い!《浄化》!」
ヤッコブから出た食べられないもんじゃ焼きは琴葉の浄化で綺麗サッパリ無くなり、更に浄化した床は聖域並に神聖な感じになっていた。
ギルド内は騒然としていたがマイペースな琴葉は今日はもうギルドに用事がないと人の隙間を縫ってギルドの外にアッサリ出ていってしまった。
ギルド内の騒ぎはミレーヌを筆頭にギルド職員によって沈静化された。
しかしその場にいた冒険者達は「コトハという少女は一体何者なんだ?」と疑問に思うのだった。
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