7 / 11
7
しおりを挟む
エリーゼにニホントウの事を話すととても驚いていた。
「日本人の転生者が他にもいるのね!今度会ってみるわ!」
エリーゼはとても楽しそうだ、やっぱり故郷が恋しいのかもしれない。
話の流れでニホンについて更に色々教えてくれた。
ニホントウ、刀はサムライとニンジャと言う特殊なジョブの人が使う剣で、サムライは全てを刀で両断できる最強前衛職で、ニンジャは多彩なニンジュツと呼ばれる魔法を使える魔法剣士なんだって。
サムライの技で縮地と言う目にも止まらない速さで敵を切り、切られた敵は死んでることも気が付かずに水槽を泳ぐんだって。こわいね!
ニンジャも瞬間移動したり千人以上に分身したり、巨大化して攻撃力の高い光線を出して戦えるけど三分しかもたなかったりするんだって!凄いね!ドラゴンでも簡単に倒せちゃうね!
ボクも刀を使うことになるからサムライとニンジャの技を使えるようにならなきゃ!
♡
学園のお休みの日、ボクはまた冒険者として活動する。
今回の目的は街の外周近くにいる魔物を倒しつつ刀を使った技を開発するのです!
早速冒険者ギルドに行き依頼表を見る。依頼書は紙の上の方だけ止められていて、下の方が少しめくれているせいで背の低いボクには見えない。
「お嬢さん、依頼書見えないだろ?おじさんが手伝ってあげよう。」
見知らぬおじさんがボクを持ち上げてくれた。
「ありがとうございます!」
うむうむ、とにこやかに頷くおじさん。
改めて依頼書を見てみると、目当ての依頼を発見した。
「あった!このゴブリン退治を受けます!」
ゴブリンの討伐は初心者の冒険者が必ず受ける依頼の一つなんだよ。
ゴブリンは弱い、子供でも勝てるくらいだ。
しかし弱くても魔物、塵も積もればと言った感じて大軍になるとかなり脅威だ。
なので増えないように駆け出し冒険者や子供冒険者に依頼を出し増えすぎないようにしているんだとか。
つまり冒険者になる為には誰しもが必ず受ける依頼なんだよ!
ボクは依頼書を取りおじさんにお礼を言ってギルドのカウンターで依頼を受けた。
受付のお兄さんに「必ずはぐれたゴブリンを狙う事」「沢山いたら引き返してギルドに報告する事」を念入りに言われた。
♡
街の外周に着いたので、グルリと外周を回る事にした。
スライムがたまにぴょんぴょんしてるけど、今回はゴブリン討伐なので放っておく。
ボクくらいの身長の子供が薬草を採取している。
あ。
ボクは薬草採取している子供に近付いた。
「やっぱり、それ薬草じゃないよ。」
子供が採取していた物は薬草に似た雑草だった。
「え?そうなのか?ギルドの依頼書に書かれていたイラストと似てるけどなぁ。」
ボクは魔法の袋から薬草辞典を取り出した。
家にあった奴を持ってきたんだ。
「えーと・・・あったこれ!ほら見て!」
この子に見えるように横にピッタリくっついて辞典の癒し草のページを指差して特徴を教える。
「癒し草はね、根元は緑で上に行くほど白っぽくでしょ?この草は根元は赤くなってるから偽物だよ!」
「良い匂い・・・はっ!そ、そうなのか!ありがとう!!」
ボクは辞典をしまい「じゃあね!」といって少年と別れた。
♡
みつけた!
ゴブリン!
ゴブリンは1匹で何かやっている。
隠れながらその様子を眺めていると、何をしているのかがわかった。
足元にはスライムがいて、足で転がしたり踏んづけたりして虐めているようだ。
そして足を大きく振りかぶってスライムを遠くへ蹴り飛ばした。
ゲッゲッゲッ!と笑っている。
ゴブリンって意地悪なのかな?
まだ一匹しか見てないけど、最初の一匹がこうだと他のも意地悪なのかな?と思っちゃうね。
ボクは背中に背負った刀の鞘に付いているボタンを押して抜刀する。
エリーゼから聞いた刀の使い方は、早く動いて敵を切ると言うものだったから試してみる。
この前魔族を吸精したからステータスがいっぱい上がったんだ!
すごく早く動けるよ!
ボクは素早くゴブリンに近付きサッと切りつけ元の場所に戻った。
どうかな?
クルッと振り向くと、ゴブリンは切られた事に気がついていないようでそのまま向こうの方に歩き出した。
そして20メートルほど歩いたら首がぽろっと落ちた。
ちゃんと切れてたんだね、普通に動いてたからアレ?って思ったよ。
刀すごいね!切られた事に気が付かないなんて!
ゴブリンの討伐の証拠に角を切り取る。
刀の練習の為角も刀で切る。
ちっちゃい角だけどちゃんと切りたい所を狙って切れた!
ボク器用かもしれない。
ゴブリンの死骸はどこからかやってきたスライム達が食べてた。
処理しなくて良いから便利だねスライム。
スライムも増えすぎると危険なので間引きの為の討伐依頼をやってるけどね。
スライムは生き物は捕食出来ない、一説によると魂が入っている肉体を食べることが出来ないと言われている。
薬草とかの植物も枯れた物しか食べないらしいから、その説だと植物にも魂があると言うことになる。
それに鉱物なども食べられないから、今は説否定派が多い。
つまり死骸だけを食べるのがスライムってことだ。
ただし服などの植物の繊維や動物の毛などで作られたものは食べられる。
だから増えすぎると服を食われる確率が増えるので間引きは必要なんだね。
毛も生き物から生えているのは食べられない。
抜けた毛や死んだ動物の毛なら食べられる。
なので例え襲われても頭ツルツルにはならないからね!
それと木と石、土なんかも食べられないみたい。もし食べられたら家や土地が無くなっちゃうもんね!
「日本人の転生者が他にもいるのね!今度会ってみるわ!」
エリーゼはとても楽しそうだ、やっぱり故郷が恋しいのかもしれない。
話の流れでニホンについて更に色々教えてくれた。
ニホントウ、刀はサムライとニンジャと言う特殊なジョブの人が使う剣で、サムライは全てを刀で両断できる最強前衛職で、ニンジャは多彩なニンジュツと呼ばれる魔法を使える魔法剣士なんだって。
サムライの技で縮地と言う目にも止まらない速さで敵を切り、切られた敵は死んでることも気が付かずに水槽を泳ぐんだって。こわいね!
ニンジャも瞬間移動したり千人以上に分身したり、巨大化して攻撃力の高い光線を出して戦えるけど三分しかもたなかったりするんだって!凄いね!ドラゴンでも簡単に倒せちゃうね!
ボクも刀を使うことになるからサムライとニンジャの技を使えるようにならなきゃ!
♡
学園のお休みの日、ボクはまた冒険者として活動する。
今回の目的は街の外周近くにいる魔物を倒しつつ刀を使った技を開発するのです!
早速冒険者ギルドに行き依頼表を見る。依頼書は紙の上の方だけ止められていて、下の方が少しめくれているせいで背の低いボクには見えない。
「お嬢さん、依頼書見えないだろ?おじさんが手伝ってあげよう。」
見知らぬおじさんがボクを持ち上げてくれた。
「ありがとうございます!」
うむうむ、とにこやかに頷くおじさん。
改めて依頼書を見てみると、目当ての依頼を発見した。
「あった!このゴブリン退治を受けます!」
ゴブリンの討伐は初心者の冒険者が必ず受ける依頼の一つなんだよ。
ゴブリンは弱い、子供でも勝てるくらいだ。
しかし弱くても魔物、塵も積もればと言った感じて大軍になるとかなり脅威だ。
なので増えないように駆け出し冒険者や子供冒険者に依頼を出し増えすぎないようにしているんだとか。
つまり冒険者になる為には誰しもが必ず受ける依頼なんだよ!
ボクは依頼書を取りおじさんにお礼を言ってギルドのカウンターで依頼を受けた。
受付のお兄さんに「必ずはぐれたゴブリンを狙う事」「沢山いたら引き返してギルドに報告する事」を念入りに言われた。
♡
街の外周に着いたので、グルリと外周を回る事にした。
スライムがたまにぴょんぴょんしてるけど、今回はゴブリン討伐なので放っておく。
ボクくらいの身長の子供が薬草を採取している。
あ。
ボクは薬草採取している子供に近付いた。
「やっぱり、それ薬草じゃないよ。」
子供が採取していた物は薬草に似た雑草だった。
「え?そうなのか?ギルドの依頼書に書かれていたイラストと似てるけどなぁ。」
ボクは魔法の袋から薬草辞典を取り出した。
家にあった奴を持ってきたんだ。
「えーと・・・あったこれ!ほら見て!」
この子に見えるように横にピッタリくっついて辞典の癒し草のページを指差して特徴を教える。
「癒し草はね、根元は緑で上に行くほど白っぽくでしょ?この草は根元は赤くなってるから偽物だよ!」
「良い匂い・・・はっ!そ、そうなのか!ありがとう!!」
ボクは辞典をしまい「じゃあね!」といって少年と別れた。
♡
みつけた!
ゴブリン!
ゴブリンは1匹で何かやっている。
隠れながらその様子を眺めていると、何をしているのかがわかった。
足元にはスライムがいて、足で転がしたり踏んづけたりして虐めているようだ。
そして足を大きく振りかぶってスライムを遠くへ蹴り飛ばした。
ゲッゲッゲッ!と笑っている。
ゴブリンって意地悪なのかな?
まだ一匹しか見てないけど、最初の一匹がこうだと他のも意地悪なのかな?と思っちゃうね。
ボクは背中に背負った刀の鞘に付いているボタンを押して抜刀する。
エリーゼから聞いた刀の使い方は、早く動いて敵を切ると言うものだったから試してみる。
この前魔族を吸精したからステータスがいっぱい上がったんだ!
すごく早く動けるよ!
ボクは素早くゴブリンに近付きサッと切りつけ元の場所に戻った。
どうかな?
クルッと振り向くと、ゴブリンは切られた事に気がついていないようでそのまま向こうの方に歩き出した。
そして20メートルほど歩いたら首がぽろっと落ちた。
ちゃんと切れてたんだね、普通に動いてたからアレ?って思ったよ。
刀すごいね!切られた事に気が付かないなんて!
ゴブリンの討伐の証拠に角を切り取る。
刀の練習の為角も刀で切る。
ちっちゃい角だけどちゃんと切りたい所を狙って切れた!
ボク器用かもしれない。
ゴブリンの死骸はどこからかやってきたスライム達が食べてた。
処理しなくて良いから便利だねスライム。
スライムも増えすぎると危険なので間引きの為の討伐依頼をやってるけどね。
スライムは生き物は捕食出来ない、一説によると魂が入っている肉体を食べることが出来ないと言われている。
薬草とかの植物も枯れた物しか食べないらしいから、その説だと植物にも魂があると言うことになる。
それに鉱物なども食べられないから、今は説否定派が多い。
つまり死骸だけを食べるのがスライムってことだ。
ただし服などの植物の繊維や動物の毛などで作られたものは食べられる。
だから増えすぎると服を食われる確率が増えるので間引きは必要なんだね。
毛も生き物から生えているのは食べられない。
抜けた毛や死んだ動物の毛なら食べられる。
なので例え襲われても頭ツルツルにはならないからね!
それと木と石、土なんかも食べられないみたい。もし食べられたら家や土地が無くなっちゃうもんね!
1
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。



【完結】婚約者とのお茶の時に交換条件。「 飲んでみて?」
BBやっこ
恋愛
婚約者との交流といえば、お茶の時間。客間であっていたけど「飽きた」という言葉で、しょうがなくテラスにいる。毒物にできる植物もあるのに危機感がないのか、護衛を信用しているのかわからない婚約者。
王位継承権を持つ、一応王子だ。継承一位でもなければこの平和な国で、王になる事もない。はっきり言って微妙。その男とお茶の時間は妙な沈黙が続く。そして事件は起きた。
「起こしたの間違いでしょう?お嬢様。」



手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる